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BYD:中国EVのトップランナー、バッテリーの資源開発も推進

新エネルギー車の技術を活かし、全方位での電動化を目指す

要約

 比亜迪股肦有限公司(以下、BYDグループ)は、経済特区深セン市に本部を置く従業員19.4万人の大手民営グループ企業である。主要事業は、自動車、二次電池/太陽光発電、携帯/スマートフォンの受託生産で構成されている。グループの前身は、1995年に創業者でグループトップの王傅福 氏が始めた携帯電話用バッテリー製造会社。2000年代初頭に大手携帯電話メーカーのバッテリーに採用され業績を伸ばした。2002年7月に香港H株、2011年6月に深センA株に上場。自動車事業には2003年に参入している。

 グループの自動車事業を担うBYD Autoは、2008年に世界初のPHVを発表。中国で新エネルギー車のトップランナーとして名高い。2016年のBYDグループの年次報告書によれば、新エネルギー車販売台数は、9.6万台(乗用車8.6万台/EVバス1万台)で市場シェアは23%でトップ。2017年上半期は、1月からの新エネルギー車補助金減額の影響や新エネルギー車市場の競争激化により新エネルギー車市場でシェアを落とした。

 BYD AutoはEVバスを中心に商用車領域にも力を入れており、2015年の新エネルギー車市場戦略発表以降は、次々とEVバスの生産拠点を拡充。また中国国内のみならず、北米、欧州、南米などにも進出している。さらに、近年ではモノレールの開発製造にも取り組んでいる。

 英国やフランスに続き、2017年9月上旬に中国でもガソリン車及びディーゼル車の禁止を検討する動きがあった。中国政府は9月27日に「乗用車企業平均燃費と新エネルギー車のクレジット制度同時管理方法」を公布。これにより、2018年4月1日より中国国内で乗用車を生産するメーカー及び輸入乗用車を販売する企業は、一定割合で新エネルギー車の製造・販売が義務づけられる。バッテリー事業に豊富な経験を持つBYD Autoは、リチウムイオンの資源開発にも着手していることから、新エネルギー車の量産を加速させる企業へのバッテリー供給なども視野に入れる可能性がある。



関連レポート:
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