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インドネシア:市場の成長性を見込み、各社が事業強化

トヨタ、日産、ホンダ、スズキ、日野、いすゞは生産能力拡充、GMは生産再開

要 約

インドネシアの自動車生産・販売台数

インドネシアの自動車市場シェア (2012)

 
 インドネシアの2012年の生産台数は前年比27.2%増の107万台、販売は24.8%増の112万台で、初めて生産・販売とも100万台を超えた。3年連続6%超という高いGDP成長率に支えられ、2012年6月に導入されたローン規制にもかかわらず、自動車の需要拡大は続いている。インドネシア政府は、2015年の生産目標を160万台、販売目標を150万台としているとされる (2012年報道)。

 2012年の自動車市場 (大型商用車を除く) における日本メーカーのシェアは95.3%。シェアトップのトヨタは37.1%、第2位のダイハツは15.1%で、トヨタグループが引き続き5割超を占めた。

 インドネシア市場では、大人数が乗れる3列シートのMPV (多目的車)が6割を占めるが、トヨタグループはToyota Avanza/Daihatsu Xenia、Toyota Innovaの3モデルでこのセグメントの上位を独占している。

 MPVに続いて、今後市場拡大が予想されるのが、インドネシア政府が導入を検討中のローコストグリーンカー計画 (LCGC)に対応する低価格・低燃費の小型車。同計画は、発表が再三延期され、2013年3月初頭現在、まだ正式な発表はなされていないが、多数のメーカーが新たに小型車の投入を計画している。

 インドネシアの人口は2.4億人で世界第4位。一人当たりのGDPは着実に増加する一方、車の保有率は1,000人当たり40台とまだ少ない。今後の需要拡大を見込んで、トヨタ、日産、ホンダ、スズキ、日野、いすゞは既存工場の生産能力増強、また、トヨタ、スズキ、日野はエンジン工場の新設、GMは現地での生産再開を計画している。

 一方、LMC Automotive社によれば、インドネシアの2013年のライトビークル販売(GVW6トン以下)は前年比8.8%増の約108万台と予測(2013年1月時点)。2012年の増加幅24.5%からは減速するとしている。同社は、ルピー安、ローン規制強化のため、”今後数ヶ月、インドネシアの販売が現在の想定より低迷し、我々の販売予測を下方修正する可能性がある”と指摘している。

 
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