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Weichai Power Co., Ltd.[濰柴動力股份有限公司] 2023年12月期の動向

業績

(単位:百万元)
  2023年12月期 2022年12月期 増減率 (%)
売上高 213,958.48 175,157.54 22.15
営業利益 12,905.24 5,834.03 121.21
税引前利益 13,151.28 6,085.21 116.12
純利益 11,211.61 5,682.69 97.29

-2023年、中国経済の改善および輸出市場の堅調な推移により中国の大型トラック産業が回復。同社は製品・事業構造の再編を推進し、完成車、パワートレイン及び主要部品の生産販売量が前年比で大幅に増加した。

 

新製品

-濰柴動力は、金属支持形の固体酸化物形燃料電池(Metal-Supported SOFC)を発表した。この製品はTUV SUDが発行するCE証明書を取得している。発電効率は60%超で、コージェネレーション効率は92.55%に達するという。(2023年2月18日付濰柴動力のWechat公式アカウントより)

 

戦略的提携

-濰柴動力は、米国の天然ガスエンジン会社EControlsと戦略的提携契約を締結したと発表した。濰柴動力は現在多様なエネルギー動力への転換を進め、大口径エンジン市場に参入しようとしている。 将来的には全方位における戦略的提携を強化し、グローバルにに先端的な製品を提供すること目指している。 EControls社は濰柴動力がエンジンの研究開発、製造技術面を支援する。(2024年1月14日付濰柴動力のWechat公式アカウントより)

-ボッシュは、濰柴と今後20年の戦略的提携枠組みに関する調印をドイツのシュトゥットガルトで行ったと発表した。2003年、両社は初めて戦略的提携契約を締結し、ディーゼルコモンレールシステムで協業を開始した。今後、Boschはクリーン動力、スマート交通などのより多くの幅広い分野で提携しながら濰柴の「2030戦略」を推進し、中国自動車産業のカーボンニュートラル化という目標に対してサポートしていく。(2023年9月19日付 BoschのWechat公式アカウントより)

-濰柴動力は、BYDと戦略的提携を締結したと発表した。両社は、新エネルギー分野でより包括的で深い協力関係を構築し、山東省で駆動用バッテリーの合弁生産を行う。また、駆動用バッテリーの研究開発拠点も建設し、新エネルギー産業チェーン、イノベーションチェーン、バリューチェーンを強化を通じて新エネルギー商用車向け事業を行っていく。(2023年5月13日付濰柴動力のWechat公式アカウントより)

-Mahleの中国子会社である馬勒投資(中国)有限公司[MAHLE Holding (China) Co., Ltd.](Mahle中国)は、濰柴動力股份有限公司[Weichai Power Co., Ltd.](濰柴動力)と戦略的提携を締結したと発表した両社は内燃機関分野において、主に中・大型向けエンジンの信頼性、CO2排出、熱効率などの性能向上を目指す。また、水素などの新エネルギー動力の開発も行う。提携範囲はエンジン部品、フィルターシステム、エンジン周辺機器、熱管理、車載エレクトロニクス及びメカトロニクスの一体化に加えて、天然ガスや水素エネルギー分野の関連製品に及ぶ。(2023年2月14日付Mahle中国のリリースより)

株式変更

-複数メディアの報道によると、山東省烟台市に灘柴弗迪電池有限公司がに設立された。登録資本金は10億元で、濰柴動力傘下の灘柴新能源動力科技有限公司が49%、BYD傘下の弗迪電池有限公司が51%出資する。事業範囲は、バッテリーの製造・販売、新エネルギー車(NEV)の廃棄された駆動用バッテリーの回収や再利用など。(2023年10月29日付複数メディアの報道より)

-濰柴動力は、保有する盛瑞伝動股份有限公司(Shengrui Transmission Co., Ltd.、以下、盛瑞伝動)の株式(出資比率38%)を中国重型汽車集団有限公司(Sinotruk、以下、中国重汽)に約7.6億元で譲渡する計画だと発表した。濰柴動力によると、今回の株式譲渡により、グループ内の車両と部品の産業チェーンの協同を促進し、戦略的な発展や長期的な利益をもたらすことが期待されるという。盛瑞伝動は2003年に山東省濰坊市で設立。事業範囲はトランスミッションをはじめとした自動車部品の研究開発、自動車部品および付属品の製造などであり、現在濰柴動力が38%、中国重汽集団済南商用車有限公司が20%、その他の株主が42%の株式をそれぞれ保有している。(2023年6月6日付濰柴動力のプレスリリースに基づく)

 

展示会

-濰柴動力は、2023年5月23日-26日に広東省佛山市で開催される2023世界水素技術会議(WHTC2023)に燃料電池スタックおよびその中核部品などを出展すると発表した。そのうち、200kW燃料電池スタックは大型トラックの幹線輸送向けに開発されたもの。-34℃の寒冷区試験に合格し、最高効率は60%超であり、統合性、経済性、信頼性の高さを特長としている。(2023年5月23日濰柴動力のWechat公式アカウントより)

-濰柴動力は、アラブ首長国連邦のドバイで開催される中東国際電力展において、Baudouinブランド8M33エンジンを初公開すると発表した。その他、Baudouinブランド16M55大口径エンジン、米国PSIのガソリンエンジン、濰柴のリチウムイオン電池エネルギー貯蔵装置などを出展。(2023年3月10日付濰柴動力の公式サイトより

 

研究開発費

(単位:百万元)
  2023年12月期 2022年12月期 2021年12月期
研究開発費用 8,982.68 8,850.90 8,568.71
研究開発費用の売上高に占める割合(%) 4.20 5.05 4.21

-2023年12月31日時点で、同社の研究開発人員は14,992名(全体の16.81%)。
   

進行中の研究開発プロジェクト

プロジェクト名 内容 状況
WP2H国6対応ディーゼルエンジン開発 国6b排出ガス規制を満たすライトビークル用2Lディーゼルエンジンを開発 量産
WDM0382電気駆動ブリッジ高速フラットワイヤーモーターの開発 電動アクスル用高速平角線モーターを開発し、大型トラック業界でのレイアウトを完了 量産
WMC62オールインワンコントローラー開発 乗用車業界でのレイアウトを完成させるため、高度に統合されたオールインワンコントローラーを開発する 車検証
統合された電気駆動システム モーターの高電圧化、製品の適応性を向上により製品の競争力を向上させる 試作
高性能リアアクスル開発プロジェクト 伝動効率の改善により、車両全体の燃費を向上させる 小ロット検証
セントラル電動ドライブアクスル開発プロジェクト 車両スペースの拡大と制動エネルギーの回収 台上試験

 

研究開発拠点

-中国とオーストリア、日本に研究開発センターを保有。 

ご利用に関するお問い合わせ先

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〒100-6114 東京都千代田区永田町2-11-1
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