MANN+HUMMEL GmbH 2013年12月期の動向

ハイライト

業績

 (単位:百万ユーロ)
  2013年12月期 2012年12月期 増減率 (%) 要因
全社売上高 2,675.3 2,615.5 2.3 1)
EBIT 150.9 145.7 3.6 -

要因
1)
-2013年の自動車OE部門の売上高は、4年連続でプラス成長を継続。アジア向けの好調と商用車向けの伸びが主因。

新工場

<China>
-2013年10月、中国合弁会社の長春曼胡默爾富維濾清器 (Changchun MANN+HUMMEL FAWAY Filter) が吉林省長春 (Changchun) 市に新工場を開設したと発表。面積は4.5ヘクタールで、投資額は1億元 (約16.4百万ドル)。エアフィルターシステム、オイルフィルター、燃料フィルター、遠心分離機、エアドライヤーボックスなど既存の製品ラインのほかに、エンジンカバー、インテークマニホールド、乗用車用エアフィルター部品、キャビンフィルター、ターボチャージャーダクト、吸音レゾネーターも生産する予定。同合弁会社は2012年に、商用車部門に加えて乗用車用部品の開発向けに大規模な投資を行い、事業を拡大した。これにより、マツダ「Mazda 6」および一汽轎車「奔騰B50 (Besturn B50)」向けに4GBエンジン用オイルモジュールを受注したほか、一汽VWの「速騰 (Sagitar)」の2015年モデルと「宝来 (Bora)」にエアフィルターシステムを納入するなど、さまざまな乗用車向けの受注を獲得している。(2013年10月18日付プレスリリースより)

新製品

-2013年8月、商用車向けの新型オイルフィルターMANN-FILTER 「HU 1291 z」を発売。この製品は、工場での分解を不要にするとともにフィルター媒体の効率を高めることで小型化を実現。バイオネット接続と二重同軸シリコンシーリングを使用しており、複数の国で特許を取得している。同社は、MAN製のトラックに搭載される10.5Lおよび12.4Lの6気筒直列型エンジン向けに量産を行っている。(2013年8月5日付プレスリリースより)

買収

-2013年3月、Boschとの合弁会社であったPurolator Filters LLCを買収。Purolator Filtersは引き続き米国ノースカロライナ州のFayettevilleを本拠とするが、社名を「MANN+HUMMEL Purolator Filters LLC」へ変更する。MANN+HUMMELとBoschは、6年以上にわたってこの合弁会社を運営しており、MANN+HUMMELがOE事業、Boschがアフターマーケット事業を担当してきた。今後、アフターマーケット部門の顧客もMANN+HUMMEL Purolator Filtersへ移管される予定。(2013年3月27日付プレスリリースより)

開発動向

研究開発体制

-およそ1,000名が自動車向け、産業向けフィルター関連製品の研究開発に従事。

-2013年の研究開発費は98百万ユーロ (対売上高比率およそ4%)

-2013年は北米およびアジア、特に中国とインドで自動車部品の開発能力を増強。チェコ共和国で実験を含むテクニカルセンターを稼動させたことで欧州での部品実験能力も増強。

新拠点

-2013年12月、ドイツのLudwigsburgにプラスチック部品の射出成形および溶接に関する技術センターを建設。開発から量産までの期間短縮を目指す。同センターには、電動射出成形機2台と熱風溶接機のほか、さまざまな周辺機器を設置した。Ludwigsburgの工場やその他の生産拠点で量産を開始する前に、この技術センターにおいて生産プロセスの試験・最適化が可能になるという。(2013年12月5日付プレスリリースより)

-2013年11月、米国ノースカロライナ州立大学と共同で、イノベーションセンターをノースカロライナ州Raleighに開設。イノベーションセンターではフィルター製品に関するエンジニアリング、研究開発を担当し、現地の顧客向けの受託開発も行う。また、同拠点は今後、MANN+HUMMELの自動車アフターマーケット部門および産業用フィルター部門の北米本社機能を担う予定。(2013年11月5日付プレスリリースより)

設備投資

設備投資額

 (単位:百万ユーロ)
  2013年12月期 2012年12月期 2011年12月期
合計 (有形固定資産) 126 124 109

-2013年の設備投資の対売上高比率は前年並みの4.7%。

-2013年の設備投資のおおよそ半分 (61百万ユーロ) が自動車OE部門に、1/3 (47百万ユーロ) が自動車用アフターマーケット部門に投じられた。