(株) 東海理化電機製作所 2012年3月期の動向
ハイライト
業績 |
(単位:百万円) |
2012年 3月期 |
2011年 3月期 |
増減率 (%) |
要因 | |
全社 | ||||
売上高 | 319,577 | 327,622 | (2.5) | - |
営業利益 | 13,156 | 18,906 | (30.4) | -原価低減活動に取り組んだが、円高の影響により減益 |
経常利益 | 14,977 | 20,058 | (25.3) | - |
当期純利益 | 8,123 | 5,234 | 55.2 | - |
受注
-主要部材に竹を使用した世界初のステアリングホイールを製品化した。生育の過程で二酸化炭素(CO2)をよく吸収し、素材としての調達性に優れる竹は環境対応に適している。2012年初頭にトヨタ自動車が市場投入する次期「レクサスGS」向けで初受注を獲得した。GSシリーズの内装パッケージの一部として、オプション設定される見通しだ。新開発のステアリングホイールは、高知県の関連会社で製造する。(2011年12月7日付日刊自動車新聞より)売却
-新昌電機は、STF Co., Ltd.への出資比率を40.0%から100.0%に引き上げると発表した。STFは忠清南道の天安(Cheonan)市に本拠を置き、自動車用電子部品の製造・販売を行っている。同社は2002年、日本の東海理化および古河電気工業との合弁会社として設立された。株式取得手続きは2012年4月中に完了する予定。(2012年3月2日付プレスリリースより)
2013年3月期の見通し |
(単位:百万円) |
2013年3月期 (予想) |
2012年3月期 (実績) |
増減率 (%) |
|
売上高 | 356,000 | 319,577 | 11.4 |
営業利益 | 23,000 | 13,156 | 74.8 |
経常利益 | 23,500 | 14,977 | 56.9 |
当期純利益 | 15,000 | 8,123 | 84.7 |
開発動向
研究開発費 |
(単位:百万円) |
2012年3月期 | 2011年3月期 | 2010年3月期 | |
日本 | 17,075 | - | - |
北米 | 515 | - | - |
全社 | 17,590 | 16,969 | 16,607 |
研究開発活動
-種々の自動車用スイッチとそれらを発展させた入力装置、キーロックに電子技術を適用したセキュリティシステム製品、シートベルトやミラーなどセーフティシステム製品などを重点に、新製品開発および要素技術開発を実施。スイッチ関連
-ステアリングスイッチと他のインテリアスイッチも含めた統合的な安全性や操作性を向上させる入力システムの開発を実施。
-多機能化に伴い拡大展開が予想される、表示と連携して操作ができるステアリングスイッチや、加飾による見栄え向上と小型低コストを実現したヒーターコントロールスイッチを開発、量産化。
-北米の海外拠点と連携し、各地域(市場)ニーズを織り込んだ企画提案を推進。
セキュリティシステム関連
-グローバル展開を目指したスマートキーシステムの低コスト開発やセキュリティ性向上に関する開発を実施。
-HV・EV車両に代表されるバイワイヤタイプのシフトレバーを他社に先駆けて量産化。
セーフティ関連
-高級車向け標準ミラーを開発し、これまで量産化してきた小型乗用車向け標準ミラーと合わせて幅広い車種に展開。
-インテリアの商品力向上として竹製ステアリングホイールを量産化。
主な技術導入契約 |
(2012年3月31日) |
契約会社名 | 相手方の名称 | 国名 | 契約内容 | 契約期間 |
(株)東海理化 | Autoliv Development AB | スウェーデン | 自動車用シートベルトに関する特許実施権の許諾 | 2007.12.01 - 該当特許権の終了日 |
TRW Vehicle Safety Systems Inc. | 米国 | 自動車用シートベルトに関する特許実施権の許諾 | 2008.01.01 - 該当特許権の終了日 |
主な技術援助契約 |
(2012年3月31日現在) |
相手方の名称 | 国名 | 契約内容 | 契約期間 |
芦森工業(株) | 日本 | 自動車用シートベルトに関する特許実施権の許諾 | 2007.02.02 - 該当特許権の終了日 |
自動車用シートベルトに関する海外特許実施権の許諾 | 2007.02.02 - 該当特許権の終了日 |
設備投資
設備投資額 |
(単位:百万円) |
2012年3月期 | 2011年3月期 | 2010年3月期 | |
全社 | 16,406 | 11,707 | 11,122 |
-新製品切換えに対応した生産設備等に加え、新興国への対応としてブラジルでの新工場および生産設備投資を実施。
-2013年3月期の設備投資額は、自動車用部品事業を中心に約18,500百万円を計画。
設備の新設 |
(2012年3月31日現在) |
事業所名 | 所在地 | 設備の内容 | 投資予定 総額 (百万円) |
着手 | 完了 予定 |
本社・本社工場 | 愛知県 大口町 |
エレクトロニクス応用製品、スイッチ等の部品製造、組付検査設備等 | 3,133 | 2012年 4月 |
2013年 3月 |
豊田工場 | 愛知県 豊田市 |
シートベルト、装飾品の部品製造、組付検査設備等 | 1,423 | 2012年 4月 |
2013年 3月 |
音羽工場・萩工場 | 愛知県 豊田市 |
キーロック、ステアリングホイール等の部品製造、組付検査設備等 | 3,306 | 2012年 4月 |
2013年 3月 |