株式会社東海理化電機製作所 2006年度の動向
ハイライト
単位:百万円 | 2007年3月期 | 2006年3月期 | 増減率(%) | 要因 |
全社 | ||||
売上高 | 405,139 | 363,423 | 11.5 | スマートキーやステアリングスイッチなど高機能部品の開発と拡販ならびにグローバル市場の事業拡大が寄与。 |
営業利益 | 24,899 | 19,795 | 25.8 | |
経常利益 | 26,500 | 21,671 | 22.3 | |
当期純利益 | 17,948 | 14,846 | 20.9 | |
自動車用部品事業 | ||||
売上高 | 398,372 | 356,825 | 11.6 | スイッチ類、シートベルト、キーロック、シフトレバーなどの拡販を積極的に推進したことによる増収増益。 |
<日本>
・売上高は、国内は客先生産台数の増加や拡販努力により、スイッチ類、キーロック、シートベルト、シフトレバーなどの販売が好調に推移したため294,831百万円(対前年同期比8.0%増)。
・営業利益は、原材料価格の高騰など、収益圧迫要因があったものの、増収効果、合理化努力や円安効果などにより、17,330百万円(対前年同期比48.5%増)。
<北米>
・売上高は、83,949百万円(対前年同期比3.2%増)。
・営業利益は、カナダドル高騰の影響などにより1,915百万円(対前年同期比48.1%減)。
<アジア>
・売上高は、中国子会社の売上高増などにより47,150百万円(対前年同期比10.2%増)。
・営業利益は、増収効果があったものの、中国子会社の創業費用一括処理や台湾市場の落込みなどにより4,460百万円(対前年同期比15.9%減)。
<その他の地域>
・売上高は、チェコ子会社の売上高増などにより28,047百万円(対前年同期比65.3%増)。
・営業利益は、増収効果などにより976百万円。
2015年の経営目標
1. 重要機能品質不良ゼロ
2. 連結売上高6,000億円以上
3. ROE(株主資本当期純利益率)10%以上維持
開発動向
単位:百万円 | 2007年3月期 | 2006年3月期 | 2005年3月期 |
研究開発 | 17,734 | 17,820 | 16,836 |
自動車用部品事業 | 17,496 | 17,622 | 16,633 |
開発活動の成果
・各種スイッチ機能を後席のセンターアームレストに集約することにより、後席の人の快適性を向上させた「スイッチモジュール」
・マグネダイカスト技術と革張りなどの加飾技術を適用し、操作感・質感を向上させ、ステアリングに搭載した「パドルスイッチ」
・コンパクトカー及び軽自動車向けに開発した普及型の「スマートエントリーシステム」
・カード型携帯機の薄型化に対応した緊急用メカニカルキーである「薄型エマージェンシーキー」
・意匠性、機能性を高めた「白色照明付きバックル」を搭載したシートベルト
・環境保護対応として開発した、各種「鉛フリー対応コネクタ」
などを製品化。
また、産学官連携での研究開発にも積極的に取り組んだ結果、
・超微細加工技術を応用し、薄型且つ消費電力が従来の数十分の一で光るスイッチ類の夜間用発光部品
・自動車制御システム向けの保護機能付き基本ソフト
などを開発。
松村石油研究所(神戸市)とコージェネレーションの冷却水用の光触媒式除菌装置を開発したと発表した。除菌に欠かせなかった薬品の使用をゼロにできるため、コストや環境負荷の低減につながる。06年度中には本社工場への導入を完了するとともに、07年度末までにその他すべての工場に全面採用する計画。(2006年8月29日付日刊自動車新聞より)
契約会社名 | 相手方の名称 | 国名 | 契約内容 | 契約期間 |
東海理化 | ニコン | 日本 | EC防眩ミラーに関する特許実施権の許諾 | 2000.10.01- 該当特許権の終了日 |
東陶フロンティアリサーチ | 日本 | 親水ミラーに関する特許実施承諾契約 |
1999.08.01- 2009.07.31 |
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トヨタ自動車 | 日本 | トヨタ車用海外CA商品の開発及び販売に関する協定書 | 2003.07.01- 2007.06.30 | |
ドネリー・コーポレーション | 米国 | 自動車用ミラーに関する特許実施権の許諾 | 2000.04.07- 該当特許権の終了日 |
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マツダ | 日本 | ステアリングロック装置に関する共同出願契約 | 2005.07.28- 該当特許権の終了時 |
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TAC Manufacturing, Inc.(米国) | ミロクテクノウッド | 日本 | 自動車用ステアリングホイールに関する特許実施権の許諾 | 2002.06.05- 生産開始日から5年後又は該当特許権の終了日のいずれか遅い方の日 |
自動車用シフトレバーのノブに関するノウハウの許諾 | 2005.05.23- 生産開始日から3年後の日 |
主な技術援助契約 (2007年3月時点)
相手方の名称 | 国名 | 契約内容 | 契約期間 |
Shinchang Electrics Co., Ltd. | 韓国 | 自動車用スイッチ及びステアリングロックに関するノウハウ、特許実施権の許諾 | 1978.09.02 - 2007.12.31 |
自動車用スイッチに関するノウハウ、特許実施権の許諾 | 2001.04.02- 技術資料提供から10年後又は該当特許権の終了日のいずれか遅い方の日 |
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自動車用ステアリングロック及びススロットに関するノウハウ、特許実施権の許諾 | 2006.02.21- 技術資料提供から10年後又は該当特許権の終了日のいずれか遅い方の日 |
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Samsong Industries, Ltd. | 韓国 | 自動車用シートベルトに関するノウハウ、特許実施権の許諾 | 1998.04.01- 該当特許権の終了日 |
2003.11.19- 締結日の10年後の日又は該当特許権の終了日のいずれか遅い方の日 |
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2004.02.17- 締結日の10年後の日又は該当特許権の終了日のいずれか遅い方の日 |
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Quality Safety Systems Company | カナダ | 自動車用シートベルトに関するノウハウ、特許実施権の許諾 | 2005.01.01 - 2007.12.31 |
TAC Manufacturing, Inc. | 米国 | 自動車用ステアリングホイール、キーセット及びシフトレバーに関するノウハウ、特許実施権の許諾 | 1998.01.01 - 2007.12.31 |
TRMI, Inc. | 米国 | 自動車用スイッチ及びキーセットに関するノウハウ、特許実施権の許諾 | 1998.01.01 - 2007.12.31 |
TRIN, Inc. | 米国 | 自動車用スイッチに関するノウハウ、特許実施権の許諾 | 1998.01.01 - 2007.12.31 |
TRB Limited | 英国 | 自動車用スイッチに関するノウハウ、特許実施権の許諾 | 1999.12.01 - 2007.11.30 |
Tokai Rika (Thailand) Co., Ltd. | タイ | 自動車用キーセットに関するノウハウ、特許実施権の許諾 | 2000.03.01 - 2008.02.29 |
TRP, Inc. | フィリピン | 自動車用スイッチに関するノウハウ、特許実施権の許諾 | 1996.03.05 - 2008.03.04 |
Thai Seat Belt Co., Ltd. | タイ | 自動車用シートベルトに関するノウハウ、特許実施権の許諾 | 1994.06.02 - 2008.06.01 |
Mindarika Private Limited | インド | 自動車用スイッチに関するノウハウ、特許実施権の許諾 | 2003.10.03 - 2013.10.02 |
自動車用ミラーアッシー・アウタリアビューに関するノウハウ、特許実施権の許諾 | 2006.03.22 - 2016.03.21 | ||
Rica Auto Parts Co,. Ltd. | 台湾 | 自動車用スイッチ及びキーセットに関するノウハウ、特許実施権の許諾 | 2005.01.01 - 2007.12.31 |
天津東海理化汽車部件有限公司 (Tianjin Tokairika Automotive Parts Co,. Ltd.) |
中国 | 自動車用スイッチに関するノウハウ、特許実施権の許諾 | 2005.01.01 - 2010.12.31 |
無錫理昌科技有限公司 (Wuxi Risho Technology Co., Ltd.) |
中国 | 自動車用シートベルトに関するノウハウ、特許実施権の許諾 | 2005.01.01 - 2010.12.31 |
佛山東海理化汽車部件有限公司 (Foshan Tokairika Automotive Parts Co,. Ltd.) |
中国 | 自動車用スイッチ、キーセット及びシフトレバーに関するノウハウ、特許実施権の許諾 | 2006.08.01 - 2016.07.31 |
TRCZ s.r.o | チェコ | 自動車用スイッチ及びシートベルトに関するノウハウ、特許実施権の許諾 | 2003.04.29 - 2008.04.28 |
芦森工業 | 日本 | 自動車用シートベルトに関する特許実施権の許諾 | 2007.02.02- 該当特許権の終了日 |
自動車用シートベルトに関する海外特許実施権の許諾 | 2007.02.02- 該当特許権の終了日 |
設備投資
単位:百万円 | 2007年3月期 | 2006年3月期 | 2005年3月期 |
設備投資 | 20,368 | 21,304 | 19,320 |
<2007年3月期の投資状況>
国内外の生産能力増強、新製品切替え合理化に対応した生産設備等に加え、電波実験施設の建設の着手、本社工場物流センターならびに立体駐車場の竣工、豊田工場熱処理、めっき棟の建設に着手するなど研究開発、生産体制の整備を実施。
<設備の新設>
* 2007年度は、自動車用部品事業を中心に約21,000百万円の設備投資を予定。
事業所名 | 設備の内容 | 投資予定 総額 (百万円) |
着手 | 完了 |
東海理化 | ||||
本社、大口工場 (愛知県大口町) |
エレクトロニクス応用製品、スイッチなどの部品製造、組付検査設備等 | 5,000 | 2007年4月 | 2008年3月 |
西枇杷島工場 (愛知県清須市) |
スイッチなどの組付検査設備等 | 100 | 2007年4月 | 2008年3月 |
豊田工場 (愛知県豊田市) |
シートベルト、装飾品の部品製造、組付検査設備等 | 2,500 | 2007年4月 |
2008年 3月 |
音羽工場・萩工場 (愛知県音羽町) |
キーロック、ステアリングホイール等の部品製造、組付検査設備等 | 4,500 | 2007年4月 |
2008年 3月 |
恵那東海理化(株)への貸与資産 (岐阜県恵那市) |
ミラーなどの部品製造設備等 | 900 | 2007年4月 |
2008年 3月 |
連結子会社 | ||||
TRAM, Inc. 他 北米子会社3社 (米国ミシガン州他) |
新製品増強設備、 技術開発設備等 |
2,000 | 2007年4月 |
2008年 3月 |
Tokai Rika (Thailand) Co., Ltd. (タイチョンブリ県) |
新製品増強設備 | 1,000 | 2007年4月 |
2008年 3月 |
天津東海理化汽車部件(有) (Tianjin Tokairika Automotive Parts Co., Ltd.) (中国天津市) |
新製品増強設備 |
1,000 | 2007年1月 |
2007年 12月 |