Johnson Controls Inc. 2012年9月期の動向

ハイライト

業績

(単位:百万ドル)
2012年
9月期
2011年
9月期
増減率
(%)
要因
全社
売上高 41,955 40,833 2.7 1)
セグメント利益 2,567 2,347 9.4 -
自動車部門
売上高 21,334 20,065 6.3 2)
セグメント利益 803 780 2.9 -
バッテリー部門
売上高 5,906 5,875 0.5 3)
セグメント利益 854 821 4.0 -

要因
1) 全社売上高
-2012年9月期の売上高は、前年比2.7%の増加 (為替差益を除いた場合、前年比6.0%の増)。北米自動車産業の生産量の増加、中国における自動車および建築需要の増加、買収効果が売上高増加に寄与。一部、欧州自動車産業の生産量が低調であったことなどのマイナス要因により相殺された。

2) 自動車部門
<北米>
-主要OEM顧客への生産量増加、買収効果が要因で増収。一部、不利な決済条件・価格修正などのマイナス要因により相殺。

<欧州>
-買収効果による売上増加要因があったものの、為替差損、不利な決済条件・価格修正、生産量の減少などにより売上は前年比で減少。

<アジア>
-生産量の増加、新規顧客の獲得、買収効果、為替差益等が寄与し、増収。一部、不利な決済条件・価格修正、タイの洪水の影響により相殺。

3) バッテリー部門
-優位な決済条件・価格修正、生産量の増加、買収効果等が寄与し、前年比0.5%増加。一部、為替差損および価格転嫁のマイナス要因により相殺。

受注

-Fordの新型ミニバン「B-MAX」にシートシステム一式を納入している。このモデルはBピラーがない構造のため、シートベルトの取り付け部はフロントシートと一体化されている。また、助手席は分割リアシートのように平らに折り畳むことができる。シートは布製と一部革製がそれぞれ2色あるほか、フルレザー仕様も提供。さらに、フロントおよびリアシート用にメタルフレームの開発および生産も行った。同社は2012年1月に、ルーマニアのCraiovaにシート工場を開設し、主に近郊のFordの「B-MAX」生産工場に納入している。同国では「B-MAX」向けにシート部品の生産も行っており、C. Rob. Hammersteinの所有であったJimbolia工場では金属部品、Spumotimより取得したTimisoara工場ではシートパッド用のフォーム部品を生産している。さらに、シートカバーの生産はPitesti工場で行っている。(2012年9月27日付プレスリリースより)

-欧州専用に開発された起亜の新型「cee'd」向けに同社のシートシステム一式、フロアコンソール、ヘッドライナーを納入していると発表。このシートシステムは、従来のモデルに比べて最大5.7kgの軽量化を実現。また、Keiper製の「Taumel 2000」を、フロントシートのバックレストアジャスターとして採用している。このシートシステムはスロバキアのZilina工場で生産しており、フロアコンソールに関しては射出成形をスロバキアのNamestovo工場、組立をZilina工場で行っている。なお、基本バージョンのフロアコンソールにはメカニカルパーキングブレーキレバーおよび布張りアームレストが搭載され、ドリンクホルダー用に2カ所の穴がある。上級トリムレベルにおいては、革張りアームレストと蓋付きのドリンクホルダーが装着。さらに、パーキングブレーキレバーの代わりに、電動パーキングブレーキのスイッチを装備している。(2012年8月28日付プレスリリースより)

-同社は、米国のXL Hybridsとの間で供給契約を締結したと発表。XL Hybridsは主にclass1~3の商用フリート向けに、廉価型のハイブリッド電動パワートレインを開発している。また、XL Hybrids製のハイブリッド電動パワートレインは、自動車メーカーのエンジンやトランスミッションにスムーズに統合が可能。今回の契約により、同社はリチウム・ニッケル・コバルト・アルミニウム(NCA)セルで作られたリチウムイオン電池パック一式を、Chevrolet 「Express」やGMC 「Savana」などのバンを含む小型商用車用に提供する。電池パックの電池容量は1.8kWh、最大放電出力は50kW、電圧は260V。このリチウムイオン電池パックを用いることで、XL Hybridsのハイブリッドシステムは都市交通において最大21%の燃費向上が可能になる。米国のミシガン州Hollandにある同社のリチウムイオン生産工場で全ての開発と生産を行い、2013年はじめに発表する計画。この電池パックを搭載したChevrolet 「Express」およびGMC 「Savana」は2013年に発売が予定されている。(2012年8月20日付プレスリリースより)

-Daimler 「Mercedes B-Class」にインストパネルおよびドアパネルを納入していると発表。これらには革張り仕様もオプションとして含まれている。同社は2010年に、Setonより自動車用の革製内装事業を買収している。(2012年7月24日付プレスリリースより)

-ドアパネル、シートストラクチャー、インストメーター一式をBMWの新型「3 Series」に納入すると発表。ドアパネルは、天然繊維と樹脂を組み合わせることで、従来に比べて20%の軽量化を実現した。「3 Series」のセダンとスポーツワゴンのモデルでは、表面に出ないドアパネル部品の大部分には木質繊維が使われている。また、運転席のシートストラクチャーはモデルによって3-4kgの軽量化に成功した。インストメーターの標準タイプは昼夜対応の設計で、高品質のアナログ表示とLED表示灯のほか、2.7インチの薄膜トランジスタ(TFT)ディスプレイが設置されている。さらに、高速のポイントツーポイント接続「APIX」を搭載している。(2012年5月22日付プレスリリースより)

-GMの新型コンパクトスポーツセダン「Cadillac ATS」向けに、シート部品を納入すると発表した。(2012年1月26日付プレスリリースより)

-ヘッドアップディスプレイおよびインストメーターをCitroen 「DS5」に納入すると発表。同社のヘッドアップディスプレイは、Peugeotの「3008」・「5008」・「508」にも搭載されている。電子部品のほかに、同社はヘッドライナーやシートシステム一式も「DS5」に供給する。(2012年1月10日付プレスリリースより)

リストラクチュアリング

-同社は、戦略的投資およびグローバル事業におけるコスト削減を目的としたリストラクチュアリング (2012 Plan)を開始。2012年9月期の第3四半期および第4四半期の合計で297百万ドルをリストラ費用として計上しており、2014年9月期内に完了する予定。

-全世界で約7,500名の人員整理を予定している (内、自動車部門で5,100名、ビルシステム管理部門で1,700名、バッテリー部門で700名)。

-また、同リストラクチュアリングには9つの工場閉鎖が含まれている (内、自動車部門で6工場、バッテリー部門で2工場、ビルシステム管理部門で1工場)。2012年9月末時点で、閉鎖予定の9工場の内、2工場の閉鎖が完了している。

企業買収

-スロベニアのNovo Mestoを本拠とする合弁会社TPV Johnson Controlsの株式24.9%を取得すると発表。これによりJohnson Controlsの出資比率は74.9%となり、同合弁会社の過半数株式を所有することになる。この合弁会社は、同社とスロベニアを本拠とするTPV Groupにより1998年に設立。Novo MestoにあるRenaultの組立工場にシートシステム一式を納入している。(2012年4月24日付プレスリリースより)

-ドイツのProseatとの合弁会社JP Foam Manufacturingの株式35%を追加取得し、完全子会社化すると発表した。JP Foam Manufacturingは、ポーランド・Zory工場とスロバキア・Lucenec工場の2拠点を保有し、自動車用フォームシートクッションを生産。Ford、Fiat、Mercedes-Benz、起亜などの東欧拠点に供給している。なお、Proseatは、RecticelWoodbridge Groupによる合弁会社。(2011年12月7日付プレスリリースより)

-ルーマニアSpumotim S.A.の自動車部門を買収したと発表。同部門は従業員300人を抱え、自動車シート用のポリウレタンフォームを生産。買収にはTimisoaraの本社および生産拠点、Pitestiの生産拠点が含まれる。Johnson Controlsは東欧において、Dacia、Ford、Fiatなどの生産拠点にシートを納入している。なお、今回の買収前は、SpumotimからJohnson Controlsにシートフォームを供給していた。 (2011年12月2日付プレスリリースより)

合弁会社

-同社と上海延鋒江森座椅有限公司(Shanghai Yanfeng Johnson Controls Seating Co., Ltd.: YFJC)は、中国・上海にシートメカニズムの合弁会社を設立する契約を締結したと発表。2012年下半期に営業開始となる見込み。新会社「Johnson Controls Yanfeng Mechanisms Co., Ltd. (JCYM)」は、中国の大手自動車メーカー向けに、シートトラック、リクライナー、アジャスター、ラッチなどシートメカニズム一式を納入するほか、顧客に対するフルサービス体制を構築する。また、Johnson ControlsとYFJCは今後、中国における既存のシートメカニズム事業を全て新会社へ集約する計画。(2012年5月25日付プレスリリースより)

-同社は、インドの自動車用インストルメントクラスターのサプライヤーPricol Limitedと、折半出資による合弁会社を設立したと発表。新会社「Johnson Controls Pricol Private Limited」は、インドPune にあるPricolのインストルメントクラスター工場を主要拠点とする。現地の自動車メーカーおよび二輪車メーカー向けに、インストルメントクラスター、ディスプレイ、ボディエレクトロニクスなどを生産する予定。(2012年3月27日付プレスリリースより)

事業提携

-タチエスは、ホンダから次期「Fit」用のシートを受注した。ホンダのグローバル車種向けに製品を供給するのは初めて。メキシコ、ブラジル、中国で納入し、供給規模は年間50万台分以上になる見込み。筆頭株主のJohnson Controls (JCI)と共同で、2013年秋までに各地で供給体制を整える。新規受注を受け、メキシコ、ブラジル、中国に生産拠点を整備する。メキシコとブラジルには、それぞれ年産20万台規模の工場を、タチエスとJCIの共同出資で設立する計画。メキシコでは、ホンダの新工場予定地近くの三つの候補地の中から建設地を決定する。ブラジルにはJCIの既存拠点があるものの、サンパウロのホンダの四輪工場から離れていることもあり、新しく工場を建設する方向で検討している。中国にもJCIの既存拠点があるが、ホンダ向けとして新たに工場を建設することも検討する。新工場への投資は、メキシコとブラジルを合わせ数十億円規模の見通しだが、タチエスとJCIの折半とし、投資リスクを軽減する。(2011年12月26日付日刊自動車新聞より)

国内事業

-同社は、AGM (吸収ガラスマット)バッテリーの製品ラインを北米に導入すると発表。スタート・ストップ機能を搭載した車両のほか、燃焼型エンジン車のバッテリーで必要性が高まっている電気負荷に対応するのが目的。同社は2002年に、欧州においてAGMバッテリーの生産を開始し、現在は年間3百万個超のAGMバッテリー「VARTA Start-Stop Plus」を生産している。今後、米国市場に年間約6百万個のAGMバッテリーを供給する計画。既にミズーリ州のSt. Joseph工場で米国内向けの生産を行っており、オハイオ州Toledo近郊の新たに拡張した工場でも2012年中に生産開始となる予定。(2012年7月12日付プレスリリースより)

-同社は、自動車の内装部品に使用する天然素材加工技術を、外装部品にも適用している。自動車内装用の木質繊維部品を生産するためのウェットプレス加工をベースとしたもの。この新たなプロセスでは、あらかじめ樹脂で湿らせた炭素繊維マットを成形工具に挟んでプレスする。この際、余分な樹脂が金型の縁に漏れ出すことで、高密度繊維の車体部品を生産するとともに、炭素繊維部品の量産が可能になる。同社は既に、自動車メーカー向けに新型の炭素繊維部品の供給を行っている。(2012年5月14日付プレスリリースより)

海外事業

<中国>
-上海市当局からの要請に応じて、康橋(Kangqiao)工場におけるバッテリー用の鉛加工事業を終了すると発表した。停止していた同事業の再開を断念し、関連設備も撤去する。ただし、他の工場で製造したバッテリーの貯蔵・ラベリング・発送準備・出荷などは引き続き行う予定。今回の対応により、同工場では従業員を削減する予定。なお、康橋工場の鉛加工事業は既に中国国内の他の工場に移管されているため、顧客への納入計画に影響はないという。(2012年9月24日付プレスリリースより)

<ハンガリー>
-ハンガリーのKecskemet拠点において、新工場の稼動を開始したと発表。Daimler 「Mercedes-Benz B-Class」の1列目および2列目シート向けに、シートシステム一式を納入する。同拠点では、標準シートやスポーツシートをはじめ、エアバッグ、シートヒーターシステムなどの特殊装備を含む、様々な製品を生産している。新工場の従業員数は現在130名で、2012年秋にはさらに70名を増員する計画。なお、同社は2007年にハンガリーでの事業を開始。Kecskemet工場に加えて、Mezolak工場およびMor工場では金属製シート部品を生産している。また、2010年にはSeton Groupより、同国Papaにある革製内装部品の生産工場を買収した。(2012年4月13日付プレスリリースより)

<日本>
-同社の日本法人は、横浜市に実験・試作センターを新設する。神奈川県綾瀬市の施設を移転するもので、土地、建屋、設備に総額2千万ドル(約15億4千万円)を投資して2013年4月に稼働する。開発機能の全面移転に伴い綾瀬工場は閉鎖し、土地と建物は売却する。同工場の閉鎖により、国内のシート生産拠点は追浜工場(神奈川県)と九州の2拠点体制になる。(2012年2月17日付日刊自動車新聞より)

<ルーマニア>
-ルーマニアのCraiovaに新たにシート工場を開設したと発表。従業員160名を雇用し、同国におけるFordの組立工場へ、新型ミニバン「B-MAX」向けのシートシステム一式を納入する。なお、同社はルーマニアにおいて、組立工場1拠点とシート部品の生産工場5拠点を保有。さらに最近、同国のSpumotim SAより自動車事業を買収し、TimisoaraおよびPoiana Laculuiのポリウレタンフォーム工場も取得している。(2012年1月30日付プレスリリースより)

受賞

-Chrysler Groupより2012年度「Supplier of the Year Award」を「Diversity Supplier Development」部門で受賞したと発表。 (2012年6月15日付プレスリリースより)

開発動向

研究開発費

(単位:百万ドル)
  2012年9月期 2011年9月期 2010年9月期
合計 1,025 876 723

研究開発拠点

自動車部門 技術センター
-米国 ミシガン州 Plymouth
-米国 ミシガン州 Holland
-ドイツ Burscheid
-ドイツ Solingen
-ドイツ Kaiserslautern
-ドイツ Remscheid
-ドイツ Monheim
-ドイツ Karlsruhe
-フランス Cergy
-ブルガリア Sofia
-スロバキア Trencin
-中国 上海
-中国 吉林省 長春市
-日本 神奈川県 横浜市
-韓国 京畿道 安山市
-インド マハラシュトラ州 Pune

-同社の日本法人は、横浜市に実験・試作センターを新設する。神奈川県綾瀬市の施設を移転するもので、土地、建屋、設備に総額2千万ドル(約15億4千万円)を投資して2013年4月に稼働する。エンジニアの採用に有利なエリアに開発機能を集約し、日系メーカー各社向けのビジネス拡大を目指す。開発機能の全面移転に伴い綾瀬工場は閉鎖し、土地と建物は売却する。同工場の閉鎖により、国内のシート生産拠点は追浜工場(神奈川県)と九州の2拠点体制になる。新実験・試作センターは、本社近くに建設する。新たに用地を取得し、延べ床面積7,858平方メートルの新建屋を建設する。用地内の既存建屋と合わせた総延べ床面積は約9千平方メートルで、試作、実験設備のほか、設計や工程評価のための量産ライン設備を導入する。人員体制は約100人規模とし、綾瀬の従業員全員が移る。シートや内装品の研究開発機能も置く。 (2012年2月17日付日刊自動車新聞より)

バッテリー部門 バッテリー技術センター
-米国 ミシガン州 Plymouth
-米国 ウィスコンシン州 Milwaukee
-ドイツ Hannover
-メキシコ Monterrey
-ブラジル Sorocaba
-中国 上海

研究開発活動

<バッテリー部門>
-中国において、同社はBeijing University of Science and TechnologyおよびTsinghua Universityと中国自動車メーカー向けの開発を共同で実施。現在、上海市のEureka Battery Technology Center・Test Facilityにおいて、100名以上が研究開発に従事している。同施設に対する投資総額は21百万ドル以上。

技術提携

<自動車部門>
-同社は、ドイツを拠点とするFraunhofer研究機構のポリマー材料・複合材料研究所(PYCO)と、長期提携契約を締結したと発表。PYCOは、様々な製品で使用する高度架橋ポリマーの開発を行っている。両社は今後、リサイクルや修理が可能で機械特性に優れたポリマーシステムを開発する予定。自動車産業向けの繊維強化合成物質などがこれに含まれる。なお、同社とFraunhofer研究機構は本契約の枠組みの中で、ドイツWildauにあるPYCO-Technikum科学センターの拡張を計画している。(2012年3月14日付プレスリリースより)

-同社は、英国の高級マットレスメーカーHarrison Spinksとの協業を発表した。ポケットコイルスプリングマットレスを採用した自動車用シートコンセプト「ComfortThin」を開発する。この薄型シートは100%リサイクル可能で、従来のウレタンフォームパッドに比べて5-20%の軽量化を実現。1列目から3列目までどのシートにも適用でき、シートバックの中央部分は最大20%、ボルスターは35%以上の大幅な薄型化に貢献する。なお、この「ComfortThin」は、2015年モデルの車両より採用される予定。(2012年1月31日付プレスリリースより)

<バッテリー部門>
-同社バッテリー部門は、ペンシルベニア州立大学、Ford、Argonne National LaboratoryおよびNational Renewable Energy Laboratoryと戦略的提携関係にある。

製品開発

薄型プリズムリチウムイオン電池およびサブモジュール
-同社は、2012年ジュネーブモーターショーにおいて薄型プリズムリチウムイオン電池とサブモジュールを展示すると発表。このサブモジュールは、従来の円筒形電池に代わるプリズム形電池を採用し、設置スペースの削減とともに車への統合を容易にする。また、蓄電池、集電システム、監視エレクトロニクス、冷却システム、機器取り付けオプションなど、全ての必要な部品を備えている。同社は、2014年はじめからこのサブモジュールの生産を開始する計画。なお、今回のモーターショーで試乗可能なFord 「Transit Connect Electric」には、同社製リチウムイオン電池が搭載されている。(2012年2月20日付プレスリリースより)

インストルメントクラスター
-インストルメントクラスターの新コンセプトを開発。3Dインターフェースを作り出すために複数の情報層を組み合わせたもの。このコンセプトは、フルサイズおよびミッドサイズの高級車が対象となる。薄膜トランジスタ(TFT)技術を用いて、高解像度・高輝度・高コントラストを実現。さらに、速度・ナビゲーション・運転支援システムなどの運転情報もドライバーの真正面に表示されるため、ダッシュボードに目を向ける必要がなくなるという。(2012年1月10日付プレスリリースより)

軽量フロントストラクチャーモジュール
-軽量フロントシートストラクチャーモジュールを開発。車1台あたり4.0-6.4kgの軽量化を実現。C. Rob. Hammersteinの軽量シートレール・電動スピンドル駆動システムを用いている。傾斜調整モジュール向けには、従来のスチールに替えて合成材料を使用。リクライナーには、Keiperの「Taumel 2000」を使用している。なお、同社はDaimler 「Mercedes-Benz」の複数モデル向けに、30種類以上のフロントシートストラクチャーを納入する予定。(2011年10月26日付プレスリリースより)

設備投資

設備投資額

(単位:百万ドル)
  2012年9月期 2011年9月期 2010年9月期
全体 1,831 1,325 777
自動車部門 777 638 386
-北米 232 210 123
-欧州 463 383 225
-アジア 82 45 38
バッテリー部門 875 519 272

海外投資

 バッテリー部門
<中国>
-200百万米ドルを投じて中国・天津市に自動車用バッテリー工場を建設すると発表。中国国内の自動車メーカーとアフターマーケット向けに、メンテナンスフリーの鉛酸スターターバッテリーおよびスタート・ストップシステム搭載車用の先進バッテリーを供給する。2012年から2013年前半までの間に工場建設に着手、2014年後半に生産開始となる予定。フル稼働でのバッテリー年産能力は6百万個超。なお、同社は最近、浙江省の長興(Changxing)工場での生産を開始したほか、重慶工場における生産開始も2012年後半を予定している。(2012年6月6日付プレスリリースより)