三桜工業株式会社 2006年度の動向

ハイライト

業績
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2007年3月期

2006年3月期

増減率(%) 要因
売上高 86,807 79,970 8.6

下記1)参照

営業利益 3,363 2,413 39.4 下記2)参照
経常利益 3,412 2,617 30.4 -
当期純利益 1,582 1,473 7.4 -

要因
1)主力製品である各種チューブおよび各種自動車向け製品全般で売上げが前年度比増。特に車輌配管製品(ブレーキ・燃料配管用等)や樹脂製品(クイックコネクター、ナイロンチューブ、マルチレイヤーチューブ等)が、前年度比で大幅に増加。エンジンシステム向けのブレージング製品(燃料噴射用、冷却水循環用、オイル冷却用等)、環境規制対策向け製品(フューエル・インジェクションレール)も、それぞれ売上が伸張。

2)生産性の向上と原価低減、北米の収益改善効果等による。

海外事業
<北米・中南米>
北米・中南米事業における中期計画を策定、生産設備の効率化やマーケティングの強化により08年度には売上高を30億円増(05年度比)の300億円、営業利益は10億円の損失(同)から18億円と黒字化する目標を発表。05年7月に買収し子会社化したHiSANの社名を06年11月1日付けでSanoh Americaに変更し、北米・中南米地域における中核拠点とする。赤字体質を改善するため同地域を統合し、事業の効率化を図る考え。(2006年12月8日付日刊自動車新聞より)

<欧州>
英国の合弁会社「Bristol Bending Sanoh」を子会社化したと発表。自動車用ブレーキチューブや燃料チューブなどの生産、販売事業を展開している。ホンダの現地拠点のほか、ドイツの自動車メーカーなどに製品を供給、05年度の売上高は32億3500万円だった。今後、人員や資金などの経営資源を積極的に投入、ブレーキや燃料用チューブなど、主力製品の生産能力を増強する。08年度をめどに、売り上げを現状比20・6%増の39億円に引き上げる。(2006年12月26日付日刊自動車新聞より)

開発動向

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2007年3月期

2006年3月期

2005年3月期

研究開発費 1,539 1,600 1,340


<研究開発>

・グローバルレベルでの環境規制、安全規制といった広範な社会的課題への対応を考慮し推進。
環境規制対応: 鉛・水銀・カドミウム・6価クロム廃止に伴い、代替材料を用いた製品及び次世代表面処理を開発し、既に日本においてはほぼ全量適用を終え、海外拠点への技術移転に関しても完了。
安全規制対応: 衝突安全機構部品であるエアーバック用配管ならびにプリテンショナー用配管を特殊製造技術を用いて、量産化している。

自動車部品事業
・従来のスチールチューブの要素技術開発及び応用製品開発だけでなく、軽量化対応として樹脂チューブ、アルミチューブ、ステンレスパイプその他軽量素材を駆使した新製品開発を行う。
・燃費向上・ローエミッション・FFV車対応製品として、フューエルインジェクションレール、EGRパイプの生産及び超高圧燃料噴射管の開発
・燃料電池車、ハイブリッド車の配管および継ぎ手開発を推進
・次世代の高性能なNiMHバッテリーの開発も継続
・新製品のあらゆる環境条件での耐久性・信頼性試験を行うにあたり、各種分析装置・評価設備および環境負荷物質の測定器等を充実させ、さらにシミュレーション技術を強化するため、各種解析用ソフトを導入

設備投資

設備投資費(単位:百万円)
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2007年3月期

2006年3月期

2005年3月期

全体 6,427 4,948 3,105
自動車部品事業 5,849 4,437 3,030