株式会社ミクニ 2006年度の動向

ハイライト

業績
(単位:
百万円
2007年
3月期
2006年
3月期
増減率
(%)
要因
全社
売上高 95,546 85,777 11.4 -
営業利益 2,992 3,990 (25.0) -原材料費の高騰
-成長計画のための開発投資の需要によるコスト増加
経常利益 2,917 4,380 (33.4)
当期純利益 1,383 2,228 (37.9) -
自動車関連事業
売上高 66,041 61,110

8.1

-四輪車用製品は、中国自動車メーカー向け及び北米市場で売上が増加。
-二輪車用製品は、気化器類が国内市場で減少したが、中国、アセアン市場で増加。
-燃料噴射装置関連製品は、国内、欧米市場で堅調に推移。
営業利益 2,782 4,072 (31.7) アルミ・亜鉛・真鍮等の原材料価格の高騰

受注
2006年12月、スズキの軽自動車の次期エンジンに搭載する樹脂インテークマニホールドを受注したと発表。既に受注済みのスロットルボディーと合わせて吸気モジュールとして納入する。受注数量は年44万5千台で、納入開始は08年6月を予定。受注したのは、ターボ仕様を除く軽乗用車の自然吸気モデル用の全量で、生産は静岡県内を検討している。計6年間の受注となり、既存の樹脂製品の生産設備のほかに専用の設備投資が必要となる。(2006年11月22日付日刊自動車新聞より)

開発動向

研究開発費
(単位:百万円) 2007年3月期 2006年3月期 2005年3月期
研究開発費 1,446 1,384 1,267
自動車関連品事業 1,220 1,073 1,085

自動車関連品事業
・電子制御燃料噴射システム・コンポーネントおよび吸気系モジュールの研究開発を主体に、これらの基礎となる制御技術、アクチュエータ技術、センシング技術、材料技術などの研究開発を実施。
・環境負荷低減技術、代替燃料対応技術の研究開発にも取り組んでいる。

2007年3月期の主な研究開発状況及び成果
・四輪車用吸気モジュールの開発
・新型可変吸気樹脂インテークマニーホールドの開発・量産化
・新型電子制御スロットルボデーの開発・量産化
・電子制御可変バルブリフトシステムの開発
・新型無段変速機の開発
・新型バキュームポンプの開発
・エンジン冷却水制御バルブの開発
・エアーパージ型オイルポンプおよび可変オイルポンプの開発
・環境負荷物質規制対応技術の開発
・燃料電池自動車用流量制御バルブおよび水素センサーの開発*


*セラミックス‐Pd(パラジウム)コンポジット膜を使用した水素漏れ(0.01-4%濃度)検知用の水素センサーの開発に成功。本製品は、世界で初めてセラミックスの中にPdを微細分散させる技術を確立し、高感度かつ優れた水素選択性を有しながら、高耐久性および低コストを実現。自動車関連品事業の市場において「環境配慮型」製品ニーズが高まっており、燃料電池にかかわる製品群の一つとして水素センサーの開発を進めてきたもの。2009年度内の商品化を目指す。(2007年3月19日付けプレスリリースより)

設備投資

設備投資費 (単位:百万円)
- 2007年3月期 2006年3月期 2005年3月期
全体 5,255 4,036

2,850

自動車関連品事業 3,932 3,022 2,247

・自動車関連品事業では、新生産棟の建設、新製品の開発、基礎研究、新機種の生産及び合理化等のために設備投資を実施。

設備の新設(自動車事業関連) (単位:百万円)
会社名/事業所名 設備の内容 投資予定
総額
着手 完了予定
小田原事業所
(神奈川県小田原市)
自動車関
連品設備
486 2007年4月 2008年3月
盛岡事業所
(岩手県滝沢村)

自動車関
連品設備

441 2007年4月 2008年3月
菊川工場
(静岡県菊川市)
自動車関
連品設備
376 2007年4月 2008年3月
相良工場
(静岡県牧之原市)
自動車関
連品設備
321 2007年4月 2008年3月