業績

（単位:  百万元）	2010年度	2009年度	増減率(%)	要因
売上高	2,488.50	1,310.29	89.92	-自動車産業調整振興政策による、売り上げ増 -自動車部品販売は7億1432万元に達し、前年同期比40.7％増。
営業利益	149.71	89.69	66.92	-親会社が保有する国泰君安証券の株式1500万株を売却。純利益は1億3855万元。 -子会社「上海徳爾福汽車空調系統有限公司」の利益が大幅に増加。
利益	167.65	112.63	48.85
純利益	133.67	93.79	42.52

 

買収

-同社は、デルファイと上海汽車空調器廠(Shanghai Automobile Air-conditioner Factory) との合弁会社「上海徳爾福汽車空調系統有限公司(Shanghai Delphi Automotive Air Conditioning Systems Co., Ltd.)」の株式の37.5%を上海汽車空調器廠から買収する。買収後の合弁会社の株式比率はデルファイ50%、同社37.5%、上海汽車空調器廠12.5%となる。なお上海汽車空調器廠は株主権の管理を2016年12月31日を期限として同社に委託する。(2010年11月 26日付会社公告より)

組織再編

-同社は上海金橋に生産拠点を置く三社(伝感器分公司、舒航電器分公司及び上海新光汽車電器有限公司)を統合し「上海航天汽車機電股份有限公司汽車電子分公司」を設立することになったが、その整理統合を速やかに終えるため、三社のうちの一社「上海新光汽車電器有限公司(略称：上海新光)」の減資を行い、完全子会社化する。上海新光の株式30%を保有する合弁相手「上海六里企業発展総公司」と協議した結果、上海六里が合弁から撤退し、上海新光を減資することで合意した。(2011年2月17日付会 社公告より)

受注

-子会社「上海新光汽電公司」は上海汽車集団公司からAP-12ヒューズボックスのサプライヤーに指定された。生産開始予定は2010年10月末。今回の受注は続くBCM(Body Control Module)開発の基盤となるものと期待している。(2010年4月9日付プレスリリースより)

-2010年3月29日、BMWはセンサー分公司を訪れBMWが発注している F3シリーズABSセンサーの開発進捗状況を４日間にわたり審査した。BMW一行は工場、実験室など生産現場を視察したほか、品質管理、製品開発設計、２ 次メーカー管理などについて意見交換を行った。またF30、F35の2車種のABSセンサーの試験状況の確認も実施した。(2010年4月29日付プレス リリースより)

売却

-同社は連結子会社「上海汽車空調器廠」から資本を引き揚げ撤退する。(2010年11月26日付会社公告より)

-同社は60％の株式を保有している子会社「上海清潔汽車能源系統有限公司(Shanghai CNG Automotive System Co., Ltd.)」から撤退し、これを清算する。同子会社はCNG用ガスボンベのメーカーだが、国内の天然ガス価格の高騰やガスボンベ市場の縮小などの影響を受 け経営難に陥っていた。(2010年10月19日付会社公告より)

新工場

-子会社上海徳爾福汽車空調系統有限公司 (Shanghai Delphi Automotive Air Conditioning Systems Co., Ltd.)は2010年10月21日、全額出資して瀋陽市輝山経済開発区に建設した生産拠点の稼働開始を祝う式典を行った。工場の建築面積は12,000平方メート ル。生産能力は50-60万セット。主に東北地区の顧客にカーエアコンシステムを供給する。(2010年10月22日付各種リリースより)

研究開発施設

-エアコン、太陽エネルギー、複合材料の3部門でそれぞれテクニカルセンターを保有。

-同社は国家クラスの自動車技術研究開発センターを建設する。毎年7,000万元以上の研究開発費を投入してゆく計画で、2011年にはＥＰＳ、酸素センサーなどの開発に着手する予定。(2010年11月19日付プレスリリースより)

製品開発

-2010年、EPSの開発を完了。試作を終え試験行程が進行中。

-2010年、車用酸素センサーのプロトタイプが完成。
-2010年、ジャンクションボックスおよびエアコンモーターがVWの技術評価をパスし、Passat B5に搭載。

2010年度の主な設備投資

(単位：百万元)

投資項目	2010年度の投資額	進捗状況
EPS	8.94	建設中
車用エアコンチューブ開発 (上海VW Boraに搭載)	1.67	完成
ジャンクションボックス開発	3.94	完成
車用酸素センサー開発	6.53	建設中