新型ハイランダー・新型電動パワートレインを開発

~トランスアクスルに新型モータ・ジェネレータを投入:自動車技術会・講演予稿集から~

2020/09/10

要約

ミッドサイズSUV「ハイランダー」新型モデル
ミッドサイズSUV「ハイランダー」新型モデル(米国仕様)
(出典:トヨタ、自動車技術会・2020年春季大会学術講演会講演予稿集)

  トヨタが2019年4月にニューヨーク国際オートショーで発表し、2020年2月から販売しているミッドサイズSUV「ハイランダー」新型モデル(米国仕様)のハイブリッド車には新開発のハイブリッドトランスアクスル(P810)が搭載されている。

  本稿では自動車技術会・2020年春季大会講演予稿集(新型コロナウイルスの世界的流行を受けて大会は中止となったが講演予稿集が自動車技術会から販売されている)に収録されている以下の論文から電動パワートレインの新技術について紹介する。

  • 高出力ハイブリッド車用新型モータの開発  土屋 侑生氏(トヨタ自動車)
  • ミッドサイズSUV向け新型ハイブリッドトランスアクスルの開発  吉河 泰輝氏(トヨタ自動車)

  新型ハイランダー搭載の電動パワートレインはTNGA(Toyota New Global Architecture)に基づいたミッドサイズSUV向け新型ハイブリッドトランスアクスルで、第4世代HVシリーズの他のトランスアクスルと同様にモータとジェネレータが平行軸配置の構造となっている他に、モータ冷却の2系統化、ジェネレータにSC分布巻を採用、モータ、ジェネレータの巻線接続が直列結線から並列結線に変更等、高トルク・高出力化に対応した進化を遂げている。

 

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