衆泰汽車(Zotye):Fordと合弁で小型EVを展開、浙江省にNEV工場を建設

新ブランドTRAUMでSUVラインナップ拡充

2017/12/01

要約

大邁(Myway)X5
シティコミューターの雲100plus

 2017年6月にVWグループが3社目の合弁を発表したのに続き、2017年8月にFordも3社目の合弁覚書に調印すると発表した。Fordの新たな合弁相手は、浙江省の民営中堅OEM「衆泰汽車(Zotye)」。合弁新会社の「衆泰Ford」は浙江省に年産10万台のEV製造工場を建設し、販売サービス網も構築する。衆泰汽車にとってFordは、初の外資OEM合弁先である。

  衆泰汽車の前身は1992年設立の自動車部品メーカー。他社の自動車生産ラインを購入することで、2005年には自社工場を建設。その後、吸収合併や買収などを繰り返し、自動車事業に参入した。2010年より急激に販売台数を伸ばし、2016年の販売台数は前年比49.4%増の33.3万台。新エネルギー車(NEV)については、シティコミューターを中心に小型車を展開しており、2016年のEV販売台数は前年比51.6%増の3.7万台でBYDに続く国内2位の販売台数を達成。しかしながら、2017年は各社のEV導入により競争が激化し、上半期(1-6月)の販売台数は5位に転落した。2020年末までに新エネルギー車比率60%を掲げ、販売台数80万台超を目標としている。

 



関連レポート:
中国市場2017年上半期:販売台数1,335万台、伸び率は鈍化(2017年8月)
上海モーターショー2017(4):吉利、長城、BYD、奇瑞、江淮、衆泰、力帆、新興EVメーカーの取材(2017年6月)


このレポートは有料会員限定です。 残り 5 章
無料会員登録により、期間限定で続きをお読みいただけます。