北京汽車:2020年までに生産/販売450万台、うち50万台を新エネルギー車に

電動化とグローバル化を推進、生産能力増強と海外拠点の拡充を加速

2017/07/14

要約

高速道路型と生活道路型の自動運転が拡大する

 北京汽車集団(以下、北京汽車グループ)は、中華人民共和国の首都北京に本部を置く5大汽車集団の一つである。北京汽車グループの前身は、1958年に設立された小型セダン「井岡山」を製造した「北京汽車製造廠」である。「井岡山」は量産化には至らなかったが、後に中央政府の要請により、軍用オフロード車の生産に取り組み、現在のオフロードモデルのBeijing Jeepシリーズ名の由来となるBJ210が誕生した。

 外資との合弁は1983年にAMC(American Motors Corporation)から始まる。Jeepラングラーをベースとしたモデルや中国国産チェロキーなどが製造された。2000年代に入ると、現代自動車及びダイムラーと外資合弁契約を締結。2014年にはグループ傘下の乗用車部門「北京汽車股肦有限公司」が香港で上場した。

 北京汽車グループの自動車販売台数(工場出荷台数)は、2014年が約240万台、2015年には248.9万台、2016年は約287.2万台と順調に伸びている。中国での市場シェアは、2011年は8%だったが、2014年以降は10%を堅持している。

 2017年の販売目標は、グループ全体で310万台を設定。しかしながら、グループ傘下OEMのうち販売台数比率が最も高い北京現代汽車の販売台数が、米国の高高度防衛ミサイル(THAAD)の韓国への配備の影響を受け、1月-5月は前年比37.4%の大幅減となり、グループ全体の販売減につながっている。

 北京汽車グループは十三五計画(2016年-2020年)期間に、電動化やグローバル化を掲げるとともに、華中地域の湖南省で自主ブランド車や新エネルギー車分野のプロジェクトを推進する。2020年までに自動車メーカーとしてグローバルで12位以内入り、生産/販売台数450万台を目指している。

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北京汽車グループの概要

 北京汽車グループは、乗用/商用車、大型・小型トラック、特装車等の完成車、自動車部品の製造から航空、金融、不動産、教育まで幅広く事業を展開。グループ傘下の完成車メーカーのうち「北京股肦有限公司」が香港株式市場に上場している。外資合弁先は、現代自動車とダイムラー。ダイムラーのモデルは、トラックを北汽福田、バンを福建ベンツ、乗用車を北京ベンツが製造している。

北京汽車グループにおける主なグループ企業の相関図(%は出資比率)

風汽車集団における主なグループ企業の相関関係図



北京汽車グループの主なメーカー及びブランド

主なメーカー名 2016年販売台数(台) 前年比(%) 主なブランド
北京銀翔 303,116 5.2 自主ブランド:威旺 (Wevan)、幻速 (Huansu)
北京汽車股份 344,721 37.5 自主ブランド:威旺 (Wevan)、紳宝 (Senova)
北京新能源 23,349 3339.6 自主ブランド:ECシリーズ、EXシリーズ、EHシリーズ
江西昌河 72,997 69.4 自主ブランド:昌河(Changhe)、福瑞達 (Freedom)、軽型トラック、微型トラック
重慶比速 注1) 2,917 - 自主ブランド:比速 (Bisu)
北京汽車製造廠 33,684 78.4 自主ブランド:BJシリーズ、勇士(Yongshi)
北汽福田 501,094 2.2 自主ブランド:伽途 (Gratour)、蒙派克 (MP-X)、薩瓦納 (Sauvana)
北京現代 1,142,016 7.5 Hyundaiブランド:新勝達(New Santa Fe)、途勝 (Tucson)、伊蘭特(Elantra)、悦動(Yuedong)、朗動(Langdon)、領動 (Elantra 2016)、瑞納(Accent)、索納塔 (Sonata)、名図 (Mistra)、名馭 (MoInca)、ixシリーズ
北京ベンツ 317,069 26.7 Mercedes-Benzブランド:C-Class、E-Class、GLA、GLC
江西昌河スズキ 36,999 -35.1 スズキブランド:北斗星 (Wagon R+)
北京宝沃注1) 30,015 - 自主ブランド(Borgwardブランド):BXシリーズ
注1)重慶比速汽車及び北京宝沃汽車は、2016年より販売を開始。重慶比速汽車は重慶銀翔実業集団の傘下企業。
 (資料:MarkLines データベースより作成)


中期計画:2020年に生産/販売450万台を目標

 北京汽車グループは、十二五計画(2011年-2015年)期間中にグループ全体の目標販売台数を350万台と設定したが、実積はグループ全体で248.9万台の販売台数にとどまった。十三五計画期間の初年度にあたる2016年の販売台数は、前年比15.3%増の287.2万台で、FORTUNE500で世界160位となった。2017年のグループ全体の目標販売目標は310万台に設定し、2020年には生産/販売台数450万台を目標としている。

 グループは、2020年に向けて従来の伝統的な製造型企業からサービス型およびイノベーション型企業への転換を目指し、戦略の柱に電動化やグローバル化などを掲げている。このうち電動化では、新エネルギー車事業を発展させるために、研究開発拠点の設立や新工場の建設に注力し、新型モデルをスピーディーに市場投入する。グローバル化は、中国政府が推進する「一帯一路」注2)に該当する国及び地域に積極的に投資を行い、多くの自主ブランド車を投入し、国際ブランドとして認知度向上を図る。

 注2)2013年に習近平国家主席が提唱した中国が目指す経済/外交圏構想。中国西部から中央アジア、ロシアを経由して欧州に繋がる「シルクロード経済ベルト」、中国沿岸部から南シナ海、インド洋、アラビア半島沿岸部、アフリカ東部に繋がる「21世紀海上シルクロード」を中国が中心となり発展させていく構想。



グループの戦略

電動化 ・新エネルギー車事業の発展を加速させるために、新エネルギー車関連技術、品質向上、製品の設計を推進し、バッテリー、モーター、電子制御などの領域でコアとなる技術を確立する。
・EVやPHVなどの新型プラットフォームを開発し、新エネルギー車のモデルを充実させ、細分化された需要に対応する。
・充電設備などのインフラ整備を行い、将来に向けてインテリジェント化、ネットワーク化を持続させ、ライドシェアサービスの先行企業となる。
インテリジェント化 ・知能化、コネクテッド化の技術や製品を開発し、「中国製造」の指針に向けて、グループのインテリジェント化の技術レベルを向上させる。
・インテリジェント工場の建設に投資し、自主ブランド車の品質レベルを向上させ、市場競争力を高める。
差別化 ・グループの得意とする分野(軍用車、オフロード車)のモデルを戦略的に展開する。
グローバル化 ・自主ブランド車の充実を図り、グローバル化を推進し、中国国内向け製品と海外向け製品を同時に展開する。
・現地ニーズに合ったフラッグシップモデルを展開する。
・南アフリカプロジェクト及びアジア市場向け生産拠点となる雲南省瑞麗プロジェクトを推進する。
・中国政府が推進する「一帯一路」に該当する国及び地域に投資する。具体的には、南アフリカ、イラン、東南アジア、南米などの市場において、自主ブランド車の生産規模及び販売を増強し、国際的ブランドとして確立する。



グループの2020年までの具体的な目標

2020戦略目標 ・2020年までに生産/販売で450万台、営業収入6,200億元を目指す。このうち、50万台を新エネルギー車とする。海外市場で60万台。
・中国自動車業界でトップクラス、グローバルブランドでは100位以内、グローバル自動車メーカーでは12位以内を目標とする。
・自主ブランド乗用車市場でトップ3位以内を目指す。
・北京ベンツは中国国内高級車市場でトップを目指す。
・北京現代は 引き続き外資合弁グループ企業の国内乗用車市場で第4位を保持する。
2017年のグループ目標 ・目標販売台数は、前年比8.9%増の310万台、営業収入4,600億元。
・十三五計画期間に、湖南省に大型投資を行う戦略的協定を2017年3月に湖南省政府と締結した。自主ブランド車や新エネルギー車領域、物流など幅広い領域で協力を図る。


海外展開:海外販売拡大に向けて、生産拠点とR&D拠点を拡大

 北京汽車グループは、中期戦略にグローバル化を掲げ、海外に急速に海外展開を計画している。具体的には、2016年-2018年に、トルコ、ブラジル、ロシアに投資して基盤を固めつつ、将来の現地生産につなげる。また、工場建設のみならず、欧州、米国、日本に研究開発センターを設立している。

 北京汽車股肦は、2012年から中国国内で自主ブランド車を投入したが、海外市場では2014年以降少しずつ販売台数が伸びている。

 北汽福田汽車は、早い段階から海外展開を行っており、現在20余りの国と地域でKD生産を展開。北京汽車グループの海外販売台数の5割以上を占めている 。

高速道路型と生活道路型の自動運転が拡大する

北京汽車グループ自主ブランドの販売台数上位5カ国

(台)

   2011年  2012年  2013年  2014年  2015年  2016年
イラン 404 1,115 2,812 3,001 3,217 2,292
チリ 943 912 1,326 1,460 1,155 2,230
コロンビア 66 69 160 144 189 1,250
オーストラリア 84 111 84 711 1,210 970
エジプト 100 343 783 349 986 904



海外展開の主な動向

南アフリカ  ・総投資額50億元の完成車工場が2017年下半期に稼働予定。2022年の生産能力目標は5万台、最終的に10万台を目指す。将来的には南アフリカから他国への輸出が計画されている。
・生産予定モデルは、紳宝(Senova)、威旺(Wevan)、北京ジープと一部で報じられている。
ジンバブエ ・2015年1月にピックアップトラックのKD生産プロジェクトが開始。2017年3月にラインオフとなった。6年以内に年産1万台を計画。
イラン ・イランで年産10万台と生産ライン建設計画が2016年4月に発表された。
・合弁先はDiar Khodroで、紳宝(Senova)のガソリン車およびハイブリッド車(HV)を生産する予定。
メキシコ ・2016年5月に北京汽車グループ初のディーラーが開業し、輸入販売会社の設立が発表された。
・2017年5月、ベラクルス州プエンテ・ナシオナルのKD工場を開設。投資額3,000万ドルで、北米市場向けに「D20」のセダン及びハッチバックとSUV「X25」を生産する。2017年は約6,000台生産予定、2018年は年産1万台に増強する計画。
東南アジア市場向けの
中国国内生産拠点
・2016年末、雲南省瑞麗新工場の竣工式が行われた。総投資額36億元、第1期は年産5万台で、主にMPV、ジープ、ピックアップ等が生産される。第2期完成後は、年産15万台を計画している。
・中国国内向けモデルの生産以外に、将来的には南アジア、東南アジア市場に向けた生産拠点と位置づけられている。
海外のR&Dセンター

・2016年1月にEVテクニカルセンターがデトロイトに開設された。テクニカルセンターでは、モーターとバッテリーなどの開発を行う。また、2015年8月設立のシリコンバレー(コントロールユニット技術、コネクテッドカーとインテリジェント機能領域の開発)と2015年9月設立のドイツAachen(PHVのパワートレインの開発)との開発拠点間のコーディネートを行う。

・高性能スポーツEVのR&Dセンターが、2016年2月にバルセロナに設立。現地のパートナーは、モータースポーツに参戦しているCampos Racing。
・東京とトリノに、次世代EVの車両デザインを行うR&Dセンターを2016年6月に設立した。
・ドイツDresdenに軽量化の設計及び素材応用技術のR&Dセンターを2016年11月に開設した。


メーカー別計画:自主ブランド/外資合弁ともに新エネルギー車に注力、生産体制を強化

 北京汽車グループの外資合弁先は、ダイムラーと現代自動車の2社である。2016年の販売台数に占める外資ブランドの比率は引き続き50%超であるが、2016年は自主ブランドの販売台数比率が過去5年で最も高く46.9%を占めた。なお、2016年の増減率は前年比15.4%ポイント増(自主ブランドは9.1%ポイント増、外資合弁ブランドは6.3%ポイント増)で自主ブランドが貢献している。

 北京汽車グループは、近年集中的に自主ブランドのSUV及びMPVを市場投入している。具体的には、北京汽車股肦の中高級車ブランドの「紳宝 (Senova)」と小型車の「威旺(Wevan)」と北京銀翔の「幻速(Huansu)」が挙げられる。また、2016年には、若い世代をターゲットとした新ブランド重慶比速汽車注1)の「比速(Bisu)」でもSUV及びMPVを扱っている。

 グループは、2020年に向けて今まで以上に新エネルギー車に力を入れる。他の政府系グループ企業よりも早い段階で、新エネルギー車に特化した子会社「北京新能源汽車」を2014年に設立。米国、欧州、日本に研究開発拠点を設置するとともに、中国各地域でも急ピッチで新工場を建設している。

 外資ブランドは、北京現代が2020年までにPHVやFCVも含めた新エネルギー車を9モデル市場投入する計画。2016年に第4工場、2017年に第5工場を稼働し生産能力が拡大された。しかしながら、2017年3月に米国の高高度防衛ミサイル(THAAD)が韓国へ配備された影響を受け、1月-5月の販売台数は前年比37.4%の大幅減となったことで、2017年の販売目標125万台の達成は厳しい状況である。

 北京ベンツは、中国専用モデルやSUVモデルの導入など中国市場のニーズに対応することで順調に販売台数を伸ばした。2017年6月には、北京汽車グループとダイムラーと間で新エネルギー車での提携強化について合意がなされ、今後2020年までにEVの生産が行われる計画。

高速道路型と生活道路型の自動運転が拡大する 高速道路型と生活道路型の自動運転が拡大する

注1)重慶比速汽車は重慶銀翔実業集団の傘下企業。



自主ブランド:「紳宝」と「威旺」の強化と新エネルギー車の増産

北京汽車股肦:2020年に自主ブランド乗用車トップ3を目指す

 北京汽車股肦は、自主ブランドの「紳宝(Senova)」と「威旺(Wevan)」に力を入れ、2020年に自主ブランドの乗用車において中国国内でトップ3を目指すとしている。「紳宝(Senova)」ブランドの2016年の販売台数は、中国で人気の車型SUVの導入もあり、前年比37.5%増の34.5万台の販売台数となった。しかしながら、2017年1月-5月の販売台数は、前年比47.6%減の6.6万台と大幅に減少。2017年下期に発売が予定されている「紳宝(Senova)」のコンパクトセダンD50と都市型SUVのX55で巻き返しを図る。

自主ブランド「紳宝(Senova)」と「威旺(Wevan)」の強化 ・2020年に中国自主ブランド乗用車トップ3入りに向けて、「紳宝(Senova)」と「威旺(Wevan)」を強化する。
・「紳宝(Senova)」の商品構成は、セダン、都市型SUV、ジープなどで、自主ブランドの中高級車として展開する。
・2017年-2018年に、ベンツのプラットフォームをベースとする製品を市場に投入予定。
・2019年-2020年に、完成車プラットフォームを3から4、またはモジュール化したプラットフォームを1から2に集約する。プラットフォームの共通化により、市場投入サイクルを早める。また製品の開発能力を更に高め、利益向上を図る。
・「威旺(Wevan)」の商品構成は、ミニMPV、エコノミーSUVなどで自主ブランドのエコノミー車として位置づける。
百度との
スマートカー戦略
・2017年のCES(Consumer Electronics Show)で、スマートカー、クルマのインターネット、自動運転、高精度地図及び車載地図などの領域で、技術開発、市場での運用、情報の活用などで百度と戦略提携を締結した。
・自動運転の導入計画は、2018年-2019年でレベル2、2020年-2025年でレベル3及びレベル4、2025年以降はレベル5の実現に向けて研究開発を推進する。
株洲第2工場の拡張 ・湖南省株洲市の第2工場の拡張工事が完成し、2017年8月に量産開始予定。本工場の生産能力は30万台で、自主ブランド車を製造する。
威旺(Wevan)M50F 紳宝(Senova)X35
威旺(Wevan)M50F 紳宝(Senova)X35



北京銀翔:「幻速(Huansu)」ブランド車の拡充と新エネルギー車生産計画

 2010年8月に北京汽車グループと重慶銀翔実業グループによって設立された北京銀翔は、主にSUVおよびMPVの小型モデル「幻速(Huansu)」を中心に製造している。2016年の販売台数は前年比5.2%増の30.3万台。生産能力の拡大により、新エネルギー車の製造も計画している。

生産能力拡大 ・年産30万台の重慶市合川区工場が拡張され55万台に引き上げられる。2017年末に量産開始予定。
・重慶市合川区の工場は、北京銀翔のモデル以外に、出資元の重慶銀翔実業集団傘下の重慶比速汽車のモデルの量産も行う。これにより、比速汽車の生産能力は、15万台から25万台に拡大。ガソリン車の製造以外に、新エネルギー車の製造も行う。
・2016年、リチウム電池、駆動モーター、電子制御システムの生産を行う年産10万台の工場建設が開始された。2017年7月に完成予定。
モデル計画 ・2017年に「幻速(Huansu)」の新型4モデルが市場投入予定。
・北京銀翔の自主ブランドを製造している重慶比速汽車は、2017年5月に7人乗りSUVを発売。以降は、SUV、MPV、セダン、新エネルギー車などの投入を計画している。比速モデルは7万元以上の価格帯を中心とし、「幻速」の上位ブランドとして位置づけている。
MPVの幻速H3F
MPVの幻速H3F



北京新能源汽車:2020年に50万台を目標に生産能力を拡充

 2014年3月に設立された新エネルギー車の製造と販売を行う「北京新能源汽車股肦有限公司」は、北京汽車グループが「電動化戦略」を推進する上で重要な役割を担う企業である。2016年に資金調達の観点より、グループ傘下で香港H株に上場している北京汽車股份有限公司より6.5%の出資を受けた。

 北京新能源汽車股肦有限公司は、2020年に向けて新エネルギー車18モデルを市場に投入することを発表。研究開発センターを海外に設置し、グローバル人材や最新レベルのテクノロジーを活用しながら、新モデルの開発を推進している。また、2020年に生産台数80万台、販売台数50万台の目標達成に向けて、現在新工場の建設が急ピッチで進められている。

Hummingbird Plan ・2016年の北京モーターショーで、2020年に向けてAプラットフォームとBプラットフォームをベースに、新エネルギー車18モデルを市場に投入すると発表。
・Hummingbird Planは、e-Motion Design(エモーショナルデザイン)、e-Motion Drive(スーパー電気駆動)、Light Tech(超軽量化技術)、i-Link(スーパーインテリジェントネットワーク技術)の4つのコンセプトを柱としている。
技術イノベーション ・2016年10月に、米国シリコンバレーの研究開発センターで主にスマートグリッドの技術領域に関する発表が行われた。
具体的には、
・先進BMS(Battery Management System)の研究開発や応用、全固体リチウムイオンバッテリーの電池セルの開発を含む先進の電池と管理システムの研究開発プロジェクト。
・自動運転技術の製品への応用、高効率の回生ブレーキシステム、無人運転のインテリジェントプラットフォームの開発プロジェクト。
・EVのビッグデータの分析と深堀り、バッテリーの寿命研究、ビッグデータでの部品品質の分析などのプロジェクト。
グローバル
研究開発センター
・北京にあるグローバル開発本部以外に、米国のシリコンバレーとデトロイト、ドイツのアーヘンとドレスデン、スペインのバルセロナに、グローバル研究開発センターを設置。
・2017年に建設が始まる予定のイタリアと東京は造型デザインの開発研究拠点とされている。
生産能力拡充 ・山東省の莱西工場で2015年11月にEC180がラインオフした。第1期は投資額10億元、年産5万台の生産能力。第2期は40億元、年産15万台の生産能力。2020年までに年産30万台の生産を目指す。
・重慶市培陵で新エネルギー車の新生産拠点の建設が2017年2月に着工された。北汽嘉慶(重慶)新能源汽車技術有限公司が30億元を投資し、敷地面積73.2万㎡、年産30万台規模。2年以内に量産開始予定。
・2017年4月に広州市増城区にある北京汽車広州工場でEVのEU260がラインオフされた。当工場は、今後3年間で10万台規模の新エネルギー車の生産を計画。
・山東省徳州市での新エネルギー車プロジェクトの調印が2016年12月に行われた。総投資額60億元、年産40万台。低価格のEV乗用車の生産を計画。
・雲南省昆明市での新エネルギー車プロジェクトの調印が2017年5月に行われた。
・工場建設は2期に分けて行われる。第1期の投資は50.6億元、年産5万台の生産能力で新エネルギー車のセダンを生産する計画。第2期建設後は年産15万台となり、新エネルギー車のセダン、SUV、MPVを生産する計画。
2020年販売目標50万台、生産目標80万台 ・2016年1月で発表された「衛藍行動3.0」によると、2020年の北汽新エネルギー車の目標販売台数は50万台で、うち30万台は新型プラットフォームを採用。生産能力は年産80万台以上。
・2020年までに営業収入600億元、時価総額1,000億元を目標とし、上場を目指す。
EVの小型SUV EC180 2017年4月発売のEV EH300
EVの小型SUV EC180 2017年4月発売のEV EH300



江西昌河/昌河鈴木:北京汽車グループの技術を活用し新モデルを展開

 江西昌河汽車は、2013年に北京汽車グループ傘下となって以降、遅れていた車型展開の見直しを図り、SUVの昌河(Changhe)Q25および昌河(Changhe)Q35を市場投入。これにより、下降傾向だった販売台数が上昇傾向に転じ、2016年は7.3万台となった。なお、昌河鈴木の2016年販売台数は、前年比35.1%減の3.7万台。

 江西昌河汽車は、現在本社のある江西省で新エネルギー関連やインテリジェント化などのプロジェクトを展開しており、新工場の建設とともに生産能力が拡充される。新たなモデル展開には、北京汽車製造廠や北京汽車のプラットフォームなどグループのリソースが活用される予定である。

新エネルギー車 ・2017年に新型プラットフォームが採用されたEVモデルを発表予定。プラットフォームは、北京汽車グループの研究開発拠点によって構築された。本プラットフォームで、新エネルギー車の新型セダンが開発される。
・既存のプラットフォームをベースとした、新エネルギー車のSUV/MPV/微型トラックなども発表予定。
生産能力拡充 ・江西省景徳鎮市洪源でインテリジェント化/自動化/軽量化の新工場プロジェクトが展開されている。総投資額140億元、総面積7.4万㎡。2018年完成後の生産能力は、完成車45万台、エンジン30万基となる。新工場は、北京現代汽車の工場を参考に建設された。
・江西省九江産業パークで昌河・九江新エネルギー基地プロジェクトが2017年4月に着工された。
・総面積は160.7万㎡、第1期用地は24.4万㎡。組立工場、バッテリーパック工場、付帯設備を新設し、年間5万台の新エネルギー車を生産。
・第2期ではプレス、溶接、塗装、組立の作業場およびエンジン施設を新設し、新エネルギー車とガソリン車のライン合計で年産10万台。
・第3期はガソリン車のプレス、溶接及びパーツ工場を新設し、塗装、組立工程設備を増設する。2018年3月の完成後は、最大で年産30万台の能力となる。
研究開発センターの
建設
・2016年5月に江西省景徳鎮市で昌河汽車の研究開発センターの起工式が行われた。総投資額9.9億元、敷地面積約10.1万㎡で、事務棟、テストセンター、住宅の3部で構成されている。
モデル計画 ・2017年-2020年の4年間で、新車10モデルを市場投入する計画。
・具体的には、小型車、SUV、MPV、新エネルギー車など、幅広い車型を網羅する。
・2017年は、新型車3モデル、マイナーチェンジ3モデル、新エネルギー車2モデルの投入を計画。
・新型車は、北京汽車製造廠のBJシリーズの姉妹車となる1.5Lターボエンジンを搭載したコンパクトSUV。また、北斗星や北京汽車の紳宝(Senova)D40と共通プラットフォームのコンパクトセダンが導入予定と報じられている。
小型SUVの昌河Q30 EVの北斗星(Coolcar)E
小型SUVの昌河Q30 EVの北斗星E



北汽福田:海外展開を加速、乗用車モデルも展開

 北汽福田汽車の2016年販売台数は50.1万台で、北京汽車グループ全体の17.4%を占める。中国最大手の商用車メーカーで、自主ブランドモデルは、軽型から大型までのトラック、商用バンやピックアップトラックなど豊富な車型を展開している。中型・大型トラックでは、ダイムラーとの合弁会社「北京福田戴姆勒汽車有限公司」で「欧曼(Auman)」ブランド車を製造。また、2016年には乗用車プロジェクトを発表し、既存工場を活用したBorgwardブランド(かつてドイツで自動車を生産していたメーカー)のSUVやMPVの生産を開始した。

 北汽福田汽車は、新エネルギー車への取り組みとして、山東省に新エネルギー基地を建設。本拠点は、グローバルでの製造拠点及び研究開発センターの役割を担う。その他、湖北省棗陽市でも新エネルギー車の建設プロジェクト、湖南省長沙市では国内最大級となる「EVトラック産業パーク」の建設が行われている。

 2020年にグローバル販売300万台を目標に掲げており、南米、東南アジア、インド、アフリカと幅広い地域で工場建設を進めている。具体的には、既に展開されているタイでの投資拡大、アフリカへの戦略的投資プロジェクトや2018年にはインドのマハラシュトラ州での自動車産業パーク稼働が挙げられる。

Borgwardブランドでの乗用車製造 ・北汽福田による乗用車メーカーの設立プロジェクトが2016年3月に批准され、北汽福田のMPVモデル製造工場(北京市密雲区)のリソースを活用し、独のBorgwardブランドの車両製造が開始された。第1期の生産能力は18万台。第2期も18万台で、最終的には36万台(ガソリン車15.3万台/新エネルギー車20.7万台)の生産能力となる。
・2016年11月にBorgwardの第2工場建設プロジェクトが発表された。工場の建設地は浙江省嘉興市で3期に分かれる。
・第1期は55億元の投資で、年産60万基のトランスミッションを生産する。第2期は、新エネルギー関連プロジェクトとなり、バッテリー、電子制御システムなどを製造する。投資額50億元、2018年の稼働予定。第3期は、中型車及び小型車のプラットフォームをベースとしたSUV、MPV、セダンを製造する。投資額100億元、生産能力は50万台、2020年までに完成予定。
・2017年3月のSUVモデルBX5の発表会で、2022年までに少なくとも毎年2モデルの新車を投入することを発表。なお、2017年はSUV4モデルを投入予定と報じられている。
・ドイツブレーメンにSKD/CKD工場を設立することでブレーメン市政府と合意した。
・敷地面積は14万㎡で、生産能力は年間5万台。新工場は2018年初頭に生産ラインを建設、2019年に操業開始予定。生産施設に加えて、テストトラック、配送センターおよびブランドスタジオも建設される。新工場はBorgwardの電動化モビリティのグローバル・コンピテンスセンターとなる。当初はEVおよびプラグインハイブリッド車(PHV)を生産し、欧州およびその他市場で販売される。
・2017年7月には、SUVモデル「BX7」の欧州型式認証がおりた。
薩瓦納(Sauvana) 拓陸者 (Tunland)
薩瓦納(Sauvana) 拓陸者 (Tunland)


外資合弁ブランド:現地化推進、新エネルギー車製造への体制づくり

北京現代:新工場の稼働と現地化推進

 北京現代汽車は、2016年に顧客サービスの向上、ビッグデータの活用、ITサービスの拡大などを推進する「Blue Melody戦略」や新型モデルへのターボエンジン搭載を促進する「ターボエンジン戦略」などを掲げ、2020年に新エネルギー車9モデルを市場投入する計画を発表した。

 同社の2013年販売台数は100万台を突破。2015年には5.2%減となるものの、2016年は114万台を達成。2015年時点で、中国3拠点の生産能力は106万台程度であったため、急ピッチで河北省と重慶市に新工場の建設が進められた。

 生産拠点が充足される2017年の販売目標は125万台に設定し、中国の市場ニーズに沿ったモデル投入を行う。しかしながら、2017年3月に、米国の高高度防衛ミサイル(THAAD)の韓国への配備の影響を受け、2017年1月-5月の販売台数は前年比37.4%減の26.6万台と大幅に落ち込んだ。5月単月では前年比65%減の3.5万台となった。下期に向けて、目標販売台数の見直しなどが図られると一部で報じられている。

Blue Melody戦略 ・製品、ブランドをネットワークで支え、e-commerceと人とクルマと知能化をインタラクティブに繋ぐことで、ユーザーにより便利で早いサービスの提供を目的としたBlue Melody戦略を2016年10月に発表した。
・具体的には、1.「Blue Members」:顧客サービスの向上を図る、2.ビッグデータを活用した「Blue ecommerce」を展開、3.インテリジェントネットワーク「Blue Link」によるITサービスの拡大、4.「Blue Outlet」:販売ネットワークを拡大、特約店1,000店舗、サテライト店1,000店舗を展開、5.「Blue Youth」:若年層へのブランド訴求、6.「Blue Drive」:排出ガス削減や燃費改善を展開する。
ターボエンジン戦略 ・ターボエンジンのモデルを増強する「T動力戦略(ターボエンジン戦略)」が2016年に発表された。
・2016年に第9代「索納塔(Sonata)」、「勝達(Santa Fe)」の各モデルにターボエンジンを搭載。
・「領動(Lingdong)」に1.4Lターボエンジン、「名図(Mistra)」に1.6Lターボエンジン、「ix25」に1.6Lターボエンジン等、多くのモデルでターボエンジンモデルを設定する。
生産工場の拡充 ・河北省滄州の第4工場が、2016年10月に稼働した。総投資額120億元、完成車第1期20万台、2018年には30万台の生産能力を備える。また、エンジン20万基の生産も行う。セダン「悦納(Yuena)」及びSUVを生産。将来的には、SUVのEVモデルも生産する予定。
・重慶市両江新区魚復工業地区に建設した第5工場の起工式が、2015年6月に行われた。同社初の西南地区の生産拠点となる。敷地面積187万㎡。総額77.5億元、完成車年産30万台、エンジン30万基の年産能力。なお、第1期は10万台の生産能力となる。
・2017年8月に量産開始。同工場からの初の量産モデルは、6月の重慶モーターショーでワールドプレミアされた新型コンパクトセダン瑞納(Reina)。今後は新型の小型SUVの量産が計画されている。
モデル計画と
現地化推進
・2016年6月に2020年までに新エネルギー車9モデルを市場投入するとした新エネルギー「NEW」戦略を発表した。(Nは、9モデル投入のNine、Eは、EV、PHV、HEV、FCVなどの技術を全面的に採用するという意味 、Wは、環境保護や移動方法など新しい方法を提案する意味。)
・2020年末までに販売台数のうち10%を新エネルギー車とする目標を掲げている。
・深圳香港マカオ国際モーターショー2017で北京現代汽車の新エネルギー車に関する方針を発表した。
・2017年下期に、C2セグメントクラスのEVを1モデル導入予定。2018年には、PHVの導入を計画。なお、2020年までに、SUVモデルを含むPHV及びEVモデルを多数導入する計画。
・2017年6月に中国で10年余りのデザイン経験を持つ元VW中国のデザインディレクターSimon Loasby氏が、現代自動車の中国デザインディレクターに就任した。今後、中国市場向けの造形デザインを推進する。
2017年の計画 ・2017年の経営方針は、販売不振モデルの見直し、商品利益率の向上、中国市場の変化への対応を掲げている。
・2017年に3つのフルモデルチェンジを市場投入する。コンパクトセダン新型「悦動(Yuedong)」が2017年3月に発売された。その後、新型コンパクトセダン、新型ミドルクラスのSUV導入を予定。また、新エネルギー車の2モデルも導入すると一部で報道されている。
・SUVモデル及びターボエンジンの割合を30%以上とする。
・新エネルギー車の販売目標台数3,000台。
・目標販売台数は、前年比5%増の125万台と設定。しかしながら、2017年1月-5月の販売台数は、前年比37.4%減の26.6万台となり、目標販売台数の見直しが図られると一部で報じられている。なお、2017年5月の販売台数は3.5万台。
ix35 新名図(Mistra)
ix35 新名図(Mistra)



北京ベンツ:2020年までにEVを生産

 北京ベンツは、2005年にダイムラーと北京汽車によって設立された会社であり、中国国内では高級車メーカーとして名高い。中国国産のCクラス及びEクラスの導入や中国専用のロングホイールベースモデルの導入により、販売を伸ばしている。2012年はGLK、その後も中国で人気の車型SUVの導入により2015年は前年比72%増の25万台、2016年は前年比26.7%増の31.7万台を達成した。

 2017年6月に北京汽車とダイムラーは、新エネルギー車に関する提携強化の覚書に調印した。今後、北京ベンツでEVを含む新エネルギー車の生産を行うためにラインを改修し、また北京新能源汽車への出資が行われる。さらに7月には2020年までにEV生産を行うと発表された。

新エネルギー車事業強化のための提携 ・2017年6月1日にベルリンで北京汽車グループとダイムラーが、新エネルギー車に関する提携強化の合意書に署名した。ダイムラーの中国市場における新エネルギー車事業強化のために、2つの投資が実施される。
・1つ目は、ダイムラーが北京汽車グループの子会社である北京新能源汽車へ少数株主として出資すること。2つ目は、新エネルギー車の生産を可能にするために、北京ベンツの現行生産ラインを改修することである。
・2017年7月、北京汽車グループと共同で2020年までにEVの生産開始と中国製セルを使用した電池生産に必要なインフラ整備および研究開発を行うことを発表。投資額は50億元。
エンジン工場拡張 ・2016年12月に北京経済技術開発区でエンジン第2工場の拡張工事が着工となった。2018年に生産開始予定で、投資額40億元規模、年産25万基の生産能力。なお、2016年末時点で2つのエンジン工場の生産能力の合計は年産50万基。
2016年の販売台数と2017年の経営方針 ・2014年のCクラスから開始された各クラスのフルモデルチェンジが、2016年8月のEクラスで完了した。
・2016年の販売台数は、前年比26.7%増の約31.7万台。2016年11月には累計100万台を達成。
・2017年の経営方針は、生産と販売を連動させる、製品の人気を保持する、中長期発展計画の策定としているが、具体的な目標販売台数は発表されていない。


北京汽車グループにおける主な工場の生産能力

単位:台/年

工場 2017年 計画
北京汽車 湖南省株洲工場 第1工場 20万 20万
第2工場 30万(2017年8月稼働予定) 30万
北京順義工場 30万 30万
北汽(広州)汽車 10万 10万
合計 90万 90万
北京新能源汽車 採育工場 2万 20万
莱西工場 7万 15万(2018年)→
30万(2020年)
涪陵工場 - 30万(2019年)
昆明工場 - 5万→15万
徳州工場 - 40万
合計 90万 115万(2020年)
北京汽車集団黄驊分公司(北京汽車製造廠) *30万 *60万
北汽銀翔汽車 55万(2017年末) 55万
北京汽車集団越野車分公司 10万 20万
北京汽車集団越野車 新疆石河子工場 - 10万
北汽(鎮江)汽車 15万 30万
北汽雲南瑞麗汽車 *5万 *15万(第2期)
北汽(常州)汽車 *20万 *30万
昌河汽車 昌河スズキ 景德鎮工場 17万 17万
九江工場 *10万 *10万
景德鎮新工場 35万 45万(2018年)
九江新工場 5万 10万→40万
合計 67万 112万
北京現代 北京第1工場 30万 30万
北京第2工場 31万 31万
北京第3工場 45万 45万
河北第4工場 20万 30万
重慶第5工場 10万(2017年8月稼働予定) 30万
合計 136万 166万
北京ベンツ MRA工場 10万 50万
NGCC工場 25万
合計 35万 50万
福建ベンツ 4万 4万
北汽福田汽車 宝沃汽車 北京工場 18万 36万
浙江工場 - 50万(2020年)
北京福田ダイムラー 第1工場 *6万 *6万
第2工場 *6万 *6万
湖南省長沙工場 第1工場 *5万 *10万(2019年)
第2工場
欧輝バス事業部 北京工場 *0.4万 *0.4万
広東工場 *1万 *1万
佛山三水工場 *24万 *24万
山東省多功能工場 *10万 *10万
山東省奥鈴工場 *25万 *100万
山東省諸城汽車工場 *10万
雷薩重型機械公司宣化工場 *0.8万 *0.8万
欧輝環境装備事業部 *1万 *1万
湖北省棗陽工場 *2万 *2万
湖南省長沙工場 - *8万
河北省張家口工場 - *2.7万
合計 *109.2万 257.9万

(資料:MarkLinesデータセンターが各種報道を元に作成)
注) *印の付いたデータは商用車または商用車を含む生産能力。



北京汽車グループの中国販売台数(工場出荷台数)

メーカー 車種 モデル 2014年 2015年 2016年 2016年
1月-5月
2017年
1月-5月
北京現代汽車 SUV Creta (ix25) 24,721 102,755 113,468 45,427 19,042
聖達菲/新勝達 (Santa Fe/New Santa Fe) 71,424 33,355 22,438 11,376 4,887
途勝 (Tucson)/ix35 171,411 159,464 248,636 89,864 46,311
基本型乗用車(セダン・ハッチバック) i30 1 0 0 0 0
伊蘭特/悦動/朗動/領動 (Elantra/Yuedong/Langdong/Elantra 2016) 284,574 280,289 389,855 133,003 79,082
悦動 (Elantra Yuedong) 132,363 42,721 21,092 11,186 23,373
悦納/瑞納/雅紳特/千里馬 (Accent (Verna)) 236,024 213,678 156,902 59,943 39,704
索納塔 (Sonata) 54,946 69,154 35,998 21,960 4,940
首望 (Shouwang) BHCD-1 0 100 50 0 0
名図 (Mistra) 134,997 154,597 148,254 51,047 47,648
名馭 (MoInca) 9,587 6,713 5,323 1,755 1,241
合計 1,120,048 1,062,826 1,142,016 425,561 266,228
北京ベンツ SUV 奔馳 (Benz) GLA-Class 0 42,661 66,917 27,610 30,330
奔馳 (Benz) GLC-Class 0 5,519 87,275 30,332 48,599
奔馳 (Benz) GLK-Class 56,456 56,826 37 8 0
基本型乗用車(セダン・ハッチバック) 奔馳 (Benz) C-Class 35,468 85,080 105,401 41,129 53,473
奔馳 (Benz) E-Class 53,544 60,102 57,439 17,832 45,822
合計 145,468 250,188 317,069 116,911 178,224
江西昌河スズキ MPV 昌河 (Changhe) M50 0 0 0 0 9,112
昌河 (Changhe) M70 0 0 0 0 5,706
不詳 0 0 726 0 0
基本型乗用車(セダン・ハッチバック) 派喜 (Splash) 453 0 0 0 0
北斗星 (Wagon R+) 64,673 38,398 27,312 12,626 7,864
利亜納 (Liana) 31,816 18,600 8,961 5,103 0
合計 96,942 56,998 36,999 17,729 22,682
北京宝沃汽車
(Beijing Borgward Automobile)
SUV BX7 0 0 30,015 0 15,797
BX5 0 0 0 0 2,725
合計 0 0 30,015 0 18,522
北汽銀翔汽車 MPV 威旺 (Wevan) M20 87,401 62,793 32,996 19,091 2,552
幻速 (Huansu) H2 0 18,818 14,055 7,134 7,388
幻速 (Huansu) H3 0 17,537 106,634 41,626 40,021
幻速 (Huansu) H6 0 0 196 11 630
SUV 幻速 (Huansu) 84,696 181,089 0 15,892 0
幻速 (Huansu) S2/S3 0 0 102,501 32,596 41,176
幻速 (Huansu) S5 0 0 0 0 4,620
幻速 (Huansu) S6 0 5,883 45,345 17,726 11,879
微型トラック 2,532 112 678 280 120
微型バン 威旺 (Wevan) 205 23,229 308 1 0 1
威旺 (Wevan) 206 1,197 1,538 710 314 87
合計 199,055 288,078 303,116 134,670 108,474
北京汽車股份 MPV 威旺 (Wevan) M20 3,039 84,606 0 0 0
威旺 (Wevan) M20/M30 0 0 87,916 38,003 0
威旺 (Wevan) M30 0 0 0 0 8,059
威旺 (Wevan) M50 0 0 13,157 0 14,305
SUV 紳宝 (Senova) 0 7,255 186,839 61,792 35,635
北京40 (BJ40) 6,748 934 221 153 116
基本型乗用車(セダン・ハッチバック) E150 5,233 0 0 0 0
紳宝 (Senova) 124,391 111,130 29,103 14,341 2,578
微型バン 威旺 (Wevan) 306 71,478 46,827 27,485 12,138 5,520
合計 210,889 250,752 344,721 126,427 66,213
北京新能源汽車股份 基本型乗用車(セダン・ハッチバック) EC180 0 0 4,128 0 15,375
紳宝 (Senova) 0 578 19,221 1,910 4,358
合計 0 578 23,349 1,910 19,733
江西昌河汽車有限責任公司 MPV 福瑞達 (Freedom) 7,637 20,579 30,979 13,007 0
SUV 昌河 (Changhe) Q25 0 0 13,425 3,885 2,169
昌河 (Changhe) Q35 0 0 17,460 0 4,012
基本型乗用車(セダン・ハッチバック) 愛迪爾 (Ideal) 304 0 0 0 0
軽型トラック 13,285 10,936 9,110 3,496 5,295
微型トラック 0 0 0 0 511
微型バン 福瑞達 (Freedom) 21,878 11,003 2,023 1,024 51
浪迪 (Landy) 1,022 564 0 0 0
合計 44,126 43,082 72,997 21,412 12,038
重慶比速汽車 (Chongqing Bisu Automobile) MPV 比速 (Bisu) M3 0 0 2,597 0 5,795
SUV 比速 (Bisu) T3 0 0 320 0 5,649
比速 (Bisu) T5 0 0 0 0 63
 合計 0 0 2,917 0 11,507
北京汽車集団有限公司
越野車分公司
SUV B80 0 1,007 4,602 92 1,156
北京40 (BJ40) 927 2,776 9,056 1,217 7,189
合計 927 3,783 13,658 1,309 8,345
北京汽車製造廠 SUV BJ2020 JC Series 1,049 440 406 118 0
BJ2032 Series 89 34 35 23 0
BJ6466 Series 281 1,141 444 170 0
域勝007 (Yusheng 007) 0 0 0 0 23
勇士 (Yongshi) 0 0 0 0 110
軽型トラック 13,860 7,452 22,658 10,471 3,114
軽型バス 3,141 3,310 2,209 414 164
微型バン/交叉乗用車 9,891 6,508 7,932 2,981 3,911
合計 28,311 18,885 33,684 14,177 7,322
北汽(鎮江)汽車 SUV BJ20 0 0 18,007 0 6,391
北汽(広州)汽車 SUV 威旺 (Wevan) S50 0 0 23,423 6,249 4,908
紳宝 (Senova) 0 22,388 8,372 3,544 60
基本型乗用車(セダン・ハッチバック) 紳宝 (Senova) 0 1,342 554 413 4
合計 0 23,730 32,349 10,206 4,972
北汽福田汽車股份
(Foton)
MPV 伽途 (Gratour) ix 0 0 12,840 1,875 7,040
迷迪 (Midi) 738 120 268 234 0
蒙派克 (MP-X) 6,460 5,429 5,573 2,649 3,040
伽途 (Gratour) im 0 0 0 0 445
SUV 薩瓦納 (Sauvana) 7 1,184 2,147 750 820
セミトレーラー (25t-40t) 52,710 43,450 48,565 19,660 27,976
軽型トラック 298,478 266,776 269,531 118,547 124,252
軽型バス 32,349 29,532 30,635 12,407 13,821
重型トラック 35,361 17,091 16,765 7,226 10,922
重型トラック (シャシー) 21,202 14,371 13,145 5,259 7,346
大型バス 4,614 5,593 7,102 2,289 2,082
大型バス (シャシー) 35 16 11 6 0
中型トラック 10,383 6,028 5,473 2,580 5,126
中型トラック (シャシー) 370 110 80 78 2
中型バス 1,161 1,946 2,014 855 304
微型トラック 91,210 88,102 81,782 32,223 32,738
微型バン 伽途 (Gratour (JiaTu)) 0 0 0 801 0
伽途 (Gratour) V 0 0 5,163 2,013 2,990
伽途 (JiaTu) 57 10,322 0 0 0
合計 555,135 490,070 501,094 209,452 238,904
総合計 2,400,901 2,488,970 2,871,991 1,079,764 969,555
(資料:MarkLinesデータセンター)


LMC Automotive生産予測:北京汽車の生産は緩やかな伸びで2020年に150万台となる見込み

LMC Automotive、2017年5月)

  LMC Automotiveの生産予測(2017年5月)によると、北京汽車グループの自主ブランドの2017年ライトトビークル生産は、前年比1.7%増の125万台になる見込み。北京ブランドの2017年ライトビークル生産は、前年比4.2%減であるが、昌河ブランドのライトビークル生産は、前年比41.7%増加する見込み。2017年以降は緩やかに伸び、2020年には150万台に達すると予測している。

 中国の中小都市における新規購入者の割合はまだ高く、2017年以降、今後数年間の中国ライトビークル市場は上昇傾向にある。しかしながら、車両購置税率の段階的な削減政策によるインパクトを無視できず、2017年は前年比マイナスとなるリスクが高まっている。

 北京現代汽車は、重慶に新設する第5工場での生産を2017年8月に開始する。新工場の生産能力は年間30万台。初車両として小型セダンの新型Vernaだけでなく、新型の小型クロスオーバーも製造する。

 メルセデスベンツは、環境規制の強化に対応し、中国でバッテリー工場の建設を行うとともに、電気自動車のEQブランドを生産する。メルセデスは2016年9月に、100億ユーロ(740億人民元)をかけて、10モデルの電気自動車を開発する計画を発表した。そのなかには、新ブランドEQのクロスオーバーモデルも含まれ、2020年までに市場投入される。ダイムラーはこれまでに、バッテリー増産のために10億ユーロ、ドイツKamenz工場の生産能力倍増に5億ユーロを投資している。



北京汽車グループの市場・ブランド別生産予測

(台)

COUNTRY GLOBAL MAKE 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020
BAIC Group Beijing 467,015 611,571 744,384 713,360 812,976 837,485 868,651
Foton 423,635 401,674 411,455 430,952 466,357 498,986 507,656
Changhe 34,654 38,222 76,877 108,915 118,660 117,378 121,395
BAIC Group Total 925,304 1,051,467 1,232,716 1,253,227 1,397,993 1,453,849 1,497,702
China Beijing 467,015 611,517 744,384 713,198 775,995 789,382 818,099
Foton 423,071 401,538 411,423 430,143 464,170 496,232 504,459
Changhe 34,654 38,222 76,877 108,915 118,660 117,378 121,395
China sub-total 924,740 1,051,277 1,232,684 1,252,256 1,358,825 1,402,992 1,443,953
South Africa Beijing 0 0 0 0 36,768 47,855 50,286
Russia Foton 0 0 0 559 1,937 2,505 2,942
Malaysia Foton 360 16 30 250 250 249 255
Beijing 0 0 0 162 213 248 266
Malaysia sub-total 360 16 30 412 463 497 521
Indonesia Foton 195 120 2 0 0 0 0
Iran Beijing 0 54 0 0 0 0 0
Pakistan Foton 9 0 0 0 0 0 0
Source: LMC Automotive "Global Automotive Production Forecast (May 2017)
(注) 1.データは、小型車(乗用車+車両総重量 6t以下の小型商用車)の数値。
2.本表の無断転載を禁じます。転載には LMC Automotive 社の許諾が必要になります。
モデル別やパワートレインタイプ別等のより詳細な予測データのご用命、お問い合わせはこちらのページへ

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