人とくるまのテクノロジー展2016:最新の樹脂技術

旭化成、カネカ、住友化学、東レ、三井化学、三菱ケミカルHDなどの展示

2016/06/10

要 約

 「人とくるまのテクノロジー展2016横浜」(公益社団法人 自動車技術会主催)は、2016年5月25日から27日までパシフィコ横浜で開催された。出展企業は538社・1155小間で過去最大規模であり、来場者は約8.7万人と対前年に比べて若干の増加となり、大盛況の裡に閉幕した。

 各社が保有する多岐に渡る優れた材料・部品の技術事項が出展され、非常に見応えがあった。 PP、ABS樹脂、PMMAなどの汎用熱可塑性樹脂、PA、POM、PBT、PPSなどの各種エンプラなどの優れたグレードの紹介とそれを使用した各種部品が展示されていた。CFR(T)Pに関しても素材から応用製品まで幅広い出展があった。また、プラスチック関連技術では、加飾技術と異種材料の接合技術がアピールされていた。そして、自動運転に関する関心が深まっており、各種センサー、カメラの展示が非常に目に付いた。

 軽量化は、自動車分野の恒久的・最大のテーマである。プラスチックはその有力な担い手として今後も重要性を増すことを予感される展示会であった。本稿では、本展示会でのプラスチックメーカーおよび部品メーカーにおけるプラスチック関連の主な展示を紹介する。


関連レポート:2016年人とくるまのテクノロジー展 取材レポート
トヨタは新型プリウス、ホンダはクラリティFCVのカットボディーを出展、日産は60kWh電池を出展

このレポートは有料会員限定です。 残り 2 章
無料会員登録により、期間限定で続きをお読みいただけます。