トヨタがダイハツを完全子会社化:ダイハツはグループの小型車開発を担当
低燃費・低コスト車技術を活用し、ダイハツが主体となって新興国事業を強化
2016/03/08
- 要 約
- トヨタはダイハツを完全子会社化、ダイハツがグループの小型車開発を担う
- 現在までのトヨタとダイハツの協業
- トヨタの地域別販売台数:アジア他新興国市場が低迷
- LMC Automotive 生産予測:トヨタグループの2019年ライトビークル生産は1,050万台
要 約
トヨタがインドネシアで販売する低燃費車「アギア(AGYA)」、 ダイハツが企画・開発・生産するモデルで、ダイハツから OEM供給を受けている (写真:Toyota Astra Motor) |
トヨタとダイハツは、2016年1月、トヨタがダイハツを100%子会社とし、ダイハツが、これまで培ってきた軽自動車技術をベースにトヨタ・ダイハツの小型車開発を担当すると発表した。ダイハツは、これまでもトヨタと共同開発した車両の受託生産やダイハツ車のOEM供給を行ってきたが、これからは全面的にトヨタグループの小型車開発を担当し、開発した車両を販売する地域も拡大していく方針。
ダイハツは、ミラ イースをベースとするAセグメントプラットフォームを開発した。同プラットフォームベースで、インドネシアで販売するトヨタ・アギア(AGYA)、ダイハツ・アイラ(AYLA)を開発・投入し、販売は好調。さらに、同プラットフォームベース車をフィリピン(トヨタブランド車)、マレーシア(ダイハツブランド車)に投入した。今後の両社の協業の方向性を示すと思われる。タイにも、ダイハツが開発した小型車を投入する計画。
ここ2~3年、アジアを含む新興国市場での販売は失速しているが、トヨタグループは、ダイハツの低燃費・低価格のモノづくりのノウハウを活かし、新興国事業を強化していく方針。
関連レポート:
インドネシア:2016年下期に経済政策の効果で販売好転か(2016年3月)
このレポートは有料会員限定です。 残り 4 章
無料会員登録により、期間限定で続きをお読みいただけます。
無料会員登録により、期間限定で続きをお読みいただけます。