日本市場の新型車装備:先進安全装備パッケージの搭載拡大

対歩行者の衝突被害軽減ブレーキ、周辺視界モニターの採用増加

2015/07/16

要 約

Toyota Corolla Axio
Toyota Safety Sense Cを初搭載したToyota Corolla Axio
(Toyotaプレスリリースより)

 以下は、日本の自動車メーカーが2014年7月~2015年7月に国内販売した、新型乗用車 (軽乗用車を除く) の主要装備の概要である。本レポートで取り上げた新型乗用車は主に新モデルとフルモデルチェンジ車で、ホンダ、トヨタは各5車種、マツダ、富士重工は各3車種、レクサス2車種、日産、スズキは各1車種で、計20車種 (うち2車種は一部改良車。OEM車は含まない)。

 走行性能装備では、左右駆動輪に伝達する駆動力の配分により旋回性能を高めるトルクベクタリングの設定が拡大。衝突安全装備では、歩行者との衝突時、エンジンフード後端を瞬時に持ち上げて衝撃を緩和するポップアップフードの設定が、高級車を中心に拡大した。

 運転支援装備では、先行車に加え、歩行者も検知する衝突被害軽減ブレーキの搭載が拡大。また、車両の周囲の状況を真上から見たような映像で映し出す周辺視界情報提供装置 (日産アラウンドビューモニター等) の搭載も拡大した。国土交通省は予防安全性能アセスメントにおいて、2014年度から車両に対する衝突被害軽減ブレーキと車線逸脱警報、2015年度からは後方視界情報提供装置 (バックビューモニター) の評価を開始している。

 視認性確保では、ハイ/ロービームを自動で切り替えるオートマチックハイビームの採用が増加。快適・利便性装備では、車載装置と通信システムを組み合わせて様々な情報・サービスを提供するテレマティクスシステムの設定が拡大した。

日本の自動車メーカーが新型車に設定した主な先進装備

(2014年7月~2015年7月に日本で発売した新型車)
装備 設定車種
走行性能 トルクベクタリング Lexus RC F, Honda Legend, Subaru Legacy B4/WRX S4
衝突安全性 ポップアップフード Honda Legend, Nissan Fuga, Mazda Roadster
運転・駐車支援 衝突被害軽減ブレーキ
(対歩行者)
Honda StepWGN/Jade/Legend, Subaru Exiga Crossover/Legacy B4/WRX S4
周辺視界情報提供装置
(日産アラウンドビューモニター等)
Toyota Vellfire, Lexus NX, Honda StepWGN/Legend, Nissan Fuga
視認性確保 オートマチックハイビーム Toyota Sienta/Corolla Axio/Vellfire/MIRAI/Esquire,
Lexus RC F/NX, Honda Legend,
Mazda Roadster/CX-3/Demio, Subaru WRX S4
快適・利便性 テレマティクスシステム Toyota Sienta/Corolla Axio/Vellfire/MIRAI/Esquire,
Lexus RC F/NX, Honda Shuttle/StepWGN/Jade/Legend/Grace,
Nissan Fuga, Mazda Roadster/CX-3/Demio

   新型車装備レポートシリーズ
  Hyundai/Kia の新型車装備 (2015年6月)、
 ドイツ3社の新型車装備 (2014年10月掲載)、欧州メーカーの新型車装備 (2015年1月掲載)、
  米国の新型車装備 (2014年7月掲載)、
 日本の新型車装備 (2014年7月掲載)、



トヨタ:Toyota Corolla AxioにToyota Safety Sense Cを初搭載

Toyota Safety Sense
Toyota Safety Senseの3つの安全システム
(Toyotaプレスリリースより)

 トヨタは、2015年3月に一部改良して発売したCorolla Axioに、コンパクトカー向け衝突回避支援パッケージのToyota Safety Sense Cを初搭載。ミディアム・上級車向けのToyota Safety Sense P、Lexusブランド車向けのLexus Safety System + を合わせて、今後3年間でほぼすべての乗用車に設定する計画。7月に発売したSientaにも設定した。

 ミニバンのVellfireには、ボディを透かして見るような映像を表示するシースルービュー機能を含むパノラミックビューモニター、後退開始位置へ誘導するためのステアリング操作も自動で行うインテリジェントパーキングアシスト2など、先進的な運転支援装備を多数搭載した。

 

トヨタ:2014年10月~2015年7月に日本で発売した Toyota ブランド新型乗用車の主要装備

◎は全仕様に標準装備、○は一部仕様に標準装備、△はオプション設定。
モデル Sienta Corolla Axio Vellfire MIRAI Esquire
ミニバン セダン ミニバン FCVセダン ミニバン
発売時期 15年7月 15年3月 15年1月 14年12月 14年10月
走行性能
(燃費向上を含む)
S-VSC (EPS, VSC, ABS, TRCの協調制御)
VDIM (EBD付ABS&VSC&TRC&EPS)
+ アクティブステアリング統合制御
NAVI AI-SHIFT ○△
アクティブトルクコントロール4WD
電子制御ブレーキシステム (ECB)
アイドリングストップ機能 ○△
衝突安全性 前席サイドエアバッグ、
前後席カーテンシールドエアバッグ
運転席ニーエアバッグ
助手席シートクッションエアバッグ (下表1)
運転・駐車支援 ブラインドスポットモニター
ドライブスタートコントロール
先行車発進告知機能 ○△
レーダークルーズコントロール
(全車速追従機能付)
○△
パノラミックビューモニター (左右確認サポート+シースルービュー機能付) (下表2) ○△
インテリジェントクリアランスソナー (8センサー) (下表3) ○△
インテリジェントパーキングアシスト 2
(巻き込み警報機能 +
バックガイドモニター機能付) (下表4)
走行モードスイッチ
プリクラッシュセーフティシステム
(ミリ波レーダー方式)
○△
Toyota Safety Sense C (下表5) ○△
プリクラッシュセーフティシステム
(レーザーレーダー+単眼カメラ方式)
○△
レーンディパーチャーアラート ○△
視認性確保 オートマチックハイビーム ○△
Bi-Beam LEDヘッドランプ (下表6)
LEDヘッドランプ
コンライト(オートライト)
オートワイパー (雨滴感応式)
自動防眩インナーミラー
オート電動格納式リモコンドアミラー
快適・利便性 運転席・助手席快適温熱シート ○△
前席シートヒーター
後席シートヒーター
ステアリングヒーター
前席左右・前後独立温度調節
フルオートエアコン
左右独立温度調節フルオートエアコン
リヤオートエアコン
(リヤクーラー + リヤヒーター)
○△
蓄冷エバポレーター (蓄冷材により
アイドリングストップ中も冷気を送る)
○△
ウェルカムパワースライドドア (下表7) ○△
T-Connect ナビゲーションシステム(下表8)  △ ○△
MIRAI 専用 T-Connectナビ DCMパッケージ (下表9)
ITS スポット対応 DSRC ユニット
おくだけ充電
(スマートフォン等をワイヤレス充電)
○△
資料:トヨタ新車発表資料, 2015年 7月上旬の Toyota Brand On-Line Catalog
(注) 1. Corolla Axio は一部改良車だが、トヨタの新しい安全装備 Toyota Safety Sense C を初採用したため取り上げた。ワゴンのCorolla Fielderも同時発売されたが、本表はCorolla Axioの装備を示す。
2. Vellfireは姉妹車のAlphardと同時発売されたが、本表はVellfireの装備を示す。

 

Toyotaブランド:主な先進装備
(1)
助手席シート
クッションエアバッグ
 シートに内蔵されており、前面衝突時に膨らむ。シート座面の前方をエアバッグによって持ち上げることで、乗員の前方への移動を減少させ、シートベルトの働きとあわせて、身体全体の保護効果を高める。
(2)
パノラミック
ビューモニター
(左右確認サポート+
シースルービュー
機能付)
パノラミックビューモニター:車両を上から見たような映像をナビ画面に表示する。
左右確認サポート:発進時、画面内に側方から表れる人や車を検知すると、黄色の枠の表示と音で知らせる。
シースルービュー:ボディやシートなどを透かして見たような透過表示により、車内から見た新しい視点の映像を表示。ドライバーの視点から車両の周囲をぐるりと見るような映像が表示されるので、画面スイッチをタッチすることで、見たい箇所で止めることが可能。また、画面スイッチで切り替えれば、車両の外側から見下ろすように車両の周囲を一周表示するムービングビューを表示することもできる。
(3)
インテリジェント
クリアランスソナー
(8センサー)
 従来のシステムに車載センサーを前後8つへ増設し、検出範囲を拡大。ペダル踏み間違いによる事故被害の軽減だけでなく、低速取り回し時における衝突回避・被害軽減も支援する。前後進行方向に障害物を検知すると、発進時にエンジン出力を抑制し、さらに距離が縮まると自動的にブレーキをかける。
(4)
インテリジェント
パーキングアシスト
 2 超音波センサーとカメラで駐車空間を検知し、目標駐車位置を自動設定。スイッチを押すだけで、適切な後退開始位置への誘導 (このためのステアリング操作も自動なのは、トヨタによると世界初) と、後退駐車のためのステアリング操作を行う。さらには、複数回の切返しを伴う駐車、縦列駐車、縦列出庫も支援する。
(5)
Toyota
Safety Sense C
 レーザーレーダーと単眼カメラを併用した衝突回避支援パッケージ。下記3機能を含む。2015年3月に発売した一部改良車のCorolla Axio/Fielderから搭載開始。上級グレードには付帯機能の先行車発進告知機能を含めて標準装備。他のグレードには5万円(税抜き)でオプション設定。
プリクラッシュセーフティシステム:近距離を高精度で検知できるレーザーレーダーと、より遠くまで検知できる単眼カメラで先行車を検出し、ブザーと表示で危険を知らせる。ブレーキを踏むと、強力なブレーキアシストが作動。ブレーキが踏めなかった場合、自動ブレーキが約10km/h~80km/hの車速域で作動し、約30km/h減速。衝突の回避あるいは衝突被害の軽減を支援する。
レーンディパーチャーアラート:幅約3m以上の車線を自車速度約50km/h以上で走行時に作動。道路上の白線(黄線)をカメラで認識し、ウインカー操作を行っていないのに、車両が車線を逸脱する可能性がある場合、ブザーと表示で知らせる。
オートマチックハイビーム:カメラで対向車のヘッドランプや先行車のテールランプを検知し、ハイ/ロービームを自動で切り替える。周囲の車両のドライバーを眩惑することなく、夜間の前方視界を確保する。自車速度約30km/h以上で作動。
(6)
Bi-Beam LED
ヘッドランプ
 1灯の光源でロー/ハイビームの切替が行えるLEDヘッドランプ。小糸製作所製。2014年11月発売の一部改良車 Prius α に世界で初めて採用。従来は2つだったLEDユニットを1つにしたことにより、消費電力は25%減、サイズは70%減、重量は60%減となった。
(7)
ウェルカムパワー
スライドドア
 事前予約の上、スマートキーを携帯し、スライドドア検知エリアに近づくと、スライドドアが自動的に解錠しオープンする機能。スマートキーによる予約の有効時間は20分以内。 検知エリアは左右フロントドアのドアハンドルから半径約0.7~1.5m以内。
(8)
T-Connect
ナビゲーション
システム
 T-Connectはトヨタのテレマティクスシステム。主なサービスには、ナビゲーションに話しかけるとエージェントが音声で応えて、情報の検索をしてくれる「エージェント」、目的地設定をしなくても、走行履歴から行き先や経路を予測して、渋滞情報等を知らせる「先読み情報案内サービス」、自動的に地図の更新を行う「マップオンデマンド」等がある。
(9)
MIRAI 専用
T-Connectナビ
DCM (専用通信機)
パッケージ
 従来のT-Connectサービスに加え、FCV用のサービスを提供。自車位置から近くの水素ステーションの店舗情報を提供する 「水素ステーションリスト」、FCシステムの異常を検知して表示したり、販売店端末から車両状況を確認してアドバイスを送ったりする 「FCシステム遠隔見守り」、自車の水素残量、走行可能範囲、外部電源供給可能時間を表示するスマホアプリ「Pocket MIRAI」等が利用できる。

 

 



トヨタ:Lexus RC FにFR車世界初のトルクベクタリングディファレンシャルを設定

Lexus RC F
Lexus RC F (Toyotaプレスリリースより)

 トヨタは、Lexus ブランドの高性能クーペ RC F に、スポーツモード付VDIM (ABS, BA, TRC, VSCの協調制御) を標準装備。FR車としては世界初の駆動力制御システム、トルクベクタリングディファレンシャルも設定した。コンパクトクロスオーバーSUVのNXには、アイドリングストップとも連携するレーダークルーズコントロールを搭載した。

トヨタ:2014年7月~2014年10月に日本で発売した Lexus ブランド新型乗用車の主要装備

◎は全仕様に標準装備、○は一部仕様に標準装備、△はオプション設定。
モデル RC F NX
クーペ SUV
発売時期 14年 10月 14年 7月
走行性能
(燃費向上を含む)
スポーツモード付VDIM (ABS, BA, TRC, VSCの協調制御) (下表1)
トルクベクタリングディファレンシャル (TVD) (下表2)
アクティブリヤウィング(格納式)
パフォーマンスダンパー(フロント・リヤ)
NAVI・AI-AVS ○△
アイドリングストップ装置
電子制御ブレーキ (ECB)
衝突安全性 前席サイドエアバッグ、前後席カーテンシールドエアバッグ
運転席・助手席ニーエアバッグ
運転席ニーエアバッグ
助手席シートクッションエアバッグ
運転・駐車支援 ブラインドスポットモニター
リヤクロストラフィックアラート
ドライブスタートコントロール
プリクラッシュセーフティシステム (ミリ波レーダー方式)
レーダークルーズコントロール (下表3)
クリアランスソナー & バックソナー
レーンディパーチャーアラート
パノラミックビューモニター (左右確認サポート付)
バックガイドモニター
サイドモニター
ドライブモードセレクトスイッチ
視認性確保 LEDヘッドランプ ○△
コンライト(オートライト)
オートマチックハイビーム
雨滴感応間欠式フロントワイパー
自動防眩インナーミラー
オート電動格納式自動防眩ドアミラー
快適・利便性 運転席・助手席シートヒーター ○△
運転席・助手席ベンチレーション
ステアリングヒーター ○△
運転席・助手席独立温度調節オートエアコン
リモートタッチ (タッチパッド式)
カラーヘッドアップディスプレイ
アクティブサウンドコントロール (下表4)
SDナビゲーションシステム (G-Link)
ITSスポット対応DSRCユニット
おくだけ充電

資料:トヨタ新車発表資料, 2015年 7月上旬の Lexus Brand On-Line Catalog

 

Lexusブランド:主な先進装備
(1)
スポーツモード付VDIM
 VDIM制御がON状態では、ドライブモードセレクトのモードに連動して、通常走行でスムーズな走りと高い予防安全性を確保する NORMAL モードと、サーキット走行に最適な VSC/TRC 制御を行う SPORT モードを設定。VDIM制御がOFF状態では、完全に制御なしとするOFFモードに加え、万一の際には車両挙動の乱れを緩和する制御が働くEXPERTモードを設定する。
(2)
TVD (トルクベクタリングディファレンシャル)
 FR車世界初の駆動力制御システム。TVDは、走行状態に応じて後輪左右の駆動力を最適に電子制御し、コーナリング時に理想的な車両挙動を実現する。制御モードは3種あり、Standard は軽快感と安定感を高次元にバランス、Slalom はステアリングレスポンスを重視、Circuit は高速サーキットでの安定性を重視している。
(3)
レーダークルーズ
コントロール
 NXに設定されたシステム (全車速追従機能付) は、アイドリングストップとも連携し、システム作動中に停止した場合、先行車の発進を感知してエンジンが自動で再始動する。
(4)
アクティブサウンド
コントロール
 クルマの加速や減速によって生じるエンジン音などを整えることで、より力強くリニアなサウンドに補正。聴覚によって回転数と駆動力の状態を判断できるエンジンサウンドを実現した。SPORT S+モード選択時に鳴動する。

 

 



ホンダ:Legend, JADE, StepWGNに新安全システムのHonda SENSINGを搭載

Honda StepWGN
「わくわくゲート」を採用したHonda StepWGN
(Hondaプレスリリースより)

 ホンダは、ミリ波レーダーと単眼カメラを組み合わせ、歩行者も検知する新安全システムHonda SENSINGをLegend, JADE, StepWGNに搭載。フラッグシップセダンのLegendには、路側帯の歩行者と衝突しそうになると、ステアリングを制御して回避操作を支援する「歩行者事故低減ステアリング」や「渋滞追従機能付アダプティブ・クルーズ・コントロール」も搭載した。ミニバンのStepWGNには、テールゲートに横開き式のサブドアを備えた「わくわくゲート」を採用した。

ホンダ:2014年12月~2015年5月に日本で発売した新型乗用車(軽乗用車は除く)の主要装備

◎は全仕様に標準装備、○は一部仕様に標準装備、△はオプション設定。
モデル Shuttle StepWGN JADE Legend Grace
ワゴン ミニバン ミニバン セダン セダン
発売時期 15年5月 15年4月 15年2月 15年2月 14年12月
走行性能
(燃費向上を含む)
振幅感応型ダンパー (フロント・リア)
SH-AWD (四輪駆動力自在制御システム)
(下表1)
電動サーボブレーキシステム ◎ 
可変ステアリングギアレシオ
アジャイルハンドリングアシスト
アイドリングストップシステム
衝突安全性 前席 i-サイドエアバッグ +
前後席サイドカーテンエアバッグ
○△ ○△ ○△
運転席ニーエアバッグシステム
ポップアップフードシステム
運転・駐車支援 シティブレーキアクティブシステム
(低速域衝突軽減ブレーキ+誤発進抑制機能)
○△ ○△
ブラインドスポットインフォメーション
オートブレーキホールド
スマートパーキングアシストシステム
Honda SENSING (下表2) ○△
衝突軽減ブレーキ (CMBS) (下表3) ○△
アダプティブ・クルーズ・コントロール ○△
車線維持支援システム (LKAS) ○△
路外逸脱抑制機能 ○△
誤発進抑制機能 ○△
先行車発進お知らせ機能 ○△
標識認識機能 ○△
後退出庫サポート
歩行者事故低減ステアリング (下表4)
リアクティブフォースペダル
エレクトリックギアセレクター
エコアシスト (ECONモード、コーチング機能)
SPORT/Sモードスイッチ
マルチビューカメラシステム
リアワイドカメラ
視認性確保 LEDヘッドライト (下表5) ○△ ○△ ○△
オートライトコントロール ○△ ○△ ○△
ハイビームサポート
自動防眩ルームミラー
親水/ヒーテッドドアミラー +
フロントドア撥水ガラス
○△ ○△
電動格納式ドアミラー(自動開閉)
自動防眩ドアミラー
雨滴検知式フロントワイパー
快適・利便性 左右独立温度制御式フルオート
エアコンディショナー
トリプルゾーン制御式フルオート
エアコンディショナー
運転席・助手席シートヒーター ○△
運転席・助手席ベンチレーション
リアシートヒーター (左右席)
リアベンチレーション
わくわくゲート (下表6)
ヘッドアップディスプレイ
アクティブサウンドコントロール
(ノイズキャンセリング機能)
ノイズリデューシングアルミホイール
インターナビ + リンクアップフリー
(テレマティクスサービス)

資料:ホンダの新車発表資料、2015年 7月上旬のホンダ On-Line Catalog

 

ホンダ:主な先進装備
(1)
SH-AWD (四輪駆動力自在制御システム)
 新型Legendに搭載した駆動システム。フロントにエンジンと1基のモーター、リアに左右の後輪を別々に駆動できる2基のモーターを搭載。状況により、前輪駆動/後輪駆動/四輪駆動などを切り換え、各輪の駆動力も適切に変化させる。
 旋回時は、リア2モーターの片側で外側の後輪だけを駆動し、内側はもう一方のモーターによる回生で減速力を発生させる。プラスのトルク(駆動力)とマイナスのトルク(減衰力)を自在に制御する高度なトルクベクタリングにより、旋回性能を向上させる。
(2)
Honda SENSING
 ホンダの新たな安全システムで、ミリ波レーダーと単眼カメラを使用。ミリ波レーダーは従来より性能を向上させ、歩行者まで検知対象を拡大。単眼カメラは車両前方約60mまでの歩行者や対象物体の属性、大きさなどを識別する。
 含まれるのは、衝突軽減ブレーキ、アダプティブ・クルーズ・コントロール、車線維持支援システム、路外逸脱抑制機能、誤発進抑制機能、先行車発進お知らせ機能、標識認識機能など。Legendのシステムには、歩行者事故低減ステアリングも含まれる。
(3)
衝突軽減ブレーキ
 先行車や対向車、歩行者と衝突の恐れがある場合、音と表示、アクセルペダルの振動(対向車の場合はステアリング振動も)で知らせ、接近すると軽い自動ブレーキとシートベルトの軽い引き込みで警告。さらに接近すると強い自動ブレーキとシートベルトの強い引き込みにより衝突回避・被害軽減を図る。約5km/h以上で走行中に、自車との速度差が約5km/h以上の対象に対して作動。
(4)
歩行者事故低減
ステアリング
 自車が車線を外れ、路側帯の歩行者と衝突しそうな際、音と表示で警告し、ステアリングも制御して回避操作を支援する。
(5)
LEDヘッドライト
 Shuttleに搭載したインラインタイプは、ヘッドランプモジュール内の上側にLED光源を設置し、リフレクターで反射させることで、ヘッドライトを1つの面のように光らせる。ヘッドランプが薄型になり、フロントフェイスのシャープなデザインが可能になった。
 新型Legendに搭載したジュエルアイタイプは、外側4灯のロービームに磨き上げた厚肉の導光体レンズを採用。一番内側のものから7度ずつ外側に光を照射する設計とし、ワイドな照射を実現。路肩での歩行者が見やすく、遠くまで均一に照射可能。
(6)
わくわくゲート
 新型StepWGNの独自機構で、大開口のテールゲートに横開き式のサブドアを備える。3列目シートの片側を床下格納すれば、テールゲートを開けることなく横開き式のサブドアから乗降が可能。荷物の出し入れも容易。サブドアの開度は3段階。

 

 



日産:Fugaに全方位運転支援システムを採用

Nissan Fuga
Nissan Fuga (Nissanプレスリリースより)

 日産は大幅改良したプレミアムセダンFugaに全方位運転支援システムを採用。車速約60km/hでも衝突回避が可能なエマージェンシーブレーキや移動物検知機能を追加したアラウンドビューモニターなど、前方・側方・後方・全方向の安全を守る8つの機能を搭載した。

日産:2015年2月に日本で発売した大幅改良乗用車の主要装備

◎は全仕様に標準装備、○は一部仕様に標準装備、△はオプション設定。
モデル Fuga
高級セダン
発売時期 15年 2月
走行性能 4WAS (4輪アクティブステア)
アテーサE-TS (電子制御トルクスプリット4WD)
衝突安全性 運転席・助手席SRS サイドエアバッグシステム、SRS カーテンエアバッグシステム
前席緊急ブレーキ感応型プリクラッシュシートベルト
ポップアップエンジンフード
運転・駐車支援 全方位運転支援システム(下記 * を付けた 8機能を含む)
* アラウンドビューモニター (移動物検知機能・駐車ガイド機能) (下表1)
* 前方衝突予測警報 (PFCW) (下表2)
* エマージェンシーブレーキ (下表3)
* 後側方衝突防止支援システム (BSI)/* 後側方車両検知警報 (BSW)
* 車線逸脱防止支援システム (LDP)/* 逸脱警報 (LDW)
* 後退時衝突防止支援システム (BCI)
インテリジェントペダル (ディスタンスコントロールアシスト)
インテリジェントクルーズコントロール
ECOペダル
ドライブモードセレクター
視認性確保 アクティブ AFS
LED ヘッドランプ
オートライトシステム
雨滴検知式ワイパー
快適・利便性 フルオートエアコン (左右独立温度調整機能付)
アクティブノイズコントロール
前席エアコンディショニングシート ○△
後席ヒーター付シート
カーウイングスナビゲーションシステム (下表4)

資料:日産新車発表資料, 2015年 7月上旬の日産 On-Line Catalog
(注) Fuga は一部改良車だが、高級セダンとして多くの先進装備を搭載しているため、取り上げた。

 

日産:主な先進装備
(1)
アラウンドビュー
モニター
(移動物検知機能・
駐車ガイド機能)
 車両を空から見下ろしているような視点で周囲を表示するアラウンドビューモニターに下記の2機能を追加。
移動物検知機能:車両が停止している時及び発進する時にカメラが周辺の移動物を検知すると、画面への表示とブザーでドライバーに知らせる。
駐車ガイド機能:車庫入れや縦列駐車時に、後退開始位置やステアリング角度など、最適な駐車手順を画面と音声で案内。
(2)
前方衝突予測警報
(PFCW)
 フロントに搭載されたミリ波レーダーで、ハイウェイ走行時などに2台前を走る車両の車間距離・相対速度をモニタリング。自車からは見えない前方の状況の変化を検知し、減速が必要と判断した場合にはディスプレイ表示とブザーによりドライバーに注意を促す。ブレーキの踏み遅れが原因の玉突き事故の可能性を低減する。
(3)
エマージェンシー
ブレーキ
 ミリ波レーダーを使用する衝突被害軽減ブレーキ。車速約60km/hまでなら衝突を回避し、約60km/hを超える場合は衝突被害を軽減。歩行者や壁など、車両以外の障害物には作動しない。
(4)
カーウイングスナビゲーションシステム
 カーウイングスとは日産が提供するテレマティクスサービス。ナビゲーションシステムに対応する携帯電話を接続して利用する。
 ルート探索では、過去の渋滞実績などの「統計交通情報」と、VICS情報(道路脇に設置されているビーコンからの情報)およびプローブ交通情報(カーウイングス会員の車両走行)を組み合わせた「リアルタイム交通情報」をもとに、独自の推定補完技術でリアルタイムな情報の精度を向上させる。

 

 



マツダ: 新型車全3車種にi-ACTIVSENSEを採用

Mazda CX-3
Mazda CX-3 (Mazdaプレスリリースより)

 マツダは、先進安全技術の総称であるi-ACTIVSENSEをRoadster, CX-3, Demioの新型車全3車種に採用。死角検知シテムなどの危険認知支援技術は全3車種に搭載した。このほか、CX-3には運転支援技術のレーダークルーズコントロール、衝突回避支援・被害軽減技術の低速走行時および中高速走行時の衝突被害軽減ブレーキを搭載。Demioには低速走行時の衝突被害軽減ブレーキを搭載した。また、CX-3には、ディーゼルエンジンのノック音を大幅低減する世界初の技術、ナチュラル・サウンド・スムーザーを採用した。

マツダ:2014年9月~2015年5月に国内発売した新型乗用車の主要装備

◎は全仕様に標準装備、○は一部仕様に標準装備、△はオプション設定。
モデル Roadster CX-3 Demio
スポーツカー SUV 小型ハッチバック
発売時期 15年5月 15年2月 14年9月
走行性能
(燃費向上を含む)
トルクセンシング式スーパーLSD
i-stop (アイドリングストップ機構) ○△
i-ELOOP (減速エネルギー回生システム) ○△
衝突安全性 前席サイドエアバッグ ○△ ○△
カーテンエアバッグ ○△
アクティブボンネット
運転・駐車支援 バックガイドモニター
i-ACTIVSENSE (下表1)
スマート・シティ・ブレーキ・サポート
(低速走行時の衝突被害軽減ブレーキ)
AT誤発進抑制機構
スマート・ブレーキ・サポート
(中高速走行時の衝突被害軽減ブレーキ)
○△
車線逸脱警報 ○△ ○△
ブランインド・スポット・モニタリング/
リア・クロス・トラフィック・アラート
○△ ○△
ドライブセレクション (SPORTモード選択機能)
レーダー・クルーズ・コントロール ○△
視認性確保 LEDヘッドランプ ○△ ○△
アダプティブ・フロントライティング・システム ○△ ○△
オートライトシステム ○△ ○△
ハイビーム・コントロール・システム ○△ ○△
自動防眩ルームミラー
レインセンサーワイパー ○△ ○△
快適・利便性 運転席・助手席シートヒーター
ナチュラル・サウンド・スムーザー (下表2)
アクティブ・ドライビング・ディスプレイ
7インチWVGAセンターディスプレイ & コマンダーコントロール ○△
i-DM (Intelligent Drive Master)
MAZDA CONNECT (コネクティビティシステム)

資料:マツダの新車発表資料, 2015年 7月上旬のマツダ On-Line Catalog

 

マツダ:主な先進装備
(1)i-ACTIVSENSE  ミリ波レーダー、準ミリ波レーダー、赤外線レーザーレーダー、カメラ等の各種検知デバイスを用いたマツダの先進安全技術の総称。車種により搭載装備は異なるが、下記のような装備が含まれる。
危険認知支援技術:ブラインド・スポット・モニタリング & リア・クロス・トラフィック・アラート、アダプティブ・フロント・ライティング・システム、ハイ・ビーム・コントロールシステム、車線逸脱警報システム
運転支援技術:レーダー・クルーズ・コントロール
衝突回避支援・被害軽減技術:スマート・シティ・ブレーキ・サポート&AT誤発進抑制機構、スマート・ブレーキ・サポート
(2)
ナチュラル・サウンド・スムーザー
 ディーゼルエンジン特有のノック音を大幅に低減する世界初の技術。CX-3に搭載する SKYACTIV-D 1.5 に採用。
 マツダは、ノック音の発生原因は、燃焼時にコネクティングロッドの伸縮にともない発生するピストンの振動であることを突き止めた。そこで、ピストンとコンロッドを接続するピストンピンの内部に、ダイナミックダンパー機構を持つパーツを圧入。このパーツが上下に振れることでピストンの振動を吸収する。

 

 



富士重工/スズキ:Subaru Legacy B4とWRX S4にEyeSight (ver.3) を搭載

Subaru Legacy B4
Subaru Legacy B4 (Subaru プレスリリースより)

 富士重工は、SUVのExiga Crossover 7に予防安全装備EyeSight (ver.2) を、フラッグシップセダンのLegacy B4とスポーツセダンのWRX S4にEyeSight (ver.3) を搭載。WRX S4には、全方位の検知を可能とし、安全性能をさらに強化するアドバンスドセイフティパッケージも設定。後側方警戒支援システムやハイビームアシスト、サイドビューモニター等を設定する。

 スズキはハンガリーで生産し、日本に輸入するクロスオーバーSX4 S-CROSSに、同社独自の新4WDシステムALL GRIPを採用。優れた走破性と走行安定性を可能にしている。

富士重工/スズキ:2014年8月~2015年4月に国内発売した新型乗用車(軽乗用車は除く)の主要装備

◎は全仕様に標準装備、○は一部仕様に標準装備、△はオプション設定。
モデル 富士重工 スズキ
Exiga
Crossover
7
Legacy B4 WRX S4 SX4
S-CROSS
SUV セダン スポーツ
セダン
クロス
オーバー
発売時期 15年4月 14年10月 14年8月 15年2月
走行性能
(燃費向上を含む)
アクティブトルクスプリットAWD
不等&可変トルク配分電子制御AWD
ALL GRIP (4WDシステム)(下表1)
アクティブ・トルク・ベクタリング
アイドリングストップ機構
アクティブグリルシャッター
衝突安全性 前席サイドエアバッグ、カーテンエアバッグ
運転席ニーエアバッグ
運転・駐車支援 リヤビューカメラ
EyeSight (ver.2) (プリクラッシュブレーキ/全車速追従機能付クルーズコントロール/AT誤発進抑制機構/車線逸脱警報/ふらつき警報/先行車発進お知らせ機能)
EyeSight (ver.3) (ver.2の機能に加え、アクティブレーンキープ/AT誤後進抑制機構) (下表2)
アドバンスドセイフティパッケージ(スバルリヤビークルディテクション (後側方警戒支援システム)/ハイビームアシスト (自動防眩インナーミラー付)/サイドビューモニター/アイサイトアシストモニター) (下表3)
SI-DRIVE (走行モード選択機能)
クルーズコントロールシステム
視認性確保 LEDヘッドランプ
オートライトシステム
自動防眩式ルームミラー
雨滴感知オートワイパー
快適・利便性 シートヒーター (運転席・助手席)
シートヒーター (後席左右)
左右独立温度調整機能付フルオートエアコン
スカイ空調 (後席用ベンチレーション)
後席足元暖房 (セカンドシート・サードシート)
マルチインフォメーションディスプレイ
SDナビゲーション
資料:富士重工/スズキの新車発表資料, 2015年 7月上旬の On-Line Catalog
(注) 1. Legacy B4はSUVのLegacy Outbackと同時発売されたが、本表ではLegacy B4の装備を示す。
2. WRX S4は、2014年8月に全面改良後、2015年6月に一部改良された。上表は一部改良後の装備搭載状況。

 

富士重工:主な先進装備
(2)
EyeSight (ver.3)
 EyeSight はステレオカメラで常に前方を監視し、車両、歩行者、自転車、白線等を認識し、必要に応じて自動ブレーキ等の制御を行う運転支援システム。"ver.3"はステレオカメラを刷新し、認識性能を大幅に向上。カラー画像化によりブレーキランプの認識も可能。自動ブレーキの性能を向上させたほか、レーンキープアシスト等の新機能を追加した。
(3)
アドバンスド
セイフティパッケージ
 安全性能をさらに強化する先進機能をパッケージ。車両周辺の全方位の検知を可能とし、より安心・快適な運転を支援する。2015年4月に一部改良したLevorgから設定を開始。同年6月に一部改良したWRX S4にも設定。





スバルリヤビークルディテクション
(後側方警戒支援システム)
死角検知・車線変更支援機能:レーダーで自車斜め後方・隣車線の車両を検知し、ドアミラー鏡面のLEDインジケーターを点灯。その状態で自車が車線変更しようとした場合、インジケーターを点滅させ、衝突の危険を知らせる。
後退時支援:駐車場などからの後退時、自車の後側方から接近してくる車両をレーダーで検知し、衝突の危険がある場合に、インジケーターの点滅と音で知らせる。
ハイビーム
アシスト
 新採用したルームミラー一体型の単眼カメラで先行車や対向車を検知して、ヘッドランプのハイ/ロービームを自動切替する。(注) 上記カメラは EyeSight 用カメラとは異なる。
サイドビュー
モニター
 助手席側ドアミラーにカメラを装着し、ドライバーから死角となる左前方の映像をガイドライン付でディスプレイに表示。左側へ寄せる駐車や狭い道でのすれ違いの際に便利。
アイサイトアシスト
モニター
 EyeSightと連動した表示を、LEDによってフロントガラスに投影。EyeSightの作動状況を少ない視線移動で確認できる。たとえば、車両のふらつきや車線逸脱を検知すると黄色ランプが点滅。先行車や障害物と衝突する危険がある時は、赤色ランプが点滅する。
スズキ:主な先進装備
(1)
ALL GRIP
 下記の3つの技術からなる、スズキの新しい4WDシステム。
4モード走行切替機能:通常はAUTOモードで走行し、路面の変化や状況に応じてSPORT/SNOW/LOCKモードを任意に選ぶことで安定した走りを可能にする。
電子制御4WDシステム:車両の走行状態をアクセルセンサー・操舵角センサー・車速センサー等からの情報をもとにトータルに監視。挙動変化を予測し、車両が不安定になる前に対処するフィードフォワード制御を行うことで優れた走行性能を実現する。
車両運動協調制御システム:4WD制御と電動パワーステアリングを協調して制御(2WD車は電動パワーステアリング制御のみ)。前後輪への最適なトルク配分とハンドル操舵トルクアシストにより、コーナリング中のアンダーステア傾向やオーバーステア傾向を抑制。

                     <自動車産業ポータル、マークラインズ>