日産とホンダの予防安全装備:日産は1年以内に全車に自動ブレーキを設定

ホンダは8種類の予防安全装備を持つHonda SENSINGを開発、搭載車種を拡大

2015/03/23

要 約

日産Skyline
新型ミリ波レーダーを搭載するエマージェンシーブレーキと前方衝突予測警報を初めて採用した日産Skyline(写真:日産)
SENSINGの構造
ホンダが2014年10月に発表し、2015年から設定を開始したHonda SENSINGの構造(写真:ホンダ)

 本レポートは、日産とホンダの日本国内販売車についての、自動ブレーキを中心とした予防安全装備設定状況と今後の計画についてレポートする。両社は、自動ブレーキを中心に、より多様な予防安全装備を、軽乗用車、コンパクトカーを含めたより多くの車種へ設定する計画を進めている。

 日産は、2015年1月に、日産の自動ブレーキシステムであるエマージェンシーブレーキを、2015年度中にEVや商用車を含むほぼ全ての日産車に設定すると発表した。日産のエマージェンシーブレーキは、ミリ波レーダー方式(FUGA/Skylineに設定済み)とカメラ方式(Teana/X-Trail/Serena/Noteに設定)、さらにレーザーレーダー方式(軽乗用車に設定)の3種類を使い分けている。

 ホンダは、2015年2月に発売した新型Legendに、ミリ波レーダーとカメラを搭載するHonda SENSINGを設定した。8種類の予防安全装備を持ち、うち6つがホンダとして新しい機能の追加だとしている。1月にマイナーチェンジしたOdyssey、2月に発売した新型ミニバンJADEにも設定し(両モデルともLegendが搭載するシステムに比べると細部は異なる)、4月に発売する新型STEPWGNなど幅広く設定していくとしている。

 両社とも、新型車発売やフルモデルチェンジに限らず、マイナーチェンジの機会に自動ブレーキ他の予防安全装備を新たに設定し、設定車種拡大を急いでいる。


関連レポート:
トヨタ:予防安全装備を3年間で全乗用車に拡大 (2015年2月)
ボッシュ、デンソー、ルネサスの先進運転支援システム(ADAS)(2015年2月)




日産:エマージェンシーブレーキを、2015年度中にほぼ全車に設定

 日産は、駐車場から街中、そして高速道路に至るまであらゆるシーンに対応する世界最高峰の全方位セーフティ機能を提供すると訴求している。

 2015年1月、2015年度中にほぼ全ての日産車にエマージェンシーブレーキ(自動ブレーキ)を設定すると発表した。EVリーフや商用車にも設定する。日産は、いっそう「自動ブレーキなら日産」のイメージを訴求していく考え。

日産:2015年度中に、ほぼ全てのカテゴリーへ自動ブレーキを設定

 日産は2015年1月に、エマージェンシーブレーキ(自動ブレーキ)を、日本で販売しているEV、商用車を含むほぼ全てのカテゴリーに2015年度中に設定すると発表した。発表時点で、「Skyline」、「X-TRAIL」、「Serena」、「Note」、「日産Dayz」、「日産Dayz Roox」の6車種に設定していたが、その後2月に「FUGA」、「Teana」に設定し、現在8車種に設定している。
 日産は、2020年までに自動運転技術の段階的な実用化を目指している。今回のエマージェンシーブレーキの設定拡大は、自動運転につながる要素技術である「カメラ認知技術」や「操作自動化技術」を活用し、これらの技術がもたらす安全性をより早く顧客に届けることが狙いとしている。

資料:日産広報資料 2015.1.23
(注)FUGAとSkylineは、ミリ波レーダーを搭載し、また「前方衝突予測警報(PFCW)」も同時に設定する。


 日産のエマージェンシーブレーキは、ミリ波レーダー方式(FUGA/Skylineに設定済み)とカメラ方式(Teana/X-Trail/Serena/Noteに設定済み)、さらにレーザーレーダー方式(軽乗用車に設定)の3種類を使い分けている。

 またミリ波レーダー方式のエマージェンシーブレーキを搭載するFUGA/Skylineは、同時に2台前を走る車両の動きを検知する「前方衝突予測警報」も設定している。

日産の3種類のエマージェンシーブレーキと前方衝突予測警報

エマージェンシー
ブレーキ
(ミリ波レーダー方式)
 ミリ波レーダーで前方車両との衝突の危険を検知すると、ディスプレイ表示やブザーに加え、アクセルペダルの反力と緩やかなブレーキングによる体感的な警報でドライバーに回避操作を促す。万が一、ドライバーが回避操作を行わない場合には、緊急ブレーキを作動して衝突を回避、または被害を軽減する。
 ミリ波レーダー方式のエマージェンシーブレーキは、約5km/h以上で走行中に前方の車両に対して作動し、約60km/hでも衝突を回避することができる。また停車している車両に対しては、約70km/h以上では作動しない。
前方衝突
予測警報
(PFCW)
 2台前を走る車両との車間距離・相対速度を新型ミリ波レーダーでモニタリング。自車からは見えない前方の状況の変化を検知し、減速が必要と判断した場合にはディスプレイ表示、ブザー、およびシートベルトの巻上げによる警報でドライバーに注意を促し、ブレーキの踏み遅れが原因となって引き起こされる玉突き事故を未然に防ぐ。
 2台前の車両が強いブレーキを踏んだことを検知するシステムで、世界で初めての採用。英文表記は、Predictive Forward Collision Warning (PFCW)。
エマージェンシー
ブレーキ
(カメラ方式)
 フロントに配置したカメラが前方の車両や歩行者を検知。10~80km/hで作動し、自動的に停止または減速して、衝突回避または被害軽減を図る。30km/h以下で衝突を回避する能力を有する。また停止車両と歩行者には60km/h以上では作動しない。
エマージェンシー
ブレーキ (レーザーレーダー方式)
 赤外線レーザーレーダーで前方の車両を検知、衝突の危険性があるとメーター内の警告灯とブザーでドライバーに注意喚起するとともに、自動的に緊急ブレーキを作動させて衝突を回避または衝突の被害を軽減する。約5~30km/hの範囲で作動し、約15km/h以下で衝突回避の能力がある。
 踏み間違い衝突防止アシスト機能も持つ。低速走行時に、前方に壁などの障害物がある場合、アクセルペダルをブレーキペダルと間違えて強く踏み込んでしまうと、ドライバーに警告し、さらに自動的にエンジン出力を制御して障害物への衝突被害を軽減する。

 

日産のその他の予防安全装備

 日産は、エマージェンシーブレーキの他にも、全方位の予防安全技術を設定している。最近発売した車種では、車線逸脱警報(LDW)、アラウンドビューモニター、踏み間違い衝突防止システムを、多くの車種に設定している。

その他の前方安全

インテリジェントペダル  頻繁に加減速を繰り返す状況で、車間を維持する操作をアシストし、ドライバーの負担を軽減するシステム。追従走行中の先行車に近づいたとき、アクセルペダルを戻すと、システムがなめらかにブレーキをかけ減速。ドライバーがアクセルペダルを踏んだままの場合は、アクセルペダルを押し戻す方向に力を発生させ、アクセルペダルを戻す操作を支援する、など。
インテリジェント
クルーズコントロール
(全車速追従・
ナビ協調機能付き)
 FUGAとSkylineに設定したインテリジェントクルーズコントロールは、全車速追従・ナビ協調機能付きで、ドライバーが設定した速度(約40から100km/h)を上限として、停止~約100km/hの範囲で先行車との車間を保つよう走行。先行車が停止したときは自車もそれに応じて停車する。ドライバーの負担を軽減するとともに、快適な走行を提供する。ナビ協調機能は、ナビから送信される前方のカーブ情報をもとに減速制御を行う。
ハイビームアシスト  対向車や先行車、街灯の有無などを室内のカメラが検知して、ハイビームとロービームを自動で切り替える。日産車では新型Skylineに初採用。
側方安全
後側方車両検知警報  車両後部の左右に設置したサイドセンサーで、死角になりやすい後側方の隣接レーンの車両を検知。サイドミラー横のインジケーターで知らせる。さらに隣接レーンに車両がいるときに車線変更を開始すると、サイドミラー横のインジケーターとブザーで警報を発する。
後側方衝突防止
支援システム
 後側方衝突防止支援システムでは、車両を元のレーン内に戻す力を短時間発生させ、隣接レーンの車両との接触を回避するよう運転操作を支援する機能を追加した。日産車では新型Skylineに初採用。
車線逸脱警報/
車線逸脱
防止支援システム
 車線逸脱警報(LDW)は、意図せずに走行車線を逸脱しそうな場合、ブザーとディスプレイ表示で注意を喚起。さらに車線逸脱防止支援システム(LDP)では、車両を車線内に戻す方向に力を発生させるよう各輪のブレーキをコントロールして、ドライバーがクルマを車線内に戻す操作を促す。
後方安全
後退時衝突防止
支援システム
 車両後部の左右に設置したサイドセンサーと車両後部のソナーにより、後方を横切る車両を検知し、ドライバーの注意を喚起する。さらに後退時にはアクセルペダルの反力や自動ブレーキを作動させるなどにより、状況をドライバーに体感的に伝え、接近する車両との接触を回避するよう運転操作を支援する。新型Skylineに日本初の採用。
全方向安全
アラウンド
ビューモニター
 4つのカメラが撮影した画像を処理し、フロント/サイドブラインド/リヤ各ビューに加えて、クルマを真上から見ているかのような映像(トップビュー)を表示する。周囲の状況を確認することで、駐車を容易に行うための支援技術。
 搭載する車種により、停車中または発進するとき周辺に移動物を検知すると画面表示と音声で知らせる「移動物検知機能」、車庫入れや縦列駐車時に、後退開始位置やステアリング角度など、最適な駐車手順を画面表示と音声で案内する「駐車ガイド機能」が追加設定できる。
踏み間違い衝突
防止システム
 フロントソナーとバックソナーにより障害物と自車の距離を検知。駐車時のような約15km/h未満の低速での前進や後退時に、アクセルペダルをブレーキペダルと間違えて強く踏み込んでしまった場合、エンジン出力やブレーキを制御して過度な加速や障害物への衝突防止を支援する。

 

 



日産:主要車種の予防安全装備設定状況

FUGA Skyline Teana X-TRAIL Serena Note Dayz/
Dayz Roox
上級
セダン
上級
セダン
中型
セダン
SUV ミニバン コンパクト
カー
軽乗用車
現在の安全装備設定車の発売年月 2015年2月 2014年2月 2015年2月 2013年12月 2013年12月 2013年12月 2014年12月

(◎:全仕様に標準装備、○:一部仕様に標準装備、△:オプション設定、空欄は設定なし)

前方衝突予測警報(PFCW)
エマージェンシーブレーキ
(ミリ波レーダー方式)
エマージェンシーブレーキ(カメラ方式)
エマージェンシーブレーキ
(レーザーレーダー方式)
前席緊急ブレーキ感応型
プリクラッシュシートベルト
インテリジェントペダル
(ディスタンスコントロールアシスト)
インテリジェントクルーズコントロール
(全車速追従・ナビ協調機能付き)
ハイビームアシスト
後側方車両検知警報(BSW)
後側方衝突防止支援システム(BSI)
車線逸脱警報(LDW)
車線逸脱防止支援(LDP)
後退時衝突防止支援システム(BCI)
アラウンドビューモニター(注1) ○△
インテリジェントパーキングアシスト
踏み間違い衝突防止システム ○△
進入禁止標識検知
資料:日産のプレスリリースと各モデルのon-lineカタログ
(注) 1. FUGA/Skylineが搭載するアラウンドビューモニターは、移動物検知機能と駐車ガイド機能付き、Teana/X-TRAIL/Serena/Noteでは移動物検知機能付き。
2. 略語と正式英文表記は、PFCW: Predictive Forward Collision Warning、BSW: Blind Spot Warning、BSI: Blind Spot Intervention、LDW: Lane Departure Warning、LDP: Lane Departure Prevention、 BCI: Back-up Collision Intervention。

 

 



ホンダ:2015年に新安全システム「Honda SENSING」の設定を開始

 ホンダは、新たな安全運転システム「Honda SENSING」を開発し、2015年2月に発売した新型Legendにフルセットで搭載した。ミリ波レーダーと単眼カメラという特性の異なる2種類のセンサーで構成し、「衝突軽減ブレーキシステム」「渋滞追従機能付きACC」など8種類の安全装備を作動させる(うち6つは、ホンダとして新しい機能の採用)。衝突軽減ブレーキは新たに歩行者も検出し、またホンダによると世界初となる、ステアリングを歩行者との衝突を回避する方向へ制御する「歩行者事故低減ステアリング」も設定した。

 なお、新型Legendは、ミリ波レーダーと単眼カメラの他に、魚眼CMOSカメラ、超音波センサー、マイクロ波レーダーも装備し、マルチビューカメラシステムなど多様な安全装備を搭載している。

 

Odyssey、JADE、次期型STEPWGNにもHonda SENSINGを設定

 ホンダは、2015年1月にマイナーチェンジしたOdyssey、2月に発売したミニバンの新モデルJADEにもHonda SENSINGを設定した。しかし、両モデルに設定されたHonda SENSINGには、「歩行者事故低減ステアリング」は設定されず、またACCは渋滞追従機能を持たないなど、Legendが搭載するシステムとはレベル差をつけている。

 ホンダは、2015年4月下旬に発売予定の新型STEPWGNにも、Honda SENSINGをオプション設定すると発表した。

Honda SENSINGをLegend、Odyssey、JADEに設定

 フロントグリル内に設置したミリ波レーダーと、フロントウインドウ内上部に設置した単眼カメラという、特性の異なる2種類のセンサーで構成する。2015年2月に発売した新型Legendに設定し、Odyssey、JADEにも設定した。
 ミリ波レーダーは、角度を従来の20度から30度に広げるとともに更に性能を向上させ、電波の反射率が低く検知が難しいとされてきた歩行者にまで検知対象を拡大した。また、単眼カメラは車両前方約60mまでの歩行者や対象物の属性や大きさなどを識別、より精度の高い認識を可能にした。

 

8種類の機能 Legendに設定したフルセットのHonda SENSING
衝突軽減ブレーキ
システム(CMBS)
 ミリ波レーダーで対象物の位置や速度を検知、単眼カメラで対象物の大きさや形状を識別し、前走車、対向車や歩行者を検出。前走車や歩行者との衝突の恐れがある場合に、音と表示、アクセルペダルの振動で知らせる。さらに接近した場合は軽い自動ブレーキと運転席シートベルトの軽い引き込みで体感的に警告、さらに接近した場合は強い自動ブレーキと前席シートベルトの強い引き込みにより衝突回避・被害軽減を図る。
 約5km/h以上で走行中に、自車との速度差が約5km/h以上の前走車や対向車両、または歩行者に対して作動。対向車両と歩行者に対しては、自車が約80km/h以下で走行中に作動する。
路外逸脱抑制機能  単眼カメラで走行車線を検知。車両が車線を逸脱しそうな場合、ステアリング振動と表示で警告を行うとともに、車線内へ戻すようステアリングを制御する。また、逸脱量が大きいと予測された場合は、ブレーキ制御により路外逸脱を抑制する。約60km/h以上で走行中に作動する。
(世界初)歩行者事故
低減ステアリング
 ミリ波レーダーと単眼カメラで路側の歩行者や白線などを検知。歩行者側の車線を逸脱し、歩行者との衝突が予測された場合に、音と表示に加え、ステアリングを回避方向へ制御することで、ドライバーの回避操作を促す。約10~40km/hで走行中に作動。本システムは衝突回避の支援であって、運転者のステアリング操作に代わるものではないとのこと。
車線維持支援
システム(LKAS)
 単眼カメラで走行車線を検知。車両が車線の中央を維持するように、高速道路でのステアリング操作を支援し、運転負荷軽減を図る。65km/h以上で走行している場合に作動する。運転者がステアリングから手を離した状態では作動しない。
渋滞追従機能付ACC  ミリ波レーダーと単眼カメラで前走車との車間距離と速度差を検知。適切な車間距離を保つようにアクセルやブレーキを制御する。また、作動範囲を停止まで拡大し、高速道路における渋滞時などでも運転負荷軽減を図る。
 0~約100km/hで走行中に作動。急なカーブや加速・減速の少ない、高速道路や自動車専用道路を走行中に使用できる。
標識認識機能  単眼カメラで道路標識(最高速度、はみ出し通行禁止、一時停止および車両進入禁止)を検知。マルチインフォーメーションディスプレイやヘッドアップディスプレイに表示することで、標識への注意を促し、安全運転を支援する。一時停止、車両進入禁止は、約60km/h以下で走行時に表示する。
誤発進抑制機能  停車中または約10km/h以下の極低速走行中、近距離に前走車などがあることをミリ波レーダーが検知。急にアクセルペダルを踏み込んだ場合に、最大4秒間エンジンやモーターの急加速を制限し、音と表示およびアクセルペダルの振動で接近を知らせる(4秒後に抑制を解除する)。
先行車発進
お知らせ機能
 停車時に、先行車との車間距離が10m以内で、先行車の発進をミリ波レーダーが検知した場合、先行車の発進を音と表示で知らせる。

資料:ホンダ広報資料 2014.10.24
(注)上記8項目の安全装備のうち、衝突軽減ブレーキと車線維持支援システムを除く6項目は、ホンダとして新しい機能の採用だとしている。

 

新型Legendに設定したその他の予防安全装備

ブラインドスポット
インフォーメーション
 左右リアバンパー内側に設置したマイクロ波レーダーが作動し、斜め後ろまたは並走する車両の存在を知らせ、安心な車線変更をサポートする。
マルチビューカメラ  フロント/両サイド/リアに設置した魚眼CMOSカメラを使用し、フロントブラインドビュー、左右サイドビュー、リヤビューやグラウンドビュー(車を上から見たイメージ)をナビ画面に表示し、駐車時などの死角を減らす。12km/h以下で作動(15km/h以上ではナビ画面に切り替わる)。
後退出庫サポート  車庫からバックで出る時、マイクロ波レーダーにより検知し、左右から近づくクルマを知らせ、ナビ画面に接近車両の向きも表示する。
パーキングセンサー
システム
 フロント2カ所、リア4カ所、計6カ所に設置した超音波センサーで周囲の障害物を検知し、対象までの距離により、ナビ画面での表示と警告音により注意を促す。
ハイビーム
サポートシステム
 ルームミラーの裏側に設置した専用のCMOSセンサーが、前走車のテールランプや対向車のヘッドライトを検知。前走車や対向車を検知した場合はロービームに、検知しなかった場合はハイビームに自動で切り替えて、良好な視界確保に貢献する。

資料:ホンダ広報資料 2014.10.24

 

ホンダ:シティブレーキアクティブシステムをコンパクトカーと軽乗用車に設定

 ホンダは、フロントウインドウ上部に設置したレーザーレーダーで前方車両を確認するシティブレーキアクティブシステムを開発し、2013年後半に発売した新型Fit/Vezel、11月に発売した新型N-WGN、12月にマイナーチェンジしたN-BOXなどに設定した。サイドカーテンエアバッグ/サイドエアバッグとセットにした「あんしんパッケージ」をタイプ別に標準装備またはオプション設定している。

シティブレーキアクティブシステム

 約5~30km/hで走行中に前方車両に追突する可能性があるとシステムが判断した場合に作動し、自動的に停止または減速することにより衝突回避や被害軽減を図る。
 誤発進抑制機能も持ち、停車時や約10km/h以下で走行しているとき、自車の正面に車両など障害物があるにもかかわらずアクセルペダルを踏み込んだ場合、パワー出力を抑制することで急な発進を抑制し、衝突時の被害の軽減を図る。

 

 



ホンダ:主要車種の予防安全装備設定状況

Legend Odyssey JADE Accord Fit/Vezel Grace Nシリーズ
上級
セダン
上級
ミニバン
ミニバン 中型
セダン
コンパクトカー/SUV コンパクトカー 軽乗用車
現在の安全装備設定車の発売年月 2015年2月 2015年1月 2015年2月 2013年6月 2013年9月/12月 2014年12月 2013年11月

(◎:全仕様に標準装備、○:一部仕様に標準装備、△:オプション設定、空欄は設定なし)

Honda SENSING
衝突軽減ブレーキシステム (CMBS) ○△ ○△
路外逸脱抑制機能 ○△ ○△
歩行者事故低減ステアリング
車線維持支援システム(LKAS) ○△ ○△
渋滞追従機能付ACC
ACC(注1) ○△ ○△
標識認識機能 ○△ ○△
誤発進抑制機能 ○△ ○△
先行車発進お知らせ機能 ○△ ○△
その他の予防安全装備
ブラインドスポットインフォーメーション
マルチビューカメラシステム
後退出庫サポート
パーキングセンサーシステム
ハイビームサポートシステム
衝突軽減ブレーキ(CMBS)(注2)
ACC(注1)
車線維持支援システム(LKAS)
Hondaスマートパーキング
アシストシステム
LaneWatch
シティブレーキアクティブシステム
(誤発進抑制機能付)
○△ ○△ ○△
資料:ホンダのプレスリリースと各モデルのon-lineカタログ
(注) 1. Odyssey、JADEとAccordに設定されたACCは、いずれも渋滞追従機能は装備せず、約30/40~100km/hで作動する。
2. 日本で2013年6月に発売されたAccord Hybridに設定された衝突軽減ブレーキ(CMBS)は、ミリ波レーダーを搭載。それまでのホンダのCMBSに比べ、前走車の他に新たに対向車まで作動範囲を広げた。歩行者は対象としていない。
3. 略語と正式英文表記は、CMBS: Collision Mitigation Brake System、ACC: Adaptive Cruise Control、LKAS: Lane Keep Assist System。

                     <自動車産業ポータル、マークラインズ>