日本メーカーの世界生産:アジアの生産比率は上昇して34.3%へ、日本に迫る
2013年の世界生産台数は2年連続で過去最高の2,638万台
2014/05/12
- 要 約
- 国内生産:2013年は3.1%減の963万台、2014年1-3月は11.9%増の266万台
- 海外生産:2013年も過去最高の1,676万台生産、アジアの生産台数が日本に迫る
- 輸出:2013年は2.7%減の467万台、ホンダが輸出を大幅に減らす
- 【参考】乗用車メーカーの地域別生産台数(各社速報ベース)
要 約
世界生産台数は過去最高
日本の自動車メーカー12社の2013年世界生産台数は、2年連続で過去最高を更新して、前年比2.4%増の2,638万台となった。 国内生産は、エコカー補助金制度の影響で大きく伸びた前年から3.1%減の963万台となり、再び1,000万台に届かなかった。
海外生産比率の上昇と輸出の減少
一方、アジアと北米での生産が拡大しており、海外生産は5.9%増の1,676万台となり4年連続で過去最高を記録。特に、アジアでの生産の高まりは続いており、世界生産に占める割合は2013年に34.3%となり、日本での生産割合36.5%に肉薄している。 また、日本からの輸出は、国内から海外への生産移管が進んでいることから、前年比2.7%減の467万台。
2014年1-3月の生産台数
2014年1-3月の乗用車メーカー8社合計の世界生産は、前年同期比6.3%増の672万台。うち、国内生産は、4月の消費税増税前の駆け込み需要に対応した増産で11.7%増の253万台となった。一方、海外生産は3.3%増の419万台。日産/ホンダ/三菱自/ダイハツの4社は生産台数が二桁以上増えたが、トヨタ/スズキ/マツダ/富士重の4社は微増にとどまった。
日本メーカーの生産台数
|
日本メーカーの地域別生産割合 |
---|---|
日本の自動車メーカーの生産、国内販売、日本からの輸出 |
(台) |
2006年 | 2007年 | 2008年 | 2009年 | 2010年 | 2011年 | 2012年 | 2013年 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
国内生産 | 11,482,123 | 11,593,857 | 11,573,165 | 7,933,512 | 9,627,407 | 8,396,520 | 9,940,962 | 9,628,802 |
海外生産 | 10,972,243 | 11,859,761 | 11,651,554 | 10,117,520 | 13,181,462 | 13,382,390 | 15,823,480 | 16,756,179 |
生産合計 | 22,454,366 | 23,453,618 | 23,224,719 | 18,051,032 | 22,808,869 | 21,778,910 | 25,764,442 | 26,384,981 |
国内販売 | 5,739,506 | 5,353,648 | 5,082,235 | 4,609,256 | 4,956,136 | 4,210,219 | 5,369,720 | 5,375,513 |
日本から の輸出 |
5,966,672 | 6,550,173 | 6,727,091 | 3,616,168 | 4,841,460 | 4,464,413 | 4,803,591 | 4,674,633 |
資料:日本自動車工業会(JAMA)資料より作成 |
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