デトロイトモーターショー 2013 (2): 日韓中の自動車メーカー展示取材

高級車など様々な新モデルを展示

2013/02/20

要 約

 以下は2013年北米国際自動車ショー(デトロイトモーターショー:2013年1月14日から27日まで米国ミシガン州のデトロイトで開催)で、日本と韓国、中国の自動車メーカー各社が展示したコンセプトカーと市販(予定)車の概要である。

 2011年の東日本大震災とタイの洪水による影響で、販売台数が大きく減少した日系自動車メーカー各社は、堅調な回復をみせ、今年のデトロイトモーターショーで多くの車を出展した。トヨタは、2012年の世界販売台数でGM、VWを抜き世界一に返り咲いた(ダイハツと日野自動車を含む)。ホンダと日産も2012年の販売台数が2011年を上回った。

Acura NSX Hybrid Concept 米国市場全体の販売台数が2桁の伸びを示したことで、日系メーカー各社は更なる販売増につながる売れ筋のモデルや利幅の大きい高級車などの新車を多く展示した。「コンセプト車」も近いうちに量産される予定の車が多くを占め、2013年の北米市場での販売台数増加に貢献することが期待される。

 韓国自動車メーカーのヒュンダイとキアは、車のデザインや新たなコンセプトが人気を博していた。両社にとり、米国市場は戦略上重要な地位を占めるため、今後、更に上級モデルの市場投入を増やしていくものと思われる。

 中国からは唯一、広州汽車集団(GAC)が今年のデトロイトモーターショーに出展した。現在GACは米国で自動車の販売を行なっていないが、将来その可能性は十分あるとみるアナリストは多い。GACはEV2台とHV1台を展示、レンジエクステンド式EVの「Eジェットコンセプト」はスポーティーでスタイリッシュな外観が多くの目を引いていた。

同デトロイトショーの欧米メーカー編の取材レポートはこちら



トヨタはカローラ「Furia」コンセプトを出展:レクサスISセダンでブランドイメージを追加

トヨタ カローラ 「Furia」コンパクトセダンコンセプト

 トヨタは米国でカローラ発売45周年に当たる今年のデトロイトショーで、次期型カローラのコンセプトモデル「Furia」を出展。若い世代の購買層もターゲットに入れ、トヨタは「サプライズ アンド エキサイトメント」をテーマとした。

トヨタカローラ「Furia」コンセプト トヨタカローラ「Furia」コンセプト: リアビュー
トヨタカローラ「Furia」コンセプト トヨタカローラ「Furia」コンセプト: リアビュー

 
 「Furia」は全長4620×全幅1805×全高1425mm、ホイールベース2700mm。現行カローラの北米モデルと比べ全長で48mm、全幅で42mm大きく、前後のオーバーハングを短くしてホイールベースを99mm伸ばした。傾斜したルーフライン、角度を持たせたフロントガラス、なめらかなテールライトとシャープなアルミホイールの開口部はどれも力強さを感じさせる。フロントのスポイラーからロッカーパネル、リアのロアバンパーにかけてはカーボンファイバーを使用。リアのLEDテールランプは車体の明るい炎を思わせるオレンジ・イエローとうまくマッチしている。19インチアルミホイールも全体のシルバーに、車体色と調和したオレンジで縁取りを加え、派手なデザインに仕上げた。

 

2014年新型 レクサス IS 350 Fスポーツセダン と 300h ハイブリッド

 レクサスが今年のデトロイトモーターショーで初公開した新型ISは現行モデルと同様、2種類のエンジンを搭載する。IS 250 は2.5L の直噴V6エンジンに6速ATを、またIS 350は各シリンダーに直噴とポート噴射の2本の燃料インジェクターをもつD4-Sと呼ぶシステムを備えた、300 hp(221kW)以上を発生する3.5L V6エンジンと、8速AT(後輪駆動車)もしくは6速AT(四駆)を搭載する。ドライバーは、エコ 、ノーマル、スポーツ、スポーツ+という4つの運転モードの中から好みにあわせて選択することが出来る。展示車のIS 350 Fスポーツセダンは電動パワーステアリングとスポーティーな走行にチューニングされた可変ダンパーサスペンションを装備していた。

レクサスIS 350 F スポーツセダン レクサスIS 350 F スポーツセダン: フロントビュー
レクサスIS 350 F スポーツセダン レクサスIS 350 F スポーツセダン: フロントビュー

 
 砂時計の形をした「スピンドルグリル」と、ヘッドランプユニットから独立させたL字型を強調したデイタイムランニングライト(デイライト)を採用。ホイールアーチを強調したボディスタイルは車全体に力強い印象を与えるデザインとなった。

 ホイールベースを約70mm伸ばし、室内の空間拡大を図り、後席居住性を向上させた。レクサスのスポーツカーLFAのモチーフを取り入れ、革巻きのシフトノブ、アルミペダル、深いシルバー色の内装を採用した。インパネやセンターコンソールも、レクサスの他モデルESやGSセダンのデザインを踏襲。またリアルタイムで交通状況や天候を知らせる機能を業界で初めてHDラジオ(デジタルラジオ)に標準で搭載したことで、有料サービスへの加入が不要となった。米国では2013年6月に発売予定。

レクサス IS 350 F スポーツセダン: リヤビュー
レクサス IS 350 F スポーツセダン: リヤビュー


 また日本と欧州を中心に、ISのHVバージョンIS 300h ハイブリッドも発売される予定。2.5Lの4気筒アトキンソンサイクルエンジンとモーターを組み合わせ、最高出力は162 kW(220hp)。CO2排出量100 g/km以下、燃料消費量4.3 liter/100km (54 mpg)以下を目標としている。Fスポーツバージョンにもハイブリッド仕様が設定される。

 

 



日産はレゾナンス、ヴァーサ ノート、インフィニティQ50を展示

日産レゾナンス ミッドサイズクロスオーバーコンセプト

 今年のデトロイトモーターショーでベストコンセプト自動車賞を日産レゾナンスが受賞した。レゾナンスは、前後2列シートのクロスオーバーで、1年後に米国で発売される次期型の「ムラーノ」のデザインを示唆するモデルである。このクルマは「明るい将来に期待を持つ」消費者層をターゲットにしている。

 レゾナンスはトヨタの競合モデルとも燃費で対抗できるよう、2.5Lの4気筒エンジンに、1モーター2クラッチ、リチウムイオンバッテリーと先進制御システムからなる日産独自のハイブリッドシステムを搭載した。

日産レゾナンスコンセプト 日産レゾナンスコンセプト:ヘッドライト
日産レゾナンスコンセプト 日産レゾナンスコンセプト:ヘッドライト


 フロントマスクはグリルからエンジンフード、さらにはブーメランのような形状のヘッドランプにまで伸びる"Vモーション形状"と、「フレア(炎)オレンジ色」のボディー塗装により力強いイメージを表現している。「Float=浮き」と呼ぶガラスルーフパネルは、乗っている人に広い空間を提供している。

日産レゾナンスコンセプト: リヤビュー 日産レゾナンスコンセプト: 内装
日産レゾナンスコンセプト: リヤビュー 日産レゾナンスコンセプト: 内装


 イルミネーションを多用した未来を感じさせるデザインのインパネはクラウドサービスとの接続を可能にしている。高級感のある縫製が施された皮革シートや室内灯などは、VIPラウンジのキャビンを模してデザインしたとのこと。

 

2014年新型 ヴァーサ ノートハッチバック

 現行の日産ヴァーサは米国エントリークラスではベストセラーカー(米国日産による)であり、今回そのハッチバックモデルの2代目となる新型ヴァーサ ノートを出展した。このクルマはエンジンなどのスペースを出来るだけコンパクトに収め、インテリア空間で115.5立方フィート(3.1m3)、荷物スペースで21.4立方フィート(0.58m3)の広い室内空間を実現した。北米仕様の1.6Lの4気筒エンジンとXtronicと呼ぶ変速比幅の広い次世代 CVTを搭載。フロントグリルには自動開閉式シャッターを装備し、高速走行時の抵抗を減らし、ハイウェイ燃費で40mpg(16.9km/L)を達成した。

日産ヴァーサ ノート 日産ヴァーサ ノート: 内装
日産ヴァーサ ノート 日産ヴァーサ ノート: 内装


 ヴァーサ ノートには"NissanConnect"というナビ機能の付いたシステムがオプション設定され、天候、交通情報、インターネットラジオのPandora、 Bluetooth、ストリーミングオーディオなどを聞くことが出来る。日産は更に カメラ、センサー、モニターからなる、狭い駐車場でクルマの周囲360°の視界を確認できる機能を持つ"round view" モニターシステムや、ハンズフリー・テキストメッセ-ジ機能などもオプション設定した。

日産ヴァーサ ノート: リヤビュー 日産ヴァーサ ノート: リヤコーナー
日産ヴァーサ ノート: リヤビュー 日産ヴァーサ ノート: リヤコーナー


 新型ヴァーサ ノートはメキシコ日産のアグアスカリエンテス工場で生産され、2013年の夏に発売される予定。価格は13,990ドルから。

 

2014年新型インフィニティ Q50 ラグジュアリーセダン

 インフィニティは2014年型以降に発売する新型モデル名に、セダンとクーペにはQの頭文字に二桁の数字を使い、SUVとクロスオーバーにはQXに二桁の数字を使う方式に変更する。2007年に高級セダン インフィニティQ45の販売を終了して以来途絶えていたQのバッジが、G37(日本名スカイライン)の後継モデルとなるQ50で復活する。Q50はインフィニティブランドの新たなデザイン、性能、新技術の方向性を示す最初のモデルとなる。

インフィニティ Q50 インフィニティ Q50: サイドビュー
インフィニティ Q50 インフィニティ Q50: サイドビュー


 Q50のホイールベースは前モデルと同じ112.2インチ(2850mm)で、全高を1インチ(25mm)下げ、全幅を2インチ(51mm)広げた"ローアンドワイドなプロポーション"とし、ダイナミックでスポーティーな姿に変えた。オプションの19インチタイヤを装着すると更に力強い印象を与える。ひと目でインフィニティと判るように、フロントグリルを"ダブルアーチ"形とし、更に特徴のある丸型のヘッドランプを採用した。ウィンドウ下に走るボディサイドの力強いラインは流麗さを演出する。インテリアには大型のデュアルタッチスクリーンディスプレイを備え、"InTouch"通信 システムを使い、ハンズフリー電話やナビゲーション、Eメールなど、スマートフォンと同期した簡単な操作で、車外とのコミュニケーションを行うことができるとのこと。

インフィニティQ50: ヘッドライト
インフィニティQ50: ヘッドライト


 パワートレインは 最高出力328 hp (214kW)の 3.7L V6ガソリンエンジンと、3.5Lのハイブリッドエンジンの2種類。HVはリチウムイオンバッテリーと 50 kWのモーター、2つのクラッチからなり、システムの最高出力(推定)は354 hp(260kW)。いずれのモデルも7速ATを搭載し、更に後輪駆動か四輪駆動の選択が出来る。

インフィニティQ50: フロントビュー インフィニティ Q50: リヤビュー
インフィニティQ50: フロントビュー インフィニティ Q50: リヤビュー


 Q50はこの他、新しいテクノロジー「インフィニティ・ダイレクト・アダプティブ・ステアリング」を搭載。これは日産が昨年発表した「ステア・バイ・ワイヤ」の技術で、ステアリングホイール(ハンドル)の操作を、ステアリング・シャフトを介して機械的にタイヤの動きに伝える代りに、システムがドライバーのステアリング操作からその意図を読みとって、電気信号に置き換えてワイヤーハーネスを介してモーターに伝えステアリングを作動させるシステムで、量産車としては世界初となる。日産によると、機械式よりも素早くドライバーの意図をタイヤに伝達でき、路面からの情報をより早く、分かりやすくドライバーにフィードバックして、ダイレクト感を向上させたとのこと。このシステムはドライバーの好みや道路の状況に応じ4段階のセッティングが選択可能。また「プレディクティブフォワードコリジョンワーニング(前方衝突予測警報システム)」と呼ぶシステムを搭載し、2台前を走る車両との車間や速度をセンサーで検知し、必要に応じて音やシートベルトの巻き上げなどでドライバーに警告できるようにした。

 Q50は2013年夏に北米を皮切りに、欧州、中国、他の国々で順次発売される。

 

 



ホンダはアーバンSUVコンセプト、アコードPHEV、アキュラMDXプロトタイプ、NSXコンセプト、最上級モデルRLXを出展

ホンダ アーバンSUV小型クロスオーバーコンセプト

 ホンダ「フィット」のプラットフォームをベースとする「アーバンSUVコンセプト」は、CR-Vと比べ全長が約9インチ(約230mm)短いモデルで、ホンダが新たな領域のクルマを開拓していることを示している。RAV4より小型のクロスオーバーは開発しないと言っていたトヨタや、他の自動車メーカーも、このホンダの小型SUVを注意深く観察していた。

 ホンダでは、このクルマを「ダイナミックで若者向けのコンセプト」を持つクルマとして、都会に住む活動的な若い世代をターゲットに、用途の広い、どこにでも楽にドライブできる燃費の良いクルマを念頭に開発。後部ドアのドアハンドルがCピラーにうまく隠され、車体が滑らかに見えるデザインがクーペのような外観を呈している。細く横長のLEDヘッドライトとフォグランプでフロントマスクはモダンに見え、また横に長いテールライトと、くさび形をしたアルミホイールが、 このクルマを更にスポーティーな外観に仕立てている。

ホンダアーバン SUV コンセプト ホンダアーバン SUV コンセプトリアビュー
ホンダアーバン SUV コンセプト ホンダアーバン SUV コンセプトリアビュー


 このクルマは大小様々な荷物の積込みが楽にできるよう、「マジックシート」と呼ぶ、折り畳むとフラットになるシートを採用した。また燃料タンクをクルマの床下中央に配置することで室内空間を広げた。パワートレインは仕向地のニーズに応じて、ガソリン、HV、ディーゼルの3タイプを用意した。

 ホンダはこのコンパクトSUVを「フィット」「シティ」 と合わせて 「グローバル・コンパクト・シリーズ」 と位置づけ、日本では2013年末に、米国では2014年から発売する予定。米国向けモデルは「Fit」と共にメキシコCelaya新工場で生産する。

 

2014年型 アコードPHEV

 2014年新型アコードPHEVは2013年1月にニューヨーク州とカリフォルニア州で発売された。このアコードPHEVにはホンダの新技術群「Earth Dreams Technology」が採用され、2.0L i-VTEC直列4気筒アトキンソンサイクルエンジンと、電制CVT としての機能もある124kWの駆動用モーターと105kWの発電用モーターの2つのモーターを搭載。今年秋に発売されるアコードHEVにも同じシステムが使われる予定とのこと。

ホンダアコードPHV
ホンダアコードPHEV

 

ホンダアコードPHV: 後席後方のバッテリー ホンダアコードPHV: エンジンルーム
ホンダアコードPHEV: 後席後方のバッテリー ホンダアコードPHEV: エンジンルーム
ホンダアコードPHV: 後席に設けられた通気口 ホンダアコード: ガソリン車には通気口はない
ホンダアコードPHEV: 後席に設けられた通気口 ホンダアコード: ガソリン車には通気口はない


 容量6.7kWhのLiイオンバッテリーは後席後方に搭載され、その分ややトランクスペースが狭い。またバッテリーとの通気性を確保するためPHVアコードの後席脇に通気口を設けた。EPA測定の燃費はガソリン換算で115MPGe(マイル/ガロン、約48km/L)。ホンダによれば米国で最も燃費の良いセダンであるとのこと。

 

2014 年新型アキュラ MDX クロスオーバープロトタイプ

 2012年に米国のラグジュアリーブランドで最も販売台数を伸ばしたアキュラは、2013年半ばに米国での発売を予定している新型MDXのプロトタイプなど新モデルを数台出展した。

 新型MDXはホイールベースを伸ばすことで走安性の向上、2列目足元スペースと3列目乗り降りのしやすさを改善しインテリアスペースを確保した。全高を現行モデルより1.5インチ(38mm)低くしたことで、幅広でなめらかなプロポーションとなり、車体周りのスムーズな空気の流れを感じさせる造形を特徴づけた。これにより、空気抵抗を16%減らした。全高を下げても現行モデルと同等以上のインテリアスペースを確保したとのこと。

アキュラ MDX クロスオーバープロトタイプ アキュラ MDX クロスオーバープロトタイプ: リヤビュー
アキュラ MDX クロスオーバープロトタイプ アキュラ MDX クロスオーバープロトタイプ: リヤビュー


 前後のサスペンションを刷新し、軽量化シャシーを採用することで、より静粛で快適な乗り心地を実現した。また従来の四駆駆動に加え、初めて二輪駆動(FF)を設定した。エンジンには可変シリンダー機能の付いた新型3.5Lのi-VTEC直噴SOHC V型6気筒エンジンを採用して高トルクと低燃費を両立させた。

アキュラ MDX クロスオーバープロトタイプ:フロントビュー アキュラ MDX クロスオーバープロトタイプ:ヘッドライト
アキュラ MDX クロスオーバープロトタイプ:フロントビュー アキュラ MDX クロスオーバープロトタイプ:ヘッドライト


 ホンダはMDXプロトタイプに低速追従機能付きの車間距離制御を行うアダプティブ・クルーズコントロール、レーンキープアシストシステム、レーンはみ出し警告装置を採用し、安全性を強化した。この他にエアバッグ作動時の緊急通報機能や、盗難時の車両位置検索などの通信機能をもつ次世代「アキュラリンク」も搭載した。

 現在カナダで生産されているMDXは、次期型から米国アラバマ工場に生産移管される予定。

 

アキュラ NSX HVコンセプト

 2012年に続き2回目のデトロイトモーターショー出展となるNSXスーパーカー コンセプト車は、およそ2年後に生産立ち上がりを控えている。昨年の展示モデルより全長、全幅寸法がやや大きく、エアスクープやエアダムを追加しているが、大幅な変更は見られない。

 NSXのコンセプトは、「軽量ボディに次世代の直噴 VTEC V型6気筒エンジンをミッドシップレイアウトに配置し、走りと燃費性能を両立した高効率・高出力のスポーツ ハイブリッドSH-AWD(Super Handling - All Wheel Drive)を搭載した新しい価値を提案するスーパースポーツモデル」とのこと。高効率モーター内蔵の新設計のデュアルクラッチT/M(DCT)を採用、左右の前輪を独立に駆動するモーターを1つずつ搭載した。

アキュラNSXハイブリッドコンセプト アキュラNSXハイブリッドコンセプト: フロントコーナー
アキュラNSXハイブリッドコンセプト アキュラNSXハイブリッドコンセプト: フロントコーナー
アキュラNSXハイブリッドコンセプト: フロントビュー アキュラNSXハイブリッドコンセプト: リヤビュー
アキュラNSXハイブリッドコンセプト: フロントビュー アキュラNSXハイブリッドコンセプト: リヤビュー


 NSXの外観は高性能を感じさせるロー&ワイドで、力強くなめらかな現代的なスタイリングで、ジュエルアイ(Jewel Eye)LEDヘッドライトを採用し、宝石のようなデザインと高い視認性を両立させた。内装は直感的なインターフェースを持つコックピットを採用し、広い視認性を確保したとのこと。

 

2014年新型 アキュラ RLX セダン

 アキュラブランド全体のイメージを決定づける、フラッグシップセダンRLXは、新開発のi-VTEC 3.5L直噴SOHC V型6気筒エンジンや、世界初の「Precision All-Wheel Steer」(プレシジョン・オール・ホイール・ステア)などを搭載し、高い操作性能と快適性を追求した。「人とクルマとを、いかに快適に結び付け"調和"をさせるか」というテーマを求めるホンダは、ステアリング操作に応じて後輪のトーを変化させ、優れたコーナリング性能と応答性を実現する「Precision All-Wheel Steer」という新技術を後輪駆動車に採用した。

 アキュラRLXは2012年12月に行われたLAオートショーに出展済だが、デトロイトでも多くの注目を浴びており、アメリカの大手自動車メーカーのエンジニアが内装を中心に寸法測定などベンチマークを行なっていた。

アキュラRLX セダン アキュラRLX セダン: 内装
アキュラRLX セダン アキュラRLX セダン: 内装
アキュラRLX セダン: ジュエルアイ ヘッドライト
アキュラRLX セダン: ジュエルアイ ヘッドライト


 RLXはNSXでも採用予定のジュエルアイ(Jewel Eye)LEDヘッドライトや、次期型MDXでも使われる次世代「アキュラリンク」サテライトナビシステムなども搭載し、3月15日に発売予定。価格は48,450ドルから60,450ドル。2013年後半には、NSXと同じSH-AWD (Super Handling - All Wheel Drive) システムを搭載するHV四駆 を発売予定で、複合燃費は30 mpg (約12.7km/L) となる見込み。

 

 



マツダはマツダ6グランド・ツーリングを出展

2014年新型 マツダ 6グランド・ツーリングセダン

 新型マツダ6(日本名 アテンザ)は、スカイアクティブ-Gと呼ぶ最高出力184hp(135kW)と最大トルク185lb・ft(250N・m)を発生する2.5L DOHC 4気筒エンジンと6速ATを搭載。ハイウェイ燃費は日産アルティマと並び38mpg(16.1km/ L)に達する。価格は20,880ドルから最上級グランド・ツーリングの29,495ドルまで。ディーゼルエンジン(スカイアクティブ-D) 搭載のマツダ6も2013年中に2014年型として発売される予定。

マツダ6 グランド・ツーリング マツダ6 グランド・ツーリング: ヘッドライト
マツダ6 グランド・ツーリング マツダ6 グランド・ツーリング: ヘッドライト


 外板を"ソウルレッド"で 塗装したグランド・ツーリングの展示車の内装はアーモンド色の革シート。ヘッドライトからフロントグリルを縁取るクロム塗装のトリムなどを使い、フロントマスクは前モデルと比べてより力強い印象に変わった。またアルミホイールはこれまでのマツダ車よりも、よりスタイリッシュなデザインとなった。フロントグリルのアクセントクロムトリムは、トランクの上部にも使われている。

 

 



ヒュンダイはHCD-14コンセプトで将来のデザインの方向性を示唆

ヒュンダイ HCD-14 ジェネシスコンセプト

 ヒュンダイはHCD-14ジェネシスコンセプトを出展し、これから発売が予定される次期型ジェネシスのデザインの方向性を提示した。このクルマはヒュンダイのカリフォルニア デザインスタジオが手がけた14番目の作品で、高級セダンに求められる運動性能と最新の技術に焦点を当てている。

 角度を持たせたジュエル ヘッドライトの光線は、このクルマが俊敏な車だという印象を与えている。ブレーキ冷却用のコーナー開口部はLEDのフォグランプで囲まれている。大きく印象的なバンパーはメタル調の縦長で奥深いフロントグリルを囲んでいる。そのグリルの上には、大容量5LのV8エンジンを収める長いエンジンフードが覆う。ヒュンダイはこのクルマのフロントマスクから「注意深く聞き耳を立てているネコ」のイメージを伝えようとしている。

ヒュンダイHCD-14 ジェネシス コンセプト ヒュンダイHCD-14 ジェネシス コンセプト
ヒュンダイHCD-14 ジェネシス コンセプト ヒュンダイHCD-14 ジェネシス コンセプト


 長いエンジンフード、長いホイールベース、クルマの前から後部に流れる突起したライン、低くなだらかに傾斜したルーフはいずれも、このクルマを全体的になめらかな印象に仕上げている。ボディ塗装は液体金属の様な色で、また車体下部のステンレスのトリムは、高級腕時計の内部に使われる精巧な部品を連想させる。クルマのフロントマスクに使われる直角に切り立つデザインは、リアのテールランプやLEDで囲まれたマフラー周辺にも使われている。

ヒュンダイHCD-14 ジェネシスコンセプト: リヤビュー ヒュンダイHCD-14 ジェネシスコンセプト: Eye-Tracking
ヒュンダイHCD-14 ジェネシスコンセプト: リヤビュー ヒュンダイHCD-14 ジェネシスコンセプト: Eye-Tracking


 ヒュンダイは、虹彩認証でドライバーを認識し、エンジンを始動する、革新的なインターフェースを導入した。ドライバーの手動操作と共に、眼球と手の動きを3次元的に認識。前方を向いたままフロントガラスに映るヘッドアップディスプレイ(HUD)に少し目をやるだけで、ナビやオーディオ、スマートフォンとの連携機能、エアコンなどの操作が、ジェネシス コンセプトでは可能。更に操作ボタンやツマミ類を少なく出来るため、すっきりした上質感のあるインテリアをデザイン出来るようになった。

 

 



キアは新型の上級モデルカデンツァを出展

2014年新型 キア カデンツァ 上級セダン

 キアはトヨタ・アバロンや日産マキシマなどの北米上級モデル市場への参入を切望しており、現在、米国キアで最上級の乗用車オプティマより上のセグメントの新型カデンツァを出展した。カデンツァは、ヒュンダイのアゼラとプラットフォームを共有し、韓国ではK7という名で販売されている。米国でのカデンツァの発売は2013年前半の予定。

 最高出力293hp(216kW)/6,400 rpm、最大トルク255 lb・ft(356N・m)/5,200 rpmの3.3L直噴V6 エンジンと、6速ATを搭載する。

キア カデンツァ キア カデンツァ: リヤビュー
キア カデンツァ キア カデンツァ: リヤビュー


 カデンツァは、アドバンスト・スマート クルーズコントロール、死角障害物検出装置、レーンキープアシストシステムなど、このクラスの上級モデルが持っている安全機能をほぼすべて装備している。プレミアムオプションパッケージには、電動リトラクタブル・サンシェード付パノラマルーフ、アダプティブ・フロントライティング システム(AFLS)付HIDヘッドランプ、7インチLCDモニター、ナッパ革シート、ヒーター付ハンドル、電動リアサンシェードが含まれ、これとは別にSiriusXM Traffic 、UVO eServicesもオプションで設定される。

キアカデンツァヘッドライト: フロントビュー キアカデンツァヘッドライト: トップビュー
キアカデンツァヘッドライト: フロントビュー キアカデンツァヘッドライト: トップビュー


 曲線を描き、小さな波を打つ形状のエンジンフードが、"タイガー・ノーズ"と呼ぶフロントバンパーに傾斜しながらつながるカデンツァのデザインは、ヨーロッパ車のデザインに似ている。バンパーの下部とフォグランプの開口部はそれぞれクロムのトリムで縁取られ、トランクリッドの上の方に位置するリアのテールライトにはLEDを使うなど、高級車を演出している。テールパイプには楕円形のデュアルタイプを採用した。

 

 



広州汽車集団(GAC)はデトロイトモーターショーに初出展 3台の新車を展示

Trumpchi HVセダン; Trumpchi GS5 EV プロトタイプ SUV; E-ジェット レンジエクステンダーコンセプト

 中国からは唯一、広州汽車集団(GAC)が今年のデトロイトモーターショーに出展した。GACはEV2台とHV1台を展示し、レンジエクステンド式EVの「Eジェットコンセプト」はスポーティーでスタイリッシュな外観が人気を集めていた。

 「 Trumpchi」HVセダンは、生産間近としている四駆駆動車で、1.8Lの4気筒エンジンに、クルマのフロント(発電機とスターター機能を兼ねる)とリア(駆動用)に搭載する計2個のモーターとリチウムイオンバッテリー(6.5Ah)を搭載する。バッテリーのみによるEV走行が可能で、回生ブレーキとアイドリングストップ機能も搭載。「Trumpchi GS5」EV は最高出力150 kWのSUV。「E-ジェット」はレンジエクステンド式EVスポーツセダンコンセプト車で1.0Lのガソリンエンジンに駆動モーターと発電機を搭載する。

GAC「Trumpchi」 GAC「 Trumpchi」: エンジンルーム
GAC「Trumpchi」 GAC「 Trumpchi」: エンジンルーム
GAC「Trumpchi GS5」 GAC「 Trumpchi GS5」: モータールーム
GAC「Trumpchi GS5」 GAC「 Trumpchi GS5」: モータールーム
GAC E-jet GAC E-jet: Headlight
GAC 「E-ジェット」 GAC「 E-ジェット」: ヘッドライト


 現在GACは米国で車の販売を行なっていないが、中国の自動車メーカーの品質は、向こう数年間で大きく向上し、欧米の自動車メーカーの品質と余り変わらないレベルに達するだろうと、多くのアナリスト達は見ており、そうなれば米国市場での販売の可能性も見えてくる。

                     <自動車産業ポータル、マークラインズ>