CATARC提携レポート 中国新エネルギー車 (NEV)動向 2019年2月

2019年1月の新エネルギー車生産は前年同期比156%増で10万台を突破

2019/03/08

中国国内生産 (概要)



このレポートは北京CATARC科学技術センター*のレポートをマークラインズが編集・翻訳したものです。
過去のCATARC提携レポートはこちらをご参照ください

 2019年1月の新エネルギー車 (鉛酸電池搭載車は含まない)生産台数は前年同月比156%増となった。新エネルギー車市場は好調に見えるが、一部の自動車メーカーの生産は減少しており、中でも北汽新能源汽車が生産する北京ブランドのEV乗用車生産は前年同月比で97.8%減と大幅に減少した。1月に生産された新エネルギー車の構成はEVが78%、PHVが22%で、車種別では乗用車が90%、バスが8%、特殊車両が2%を占めた。



中国国内生産

EV

 2019年1月にEV乗用車を生産したのは42社、うち1万台を超えたのは比亜迪 (BYD)のみであった。ブランド別では比亜迪と奇瑞が1位と2位で、2018年まで1位であった北汽ブランドは3位に転落した。駆動電池は主に三元系が採用されている。

 1月にEVバスを生産したメーカーは35社で、1,000台を超えたのは鄭州宇通のみであった。駆動電池はリン酸鉄リチウム電池が主に採用されている。

 1月にEV特殊車両を生産したメーカーは40社あったが、1,000台を超えたメーカーはなかった。駆動電池はリン酸鉄リチウムと三元系が主に採用されている。

PHV

 2019年1月にPHV乗用車を生産したメーカーは14社で、1万台を超えたメーカーはなく、1,000台を超えたのが比亜迪、上汽集団、東風起亜、上汽VW、吉利汽車の5社であった。ブランド別では比亜迪と起亜が1位、2位を占めた。駆動電池は主に三元系が採用されている。

 1月にPHVバスを生産した5社のうち、100台を超えたのは蘇州金龍、鄭州宇通、北汽福田の3社であった。主な駆動電池はマンガン酸リチウム電池で、恵州市億鵬能源科技有限公司製が最も多く採用された。



国内動向

工業情報化部、乗用車燃費に関する2つの強制国家標準に対する意見を募集

 1月24日、工業情報化部は強制国家標準の「乗用車燃費規制値」(意見募集稿)と「乗用車燃費評価方法及び指標」(意見募集稿)を発表し、各界に意見を求めた。意見募集の期日は2019年2月28日。

 国家標準の「乗用車燃費規制値」はGB 19578-2014「乗用車燃費規制値」に代わるもので、変更点は以下の3つである。
1.標準の適用範囲を広げた。
2.燃費規制の評価体系を装備重量により組分けした段階式から装備重量に基づく直線式に変更した。
3.型式燃費規制値を見直した。

 国家標準の「乗用車燃費評価方法及び指標」もGB 27999-2014「乗用車燃費評価方法及び指標」に代わるものである。新標準の変更点は以下の4つである。
1.標準の適用範囲を広げた。
2.燃費規制の評価体系を装備重量により組分けした段階式から装備重量に基づく直線式に変更した。
3.型式燃費規制目標値を厳しくした。
4.新エネルギー車の企業平均燃費計算時の優遇倍数を見直した。

 工業情報化部は説明の中で、国家標準の「乗用車燃費規制値」と「乗用車燃費評価方法及び指標」は「中華人民共和国省エネ法」、「中国製造2025」、「自動車産業中長期発展計画」における重要対策で、エンジン車の燃費改善を引き続き推進すると同時に新エネルギー車の発展を促進することで、新エネルギー車発展目標の実現を確実なものとするとしている。2025年には中国乗用車新車燃費水準を4 L/100kmに、CO2排出量を約95g/kmにするという国家全体の目標を達成することを目指している。

工業情報化部、海南と天津でIoV無線通信周波数帯の使用許可

 2月2日、海南省無線電監督管理局、天津市工業情報化局は中国鉄塔股份有限公司海南省分公司と天津市馬可尼信息技術有限公司に対し、5905~5925MHz周波数帯をコネクテッドカー実験時に使用することを許可した。関連する企業は海南自由貿易試験区の一部のエリアと天津浜海新区にIoV(インテリジェントコネクテッドカー)ダイレクト通信路側ユニットを建設するとともに、IoV設備間の相互接続との互換性、IoV設備とその他の無線通信局の干渉調整と保護、IoVビジネスモデルと代表的アプリケーションなどをめぐり、ネットワーク試験を行う。

 今回の使用許可は工業情報化部が2018年11月に公布した「IoVダイレクト通信5905~5925MHz周波数帯管理規定(暫定施行)」を基に、初めてコネクテッドカー試験に使用することが許可された。今回の使用許可は「IoV産業発展行動計画」を推進させるための重要な措置で、標準体系の完備、周波数帯と業務許可の論証の加速、実証実験・デモの促進などを積極的に進める。

出典:
Energy-saving and new energy vehicle network www.chinaev.org
CATARC Beijing Operations

* CATARC (China Automotive Technology & Research Center; 中国自動車技術研究センター)は国務院国有資産監督管理委員会に所属する国営企業で、自動車業界標準及び技術法規の策定、製品認証テスト、 品質保証システム認証、業界企画及び政策研究、情報コンサルティングなどを行う。
CATARCが提供する新エネルギー自動車産業向けの情報サービス「省エネ・新エネルギー車ネットワーク (Energy-saving and new energy vehicle network)」は中国の省エネ・新エネルギー車関連の情報をタイムリーに提供する情報サービスで、マーケティングおよび技術コンサルティングや調査・研究、予測等も行います。