自動運転法規のグローバル動向(2026年)
欧州、米国、ドイツ、英国の自動運転関連法
2026/06/19
要約
本テクノロジーブリーフは、2025〜2026年にかけて加速した自動運転の法規制と国際標準化の動向を、欧州(UNECE/WP.29・GRVA)、米国、ドイツ、英国の事例を通じて立体的に整理したものである。
- UNECEは2026年2月GRVAによるL4 ADS国際規則草案を発表した。この草案は、従来の自動運転法を高度化している。この草案は、現在の国際規則WP.29のレベル3自動運転システムに加えて、レベル4設計要件に無人自動運転の車載要件を枠組みに取りこんでいる。GRVA草案は、従来の車載要件中心から一歩踏み出して、AV導入を進める上で欠かせない運用に関する要件を部分的に取り込んでいる。
- 米国は地方分権による州・都市による自動運転の許可が中心となっているが、車載機能要件を定める自動車安全基準(FMVSS)について、米国運輸省NHTSAは2025年6月に、自動運転車の適用除外制度を自動運転向けに合理化する政令を発表した。米国の連邦政府における自動運転関連法の最新状況を解説する。
- AV国内法整備の課題を理解するため代表的な事例として、2025年12月に施行されたドイツ遠隔操作法(StVFernLV)と、2024年5月に成立した英国のAV法について、それぞれの要件と施行後に浮き彫りになった未整備事項を具体的に挙げている。
先に制度を整える欧州に対し、米中は大規模走行データと商用運行で制度形成を牽引している。自動運転リーダー企業は、自社のADSを自己認証し、第三者機関での国際標準の安全規格適合性を証明することで、各国の法整備を牽引している。結論として、自動運転の国際競争で鍵を握るのは、UNECE国際基準に基づいた法整備に対して、データと検証を積み上げ、制度へ循環的に反映させる戦略である。
総じて本レポートは、「実装先行」と「規範先行」の対比を通じ、循環型の制度形成こそが国際競争の鍵であると論じている。
資料:Toru Nagai氏による [Technology Brief] 2026 Global Trends in Autonomous Driving Regulations [March 3, 2026] をGo2Marketing合同会社(同社ウェブサイトVSI AV Insight powered)の許可を得て掲載しています。




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