ETAS:SDVに向けての重要な3つのトレンド

E/Eアーキテクチャ、ハードとソフトの分離、IT企業との連携

2024/02/21

要約

 今まで、車を買う際の選定基準は、エンジン性能・外観デザイン・安全性等であったが、今後は、機能安全の確保は当然として、在宅・移動・ビジネスのシーンで、シームレスにUX(User Experience)が提供されるか、継続的進化(continuous evolution)が提供されるかが鍵となる。

 この世界を実現するには、現状(Era1:ECUハードとソフトが結びついている時代)から、移行期(Era2:ユースケース、アプリケーションが増える時代)を経て、最終期(Era3:フルプログラマブル時代)へ動く中、下記の3つのトレンドがある。

 トレンド1:Distributed to Centralized - 車載ソフトウェアの再定義 -
 トレンド2:Manual to Tool-driven - 複雑化するソフトウェアの開発/配信スピードが鍵 -
 トレンド3:Closed-source to Open-source - Personalized, Cooperative, Cloud-native -


 本稿ではETASの取材と資料を通して、SDV(Software Defined Vehicle)に向けての大きなトレンドについてまとめた内容を報告する。

 取材先:イータス株式会社 DEVソリューションセールス 部長 石川誠司 氏
 取材参照資料(敬称略):
  ETAS White Paper: Trends towards Software-defined Vehicles, Dr. Ismet Aktaş
  ETAS White Paper: The next step in E/E architectures, Dr. Thorsten Huck, Dr. Andreas Achtzehn, Andreas Deberling, Erik Goerres, Dr. Karsten Wehefritz
  ETAS White Paper: Reality check: five approaches to the software-defined vehicle from the past decade, Sebastian Werner, Felix Kreichgauer, Sven Kappel, Claudio Seitz, Markus Menze

 

関連レポート:
ソフトウェア企画第11回:SDVの部品メーカーへの影響(2)(2024年2月)
ソフトウェア企画第10回:SDVの部品メーカーへの影響(1)(2024年1月)
SDV関連技術:スマートコックピット、自動運転・ADAS向けSoC(2024年1月)
Bosch:ソフトウェア開発のアプローチ(2023年12月)
オートモーティブ ソフトウェア エキスポ2023:SDVの実現に向けて(2023年12月)
E/Eアーキテクチャの技術動向(2023年9月)
人とくるまのテクノロジー展2023:AD、ADAS実用化とSDV開発への取り組み(2023年7月)
Software-Defined Vehicle(SDV):ADASとAVに対する影響(2023年4月)

 

このレポートは有料会員限定です。 残り 6 章
無料会員登録により、期間限定で続きをお読みいただけます。