電気自動車(BEV/PHV/FCV)販売月報 2023年10月
10月の電気自動車販売台数は前年同月比27.9%増の111.3万台(主要11ヵ国+北欧3ヵ国)
2023/11/24
- 電気自動車(BEV/PHV/FCV)のシェア
- 各国の電気自動車シェアと推移
- 主要メーカーの電気自動車販売台数推移とパワートレイン別販売構成比
- 主要11ヵ国の乗用車販売動向(電気自動車だけではなく、内燃機関など全てのパワートレインを含む)
電気自動車(BEV/PHV/FCV)のシェア
本レポートは、世界自動車販売台数(注1)の約80%をカバーする主要11カ国に北欧3カ国(注2)を加えた計14カ国の新車販売台数(マークラインズ集計データ、商用車を除く、推計値を含む。)を対象にグローバル市場における電気自動車(BEV/PHV/FCV)の動向を分析する。
主要11カ国:中国、米国、日本、インド、ドイツ、フランス、ブラジル、英国、韓国、カナダ、イタリア
北欧3カ国:ノルウェー、スウェーデン、フィンランド
電気自動車の世界販売に占めるこれら14カ国の割合は約90%。
(注1)2023年11月21日集計
過去の台数データの一部に修正が入りました。
中国の販売台数(出荷台数)は輸出台数を除く集計値となります。
シェアの数字は、千台単位の台数を基に集計しております。
(注2)北欧諸国の電動化率が高い理由
1. 国民の元々の環境意識が高い
2. 水力、風力等、再生可能エネルギーによる電力比率が高い(潤沢な再生可能エネルギーを電気自動車に使うという意識)
3. 補助金、税制面でのインセンティブ、充電インフラ整備などの手厚い政策
4. 電気自動車のモデルラインナップが多い
主要11カ国とノルウェー、スウェーデン、フィンランドの北欧3カ国(計14カ国)における10月の電気自動車販売台数は、111.3万台となった。前年同月比は27.9%増、前月比は2.3%減となった。10月単月のシェアは、前月から0.7ポイント増加し、20.9%となった。1~10月の電気自動車の累計販売台数は、前年同期比30.4%増の930.6万台、シェアは18.6%となった。
10月のHVの販売台数は、前年同月比28.7%増の35.9万台となり、1~10月の累計台数では、前年同期比27.8%増の344.0万台となった。前年同月比ではHVのほうが電気自動車より伸び率が高く、HVの台数が堅調に推移していることを示している。
9月末に英国政府が「ZEVマンデート」を発表し、2030年までの各年に自動車メーカーが必要とされる新車のZEV生産台数の割合を定めた。これによると、英国で販売される新車乗用車の80%、バンの70%が2030年までにZEVにすることが義務付けられている。英国では、公共充電ポイントの設置数も増加しており、インフラへの投資も活発に行われている。9月はドイツで社用車向けの優遇措置が終了し、電気自動車の販売が減少した。政府による電気自動車政策が販売台数に大きく影響すると見られ、今後も各国・地域の情報を注視していく必要がある。
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