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ホンダ:協調人工知能 Honda CIを開発

ReVisionモビリティサミット2023における講演より

要約

 2023年3月に開催されたReVisionモビリティサミット2023(セミナー全体のテーマは「多様なモビリティと街づくり、その未来のあり方をデザインする」)において、株式会社本田技術研究所 知能化領域 エグゼクティブチーフエンジニア 安井裕司氏より、「多様な知能化モビリティを活用した移動と暮らしの進化」と題した講演があった。

 安井氏は、自動運転には2つのアプローチがあると説明した。

  • モビリティ/デリバリーサービス:地域を限定し、今ある技術、高精度地図やインフラを使っていち早くレベル4の自動運転を達成し、無人タクシー、バスや配送車のサービス実現を目指す。
  • パーソナルユース自動運転車:ドライバーは行きたいところを目指すので、モビリティサービスのように予め目的地の範囲を設定することはできない。そのため地図に頼らず自動走行せねばならないので、AIなど高度な技術が必要になる。

 そこでホンダは、協調人工知能 Honda CI(Cooperative Intelligence)の開発を進めている。Honda CIは、ユーザー、まわりの環境、周りの人々の意図を理解し、行動を予測しながら、自分も意思表示をしてまわりの環境や人々に働きかけ、あたかも人間と人間が互いに意思疎通を図っていくようにコミュニケ-ションを図っていくことが可能なAIであるという。

 具体的には、CI自動運転、CI運転支援、CIマイクロモビリティの開発を進めている。ホンダは世界初のレベル3自動運転を実現しており、今後もCI自動運転の高度化の努力は続けるが、自動化レベルの向上はレベル3までとし、より多くのユーザーが安全・自由に移動できるようにするためのCI運転支援、人とモノの安全・自由な短距離移動を支えるCIマイクロモビリティの強化に注力する。CI運転支援は、高齢者や運転が苦手なユーザーが、安全に安心して自信をもって車を利用できるようにサポートする。CIマイクロモビリティは、「らくらく移動」と「らくらく歩き」をサポートする超小型モビリティで、2022年11月に、茨城県常総市において技術実証実験を行うと発表した。2030年ごろの実用化を目指している。

 

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