VWグループ(下):中国・北米でSUVの販売増加、欧州で電動車の販売拡大
2020年の世界販売は前年比15%減の931万台、営業利益は半減の約100億ユーロ
要約
VWグループの2020年の世界販売台数は前年比15.2%減の931万台となり、5年ぶりに販売首位をトヨタ(953万台)に譲った。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、欧州市場をはじめとするすべての市場で販売が減少した。
2021年1月22日に発表した通期決算の概算値によると、2020年の特別項目(ディーゼル不正に伴う費用など)を除いた営業利益は、前期の約半分のおよそ100億ユーロ。VWグループは、2020年前半は販売が低迷したが、後半は中国市場の回復に支えられ、力強さを取り戻した、としている。
新型車投入では、2020年に本格的な電動車攻勢を開始し、電気自動車(EV)とプラグインハイブリッド車(PHV)を多数投入。また、引き続き需要の高いSUVのラインアップを拡大するとともに、セダンやワゴンの投入・更新も行っている。
生産については、半導体供給不足により、2021年1-3月期に中国・米国・欧州での生産を調整する。
欧州市場では、2020年のEU新CO2規制値を達成するためにEVとPHVの販売を拡大したが、規制値には届かず、罰金を支払う予定。また、ドイツでのディーゼル訴訟で賠償金の支払いが命じられた。中国市場では、電動化計画に150億ユーロを投資し、2025年までに15車種の新エネルギー車(NEV)を中国で生産する計画。米国市場では、カリフォルニア州にあるR&Dセンターを拡張。西アフリカ・ガーナには車両組立工場を新設する。
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| VWグループの世界販売台数 | VWグループの連結売上高と営業利益 | 
  なお、VWグループの電動化、自動運転、ソフトウェア、モビリティサービス等については、先に掲載した「VWグループ(上)」をご覧ください。
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