欧米Tier 1の中国事業動向(下)

Faurecia、Magna、Schaeffler

2021/02/26

要約

 2020年に世界中で新型コロナウイルスの感染が拡大し自動車産業は一定の影響を受けた。中国では2020年2月に各地でロックダウンなどの一連の措置が取られた。このような状況の中、中国政府は改めてNEVの補助金政策を実施するなどいくつかの消費刺激策を展開した。また、中国汽車工程学会から発表された「省エネ・新エネ車技術ロードマップ2.0」では、中国の自動車産業における低炭素化、インテリジェント化、情報化を推進するとし、特に電動化の発展を強調。2035年までに新車販売台数のうち、NEVの年間販売台数を50%、燃料電池車の保有台数は100万台程度、商用車の動力は水素エネルギーへと転換するとしている。

 中国自工会のデータによると2020年中国新車販売台数は前年比1.8%減の2,531.1万台(工場出荷台数、輸出台数を含む)で、3年連続下落した。しかし、NEVの販売台数は前年比10.9%増の136.7万台と大幅に増えた。欧米Tier1は利益を追求するとともに「CASE」を積極的に推進している。Faureciaは複数の中国企業と提携を行い、共同でインテリジェント化の研究開発を推進している。Magnaは北京汽車集団傘下の北汽新能源汽車との合弁によりNEVメーカーを設立し、NEVブランド「ARCFOX」を立ち上げた。Schafflerは湖南省に研究開発センターを設立し、自動運転領域の鍵となるドライブバイワイヤー技術を導入し、2021年に量産を計画している。

 本レポートでは欧米Tier 1のFaureciaMagnaSchafflerの中国におけるインテリジェント化、電動化、自動運転などの領域における動向を報告する。(対象期間は2019年7月から2021年2月まで)


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