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中国市場:長安汽車グループが好調、中堅メーカーが倒産手続きへ

2020年10月は生産が11.0%増の255.2万台、販売が12.5%増の257.3万台で市場は回復

2020/12/04

要約

  中国自工会(CAAM)の11月11日発表によると、2020年1-10月の生産台数は前年同期比4.6%減の1,951.9万台。販売台数は前年同期比4.7%減の1,969.9万台となった。

 また、12月4日に中国自工会が発表した速報によると、2020年11月の販売台数は前年同月比11.1%増の273.3万台、1-11月の販売台数は2,243万台と予測している。

 10月単月では、生産台数は前年同月比11.0%増の255.2万台。販売台数は前年同月比12.5%増の257.3万台で、生産/販売ともに7カ月連続して前年同月比増となった。NEV(New Energy Vehicle)は、生産台数が前年同月比69.7%増の16.7万台、販売台数は前年同月比104.5%増の16万台となった。

 大手グループ企業のうち1-10月の販売台数で前年同期比10%以上増となったのは、自主ブランド車と合弁モデルが好調な長安汽車グループ。一汽グループも外資合弁(一汽VW及び一汽トヨタモデル)、自主ブランド車、商用車のいずれも堅調で前年同期比7.8%増の301.3万台となった。メーカー別では、北汽福田汽車、東風汽車、中国第一汽車集団等の商用車メーカーが好調。大手乗用車メーカーでは、重慶長安汽車股份、長安Ford、広汽トヨタ、一汽トヨタ、北京Benz、華晨BMWなどの販売台数が前年同期と比較して5.0%以上増えた。


 7-10月までの中国主要メーカーの動向では、全体を通して国営・民営問わず中国メーカーが積極的に投資を行っている。また、商用車工場建設を中心に生産拠点拡充の動きが多くみられる。電動化では、中国メーカーを中心にインフラ構築、サービスなどの環境整備に力を入れている。その一方で、中堅メーカーの「力帆汽車」や新興EVメーカー「Byton」など一部メーカーが経営破綻に陥った。なお、Geelyグループは、子会社を通じて経営破綻に陥った力帆の再建型倒産手続きに出資するとともに、経営状況が芳しくないトラックメーカー「華菱星馬汽車」の筆頭株主となった。


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