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日産とホンダ:技術で生み出す「人を豊かにするモビリティ」

第12回オートモーティブワールド2020基調講演から

2020/02/21

概要

日産の電動駆動
日産の電動駆動 四輪制御技術を搭載したテストカー(出典:日産)

  2020年1月に開催された第12回オートモーティブワールド2020セミナーにおいて、「技術で生み出す"人を豊かにするモビリティ"のあり方とは ?」というタイトルのセッションがあり、日産とホンダから基調講演があった。

  日産自動車株式会社 執行役副社長 中畔邦雄氏が、「次世代モビリティ社会を切り拓く先進技術の進化」と題して講演した。株式会社本田技術研究所ライフクリエーションセンター担当 常務取締役 板井義春氏は、「すべての人に生活の可能性が拡がる喜びを~ホンダのアプローチ~」と題して講演した。


  日産の中畔氏は、電動車の技術・EVが持つ電力・自動運転技術の活用を中心に、日産が実践してきた先進技術普及への取り組みを、下記の3つのポイントから紹介した。

  1. 技術の魅力を伝える:ワンペダル機能、「電動駆動 四輪制御技術」、ProPILOT 2.0など
  2. (マーケットに合わせて、価格を下げて)世界中のお客様の手に届く技術とする:マーケットに合わせてEV又はe-Powerを投入するが、コンポーネントは共用化する、またバッテリーのコストダウンを進めるなど
  3. "技術で社会を豊かにする"ビジョンに共感してもらう:走る蓄電池(EV)で街にエネルギーをつなげる、災害対策に貢献、都市部・地方部それぞれのニーズに対応するモビリティなど

  ホンダの板井氏は、「自由に移動する喜び」を提供するMaaSと「環境に優しく、賢い電気の利用」を目指すEaaS(Energy as a Service)を連携させたHonda eMaaSをモビリティの未来像として提唱する。これにより、すべての人に生活の可能性が拡がる喜びを提供するとしている。

  ホンダの取組みは、ラストマイルモビリティから航空機まで幅広いが、今回は小型モビリティ構想を紹介した。そこで大きな役割を果たすのが着脱可能な可搬式バッテリーHonda Mobile Power Packで、全ての小型モビリティに共通に搭載し(搭載するバッテリーの個数は用途により異なる)、また様々な電気製品の電源として使用できる。


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