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インドネシア:電動化車両の導入策を検討、メーカー各社はインセンティブ対応を模索

MPVの生産・輸出が拡大、三菱Xpanderが躍進

要約

  インドネシア自動車製造業者協会(GAIKINDO)の統計によると、2018年の生産台数は前年比10.4%増の134.4万台、販売台数は6.9%増の115.1万台といずれも好調だった。完成車(CBU)の輸出台数も、2018年に前年比14.4%増、2019年1~3月は前年同期比25.6%増と増加傾向にある。

  インドネシア市場では2017年にブカシ(Bekasi)工場の稼働を開始した三菱自動車のプレゼンスが高まっている。主力MPV「エクスパンダー(Xpander)」が国内販売と輸出を牽引し、2019年からはXpanderをベースに開発された日産自動車の新型「リヴィナ(Livina)」のOEM供給も開始した。日産のプルワカルタ(Purwakarta)工場では日産ブランド車の生産を縮小し、Xpanderのエンジン生産を開始する予定。
  中国メーカーの五菱(Wuling)と東風小康(DFSK)も2017年に新工場の稼働を開始した。五菱はすでにMPVやSUVを含む4車種を投入、東風小康も小型商用車とSUVを投入している。

  インドネシア政府は2025年までに電動化車両の販売シェアを20%、低炭素車両(low carbon emission vehicles: LCEV)を40万台販売する目標を掲げている。2019年3月には、LCEVの奢侈税(PPnBM)を軽減する規定を2019年上半期に公布し、2021年から施行する方針を示した。メーカー各社は政府の最終決定を待っている状況にあり、電動化車両に対するインセンティブ供与に向けて、対象となるモデルの開発や電動車の運行準備など対応策を模索している。

インドネシアの自動車生産・販売台数
(出所:インドネシア自動車製造業者協会(GAIKINDO)資料より作成)
三菱自動車のBekasi工場ではXpanderの増産が進む
(資料:三菱自動車)

 

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