最新の軽量化技術:オートモーティブワールド2017

住友ベークライトが樹脂製エンジン大物部品を、積水化成品工業がトヨタC-HR採用の発泡樹脂製シート部材を展示

2017/02/17

概要

 オートモーティブ ワールド 2017 が、東京ビッグサイトにて2017年1月に開催された。その一環として開催された、第7回 クルマの軽量化技術展を中心に、展示概要を報告するレポートの第二弾。

  炭素繊維強化樹脂(CFRP=Carbon Fiber Reinforced Plastics) の技術展示を取り上げた前編に引き続き、本編ではその他の熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、発泡樹脂などの軽量技術に関する展示の概要をまとめる。

 住友ベークライトは、熱硬化性樹脂・コンポジットを用いたパワートレインとブレーキシステム向けの軽量化ソリューション「sbdrive」を訴求し、樹脂製の3気筒一体式バルブカバー、1気筒エンジンシリンダーブロック、ブレーキキャリパーコンセプトなどを展示した。

 積水化成品工業は、ポリスチレン・ポリオレフィン複合樹脂発泡体「ピオセラン」を使った、トヨタC-HRに採用されたシート部材を展示(右写真)。また、積水化学工業も発泡樹脂を用いたドアトリムとエアダクトを出展した。

 東洋紡は金属代替を狙うガラス繊維強化ポリアミド樹脂製のドアミラー部品などを展示。また、Bond Laminatesとサンワトレーディングは連続ガラス繊維(ガラス繊維の織物)に熱可塑性樹脂を含浸させた素材を使った、ホンダのFCV クラリティ向けのリアバンパーの展示を行っていた。そのほかに樹脂関連では、大日本印刷は超耐候ハードコート転写フィルムを使った曲面樹脂ガラスを、宇部マテリアルズは機能性フィラー モスハイジを展示していた。

 また、金属素材を使った軽量化提案については、アーク社が7000系アルミで一体成形したドアインパクトビームを訴求し、浅野が通常のホットプレスでは成形が難しい形状のホットプレス部品の展示を行っていた。

トヨタ C-HR採用のシート部材:「ピオセラン」とワイヤーが一体成形されている。
発泡樹脂を用いたトヨタ C-HR採用のシート部材:積水化成品工業の展示

オートモーティブワールド 2017 取材レポート
・炭素繊維強化樹脂の最新技術:積水化成品工業と旭化成が発泡樹脂とCFRPの複合材を展示
・自動運転実現のため、2018年までに高速・自動車専用道路の三次元地図を生成
・トヨタの自動運転(上):ADAS進化型と完全自動運転の2つのシステムを開発