PSA, Renault, Fiat, 欧州GM, 欧州Ford, Volvoの新型車装備
駐車支援システム、自動ブレーキ、スマートフォンとの連携機能の搭載拡大
2015/01/22
要 約
![]() Volvo XC90のコックピット (Volvo Cars プレスリリースより) |
以下は、PSA, Renault, Fiat(注), 欧州GM, 欧州Ford, Volvo が、2014年3月以降に欧州市場で発売した新型乗用車の主要装備の設定概要である。取り上げた新型車は合計12車種で、ブランド別ではRenault、Fiat、Opel/Vauxhall, Fordが各2車種、Peugeot、Citroen、DS、Volvoが各1車種である (一部改良車3車種を含む)。
VolvoのフラッグシップSUVであるXC90は、2つの世界初の装備を含む先進的な安全装備を多数搭載した。その他の新型車は小型車が多いが、先進的な運転・駐車支援装備の搭載が拡大。車載インフォテインメントシステムとスマートフォンとの連携機能の採用も拡大した。
走行安定性装備では、道路状況やドライバーの嗜好に応じて走行モードを選択できるMode selectorの設定が拡大。燃費向上装備では、アイドリングストップ機構のStart/stop systemの搭載が、クーペやクロスオーバーなど多様な車種で拡大した。
視認性確保では、消費電力が少ないLED headlightsの採用が拡大。DS3はLEDとキセノンを組み合わせたヘッドランプを採用した。また、冬季にフロントガラスに付着する氷や霜を除去するHeated windshieldの搭載が拡大した。
駐車・運転支援装備では、システムが駐車可能なスペースを検知し、駐車のためのステアリング操作も行うPark assistの設定が拡大。先行車との衝突が避けられないと判断すると、自動ブレーキをかけるAuto brakeは小型車にも拡大した。また、Volvo XC90は、渋滞時等の低速走行時にアクセル、ブレーキ、ステアリングの操作を自動化するQueue assistを設定した。
快適・利便性装備では、スマートフォンと車載システムを連携させ、スマートフォンのアプリケーションを車載ユニットで利用できるSmartphone integrationの設定が拡大した。
(注) Fiatは、2014年12月に、社名をFCA Italyに変更した。
PSA, Renault, Fiat, 欧州GM, 欧州Ford, Volvo が新型車に設定した主な先進装備 |
(2014年3月以降に欧州発売した新型車) |
走行安定性 (燃費向上を含む) |
Mode selector | Fiat Panda Cross/500X, Volvo XC90 |
---|---|---|
Start/stop system | DS3, Citroen C4 Cactus, Peugeot 108, Renault Megane CC, Fiat 500X, Opel/Vauxhall Adam Rocks/Corsa, Ford Focus, Volvo XC90 |
|
視認性確保 | LED headlights | DS3, Ford Mondeo, Volvo XC90 |
Heated windshield | Fiat Panda Cross, Opel/Vauxhall Corsa, Ford Focus/Mondeo, Volvo XC90 | |
運転・駐車支援 | Park assist | Citroen C4 Cactus, Opel/Vauxhall Adam Rocks/Corsa, Ford Focus/Mondeo, Volvo XC90 |
Auto brake | DS3, Fiat Panda Cross/500X, Ford Focus/Mondeo, Volvo XC90 | |
Queue assist システム (渋滞時運転支援システム) |
Volvo XC90 | |
快適性・利便性 | Smartphone integration | Peugeot 108, Renault Twingo, Fiat 500X, Opel/Vauxhall Adam Rocks/Corsa, Volvo XC90 |
新型車装備レポートシリーズ:
ドイツ3社の新型車装備 (2014年10月掲載)、米国の新型車装備 (2014年7月掲載)、
日本の新型車装備 (2014年7月掲載)、 Hyundai/Kia の新型車装備 (2014年3月)、
欧州メーカーの新型車装備 (2014年1月掲載)