Tesla Cybertruck分解調査:ボディ、ステアバイワイヤ
ギガキャスト構造、EtherLoop等の最先端技術 ~ Munro社の分解調査データより
2024/11/06
- 要約
- ステンレススチール製ボディ
- 前後ギガキャスト構造
- バッテリー/フロア/シート/カーペットのモジュール構造
- ステアバイワイヤ(前輪操舵と後輪操舵を機械的接続なしに、電子制御)
- イーサループ(これまでのCANに代わる新しい車両全体の通信制御システム)
要約
テスラが2023年12月に発売したCybertruck(サイバートラック)には、他社に先駆けた最新技術が意欲的に採用されている。車両をいち早く入手したMunro社が分解調査を行っており、本レポートではその一部を紹介しながら、サイバートラックのステンレススチール製ボディや、ステアバイワイヤ(SBW:Steer-by-Wire)、イーサループ(EtherLoop)などの最先端技術の概要を解説する。
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Tesla Cybertruck |
テスラ サイバートラックの概要
サイバートラックは無塗装のステンレススチールボディによる特異な外観と、ステアバイワイヤ等、最先端技術を数多く搭載したフルサイズの電動ピックアップトラックである。
サイバートラックに搭載された注目すべき技術としては、完全に機械的な接続を廃止したステアリングシステムのステアバイワイヤ、テスラが新しいE/Eアーキテクチャの先駆けとして採用したゾーンECU間をさらにイーサネットでつないだイーサループなどがあり、本レポートで概要を説明する。
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