CR-V (Honda)

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2020年06月02日(火)

・中国国家市場監督管理総局は5月29日、広汽ホンダと東風ホンダが2020年6月1日から一部の国産車をリコールすると発表した。
・広汽ホンダがリコール対象とするのは2018年7月1日から2018年12月31日までに中国で生産されたアキュラブランドの「TLX-L」、「CDX」、「RDX」の一部、ホンダブランドの「シティ(City、鋒範)」、「オデッセイ(Odyssey、奥徳賽)」、「アヴァンシア(Avancier、冠道)」、「ヴェゼル(Vezel、繽智)」、「フィット(Fit、飛度)」、「クライダー(Crider、凌派)」、「アコード(Accord、雅閣)」シリーズの一部で、合計39万6,149台。
・東風ホンダがリコール対象とするのは2018年7月1日から2018年12月31日までに中国で生産された「グレイズ(Greiz、哥瑞)」、「ジーニア(Gienia、競瑞)」、「ジェイド(Jade、傑徳)」、「シビック(Civic、思域)」、「スピリア(Spirior、思鉑睿)」、「インスパイア(Inspire)」、「XR-V (炫威)」、「CR-V (思威)」、「UR-V (優威)」、「エリシオン (Elysion、艾力紳)」の一部で、合計37万8,625台。
・燃料ポンプインペラが樹脂成型条件不備により樹脂密度が不足したため、燃料が影響し膨張変形する恐れがある。燃料ポンプケースとの干渉が発生し燃料ポンプの作動不良を招き、最悪の場合は車両走行中にエンジンが停止する恐れがあるとしている。
・広汽ホンダと東風ホンダはリコール対象車両の燃料ポンプを改良されたものに無償交換し、リスクを取り除くとしている。
中国国家市場監督管理総局のリリースに基づく

2020年05月18日(月)

・5月14日付けのアルゼンチンの複数のメディアは、ホンダが新型コロナウイルスの影響で約2カ月間休止していたアルゼンチン・カンパーナ(Campana)工場の稼働を5月14日より再開すると報じた。同工場は、アルゼンチンではコロナ後に稼働を再開する最初の工場となるが、四輪車の生産を終了する最初の工場にもなる。
・SUV「HR-V」の最終生産ロットの組立を終了後、部品メーカーへの発注は行われないという。
・2019年に発表された通り、今後はカンパーナ工場に二輪車の生産が集約される。
・ホンダはアルゼンチン製の「HR-V」の在庫が無くなるまで、国内での販売を続ける方針。
・在庫を消化したのちは、仕様と価格は確定されていないものの、メキシコから「HR-V」の輸入を開始するという。
・アルゼンチンでの販売車は全て輸入車となり、メキシコ製の「HR-V」に加えて、「WR-V」、「フィット(Fit)」、「シビック(Civic)」、「アコード(Accord)」、「CR-V」、「パイロット(Pilot)」も輸入する。
・カンパーナ工場は2011年に操業を開始した。
・操業開始以降、カンパーナ工場は最初の6年間に「シティ(City)」(現在はブラジルで製造され、アルゼンチンでは販売中止)を生産し、2015-2020年の間に「HR-V」(今後メキシコから輸入予定)を生産した。
・今回、二輪の生産機能をカンパーナ工場に集約させるため、ホンダはアルゼンチンのフロレンシオ・バレラ(Florencio Varela)工場を2016年4月に閉鎖している。
(multiple sources on May 13, 2020)

2020年04月13日(月)

・世界は新型コロナウイルスの大流行に翻弄されており、2020年3月のライトビークル(乗用車+ライトトラック)世界販売台数の急激な落ち込みに対する驚きはほとんどない。米国市場では、3月の自動車需要が前年同月比38.6%減の98万2,953台まで落ち込んだようだ。この減少幅は41.4%減少した金融危機時の2009年2月以降、過去2番目に大きい(だが、2020年3月の販売台数は2009年1-12月間のほとんどの月を上回っている)。月間販売台数で100万台を下回ったのは2000年1月以降、計27カ月しかない。LMC Automotiveは今回、米国3月の販売台数(推定値)をブランド、車型、モデル別にまとめた。

・ブランド別
 2020年3月に前年同月比で増加したブランドは1社のみで、フォルクスワーゲン(VW)グループ傘下のベントレーで34%増の219台だった。この超高級ブランドを除くと、FCAのラムブランドと起亜のみが、20%以上の減少を回避した。4万5,413台を販売した起亜は、兄弟ブランドの現代を1万台上回った。現代に対して起亜が上回ったのはこれが5度目で、両ブランドの差がここまで広がったのは初めてだった。
 一方で、GMのビュイック(Buick)、ダイムラーグループのフレイトライナー(Freightliner)、吉利のロータス(Lotus)、BMWのMINI、FCAのフィアット、カルマ(Karma)の6ブランドは前年同月比60%超減少したようだ。
販売台数の減少が最も大きかったブランドはシボレーだったが、「シルバラード(Silverado)」はFCAの「ラム(Ram) 1500」を上回った。LMC Automotiveの予測では、トヨタ、日産、ホンダはそれぞれ6万台以上減少するとみている。ロックダウン実施の動きがアジアブランドが好まれている米国沿岸部から広まったことを踏まえると、シボレーの不調はやや不思議な印象を受ける。

・車型別
 販売が最も減少した車型は乗用車(前年同月比48%減)となった。相対的に良くなった車型はピックアップ(同19%減)で、うちフルサイズピックアップ(同16%減)はミッドサイズ(同31%減)よりも健闘した。ピックアップは市場全体でのシェアを21.1%まで伸ばした。ピックアップのシェアが20%以上を超えたのは2005年以来初となる。
 ピックアップの好調な売れ行きによって、フォードがシェアを2011年以来の高水準となる16%まで伸ばした。全米最量販車のフルサイズピックアップ「F-150」、ならびに前年同月の比較対象台数は小さいものの約80%増加したミッドサイズピックアップ「レンジャー(Ranger)」に支えられた。
 市場シェアが最も減少した車型は乗用車(前年同月比で4%ポイント減)で、前月比で市場シェアが最も減少した車型はSUV (4.1%ポイント減)だった。新型コロナウイルス大流行のあとの景気後退は不可避で厳しいものになると予想されるが、そこで消費者がより手頃な乗用車に移行するかどうかが注目される。
 3月の乗用車販売は、アジアメーカーで興味深い動きがあった。ホンダ「シビック(Civic)」が2019年5月以来初めて「CR-V」を抜き、日産のミッドサイズセダン「アルティマ(Altima)」がコンパクトクロスオーバーSUV「ローグ(Rogue)」との差を拡大したほか、トヨタのミッドサイズセダンの「カムリ(Camry)」はコンパクトクロスオーバーSUVの「RAV4」との差を縮めた。

・モデル別
 過去12カ月で販売中止となったモデルを除いて、販売台数が最も減少したモデルはBMW「i3」(前年同月比98%減)だった。これに近い水準でトヨタ「ヤリス (Yaris)」(同85%減)、ホンダ「クラリティ(Clarity)」(同84%減)、トヨタの燃料電池車 (FCV)「ミライ (MIRAI)」(同82%減)が続いた。電気自動車(EV)の販売を巡っては、ハイブリッド車(HV)とEVで米国一の需要を持つカリフォルニア州が最も早い段階でロックダウン(都市封鎖)を実施したほか、ガソリン価格が2-3月間に1ガロン当たり0.30ドル下落した2つの要因が大きな障害となった。

・全体のまとめ
 2020年3月第1週目の販売台数は米国のほとんどの州で比較的例年通りだったことから、新型コロナウイルスの実害が3月全体の販売に及んでいない可能性がある。販売台数は4月と5月でさらに下落し、2020年通年のライトビークル(乗用車+ライトトラック)販売は1,420万台となると予測される。LMC Automotiveは3月当初、1,650万台の通年販売台数を予測していた。前例がなく先行きも不透明な現在の健康の危機的状況では、この販売予測の下方修正をさらに余儀なくされる可能性もあるだろう。

4月7日付LMC Automotive ブログ