(株) ヴァレオジャパン 2015年3月期までの動向

事業再編

-2013年11月1日付で同社の完全子会社ナイルスを合併。この合併に伴い、ナイルスの4つの完全子会社である城南工業株式会社、秋田ナイルス株式会社、ナイルスパーソネルサービス株式会社、株式会社アミも、ヴァレオジャパンに統合された。

国内事業

-2015年4月に、本社を渋谷区千駄ヶ谷から渋谷区元代々木町に移転。

-2014年11月に、栃木県宇都宮市に新オフィスを開設。これまで宇都宮市内にはエンジニアの駐在事務所があったが、同事務所を移転して陣容を拡大し、営業力強化とともに、顧客への技術サポートを充実させる。同オフィスはサーマルシステムビジネスグループに所属する。

-2013年、車両開発の大規模モジュール化を進める日系自動車メーカーへの対応として、取引する自動車メーカー数を限定する方針を固めた。モジュール化によって部品ごとの生産数が増える一方、サプライヤーの開発期間は長期化が予想される。従来のように多くの自動車メーカーと取引を継続するには、現状の生産能力や開発能力では足りない。取引する自動車メーカーを絞り戦略的なパートナーシップを結ぶことで、自動車メーカーのコストダウンと開発工数の削減に貢献する。(2013年9月20日付日刊自動車新聞より)

-2012年、カーエアコンを生産する中津工場 (大分県中津市) を4月16日に稼働すると発表。同社は2010年1月に九州工場 (福岡県苅田町) でフロントエンドモジュールの生産を開始しており、新工場は九州で2番目の同社生産拠点となる。新工場は、同社パートナーである市光工業の子会社である九州市光工業内に位置、従業員数約16人でカーエアコンユニットの生産を開始する。ヴァレオグループが推進するジャストインタイム生産方式「オーライン」を導入し、柔軟性の高い生産ラインで高品質かつ短いリードタイムで顧客ニーズに対応するとしている。完成車メーカー工場に隣接した生産拠点で、安定した製品供給と効率化による顧客サービス向上を目指す。(2012年3月14日付日刊自動車新聞より)

海外事業

<中国>
-2006年9月、富奥法雷奥空調圧縮機 (長春) 有限公司 [Valeo Fawer Compressor (Changchun) Co., Ltd.] が生産を開始。

-2005年5月、カーエアコンコンプレッサーの合弁生産会社「富奥法雷奥空調圧縮機 (長春) 有限公司 [Valeo Fawer Compressor (Changchun) Co., Ltd.] を中国・長春市に設立。新子会社は可変容量タイプのコンプレッサーを生産し、中国国内に供給するほか、米国、日本、アジア諸国に輸出する。合弁先は中国の第一汽車の部品製造子会社である富奥汽車零部件有限公司。出資比率は同社60%、富奥汽車40%。敷地面積は2万5千平方メートル、建屋面積7,400平方メートル。生産能力は第1期が年産40万台で、最終段階の08年には同120万台に引き上げる。従業員は08年に560人を見込む。

<タイ>
-2005年6月、タイのカーエアコンの合弁製造会社を子会社化すると発表した。これを機に、同社は日系自動車メーカーなどのASEAN拠点向けの受注開拓を強化し、2004年に24億バーツ (約63億円) だった現地売上高を、2010年に2倍へ拡大する計画。子会社化するのは、タイでカーエアコンのシェアを20%確保している製造販売会社のサイアムゼクセル社 (SZC)。同社は、SZCの出資比率を39%から74.9%へ拡大し、経営権を取得する。同時に、SZCが過半数を出資するゼクセルセールスタイ (ZST) への出資比率を従来の15.6%から29.96%へ引き上げる。また同社は、コスト競争力の改善を狙い、日本からSZCに軽量タイプのアルミ製コンデンサーの生産を移管した。

研究開発拠点

<日本>
-神奈川県厚木市、埼玉県熊谷市、茨城県つくば市に研究開発拠点を保有。

<中国>
-2006年7月、中国上海市に技術センターを設立。この技術センターは、中国、日本、欧州の自動車メーカー向けに、カーエアコンの開発を行う。技術センターは、フル操業時には60名のエンジニアを擁し、当初は日本と欧州の自動車メーカー向けにカーエアコンの開発を行う。

各種データ

単独

(単位:百万円)
  2011年
12月期以降
N/A
2010年
12月期
2009年
12月期
2008年
12月期
2007年
12月期
売上高 55,500 45,100 67,274 64,503