日立オートモティブシステムズ (株) 2013年3月期の動向

ハイライト

業績

(単位:億円)
  2013年
3月期
2012年
3月期
増減率
(%)
要因
全社
売上高 8,068 8,115 (0.6) -
営業利益 364 370 (1.6) -

新会社

<メキシコ>
-メキシコケタレロ州にサスペンションなど自動車機器システムを製造する新会社「日立オートモティブシステムズケタレロ」の建設を開始したと発表した。新会社は、資本金約2億2400万メキシコペソ(約13億4500万円)で、約20万平方メートルの敷地を確保し、2014年4月からサスペンションの量産を開始する。以降、生産品目を拡大する予定としている。投資額は12~15年の4年間で1億ドル(約78億円)を見込んでいる。(2012年9月24日付日刊自動車新聞より)

2014年3月期の見通し

(単位:億円)
  2014年3月期
(予想)
2013年3月期
(実績)
増減率 (%)
売上高 8,200 8,068 1.6
営業利益 410 364 12.6

事業戦略

-中期経営計画を達成するための事業戦略を発表。電子・電動化技術を強化するとともに、自動車メーカーのグローバル展開に合わせて海外戦略を強化する。電気自動車 (EV) やプラグインハイブリッドカーなどの電動車両の需要が拡大することを見込んで、電子・電動化技術のグローバルエンジニアの人員を2015年度までに現在の2倍となる1,000人体制にする。電子・電動化の研究開発費も11年度の240億円から480億円と2倍に増やす。また、グローバル営業力を強化するため、自動車メーカーのグローバル事業展開に対する窓口を一本化して戦略提案と支援を強化するほか、電子・電動化やシステム開発などの先行技術、新製品の提案力を強化する。ルノー・日産以外のトヨタ自動車グループ、Ford、GM、ホンダ、Volkswagenなどのグローバルメーカーの売上高に占める比率を現在の37%から15年度までに46%に引き上げる計画だ。海外にある自動車メーカーの生産拠点向けの売上高に占める比率を現在の50%から15年度までに60%超にする。これらの施策で15年度に売上高1兆円超、営業利益500億円超を目指す。(2012年6月15日付日刊自動車新聞より)

開発動向

研究開発費

(単位:億円)
  2016年3月期
(計画)
2013年3月期
(実績)
全社 800 583
電子・電動化開発 480 290

研究開発体制

-2013年3月末のグローバルエンジニアは、3,700名 (電子・電動化開発に携わる人員は530名)。2016年3月末には全体で4,000人まで増加。そのうち、事業強化が計画されている電子・電動化開発は、2012年3月末時点の2倍にあたる1,000名に増員される予定。

設備投資

設備投資額

-同社は、2012年3月期から2014年3月期の累計で2,000億円の設備投資を計画しており、2009年3月期から2011年3月期(累計:900億円)と比較すると、2.2倍に拡大する予定。そのうち、電子・電動化に関する投資は同3.7倍に拡大。また、設備投資額の国内・海外投資比率は国内40%、海外60%を予定。