三井金属鉱業株式会社 2008年3月期の動向

ハイライト

業績 (単位:百万円)
  2008年
3月期
2007年
3月期
増減率
(%)
主な要因
全社
売上高 595,463 591,518 0.7 グループを挙げての販売数量確保、新規受注の獲得に努めた。
営業利益 27,993 38,865 (28.0) 原材料価格の高騰と、電子材料での競争激化による販売価格低下。
経常利益 41,780 56,585 (26.2) -
当期純利益 7,830 31,370 (75.0) -
組立加工部門
売上高 153,821 161,756 (4.9) 下記参照
営業利益 73 1,585 (95.4) 販売価格低下、急速な円高に伴う為替換算差損。


組立加工部門
1. 自動車用機能部品
-2008年3月期の生産金額は1,014億円。

-ドアロック等の自動車用機能部品は、主力の日系自動車メーカー向けが好調に推移。また、原材料価格の高騰に対応した販売価格是正などの効果もあったが、北米での販売減少の影響が大きく、売上高は前年度に比べて減少。

2. ダイカスト品
-2008年3月期の生産金額は122億円。

-自動車向けアルミダイカスト品は、軽量化ニーズに伴い販売量が増加。

-マグネダイカスト品の販売減、販売価格の低下により、ダイカスト品の売上は前年度に比べて減少。

3. 自動車用触媒
-国内軽自動車向けの販売が減少し、前年度よりも売上が減少。


新規事業
-
2007年4月1日付で、「アドバンストセンサー推進事業部」を発足。ディーゼル車排ガス浄化装置向けの尿素水識別センサー事業を本格化する。同社は「SCR(Selective Catalytic Reduction)システム」に使用される同センサーを日産ディーゼル工業(株)と共同開発し、現在は年間1万個程度出荷している。今後は国内トラックメーカー各社に販路を広げると共に、海外にも事業展開を行う計画。(2007年3月14日付プレスリリースより)


事業再編
-
2008年4月1日付で、完全子会社の「愛知計装(株)」を吸収合併。愛知県小牧市に本社を置き、主な事業内容は電子機器の設計および製造。(2008年2月15日付プレスリリースより)

開発動向

研究開発体制
-総合研究所およびCTO(最高技術責任者)プロジェクトの活動を中心に推進。


研究開発費 (単位:百万円)
  2008年3月期 2007年3月期 2006年3月期
全社 8,314 7,359 6,019
組立加工 2,380 1,956 1,817
% 28.6% 26.6% 30.2%


研究開発活動
組立加工部門
-自動車用機能部品およびダイカスト等の加工分野を中心に研究開発を行っている。

-個別の研究成果は以下の通り。
(1)ドアロック等機能部品の開発と、それらを核としたシステム製品およびモジュール製品の開発
(2)新規高性能自動車用触媒の開発
(3)環境に配慮したアルミダイカスト品の表面処理技術の開発
(4)ディーゼルエンジン排気ガス浄化システム用尿素水センサーの開発

設備投資

設備投資額 (単位:百万円)
  2008年3月期 2007年3月期 2006年3月期
全社 39,200 40,300 45,100
組立加工 6,800 5,400 6,900
% 17.3% 13.4% 15.3%

組立加工部門
-
ドアロック等の自動車用機能部品の生産性向上、省力化等に投資。


設備投資計画 (単位:百万円)
  計画金額 主な内容・目的
全社 29,500 -
組立加工 6,400 自動車用機能部品の生産性向上・省力化 等
% 21.7% -