カルソニックカンセイ (株) 2012年3月期の動向

ハイライト

業績

(単位:百万円)
  2012年
3月期
2011年
3月期
増減率
(%)
要因
全社
売上高 782,299 748,249 4.6 -主要顧客の販売台数の増加
-需要が伸びている新興国での生産対応の強化
営業利益 21,962 19,479 12.7 -売上高の増加、原価低減・固定費コスト削減活動等が奏功
経常利益 22,027 18,693 17.8 -
当期純利益 24,284 15,598 55.7 -旧厚木工場跡地売却等による固定資産売却益の増加

2013年3月期の見通し

(単位:億円)
  2013年3月期
(見通し)
2012年3月期
(実績)
前期比
売上高 8,100 7,823 277
営業利益 260 220 40
経常利益 250 220 30
当期純利益 150 243 (93)
設備投資額 240 215 25
研究開発費 260 235 25

地域別売上高

(単位:億円)
  2013年3月期
(見通し)
2012年3月期
(実績)
増減
日本 4,440 4,489 (49)
北米 1,870 1,513 357
欧州 820 802 18
アジア 1,490 1,554 (64)

>>>次年度業績予想(売上、営業利益等)

中期経営計画

-同社は、2016年度までの6年間にわたる新しい中期経営計画「CK G×4 T10」を策定した。グローバルでの自動車生産台数が9500万台超に達するとした市場環境の前提のもとで、売上高と営業利益額で世界の部品サプライヤーのトップ10に入ることを目標に掲げた。その達成に向け環境対応の新製品を10種類開発するほか、市場の急拡大が予想される新興国では現地企業の工場で委託生産を行い需要増大に対応する。(2011年7月21日付日刊自動車新聞より)

-中期経営計画の2年目の取り組みとして、新興国でのビジネス強化を掲げており、以下施策に取り組む。
1. ブラジル、ロシアに現地法人設立
  • Calsonic Kansei do Brasil Ltda. (2012年7月予定)
  • Calsonic Kansei Rus LLC. (2012年5月予定)
2. 既存拠点でのビジネス強化
  • 中国、メキシコで生産拡大
  • 中国でコンプレッサの生産開始 (2012年3月から)

開発動向

研究開発費

(単位:百万円)
  2012年3月期 2011年3月期 2010年3月期
日本 21,310 18,820 -
北米 1,210 1,230 -
欧州 670 600 -
アジア 250 350 -
全社 23,460 21,010 21,197

研究開発体制

-埼玉県さいたま市への開発技術部門の集結、栃木県佐野市への実験部門の集結、および埼玉県吉見町の生産技術部門を含めた3極体制を確立し、グローバル技術センターを実現。

-中期経営計画「CK G×4 T10」に従い、新興国のエンジニアリング体制を強化する方針。
  • 中国:2012年3月末現在の研究開発人員320名から、2013年3月末に409名に増員
  • メキシコ:2012年3月末現在の研究開発人員31名から、2013年3月末に50名に増員
地域別研究開発体制
<日本>
-グローバルな製品要求に対する開発活動を行うセンターとして「先行・基本・アプリケーション開発」を担う。将来の開発技術の創出を行う先行・基本開発へのリソースを強化しており、競争力向上を図っていく方針。
-製品競争力の要素である価格面での優位性を高めるため原価低減活動を促進しており、その一環としてLCC開発能力の活用、具体的には中国開発センターや、シーケーエンジニアリング上海への開発移管を進めている。

<北米>
-日本において基本開発および車両製品開発アプリケーション仕様が決定した後、北米における開発体制を活用し、現地顧客との調整を行った上で開発完了とする。メキシコ向け製品の開発についても北米にて管理・運営を行っている。

<欧州>
-北米と同様の機能を有している。ルノー社との連携においては極めて重要な開発活動の一端を担う。

<アジア>
-中国市場の拡大とともに開発の重要性が増加。同社テクニカルセンターの開発体制を大幅に拡大させている。中国向け製品開発の役割を日本と分担し、効率良い協業体制を取ることを目指している。

研究開発拠点

研究開発センター 埼玉県さいたま市
実験研究センター 栃木県佐野市
生産技術センター 埼玉県吉見町

研究開発活動

製品競争力向上
-環境技術ニーズに対応した熱交換器等、環境対応コンポーネント/システムの開発。
-燃費向上、浄化性能向上に貢献する排気システム、構成部品の開発。
-モジュールの高度化と構成部品の高性能化、軽量化開発。
-安全を促進するメータや情報提供システムの開発。
-快適な運転環境を提供する空調システムの開発。

戦略製品開発
-次世代の電動車両向けシステム、製品開発。
-CO2削減に向けた大幅な軽量化技術・製品開発。
-新興国市場向け低価格車両用システム、製品開発。

製品開発

射出成形表皮
-世界初の表皮射出成形技術を開発。ソフトパッドインストの採用拡大を狙い、高品質で低コストを実現した。汎用設備を使い同社の全生産拠点で現地生産が可能。中国生産から投入を開始。

EGRクーラー
-ガソリン車での採用拡大が予測される、超小型軽量EGRクーラーを開発。新開発したVVGフィンにより、世界トップの熱交換率を実現した。

設備投資

設備投資額

(単位:百万円)
  2012年3月期 2011年3月期 2010年3月期
日本 7,300 6,700 -
北米 4,900 2,600 -
欧州 1,200 700 -
アジア 8,100 5,100 -
合計 21,500 15,100 16,000

-主要受注先のモデルチェンジに対応した生産設備の投資を行なったほか、実験設備の増強投資などを実施。

-自動車用部品事業においては、新規立ち上がり製品の生産対応に加え、電気自動車向け生産設備投資を中心に21,300百万円を投資。(2011年3月期:14,900百万円)

設備投資額見通し

(単位:百万円)
  2013年3月期
日本 8,800
北米 5,800
欧州 1,700
アジア 7,700
合計 24,000

海外投資

<中国>
-2011年4月、カーエアコン用コンプレッサーを生産する新会社を中国江蘇省海門市に設立する。コンプレッサーの生産拠点は日本、マレーシア、タイに続き、4カ国目となる。新会社の名称は康奈可(海門)汽車空調圧縮機有限公司(Calsonic Kansei (Haimen) Car Air-Conditioning Compressor Corporation)で、カルソニックカンセイの中国統括会社である康奈可(中国)投資有限公司が100%出資。生産開始は2012年4月頃を予定している。今回の新会社設立は、需要が拡大している中国でのコンプレッサー生産ニーズに対応するもの。当面は、アルミベーンロータリーコンプレッサーを年間約60万台生産する計画。(2011年3月11日付プレスリリースより)