Trelleborg AB 2006年度の動向

ハイライト

業績(グループ及び自動車部品部門)
(単位:百万スウェーデンクローネ) 2006年度 2005年度 増減率 要因
全社
総売上高 27,284 24,170 +12.9% 全事業部門で売上げは伸張。
2006年度の売上げは前年比で13%増加の27,284百万クローネ。通常事業の成長率は第4四半期が9%で、通年では6%。
全世界では、北米、南米で24%、欧州で11%、アジアとその他地域で32%の売上げ成長。
11件の企業買収を行い、売上げの3,200百万クローネに相当する。
営業利益 1,507 1,177 (34.9%) 原材料費の大幅な高騰にも拘わらず営業利益は、4部門中3部門で伸張。自動車部品部門を除く3部門では、原材料費の高騰分を吸収。
自動車部品部門
売上高 9,493 8,995 4.0%

ブレーキシムやブーツの好調に支えられたAVS(防振システム)分野の業績が寄与し、売上げは伸張。
成長市場ではより広大な敷地への移転(インド工場)や、生産能力の拡大(韓国工場)を実施。

営業利益 214 471 (54.6%) 原材料費の高騰、フルイド及び防音ソリューションの低い生産効率、研究開発費の償却費計上などのマイナス要因で営業利益は減少。
アクションプログラム
2006年11月にアクションプログラムを実行。これにより、欧州全体の人員削減のみならず、初期段階で700名の人員削減と、Twowbridge工場の閉鎖を予定。
チェコ、ポーランド、ルーマニアの既存工場への設備投資など西欧から東欧へのシフトもプログラムの一環。
また、英国West Thurrock工場の閉鎖も2007年2月に発表。

企業買収
2006年1月 チェコのElastomer Compounding s.r.o. (ECS)の残りの株式70%をドイツのRadoから取得完了。同社は、1998年からECSの株式を30%保有する。ECSは、主に建設および産業分野のメーカー向けにゴム混合物を生産。この買収により、Trelleborgのビルディングシステムや自動車事業領域における既存部門の共同購買やコスト効率の良いサプライヤー導入といった相乗効果が見込まれる。また、自動車部門が計画しているルーマニアでの工場建設のサポートにもなる。

開発動向

研究開発費用
2006年度 2005年度 2004年度 2003年度 2002年度

(百万スウェーデンクローネ)

522 568 589 459 470

研究開発体制
・自動車部品部門は、中国、フランス、ドイツ、スウェーデン、米国の5ケ所に開発センターを保有。その他顧客への供給地点に近い地点に製品デザインの最適化を図る目的で複数のテスト機関を保有。

製品開発
Trilobeブーツ: ドライビングギアブーツとアウターケーシングを1つの部品に。
これにより、部品点数の削減、部品保管及び漏れのリスクや保証コストを低減。

応用制動材料(ADM):2層の鉄の間にポリマー層を挟んだ制動材料。強度、耐久性に優れる。

Creatub:ウォータークーリング向けの繊維補強ホース。加硫化前の最終工程で製造するため、製造工程の多くを省くことができる。

設備投資

設備投資額
百万クローネ 2006年度 2005年度
自動車部品 495 474
全社 1,112 873

海外投資

-2006年初頭に、韓国の生産能力増強を決定。2006年上半期中に実施される予定。
-2006年度は、インドで行った、より大規模な工場への移転や韓国工場の能力増強、並びに中国無錫の研究開発投資などアジア地域の地位を強化した。