Mando Corporation [(株)万都] 2010年12月期の動向

ハイライト

2010年12月期のハイライト

業績 (単独)

(単位:百万ウォン)
- 2010年12月期 2009年12月期 増減率
売上高 2,109,632 1,512,520 39.5%
営業利益 87,635 68,588 27.8%
当期純利益 191,310 107,413 78.1%

部門別売上高 (単独)

(単位:百万ウォン)
- 2010年12月期 2009年12月期 増減率
売上高 比率 売上高 比率
ブレーキ 1,032,193 48.9% 755,268 49.9% 36.7%
ステアリング 709,375 33.6% 485,136 32.1% 46.2%
サスペンション 321,018 15.2% 242,402 16.0% 32.4%
その他 47,047 2.2% 29,713 2.0% 58.3%
合計 2,109,632 100.0% 1,512,520 100.0% 39.5%

受注

-BMW
BMWからキャリパーブレーキを受注した。2013年より供給を開始し、受注総額は2,100億ウォンに達する見込み。万都は2009年11月にBMWの研究開発センターで部品技術展示会を開催するなど、様々なマーケティング活動を展開してきた。(2010年9月6日付プレスリリースより)

-現代・起亜
Hyundai Motor Manufacturing America(HMMA)の「Sonata Hybrid」(2011年モデル)に回生ブレーキシステムを供給している。また、起亜「K5 Hybrid」、現代「Avante Hybrid」にも納入する予定。

2012年より現代「Equus」、「Genesis」にラック式電動パワーステアリングを供給する。

モノチューブ型サスペンションを現代の準中型車に納入している。また、デュアルフローダンパーを現代のSUV向けに量産中。

子会社

-Halla Stackpole
中国のHalla Stackpole (Beijing) Automotive Co., Ltd.は2010年10月、北京工場の竣工式を開催した。6速AT向け小型バックプレートなどの生産を行う。(2010年10月28日付プレスリリースより)

-Mando-Hella Electronics
Mando-Hella Electronics(MHE)は、韓国の松島(Songdo)工場で竣工式を行った。この工場では万都(韓国)のブレーキ、ステアリング、サスペン ション向けECUと各種センサーを生産する。生産能力は年間でECU300万個、センサー200万個。また、運転者支援システムや自動駐車システムなどの 中核部品である超音波センサー、レーダー、カメラも製造する。 MHEは2008年11月、万都とHellaの合弁によって設立された。2010年3月より「MGH60」ABS用ECUの量産を開始し、現代・起亜自動車向けに供給している。(2010年6月30日付プレスリリースより)

会社設立

ブラジルにMando Corporation do Brasil Industry of Auto Parts Ltda (仮称)を設立した。2012年に完成を予定している現代自動車の現地工場向けなどに部品を生産・供給する計画。資本金は59,527百万ウォンで、万都 の全額出資による。(2010年8月11日付プレスリリースより)

受賞
米国GMから2009年「Supplier of the Year」を受賞した。ステアリングシステムが評価されたもの。2001年から2004年まで4年連続で受賞したのに続き、これで5度目の受賞となる。(2010年3月11日付プレスリリースより)

開発動向

研究開発体制

拠点名 所在地 研究内容
中央研究所
器興(Giheung)
システム研究所
京畿道
龍仁(Yong-in)市
-ハイブリッド技術
-統合安全システム
-ドライバーサポートシステム
-コア電子技術
平澤(Pyeongtaek)
試験評価研究所
京畿道
平澤(Pyeongtaek)市
-実車試験評価技術
-材料技術
-NVH(Noise, Vibration, Harshness)
-生産技術
-CMMI

万都はドイツのフランクフルトに設立した「Mando Europe Corporation GmbH」で開所式を行った。同拠点ではマーケティング、新技術リサーチ、実車評価などの活動を行う。(2010年10月14日付プレスリリースより)

中国の黒龍江省黒河(Heihe)市にR&Dセンターを開設した。自動車電子化技術、ADAS(先進運転支援システム)などの研究を行う。(2010年2月4日付プレスリリースより)

研究開発費

(単位:百万ウォン)
- 2010年12月期 2009年12月期 2008年12月期
金額 109,450 78,643 74,229
対売上高比率 5.19% 5.20% 4.71%

技術提携

米国半導体メーカーFreescale Semiconductor, Incと共同で、2010年9月に研究開発拠点「Mando Freescale Joint Development Center, Integration Lab」を設立する。万都の車両電子技術と、Freescaleが持つ車載半導体の設計技術を活用し、シャシーシステム向けなどの半導体などを共同開発す る。なお、この新拠点は京畿道盆唐(Bundang)に位置する万都の電子研究所内に設置される。(2010年8月23日付プレスリリースより)

万都と韓国の電子部品研究院(Korea Electronics Technology Institute : KETI)は、車両電子技術の共同開発に関して了解覚書(MOU)を締結した。万都の電子制御シャシー技術とKETIの電子技術を融合した新製品を開発す るため、KETI内に「コンバージェンスラボ (Convergence Lab)」を設立する。両者が協力する主な研究分野は、インテリジェントカー向け部品および通信技術、システム半導体技術、環境対応車向け駆動および電装 技術、電子部品の信頼性技術など。(2010年4月7日付プレスリリースより)

万都はソウル大学工学部、IVIT研究センター(Intelligent Vehicle IT Research Center)との間で、次世代自動車向け技術開発に関するMOU(了解覚書)を締結した。走行環境認識センサーおよび信号処理技術、有線・無線通信技 術、車両統合技術などの開発を目的とする。(2010年3月22日付プレスリリースより)

研究開発活動
韓国で初めて、「SPAS (Smart Parking Assist System)」と「SCC (Smart Cruise Control) Stop & Go」の独自開発に成功した。「SPAS」は超音波センサーで駐車空間を認識し、車両を自動駐車させるシステム。一方の「SCC Stop & Go」は、前方車両の有無をレーダーにより検知。車両が存在する場合は、一定の車間距離を維持するようエンジンとブレーキを自動制御する。韓国国内で現在 使用されているクルーズコントロールは、時速40km以上の場合にのみ作動するが、万都の「SCC Stop & Go」は時速0kmから180kmまで対応可能という。(2010年2月11日付プレスリリースより)

韓国電子通信研究院(Electronics and Telecommunication Research Institute : ETRI)は、車載ソフトウェアの国際標準「AUTOSAR」に準拠した組込ソフトウェアプラットフォームと、開発ツール「AutoWorks」を国内で 初めて開発した。現代自動車、万都、大星電機工業らとの共同による。2011年に商用化される予定で、年間500億ウォン以上の輸入代替効果が見込まれるという。(2010年1月19日付プレスリリースより)

設備投資

設備投資計画

(単位:百万ウォン)
投資内容 投資予定額 投資時期
生産拠点設立 (ブラジル) 32,048 2010年下半期
生産拠点設立 (中欧) 40,111 2011年
生産拠点設立 (中国内陸部) 5,341 2011年
合計 77,500 -