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株式会社小糸製作所 2007年3月期の動向

ハイライト

業績

単位:
百万円
2007年
3月期
2006年
3月期
増減率 (%) 要因
全社
売上高 452,520 397,509 13.8 国内外ともに主力の自動車照明関連事業が好調。
過去最高の売上高を記録。
営業利益 21,328 22,262 (4.2)

-

経常利益 24,600 25,640 (4.1) -
当期純利益 13,374 12,731 5.1 -
自動車照明関連事業
売上高 477,585 417,833 14.3 国内:高輝度のディスチャージヘッドランプ、AFS(配光可変型ヘッドランプ)、LEDリアコンビネーションランプ、ヘッドランプレベリングの新車装着率が一層高まる。

海外:北米、欧州、中国、タイ等でヘッドランプ、標識灯の新規受注が拡大。
営業利益 21,870 23,264 (6.0)
その他事業(照明器以外自動車部品等を生産)
売上高 34,181 27,838 22.8 航空機シート・航空機部品、自動車用ヘッドランプクリーナーが増加。
営業利益 (187) 1,255 - 航空機シートの新機種立ち上がり費用増、材料価格の高騰。

国内動向
佐賀市に建設した新工場「小糸九州」が2006年10月より生産を開始。
>>>設備投資 参照

海外動向
中国・広州市に位置する自動車用照明機器の新工場が、2007年3月から操業を開始。
>>>設備投資 参照

事業譲渡
韓国子会社のイノベイティブ・ハイテク・ライティング(IHL)の全持ち株を合弁パートナーである、現代自動車系の現代モービスに譲渡すると発表。同社としては事実上、韓国からの撤退となる。これに伴い、IHLに対する技術援助契約も終了する。海外生産の拡大に伴いIHLの海外進出を要請していた現代側と意見が合わなかったとみられる。IHLは1997年に日韓合弁企業として設立、韓国メーカー向け自動車用ランプを生産してきた。(2007年3月1日付日刊自動車新聞より)

受注
独自動車メーカーから次世代モデルの前照灯(ヘッドランプ)を相次いで受注。2008年にアウディが生産を開始する新型SUV向けにディスチャージ(HID)ヘッドランプを供給するほか、ポルシェが2009年に全面改良する次期「カレラ」「ボクスター」からもヘッドランプユニットを受注した。アウディからの受注は今回が初めてとなる。数量・受注金額などは非公表ながら、両社とは既にデザイン・インを開始したという。(2006年11月6日付日刊自動車新聞より)

事業計画
2010年度までの5カ年中期経営計画で連結売上高を200億円増の5,200億円に上方修正した。世界の自動車生産台数を05年比で約900万台増の7,400万台と予測するなか、輸出拠点としても位置付けている九州工場の新設や欧・米・アジア各極での生産基盤強化に伴い、中期的な受注増が顕在化しつつあることが修正の背景にある。小糸単体の売上高も100億円上乗せし、2,400億円に引き上げる。また、生産の拡大に加え、自動車用ランプではディスチャージ(HID)ヘッドランプや光軸が動く先進前照灯(AFS)、ヘッドランプレベリングシステムなど高付加価値商品の装着率が拡大することから、金額・利益率ともに生産数量以上の伸びを見込む。(2006年5月15日付日刊自動車新聞より)

開発動向

研究開発体制
自動車照明関連事業
同社の技術本部及び研究所を中心に、米国・North America Lighting Inc「技術センター」、ベルギー・Koito Europe NV技術セクション、中国・上海小糸車灯有限公司「技術センター」の世界4極で開発活動を行う。
海外8カ国の技術スタッフにより、年1回技術コンファレンスを実施。技術の向上と横並び展開を推進している。

研究開発スタッフは、グループ全体で1,938名。

研究開発費用
2007年3月期の研究開発費の総額は20,716百万円。
そのうち、自動車照明関連事業18,883百万円。

研究開発内容
① 自動車照明器のコア技術(光学、電子、機構、構造等)の開発
② 生産技術の開発
③ シミュレーション技術の開発 等

ディスチャージヘッドランプ(高輝度放電灯)に用いる次世代バラスト(点灯制御装置)の開発に着手した。現行モデルで最新型の第5世代バラストに比べ、環境性能を強化しつつさらに小型・軽量化する。早ければ2008年までに新車装着用ヘッドランプで国内出荷を開始する模様。同社では2008年度にはディスチャージランプの搭載比率が国内で400万台規模に拡大すると試算し、シェア6割を目指している。構成部品の付加価値を高め、目標の達成につなげる。(2007年1月24日付日刊自動車新聞より)

白色LEDを採用した自動車用ヘッドランプを開発したと発表した。トヨタ自動車が5月に発売するハイブリッド車、レクサス「LS600h」に搭載される。市販車のヘッドランプでは世界初となる。高級車を中心に普及しつつある高輝度放電灯(HIDヘッドランプ)並みの輝度・光量を実現するためのLEDバルブを、LED最大手の日亜化学工業と共同開発した。現行のLS460と同型のヘッドランプ内に、高耐熱性LEDを採用した3連小型プロジェクター、小型反射鏡、アルミ放熱部品、点灯制御システムなどのLEDユニットを埋め込んだ。ハイビームには赤外線照射装置付きの従来型ハロゲンランプを採用する。(2007年3月28日付日刊自動車新聞より)


技術供与契約 (2007年3月現在)

相手方の名称 国名 契約品目 契約内容 契約期間
Electro Optica, S.A. de C.V メキシコ 自動車用
照明器
技術情報の提供
製造、販売権の許諾
1992年4月22日
から16年間
Industrias Arteb S.A ブラジル 2006年6月8日
から5年間
Farba Otomotiv Aydinlatma ve Plastik Fabrikalari A.S. トルコ 1997年10月24日
から12年間
Automotive Lighting UK Ltd. 英国 1993年2月24日
から15年間
Hella Australia Pty Ltd 豪州 1994年5月1日
から15年間
Hella (South Africa) (Pty.) Ltd. 南アフリカ 2006年5月4日
から5年間
EP Polymers (M) Sdn. Bhd. マレーシア 1995年4月29日
から15年間
AuVitronics Ltd. パキスタン 2005年3月7日
から5年間

設備投資

2007年3月期の設備投資費は総額34,489百万円。

自動車照明関連事業では、新製品・モデルチェンジ対応、生産能力増強、品質向上、及び合理化・原価低減対応の設備など33,283百万円の設備投資を実施

国内投資
佐賀市に建設した新工場「小糸九州」が2006年10月より生産を開始。前照灯(ヘッドランプ)及び標識灯(リアコンビランプ)を生産し、2009年にはそれぞれ年間100万台規模に引き上げる。現時点の従業員数は300人で、3年後には800人に増員する。(2006年10月5日付日刊自動車新聞より)

海外投資

米国
アラバマ州マッスルショールズ工業団地に前照灯(ヘッドランプ)の新工場を建設することで検討に入った。建設費は25億円。2007年半ばに標識灯(リアコンビランプ)を生産する米第4工場が稼働するが、すでにヘッドランプを生産している2工場がフル操業に近づいており、アラバマ工場の敷地内を有力候補として北米第5工場を数年内に建設する。米国の自動車生産はGM、フォードなどの不振で縮小基調が見込まれるが、同社が主力とする日系大手の現地生産台数は堅調に拡大すると判断、米国での工場新設を検討する。(2006年12月26日付日刊自動車新聞より)

中国
中国・広州市で建設中だった自動車用照明機器の新工場が、2007年3月から操業を開始。ヘッドランプ、リヤコンビネーションランプなどの灯火類を、年間50万台の規模で生産し、トヨタ自動車の現地工場などへ供給する。同社としては、中国で3番目の生産拠点となる。新工場の運営母体は、2005年11月に同社が全額出資して設立した「広州小糸車灯」。約45億円を投じて、建屋面積18000平方メートル(敷地面積8万平方メートル)の工場を建設中だった。現在の従業員数は約300人。操業初年度となる2007年3月期の売上高については26億円を見込んでいる。(2007年3月6日付日刊自動車新聞より)

設備の新設計画 (抜粋)

会社/事業所 設備の内容 投資予定
総額
(百万円)
着手 完了
静岡工場
(静岡県静岡市)
自動車照明機器製造設備他 5,001 2007年
4月
2008年
3月
榛原工場
(静岡県牧之原市)
自動車照明機器製造設備他 5,570 2007年
4月
2008年
3月
相良工場
(静岡県牧之原市)
自動車照明機器製造設備他 1,266 2007年
4月
2008年
3月
小糸九州(株) 自動車照明機器製造設備他 4,068 2007年
3月
2008年
3月
North American Lighting, Inc.
(米国イリノイ州)
新工場建物
自動車照明機器製造設備他
6,303 2007年
3月
2008年
3月
上海小糸車灯有限公司
Shanghai Koito Automotive Lamp Co., Ltd.
(中国上海市)
自動車照明機器製造設備他 2,996 2007年
3月
2008年
3月
Thai Koito Company Limited
(タイサムットプラカン県)
新工場建物
自動車照明器製造施設他
1,576 2007年
4月
2008年
3月

ご利用に関するお問い合わせ先

月~金 9:00~18:00 (祝祭日を除く)
japan 日本(カスタマーサポートデスク)
〒100-6114 東京都千代田区永田町2-11-1
03-4241-3907
japan メディア関係者様向け
USA 米国
Southfield, Michigan, USA
+1-248-327-6987
MEX メキシコ
León Guanajuato,Mexico
+52-477-796-0560
DEU ドイツ
Frankfurt am Main, Germany
+49-69–904-3870-0
CHN 中国
〒200001 上海市黄浦区
+86-21-6212-6562
THA タイ
Klongtoey, Bangkok, Thailand
+66-2-665-2840
IND インド
Gurgaon, Haryana, India
+91-124-4048779