アスモ株式会社 2006年度の動向
ハイライト
単位: 百万円 |
2007年3月期 | 2006年3月期 | 増減率(%) | 要因 |
売上高 | 289,760 | 265,002 | 9.3 |
・国内外での日系自動車メーカーの生産好調に伴い、ワイパシステム、パワーステアリングモータや電動ファンモータなどの同社製品の装着車両数が伸びた。 |
営業利益 | 8,081 | 13,681 | (40.9) | ・モータ製造に多く使用する銅の価格高騰、次期型製品切替えに伴う費用増、設備投資増加に伴う減価償却費増などが影響。 |
経常利益 | 8,534 | 14,489 | (41.1 | |
純利益 | 3,903 | 8,469 | (53.9) | ・特別損失として固定資産除却損を計上 |
日本
-海外市場での日系車両の好調な販売を受け、主に国内での輸出向け車両生産の増加に伴う需要増や海外生産の増加に伴う部品輸出増により、売上が増加。さらに新たな車種への拡販も増収に寄与。
-製品別では、ワイパシステム、パワーステアリングモータや電動ファンモータなどが伸張。
米国
-主に日系車両の生産台数が増加した上、為替の円安効果が売上高増に寄与。
その他の地域(アジア・欧州)
-アジア・欧州での日系車両の生産台数増と新設拠点の操業度向上により、増収。
開発動向
単位: 百万円 |
2007年3月期 | 2006年3月期 | 2005年3月期 |
研究開発費 | 13,875 | 13,471 | 13,185 |
研究開発体制
・開発・技術部門が中心となり、グローバルには米国のアスモ・デトロイトと連携をとり推進。「安全、環境、快適、利便」をキーワードとして取り組む。
・環境問題への取り組みでは、自動車の燃費向上・排気ガス低減に貢献する新システム用モータ開発や高効率・軽量な駆動源の開発、製品の環境負荷物質抑制に向けた代替え技術の開発等に取り組んでいる。
研究成果
・外力回避機構の開発により、大幅な小型軽量化を実現したリヤワイパモータを量産化。
・制御回路の開発により、モータの更なる小型化と速度制御による高級感向上を図った小型スマートパワーウインドウモータを量産化。
・出力・燃費・エミッション向上を配慮した従来の油圧システムを電動化した電動VVT(可変バルブタイミング)用ブラシレスモータを開発量産化
。
技術受入契約(2007年3月現在)
相手方の名称 | 国名 | 契約品目 | 契約内容 | 契約期間 |
キャノン | 日本 | 超音波モーター | 特許実施権の許与 技術情報の提供 |
1998年1月1日~ 2017年12月31日 |
松下電器産業 | 日本 | 超音波モーター | 特許実施権の許与 技術情報の提供 |
1999年3月19日~ 自動延長 |
設備投資
単位: 百万円 |
2007年3月期 | 2006年3月期 | 2005年3月期 |
設備投資費 | 26,805 | 24,413 | 17,722 |
同社および連結子会社での次期型製品への切替え、既存製品の増産対応および品質・信頼性向上のため総額26,805百万円の投資を実施。
・2008年3月期のグループ全体の設備投資予定額(新設・拡充)は、24,800百万円。
設備の新設予定
会社名 | 設備の内容 | 投資予定総額(百万円) |
アスモ (静岡県湖西市) |
次期型製品切替 増産 |
16,300 |