ZF Friedrichshafen AG 2011年12月期の動向

ハイライト

業績

(単位:百万ユーロ)
  2011年
12月期
2010年
12月期
増減率 (%) 要因
グループ
売上高 15,509 12,907 20.2 -
EBITDA 1,574 1,296 21.5 -

事業概況

パワートレインテクノロジー部門
-2011年の売上高は、3,941百万ユーロ。

-ドイツSaarbrucken工場では、1.4百万ユニットのATを生産。

-ドイツのSaarbrucken工場において、8速オートマチックトランスミッション(8HP)の累積生産数が100万基に達したと発表。同社は、2008年夏からこの8HPの生産を開始し、Alpina、Audi、Bentley、BMW、Jaguar、Land Rover、Rolls-Royceなど、様々なブランドに供給している。(2011年8月31日付プレスリリースより)

-ドイツBrandenburg工場でのBMW向け乗用車用トランスミッションの生産数量が300万基に到達した。現在、Brandenburg工場では第2世代の6速マニュアルトランスミッションを生産中。同工場は1998年から、BMW向けマニュアルトランスミッションの供給を開始している。また、この拠点ではPorsche向け7速デュアルクラッチトランスミッション(7DT)も製造。この7DTはPorsche「911」、「Boxster」、「Cayman」、「Panamera」に搭載されている。(2011年3月21日付プレスリリースより)

-世界経済の先行きが不透明であるが、同部門のほぼ全ての顧客が供給能力の増強を望んでいることから、同社は2012年の売上がおおよそ18%増加すると予測。

シャシーテクノロジー部門
-2010年に引き続き、旺盛な需要が見られた2011年の同部門の売上高は、4,260百万ユーロとなった。

-シャシーシステム事業ユニットの中国長春工場および瀋陽工場、米国Tuscaloosa工場、英国Solihull工場の各拠点で予測を大幅に上回る売上を記録した。

-シャシー部品事業ユニットは、新規・既存顧客に問わず多くの新規受注を獲得するなど好調であったが、原料価格の高騰が利益を押し下げた。

-防振ゴム&プラスチック事業ユニットの売上高は、前年比30%増加の664百万ユーロ。電子切り替え機能付きエンジンマウント、プラスチックペダルモジュールの需要拡大が奏功。

-サスペンションテクノロジー事業ユニットは、ショックアブソーバー/ダンパーおよびアクティブサスペンションテクノロジーで、Audi、GM、Opelなどの受注を獲得。特にトヨタ、ホンダ向けプロジェクトが奏功し、市場シェアが増加。その結果、原材料価格の高騰や熾烈な競争環境においても、売上が前年比で11%増加し、目標利益を超過する結果となった。

-2012年の同部門の売上高は、顧客自動車メーカーの生産能力の拡大、また新規プロジェクトが開始することにより、約7%の増加と予想。

商用車・特殊ドライブライン部門
-2011年の同部門は、当初の予想を上回る景気動向が見られたため、通年を通して堅調に推移。特に欧州とおよび南米市場が好調であった。第4四半期に力強い成長が弱まる局面を見せたが、2011年の売上高は3,275百万ユーロとなった。

-すべての事業ユニットでプラス成長を達成した。

-フランスBoutheon工場において、商用車トランスミッション「Ecomid」の累計生産数が10万基を達成したと発表。この9速トランスミッションは中型トラック向け。Boutheon工場は1998年よりZFグループの一員となり、現在はオートマチックトランスミッション「AS Tronic mid」の生産も行っている。同工場では、30の顧客へ「Ecomid」を納入している。対象メーカーは日野、MAN、Renault Trucks、いすゞ、Volvo、Iveco、Ashok Leyland、Force Motors、DAF、Ford Otosanなど。トランスミッションのうち大部分は、ドイツ、フランス、日本市場向けとなる。(2011年4月8日付プレスリリースより)
 
ステアリング・システム部門 (Steering Systems)
-前年に引き続き、同部門は2011年も力強い成長を見せた。全ての事業ユニットおよび地域で売上が増加し、前年比19%増加の3,566百万ユーロとなり、史上最高の売上を記録。

-乗用車用ステアリングシステムは、電動パワーステアリングが今年度も力強く成長。油圧式ステアリングシステムは昨年とほぼ同水準の売上となったが、予想を上回った。

-ZF Lenk-systeme製の電動パワーステアリングシステム「Servolectric」の累計生産数が、20百万ユニットを突破この電動パワーステアリングシステムは、従来の油圧アシストパワーステアリングシステムに比べて、100kmあたり0.4リットルの燃費削減を実現している。

-車速感応式パワーステアリングシステム「Servotronic」を1986年に生産開始して以来、累計生産数が12百万ユニットに達したと発表。このシステムは、現在13カーメーカーの複数モデルに標準搭載されている。(2011年8月2日付プレスリリースより)

受注

-2011年のプレスリリースによる主な受注は以下の通り。
メーカー・モデル 搭載部品
BMWの全モデル -8速AT
Chrysler 「300」、「Dodge Charger」 -8速AT
Bentley 「Mulsanne」 -8速AT
Rolls-Royce 「Ghost」 -8速AT
Lancia 「Thema」 -8速AT
-ギアシフト
-フロントアクスル用標準ダンパー
-リアアクスル用セルフレベリングダンパー
Volkswagen 「Amarok」 -8速AT
VDL 「Futura」 -フロントおよびリアアクスル
-タグアクスル
-クラッチ
-ステアリングシステム
-フロントアクスルシングルホイールサスペンション
-ドライブアクスル
-小型ボールナットパワーステアリング
-ステアリングコラム
VDL 「Citea SLF」 -独立懸架サスペンション
-ポータルアクスル
-ステアリングコラム
LiaZ (GAZ Group傘下) 低床式シティバス -AT
-フロントアクスルシステム
-低床式ポータルアクスル
-ステアリングポンプ
-ボールナットパワーステアリングシステム
Audi 「Q5 Hybrid quattro」 -8速ATフルハイブリッドバージョン
Nova Bus (Volvo傘下) 低床連結式バス -6速AT
Toyota 「Lexus IS F」 -単筒式ショックアブソーバー
Land Rover 「Range Rover Sport」をベースとした試作モデル「Range_e」 -8速ハイブリッドトランスミッション
Porsche 「911」、「Boxster」、「Cayman」、「Panamera」 -7速デュアルクラッチトランスミッション
Saab 「9-3」後継モデル -リアアクスルシステム一式
-フロントアクスル部品
現代 「Equus」 -6速AT
-油圧ダンパー
-電子制御式CDCダンパーシステム
Daimler 「Mercedes-Benz Citaro」 -低床式独立懸架サスペンション
-ポータルアクスル
-ステアリングポンプ
-アングルドライブ
-パワーステアリングシステム
Volvo 「B9TL」 -ポータルアクスル
-ステアリングポンプ
-アングルドライブ
-パワーステアリングシステム
GM 「Chevrolet Volt」 -電動式パワーステアリング
Ford 「Explorer」、「Taurus」、「Lincoln MKS」 -アクスルシステム

事業再編

-同グループは、持株会社のゼット・エフ・フリードリヒハーフェン社(ZF社)にドイツ国内のグループ会社12社を統合、今月から新体制で事業活動を開始した。ZF社は昨年まで各グループ会社を生産品目や機能ごとに七つの事業部門に分けて管理していた。しかし今年に入ってから事業部門をパワートレーン、シャシー、商用車、産業の4部門に再編成、各グループ会社を新部門の傘下に再配置するよう体制を見直した。事業再編は、新興国での低価格車の成長や将来の電気駆動ユニットの本格活用といった自動車産業の変革が進む中で、ZFグループの総合力を外部に強くアピールすることと、グループ内のリソースを効率的に活用する体制づくりをねらい実施した。(2011年8月12日付日刊自動車新聞より)

買収

-ドイツの自動車部品メーカーHonselよりNuremberg工場を買収すると発表。この買収に伴い、ZFは乗用車用オートマチックトランスミッションのサプライチェーン確保および、軽量構造技術の強化を実現する。Nuremberg工場における2011年度売上は、約150百万ユーロの見込み。同工場でHonselは主に、アルミニウムおよびマグネシウム製の乗用車用トランスミッションハウジングなどの部品を生産。ZF Groupは、6速・8速・デュアルクラッチトランスミッション制御部品向けハウジングを同工場から供給されている。なおHonselは最近、Martinrea International Inc.とAnchorage Capital Groupに買収されることが決定した。(2011年7月8日付プレスリリースより)

-2012年初めに、Bauknecht Hausgerate GmbHからドイツのザールラント州に位置するNeunkirchen工場を買収すると発表した。同社のSaarbrucken拠点ではこれ以上の拡大が困難なことから、トランスミッションの生産をNeunkirchen工場へ移管する計画。同工場では従業員約240名を引き継ぎ、乗用車用オートマチックトランスミッションを生産する。Neunkirchen工場は1970年に建設され、10ヘクタールの敷地に面積約4万平方メートルの工場・倉庫・オフィスを有している。(2011年7月4日付プレスリリースより)

事業提携

-同社はSaab Automobileと協業契約を締結した。同社はSaab「9-3」の後継モデル向けに、リアアクスルシステム一式とフロントアクスル部品を2012年より供給する。それに伴い、同社はスウェーデンのHalvorstorpにサブアッセンブリー工場を建設中。この工場はSaabのTrollhattan拠点から3kmの距離に位置する。同社の新拠点では、フロントおよびリアのサブフレームを生産するほか、リアアクスルシステムをリアシャシーサブフレームに取り付ける。一方、フロントアクスルの組立はSaabが行う。このため同社は、ショックアブソーバーとステアリング部品もSaabに供給。なお、同社はSaabの他モデル向けにもシャシー部品を開発する計画。(2011年3月18日付プレスリリースより)

海外事業

<日本>
-日系自動車メーカーを対象に樹脂部品を活用し車重を約100kg削減する手法の本格提案を開始する。ストラット本体を始めとしたサスペンション部品やエアバッグ用ハウジング、ペダルモジュールなどを金属から樹脂に転換する手法で、素材に繊維強化複合材料などを採用し軽量化と強度確保を両立した。成形性に優れる樹脂の特性を生かし部品点数を大幅に削減できるため、ほとんどの部品でコストを20~40%低減可能と試算する。100kgの軽量化は足回り部品やオイルパンなどの7カ所のユニットや部品に樹脂を本格活用することによって達成できると試算した。足回り部品は当面、小型FF車向けに開発した後輪用サスペンションの受注開拓に力を入れる。サスペンションのアームを兼ねた樹脂製リーフスプリングを横に配置する設計が特徴で、部品点数が少なく生産性に優れることから新興国向けの低価格車にも適した機構とする。従来のFF車用足回りと比べ設置スペースを縮小できるため、電気自動車に組み合わせればバッテリーの搭載場所を確保しやすくなる。 (2011年5月11日付日刊自動車新聞より)

受賞

-BMW Groupより「Supplier Innovation Award」を受賞したと発表。同社の8速オートマチックトランスミッションが、「Efficient Dynamics」部門で受賞した。 (2011年11月9日付プレスリリースより)

-ZF PassauとZF Drivetech Hangzhouは、北汽福田汽車(Foton)より4年連続で「Best Supplier」を受賞した。なお、ZFはドライブライン・シャシー部品、乗用車・商用車用トランスミッション、アクスルシステム、ステアリング部品などを中国市場へ供給している。(2011年3月11日付プレスリリースより)

-シャシーシステム事業ユニットの長春工場が一汽大衆(FAW-VW)より、「Excellent Supplier Reward」を受賞。

-現代・起亜自動車グループより「Supplier of the Year Award 2010」を受賞したと発表。同社は現代自動車のセダン「Equus」に6速オートマチックトランスミッション、ZF Sachs製油圧ダンパーを納入している。また、「Equus」のトップグレードモデルには、電子制御式CDCダンパーシステムを供給。一方、現代・起亜の商用車は、ZFのトランスミッションおよびバス用アクスルを採用している。(2011年2月21日付プレスリリースより)

開発動向

研究開発費

(単位:百万ユーロ)
  2011年12月期 2010年12月期 2009年12月期
合計 754 646 663

-2012年の研究開発費は今期と同水準の750百万ユーロ程度となる見通し。

研究開発体制

-ZF R&D部門には、世界で約6,200名が所属。そのうち、エンジニア/技術者870名がドイツ FriedrichshafenのR&D拠点に所属。さらに、チェコ Pilsen、中国上海、東京に270名が在籍。また、同社では、将来の研究開発要求に応えるため、海外のR&D要員を積極的に増強していくとしている。2011年は、R&D部門に全社売上の5%あたる754百万ユーロを投じた。

-上海に建設した新しいアジア本部およびR&Dセンターは2010年6月8日から正式に業務を開始。本部オフィスビルの広さは6000平方メートル。 R&Dセンターは4000平方メートル。将来第2期工事としてさらに2万平方メートル拡張する計画。現在の従業員数は合計250名で、今後は500名 まで増員する。このうちR&Dセンターのスタッフは100名で、2013年までにこれを300名まで増員する予定。

研究開発拠点

<主要研究開発拠点>
所在地 主な研究内容
ドイツ Friedrichshafen -グループ研究開発
-先行開発
-トランスミッション
ドイツ Dielingen -シャシーシステム
-シャシー部品
-シフター
ドイツ Schweinfurt -パワートレインモジュール
-サスペンション
ドイツ Passau -デファレンシャル
-アクスル
-テストシステム
ドイツ Schwaebisch-Gmuend -乗用車・商用車ステアリング
米国 Northville -トランスミッション
-シャシークラッチ
-サスペンション
中国 上海 -

特許

-前年同様、2011年に同社はドイツでトップレベルの特許出願数を達成。その数は900以上。特にトランスミッションシステム技術の開発に注力している。また、トランスミッション用電子コントロールシステム、電動ドライブ、アクスルシステムなどの新しく、今後期待される分野にも注力。

研究開発活動

-同社は現在、同社のトランスミッションとパワーエレクトロニクスの一体化に向けた開発に取り組んでいる。この開発に際し、同社とBMWは共同で研究プロジェクト「Electric components for active power transmissions: (EfA)」を立ち上げた。この開発では、ZF製8速フルハイブリッドトランスミッションをベースとして、パートナーのInfineon、Kemet、Liebherrが開発するパワーエレクトロニクスユニットを組み付ける計画。(2011年4月6日付プレスリリースより)

製品開発

8速オートマチックトランスミッション (8HP) フルハイブリッドバージョン
-8速オートマチックトランスミッション(8HP)のフルハイブリッドバージョンの量産を開始すると発表。2011年型のAudi「Q5 hybrid quattro」向け。このハイブリッドシステムは、基本的なトランスミッションコンセプトを変更することなく、電気のみでの走行を可能にしたもの。ハイブリッド化により、新欧州ドライビングサイクル(NEDC)において、中程度の平均速度と負荷での燃費6.9L/100km (1リットルあたり14.5km)、CO2排出量159g/kmを達成した。また、このハイブリッドソリューションでは、エンジンと電気モーターを直結して同時に作動させることが可能。モジュール方式の設計により、ハイブリッド仕様も標準ユニットと同じスペースに設置することができる。電気モーター、クラッチ、トーショナルバイブレーションダンパー、油圧装置などが、限られたスペースに効率よく配置。ドライブラインに直接取り付けられた出力40kWの電気モーターDynaStartは、最高100km/hでのゼロエミッション走行を可能にすると共に、エンジンスターターとしても作動する。なお、今後Audiは、このハイブリッドシステムを「A6」および「A8」へも導入する意向。(2011年9月8日付プレスリリースより)

乗用車用9速オートマチックトランスミッション(AT)
-エンジン横置きの乗用車用9速オートマチックトランスミッション(AT)を開発した。2種類のモデルで、最大トルクは280Nmから480Nm。この新型トランスミッション「9HP」は、従来の標準的なエンジン横置きの6速ATに比べて16%の燃費向上を実現。また、四輪駆動、スタート・ストップシステム、ハイブリッドシステムなど様々なシステムに対応する。(2011年6月7日付プレスリリースより)

FF乗用車用9速自動変速機(9AT)
-FF乗用車用の9速自動変速機(9AT)を開発したと発表した。近く米国で生産開始する計画で、米メーカー車に搭載される見通し。乗用車用ATで9段変速の実用化は初めてで、多段化による燃費効果を生かして走行中のCO2の排出削減に取り組む自動車メーカーのニーズ吸収を目指す。 (2011年1月18日付日刊自動車新聞より)

低床式ポータルアクスル
-新型の低床式ポータルアクスル「AV 133」を、2014年までに2段階にわけて発表する。第1ステージではトルク抵抗の向上・保全性の最適化・軽量化に注力し、2011年末までに完成予定。また、2014年の第2ステージでは効率性、騒音レベル、重量の面で更なる向上を目指す。この新型アクスルは、二連結バスなど大型車両に対応するトルク抵抗力を実現。さらに、従来の「AV 132」と同様の接続点を持つため、既存の車両プラットフォームへの統合が容易になる。(2011年10月21日付プレスリリースより)

小型車向け電動式ドライブライン
-小型車向けに、電動式ドライブライン「Electric Twist Beam」を開発した。半独立式リアサスペンションに統合されている。トランスミッション・電気モーターユニットは左右のリアホイールに設置され、スペースを削減。この出力60kwの小型電動後輪駆動システムは、車両の中央にスペースを確保することが可能。(2011年9月5日付プレスリリースより)

軽量ブレーキペダル
-エンドレスファイバー強化複合材および射出成形による軽量ブレーキペダルを開発した。従来のスチール製ペダルに比べて、50%の軽量化を実現する。(2011年9月5日付プレスリリースより)

乗用車向け四輪駆動システム
-乗用車向け四輪駆動システムを新開発した。自動クラッチ切り離し機能を用いて燃料消費を最小限に抑え、従来のシステムに比べて5%の燃費向上を実現。同時に、個々のホイールへトルクを伝達することで車両ダイナミクス・安全性を向上させる。また、フロント横置き構造により、ZF製の新型9速オートマチックトランスミッションとの組み合わせを可能にする。(2011年4月14日付プレスリリースより)

設備投資

設備投資額

(単位:百万ユーロ)
  2011年12月期
パワートレインテクノロジー部門 428
シャシーテクノロジー部門 203
商用車テクノロジー部門 84
ダイカストテクノロジー部門 38
ステアリングシステム部門
(ZF Lenksysteme GmbH)
144
その他 161
合計 1,058

-2012年の設備投資額は、史上最高額の約1,300百万ユーロとなる見通し。

海外投資

<米国>
-同社にとって北米初となる乗用車用トランスミッション工場を建設すると発表した。サウスカロライナ州Greenvilleの敷地(約90,000平方メートル)で、8速および9速オートマチックトランスミッションを製造。2013年より北米市場向けに生産開始となる予定。同工場への投資額は3億5,000万米ドル。従業員900名の雇用を見込む。北米国際自動車ショーで公開された9速ATも、この工場で生産する。同社は2010年、アクスルおよびアクスルドライブ工場をミシガン州Marysvilleに開設した。さらに現在、ケンタッキー州Florenceの電動ステアリングシステム工場を拡張している。

<中国>
-2011年、ステアリング・システム部門 (ZF Lenksysteme GmbH)は中国の煙台市に新工場を開設。