CATLの技術動向

バッテリーの安全性に関する特許出願が増加

2021/11/01

要約

  本レポートは、トヨタテクニカルディベロップメント株式会社(TTDC)が提供している「技術情報配信サービス-swimy」の特許情報をもとに、昨今の自動車業界を取り巻く技術トピックスに関するレポートをMarkLinesが作成した。TTDCは、知的財産(IP)事業と計測制御事業を展開。知的財産(IP)事業では世界の自動車開発に関する情報収集と解析を行い、研究企画のコンサルティングをはじめ、外国語特許の出願や技術翻訳を実施している。

  2011年12月に設立された中国の車載電池最大手、寧徳時代新能源科技(CATL)は、車載用リチウムイオン電池で世界トップのシェアを誇る。2017年から納入先が一気に増え、現在では、北京新能源汽車(BAIC BJEV)や吉利汽車(Geely)、上汽乗用車(SAIC Motor Passenger Vehicle)などの中国系自動車メーカーをはじめ、BMW、DaimlerやVolkswagenなどの欧州系自動車メーカー、Teslaなどの米国系自動車メーカー、トヨタやホンダなどの日系自動車メーカーにも納入している。CATLの技術動向を特許出願情報から示す。

  CATLの特許の出願件数は、2011年の設立以降、増加傾向にある。外国出願はアメリカ、欧州にも多く出願しており、今後も納入先が拡大することが予想されると、外国出願の件数は増加する可能性が高い。また、技術分野ごとの出願件数について、納入先が急増した2017年以降は、車両への搭載を想定したバッテリーの安全性に関する出願が増加していた。

 

トヨタテクニカルディベロップメント株式会社

技術情報配信サービス-swimy URL:https://ip.toyota-td.jp/service6/
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