日本メーカーの生産状況と決算:2011年夏には通常操業へ
2010年度決算、円高/補助金終了/震災の影響を受けるも、全10社増益
2011/05/31
- 要 約
- 震災の影響を受け各社3/4月は国内4割程度の操業も、夏には通常生産の見通し
- 連結売上台数:2010年度は9.6%増の計2,056.0万台、国内は8.6%減の423.3万台
- 売上高:10社合計で5.7%増の46.5兆円と3年ぶりに増加、日産が国内・海外とも好調
- 利益:3年ぶりに10社とも営業・経常黒字を達成も、マツダ・日野が震災影響で最終赤字
- 営業利益の増益要因:売上の増加、原価低減で為替変動による減益を吸収
- 設備投資・研究開発費とも3年ぶりに増加
要 約
日本の自動車メーカー各社は、2011年3月に発生した東日本大震災の影響を受け、3/4月は国内は前年に比べ4割程度の生産にとどまった。しかし、当初は年内一杯かかると想定されていた生産の正常化は早まり、トヨタ・ホンダ・日産の大手は夏には震災前に想定していた水準に回復する見込み。
震災後の4月下旬から5月上旬に行われた2010年度の決算発表では、来期の業績見通しの発表は、震災の影響で合理的な水準を算定できないとして、全社見送られた。2010年度の業績は、円高、日本国内の補助金の終了、震災の影響を受けたものの、全社営業利益の増益を果たした。
このレポートは有料会員限定です。 残り 6 章
無料会員登録により、期間限定で続きをお読みいただけます。
無料会員登録により、期間限定で続きをお読みいただけます。