メキシコ:米国3社/日産/VWが、南北アメリカ向け生産拠点として強化

2010年に186万台を輸出し、うち163万台が南北アメリカ向け

2011/02/28

要 約

 2010年に、メキシコの輸出は最大輸出先である米国を中心に186万台に拡大し(2009年比52%アップ)、それに伴い生産は226万台に50%拡大した。

 メキシコの人件費は米国の10分の1とされ、北米でも小型車販売比率が高まるなか、メキシコで量産する米国3社、日産とVWは、メキシコを北米および南米向けの生産拠点として強化する計画。

 GMは、新型車と4気筒および8気筒エンジンを新たに生産する計画。Fordは、2010年3月にDual Clutch Transmissionの生産を開始し、5月にFiestaの生産を開始した。Chryslerは、12月にFiat 500の生産を開始した。

 日産は、メキシコの2工場の生産能力を70万台に増強し、新型March/Micraをベースとするモデルを年間最大30万台生産する計画とされる。VWは、Puebla完成車工場を拡張し、Silaoに新エンジン工場を建設する。2011年後半に生産を開始する米国テネシー州のChattanooga工場と合わせて、2018年に米国で100万台販売するための準備を進めている。

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