メキシコ:米国3社/日産/VWが、南北アメリカ向け生産拠点として強化
2010年に186万台を輸出し、うち163万台が南北アメリカ向け
2011/02/28
- 要 約
- 2010年に、生産(226万台)と輸出(186万台)が過去最高を更新
- 2010年に、北米生産でメキシコの占める比率が19.3%にアップ
- GM:新型車、4気筒エンジン、8気筒エンジンを生産する計画を発表
- Ford:6速Dual Clutch Transmission(DCT)とFiestaの生産を開始
- Chrysler:2010年12月に、Fiat 500の生産を開始
- VW:2008~2013年に、メキシコに20億ドルを投入
- 日産:メキシコでMicraシリーズを生産する計画
- マツダ:メキシコに新工場を建設すると報道
- メキシコでの、メーカー別生産台数と販売台数
要 約
2010年に、メキシコの輸出は最大輸出先である米国を中心に186万台に拡大し(2009年比52%アップ)、それに伴い生産は226万台に50%拡大した。
メキシコの人件費は米国の10分の1とされ、北米でも小型車販売比率が高まるなか、メキシコで量産する米国3社、日産とVWは、メキシコを北米および南米向けの生産拠点として強化する計画。
GMは、新型車と4気筒および8気筒エンジンを新たに生産する計画。Fordは、2010年3月にDual Clutch Transmissionの生産を開始し、5月にFiestaの生産を開始した。Chryslerは、12月にFiat 500の生産を開始した。
日産は、メキシコの2工場の生産能力を70万台に増強し、新型March/Micraをベースとするモデルを年間最大30万台生産する計画とされる。VWは、Puebla完成車工場を拡張し、Silaoに新エンジン工場を建設する。2011年後半に生産を開始する米国テネシー州のChattanooga工場と合わせて、2018年に米国で100万台販売するための準備を進めている。
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