中国国際商用車展覧会 2015:中国の最新トラック (上)

JAC、上海IVECO、第一汽車、中国重型汽車など

2016/01/07

要 約

中国国際商用車展覧会


アジア最大の国際トラックショー(主催者による)の「中国国際商用車展覧会」が武漢国際博覧中心の6ホールを使い盛大に開かれた。テーマは「新常態, 新机遇‥NEW NORMAL, NEW OPPORTUNITIES」で2年に一度の商用車単独のショーである。

ショー会場である武漢国際博覧中心は、武漢市西側中心地から車で20分南下、長江の左岸に位置する新開地にある。2011年10月オープンし、広さは全15万平方メートルある(12のホールと超高層ホテルやショッピングセンター(未開店))。

展示ホール
展示ホール平面図 一箇所のみの入退場口 広大な博覧中心(左がホテル等)


上図6ホールの内3ホールが車両メーカー, 3ホールがそれぞれ部品、トレーラなどの車体メーカー, 地元湖北省のトラック改造メーカーや販売業者が展示した。

乗用車併設ショーの展示と異なり、又、連日の雨と寒さで入場者こそ少ないが、若い人や女性が多く、特に車両メーカーの若い関係者が目立ち、熱心に写真取りやメモ書きに集中していた。

大型中型トラックの出展は15社(中国全土ではグループ内独立メーカーを含み大中小型全トラックメーカーは約65社ある)、車体メーカーは大手6社にとどまった。

乗用車展併設の北京, 上海, 広州モーターショーには出展しなかった大手の「中国重汽」,「聯合C&Cトラック」や軍用車大手の「三杯集団」が出展した。中国でシェア一位の「東風商用車」はホール1館を使い「東風特殊」や「東風柳州」など一堂にグループ各社の展示を行った。

一方、中国民営の大手「大運」,「北奔トラック」,「華菱トラック」や日本勢の「広汽日野」,「慶鈴いすゞ」,「UDトラックス」, 韓国の「四川現代」などの出展はなかった。又、常連の「Daimler」,「DAF」,「NAVISTAR」も出展せず、キャンセルが多く広い会場には展示ブースの空き地が目立った。

展示ホール
キャンセルされたブースの空き地 各社平均4~5台の展示規模 熱心に撮影し、メモを取る女性

関連レポート
広州商用車展 2014 取材レポート:JAC(江准)/四川現代の新型車など (2014年12月)

このレポートは有料会員限定です。 残り 10 章
無料会員登録により、期間限定で続きをお読みいただけます。