北京汽車集団: 好調な外資ブランド車に加え、自主ブランドを強化

2015年のグループ販売は、280万~300万台の予測

2015/01/23

要 約

北京汽車集団の販売計画
北京汽車集団のブランド別自動車販売

 「北京汽車集団」 (BAIC Group) は、中国大手自動車グループで2013年には211万台超、2014年には240.1万台 (第5位、前年比13.7%増)の販売実績を上げた。また、2014年12月には、傘下の乗用車主要部門「北京汽車股份」を、香港証券取引所 (人民元以外向けのH株) に上場した。

 2015年には世界の自動車市場で上位15社にランクインすると共に、「フォーチュン (FORTUNE ) 500」に選出されることを目標として掲げている。2015年販売目標は、乗用車と商用車合わせて280万~300万台になると予想する。

 北京汽車集団の外資ブランドは、「現代 (Hyundai)」と「メルセデスベンツ (Mercedes-Benz)」であるが、両ブランドとも2014年はそれぞれ前年比8.7%増、25.9%増と好調を維持している。

 北京汽車集団の自主ブランドは、「北京 (Beijing)」「福田 (Foton)」ブランドを中心にして、子会社に吸収した江西昌河汽車の「昌河 (Changhe)」「鈴木 (Suzuki)」ブランドを加えて、乗用車と商用車事業を共に展開・拡大する方針である。うち、「北京 (Beijing)」ブランドでは、「紳宝 (SENOVA)」「威旺 (Wevan)」「北汽 (FAW/E)」の三大シリーズを育成していく。

 
 以下は、「北京汽車股份」の上場後の北京汽車集団の主な組織体制、傘下の自主ブランド事業における中長期事業計画、新エネルギー車を含む中長期販売目標およびそのモデル計画の詳細をまとめた。


関連レポート
Mercedes-Benzの中国戦略と、プレミアム3ブランドの販売台数(2014年12月)


北京汽車集団グループの主な自動車関連事業組織の概要

▽上場後の北京汽車集団の主な組織図

北京汽車集団の主な組織図

 

主な組織体制

 「北京汽車工業控股有限責任公司」として1994年6月設立。2010年9月に現社名「北京汽車集団有限公司」に改称。
【資本金】45.5億元(2014年11月時点) 【本社所在地】北京市 【グループ従業員】約11万人
【傘下の完成車法人】約11社 (江西昌河汽車/北京Benz/北京現代汽車/福田Daimlerを含む)
【国内自主ブランド完成車工場】乗用車工場 8拠点、商用車工場 9拠点
【海外完成車工場】 イラン/パキスタン/ロシア/インド等世界20数カ国・地域に完成車工場を設置。なお、傘下の江西昌河汽車は中東/東南アジア/アフリカ/南米/欧州など、40数カ国地域に製品を輸出。
【動力システム調達】グループ用のエンジン/変速機はすでに自給体制を整えた。

▽北京汽車股份
・北京汽車集団が2010年9月に設立した、乗用車事業の統括子会社。北京本社のほか、株洲/広州に分公司 (支店) を有する。下記の3事業で構成される。
<自主ブランド乗用車事業>
  「北京」ブランド(紳宝/威旺/北汽シリーズを含む)
  2014年末までの販売代理店を220店舗に増設へ。また、北汽シリーズ傘下に「北汽幻速」というサブシリーズもあり、重慶市にある関連工場で生産し、小都市/農村隣接地向け専売体制を設ける。
<自主ブランド乗用車向けの動力システム事業>
  動力システムの生産子会社「北京汽車動力総成」でSaab技術エンジン/変速機など。
<合弁外資ブランド車事業>
  「Mercedes-Benz」(北京Benz)、「Hyundai」(北京現代汽車) の外資ブランド事業。
・自主ブランド乗用車のグローバル体制構築 主に、Saabの自動車技術買収によって、自主ブランド自動車の研究開発、部品調達、生産販売並びにアフター・サービスなどのグローバル事業体制を整備する。
・R&D体制 紳宝シリーズ乗用車の開発に関して、北京 R&D センター、イタリア・デザイン・オフィスを中心とした開発体制を整える。
▽完成車事業本部
・工場
  <国内>昌河スズキを含む「江西昌河汽車」の景徳鎮工場/九江工場、「北汽 (鎮江) 汽車」の江蘇省工場、関連会社「北汽銀翔汽車」の重慶市工場など
  *注:今後、北京ブランド傘下の威旺シリーズ事業も、グループ直下の同完成車事業本部に統合する予定の発表がある。
▽北汽福田汽車
・工場
  <国内>北京市/山東省/湖南省/広東省/河北省/湖北省/遼寧省/新疆等に完成車工場または部品工場を保有。
  <海外>世界20数カ国にノックダウン(KD)工場を有しており、製品は80数カ国・地域に販売中。なお、ロシア/インドには現地事業本部を設立済み。
・R&D施設
  中国/日本/ドイツ/インド/ロシアなど、国内外に5カ所以上の自動車R&D施設を保有。
▽北京汽車集団オフロード車分公司
・北京市に初期工場建設を完工 (年産能力10万台)、2期建設 を通じて20万台に拡大。
・軍隊向け/民間向けのオフロード車を生産。

資料: 「中国汽車工業年鑑2014」、2020年までの「北汽福田汽車2020戦略」(2009年発表)、「北京汽車報」等の新聞雑誌等

 

 



「北京汽車股份」: 2014年12月、香港証券取引所に上場

北京汽車股份: 2014年12月、香港証券取引所に上場

 北京汽車集団傘下のメイン乗用車部門である「北京汽車股份」は2014年12月19日、香港証券取引所でH株式を上場した。調達金額は110億香港ドル (日本円で約1,681億円)。
 調達資金の使途は以下の通り。
 ① 固定資産投資に60%(北京汽車動力総成の1期建設及びそのR&Dセンター1期建設、北京Benzの乗用車生産体制拡張やエンジン工場建設に充てる )、
 ② 北京汽車股份の「北京」(別称"北汽")自主ブランドの乗用車新車開発に約10%、その販売ネットワーク構築およびマーケティング活動に約5%、
 ③ 銀行融資返済に約15%、
 ④ 企業の運営資金などに約10%。
▽Daimler: 北京汽車股份に10.2%出資で北京汽車集団と資本提携
 Daimlerは2013年2月、北京汽車股份への資本参加などについて、北京汽車集団と戦略提携の契約に調印した。Daimlerが51.3億元で、北京汽車股份の非上場株式約7.66億株(総株式の約12%、上場(IPO)後約10.2%)を購入。
 これに併せて、北京汽車股份は、Daimlerから北京Benz株式の1%を買い戻して、北京Benzへの出資比率を51%とし筆頭株主になった。

 

 



北京汽車集団販売目標: 2015年は280万~300万台

 北京汽車集団は、乗用車・商用車を合わせて、自動車完成車の中長期的な販売目標を、2015年に400万台、2020年に500万台以上に設定していた。しかし、2014年後半に入って中国経済が減速している現状と、中国自主ブランド車販売の低迷がみられる。そこで、これまで発表・報道されていた北京汽車集団の楽観的な計画を見直して、2015年の販売目標は280万~300万台になると観測する。

北京汽車集団の販売目標

グループ全体の
完成車販売目標
▽グループ合計 (外資/自主ブランドを含む、但し、輸出を含むか否かは不明)
<2014年> 当初目標 *260万~*278万台
                実績 *240.1万台 (2013年は*211万台だった)
<2015年> *280~*300万台の観測 (当初計画の300万~400万台から下方修正)。
         うち、北京新能源汽車は1.5万台。
海外拡販 <戦略市場>
 ロシア/ブラジル/メキシコ/南アフリカ/イランに加えて、インドネシア/トルクで拡販を目指す。
 なお、海外生産について、リスクを最小限にするため、基本的に年産規模を控えめでの1万台/3万台/5万台といった小規模体制からの稼動を方針とする。
<大きな利益を狙う対象市場>
 まずは、ペルー/チリ/コロンビア/アルジェリア/エジプト/イラク/ミャンマー/ベトナム/フィリピン (近隣諸国/北アフリカ/中南米) を皮切りにする。

(注) *は商用車を含む。

 

 



自主ブランド事業: 自主ブランドの開発能力で国内トップ3社入りを目指す

 北京汽車集団は、「北京(Beijing)」「福田(Foton)」ブランドを中心にして、子会社に吸収した江西昌河汽車の「昌河(Changhe)」ブランドを加えて、乗用車と商用車事業を共に展開・拡大する方針である。うち、「北京」ブランドでは、「紳宝(SENOVA)」「威旺 (Wevan)」「北汽 (BAW/E)」の三大シリーズを育成していく。

北京汽車集団 (BAIC Group) 自主ブランド事業の中長期計画

・"Your Wish Our Ways"(中国語;行有道・達天下)を企業モットーに、製造業中心の企業グループから、製造 + サービス + 創造革新という総合型企業グループへ進化させる。
・自動車事業、特に自主ブランド車の、発展の方向性:
 ① 電動化 (最も重要なグループ戦略との位置付け): 技術の蓄積/電動車モデルの実用化・量産化。
 ② スマート化 (中国語“智能化”):より安全/快適/エコな車づくりを目指す。
 ③ 軽量化: 低燃費・エコ化の実現に向ける一環として注力。
  加えて、今後の新車開発で、エンジンのダウンサイジング(排気量1.6Lの直噴型・ターボ付型エンジン)、AT開発、シャシー/シート/センターコントローラー/サンルーフなどのモジュール化に重点をおく。
・自動車事業の大規模化/ハイエンド化/グローバル化/排気ガス低減化/サービス向上などの、持続発展可能なグローバル大手自動車メーカーを目指す。
・「福田」「北京」ブランドに「昌河」ブランドを加えて、中国・世界で強い中国自主ブランドを目指す。2015年以降の早い時期に、海外のミドル/ハイ・エンドブランドの買収を計画しており、更なるブランド力の向上を目指す。
・「FORTUNE」(雑誌)世界上位企業ランキングで、2015年はトップ大手企業500社 (世界大手自動車メーカートップ15社) 入り、2025年はトップブランド100入り、
  2020年に、自主開発能力で国内トップ 3社 (グループ) 入りを目指す。
▽ 自主ブランド完成車事業
<乗用車を含むライトビークル>
・すでに、A0/A/A+/B級セグメント、オフロード車、微型車モデルをカバーした、「北京 (Beijing)」ブランド(紳宝/北汽/威旺シリーズを含む)、「福田」ブランド、「昌河」ブランドを、グループ自主ブランド車事業の柱として展開。
 注:2013年(6月)から昌河スズキを含む前・江西昌河汽車が北京汽車集団傘下に統合・再編された。
・部品共通化/モジュール化/軽量化/新素材実用化を推進。(2014年6月、今後の新車開発に、軽量化/新素材実用化を製品に多く取り入れるようとする方針を発表。)
<紳宝シリーズ乗用車>
  Saab から買収した、「Saab 9-3」 3box、「Saab 9-5」 2/3box を含む 3つの旧型完成車プラットフォーム(Epsilon/GM2900/GM2400)、2つのガソリンエンジンシリーズ (排気量2.0/2.3L計8機種)、2つの変速機 (F25/F35) の技術を生かして、紳宝シリーズ乗用車事業を展開。ミドルエンド/ハイエンド・セグメントの乗用車ターゲット市場にする。
  Saab の上記技術を生かし、北京汽車集団が知的所有権を有する技術を自主開発。
  ① 「M-trix」中級・上級乗用車用プラットフォーム、
  ② 最高出力130kW~190kW/最大トルク240~350Nmで、排気量 2.0L ロー/ハイ・パワー型ターボ付、2.3L ハイパワーターボ付、1.5L GDI 直噴型エンジン
  ③ 大トルク域 (250~350Nm)までをカバーする、MT/CVT/6速AT/DCTを含む変速機。
<Daimler 「V212」高級車プラットフォーム関連技術の永久無償使用ライセンスを取得済み>
  「V212」 Mercedes-Benz E-class ロングホイール高級車プラットフォーム/その関連技術の永久無償使用ライセンスを Daimler から取得済み。
<威旺/昌河 (ブランド) シリーズ微型車>
  北京汽車股份の「威旺」シリーズを今後、「昌河」ブランド車が現在所属する北京汽車集団の自主ブランド車事業部門 「完成車事業本部」直下に統合する予定。エコノミークラスセグメントの乗用車との位置づけ。
  これによって、2013年実績で、微型バンなどの中国微型車市場販売シェアでは、首位の上汽GM五菱「五菱 (Wuling)」と2位の長安汽車股份「長安 (Changan)」に続く、3位の大手になった (北京汽車集団の自動車販売全体では、2014年は中国で5位。)
  「昌河」シリーズ (ブランド) は中・大都市、「威旺」シリーズは小都市/農村隣接地域をターゲット市場に中国で棲み分けて展開。
<北汽シリーズ小型乗用車/オフロードSUV>
  エコノミークラスセグメントの乗用車との位置づけ。
  当面、オフロードSUVは、長城汽車を主な競合相手に設定して、SUV事業を強化へ。
<福田ブランドのライトビークル>
  北汽福田汽車は、軽型トラック (「欧馬可(AUMARK)」「奥鈴(OLLIN)」シリーズ)/バス/VAN/SUV/Pickup を生産。
  うち、主力車になっている軽型バス「風景 (VIEW)」シリーズの販売実績は2013年に2万台超、2014年は3.2万台。中国同市場の27%を占める。陜西省/河南省/深圳市等の一部地域では、同地域市場の50%を占めた。
<中型・大型商用車>
 「福田 (Foton)」ブランド傘下に、「欧輝 (AUV)」シリーズバス(「欧馬可 (AUMARK)」シリーズ中型バス、「欧V(AUV) シリーズ大型バス)、「欧曼 (AUMAN)」シリーズトラック (中型・大型) を生産。
<その他の新エネルギー車>
  新エネルギー車向けの、駆動用の二次電池/モーターや電子制御システムなどの、生産技術を保有するほか、その他の部品サプライヤーシステムも整えている (2014年4月時点)。
  グループの新エネルギー車の主な事業体として、「北京新能源汽車股份」がある。なお、2014年3月に資本の株式化に伴い、会社名称を前「北京汽車新能源汽車有限公司」から改称した経緯もある。
  2014年の1~11月: EV充電施設について、個人専用スタンド1,000台超。これに加えて、移動式のスーパーチャージャー充電車両 2台を導入。 2015年末: 快速充電公共施設 2,000カ所、充電スタンド 2万台の設置へ。
▽自動車部品事業
  エンジン/変速機/フロント・リアアクスル、新エネルギー車用中核部品事業を重点的に強化。関連合弁会社を支援・育成する。
  主に、グループの中核部品合弁会社のR&Dセンターなど開発施設の設置を支援する。

 

「北汽福田汽車2020年戦略」(2009年発表)
  北汽福田汽車は、「北汽福田汽車2020年戦略」の一環として、「5+3+1」戦略を全面的に実施中。
  注: ・「5」:ロシア/インド/ブラジル/メキシコ/インドネシアとの5カ国にそれぞれ、年産10万台規模の完成車工場を建設。
        ・「3」:北米/欧州連合/日本韓国といった世界3大自動車市場への参入を果たす。
        ・「1」:中国にグローバル事業本部(1社)を設置し、グローバル事業のイノベーションセンター/業務管理・運営センターを建設。

 

自主ブランドの新エネルギー乗用車の事業計画

投資計画/資本の株式化  2019年3月までの5年間で、新たに「北京新能源汽車」の生産体制整備や新車種・新技術開発への投資を合計30億元追加。
 北京新能源汽車は2014年3月に、会社資産の株式化等で再編した (資本金は20億元)。
販売体制  一般的な「4S」販売代理店システム方式でなく、新エネルギー車の試乗体験施設でもある「北汽新能源汽車専売店」を設置して、試乗体験を提供しながら販売を行う。
 2014年11月時点、9の省において合計17拠点に上る同社の専売店を運営している。今後、中国全域に同専売店を広げていく方針である。
新エネルギー車の開発情報  2014年12月時点、開発着手済み (4車種) と企画中 (3車種) を含めて、2016年までに合計8車種 (小型から大型までカバー) を開発する。
<開発中の4車種>
  ▽「C30DB」「C33DB」「C70GB」「M30RB」(製品コード) 上記4車種すべては、現行市販車の新エネルギー仕様へのマイナーチェンジモデル。既存市販車をベースにして、回生ブレーキ技術を取り入れ、より軽量化/スマート化を図って開発中。
  駆動用リン酸鉄リチウムイオン電池の容量を、従来モデルの60mAから、新モデルが80mAにグレードアップしており、航続距離を200km以上に改善。
  30%軽量化を実現した、新型駆動用二次電池を採用 (同電池は、IEC規格"IP67" (電気機器内への異物侵入に対する保護の等級) もクリアし、電池カバー等軽量化素材も採用)。
<新型の開発>
  ▽2015年発売3車種: 微型車「C10IB」(製品コード)、コンパクトカー「C50EB」(同)、中型車「C71GB」(同) が各1車種。
  ▽2016年発売1車種: 中大型モデル「C80GB」(同)
新エネルギー車販売目標  メイン企業「北京新能源汽車」
 <2015年>1.5万台、 <2016年>4万台、 <2017年>8万台、
 <2018年>11.3万台、<2020年>20万台 (中国新エネルギー車シェア15%超)
新エネルギー乗用車の生産動向  北汽新能源汽車は2014年11月時点、公用市場向け「紳宝EV」、一般消費者向け「E150 EV」および物流車市場向け「威旺 307 EV」を生産しているほか、2014年11月に新たに電気乗用車「EV 200」をラインオフした。4車種は共に北京市大興区采育工場で生産。

 

▽北京汽車股份: 新エネルギー車子会社を本社に売却
 北京汽車股份は2013年10月、新エネルギー子会社であった「北京汽車新能源汽車分公司 (Beijing Electric Vehicle Co., Ltd.)」(北京市大興采育区) を、親会社である北京汽車集団などに売却した。これにより、北京汽車集団は60%株保有の筆頭株主になり、商号も「北京新能源汽車有限公司」に改称。新エネルギー車事業を本格的に再スタートさせた。
 これに加えて、北京汽車集団は、2019年3月までの今後5年間に渡って新たに、北京新能源汽車の生産体制整備や、新車種・新技術開発に合計30億元の追加投資を発表した。(これまでの累計投資額は約5億~6億元。)
 生産体制整備では、2015年末までに北京新エネルギー車工場の年産能力を15万台 (第2期工場建設) に拡張するというこれまでの計画を変更。北京以外に約3カ所の分工場建設を加えて、新エネルギー乗用車の年産能力を15万台超構築すると改めた。
 一方、販売体制について、販売代理店体制に加えて、京東商城 (2014年3月企画始動)/天猫/第一電動网等の大手インターネット販売サイトでも販売店舗を開設する予定。さらに、厖大集団など国内販売ディーラーと専売店経営で提携するなど、多種な販売チャンネルを通じ拡販を図る。
 北京新能源汽車は、今後の新型車の計画について、EVに限らず、(無人)自動運転システム搭載車などのスマートオートモービルの全領域に進出する方針を明らかにした。Teslaの電気自動車(EV)や、Googleの自動運転自動車を追い越すという目標も掲げる。
 また、新エネルギー仕様自動車のモデル計画に関しては、今後、主にローエンド (若者向け標準販売価格5万~6万元)の小型EV、ミドルエンドの (個人/タクシー業者/公共公務用車市場向け)紳宝シリーズのPHV/EVなど新エネルギー仕様車、ハイエンド EVといった3シリーズ完成車のラインナップを構築。
 北京新能源汽車は、早ければ2015年末までに、航続距離300kmを有するEVの量産・市販を目標としている。(なお、2014年11月時点の北京新能源汽車製EVの航続距離は200kmほどである。) 但し、当面は航続距離80km以上/最高時速80km/h以上に達したエコノミークラスEV (乗用車) を先に市販する。
 新エネルギー車の拡販に向けて、とりわけ、2014年3月から、北京をはじめ、杭州(浙江省)、上海、広州/深圳(広東省)、南京/蘇州 (江蘇省) など都市への販売店設置を含む拡販戦略を強化・加速した。専売チャンネル設置の商談も進行中。

 

 



自主ブランドのモデル計画

北京汽車集団:主な自主ブランドの新型モデル導入方針/計画

SUV事業強化  北京汽車集団は、中国自動車メーカーの自主ブランドで、SUV事業において、既存大手長城汽車 (Great Wall Motor) を最強競合相手に設定。2015年末までには、傘下の紳宝ブランドで SUV 合計5車種以上のラインナップ増強を計画。
紳宝シリーズ  紳宝シリーズについては、中高級セダン/ハッチバック/MPV/SUVセグメントをカバーするラインナップへさせる。
威旺シリーズ  威旺 (Weivan) は微型バン/微型トラック/SUV/MPVセグメントをカバーする。威旺306/307、威旺M20(株州工場のみ生産)。
北汽シリーズ  北汽 (BAW) シリーズは Pickup/軽型トラック/大型トラック/軽型バスのラインナップを構築していく。
昌河ブランド
(シリーズ)
 江西昌河汽車は、現行の昌河/Suzukiブランドモデルのほか、2015年からの今後数年にかけて、北京ブランドモデルの生産も計画。 これに加えて、スズキとは、モデルチェンジや現地向け専用車の共同開発、スズキの世界戦略車種の導入も同時に進めていく方針である。車種ではA0/A/B級乗用車、微型バン、MPVを含む。
新エネルギー車  2014年12月時点、開発中 4車種と企画中3車種を含めて、2016年までに小型から大型までカバーした合計約8車種を開発へ。

 

従来型自主ブランド車のモデル計画

▽「北京」(「北汽」) 自主ブランド乗用車のモデル計画:

<紳宝 シリーズ>
  2014年以降の数年間に、再開発した前Saab車をベースとした紳宝プラットフォーム採用の新型車モデルは8~9車種のラインナップを構築。2015年には新型モデル5車種を導入し、同時に部品の共通化/モジュール化も推し進める計画である (北京汽車股份が2014年12月発表)。

モデル 発売時期 詳細
紳宝 D50
(仮称「紳宝 A150」)
2014年4月  紳宝シリーズの初モデル「紳宝 D70」より小型の「姉妹車」(A級エントリーモデル、Saab 9-5プラットフォームベース)。ボディサイズは、全長4582/全幅1794/全高1486mmで、ホイールベースは2650mm。標準販売価格は7.48万~11.98万元。2014年販売目標は5万台。
 最初にGDI自然吸気型の排気量1.5Lエンジン (最高出力83kW) を導入。5速MT/(6速モード付)CVTを組み合わせる。のち、ターボ付の同1.5Lエンジン (TGDI型) を追加する予定。
紳宝 D20シリーズ
(前・Eシリーズ)
2014年11月  A0級エントリー乗用車 (セダン/ハッチバックを保有)。Eシリーズ (セダン/ハッチバック/Crossover合計21車種) のマイナーチェンジモデルが出揃っており、紳宝シリーズに名称変更。標準販売価格は4.88万~8.28万元。
 セダン仕様モデルは、全長4322/全幅1720/全高1500/ホイールベース2500mm。Eシリーズにも用いた排気量1.3L (最高出力73kW/最大トルク124Nm)、または1.5L (同83kW/143Nm) のガソリンエンジンを採用。5速MT/4速ATを組み合わせる。
紳宝 D60 2015年前半  旧・Saab 9-3 プラットフォームをベースにした、ミドル/ハイ・エンドクラス (A+級クラス) のコンパクトセダン (コンセプトカーは「C60F」)。排気量2.0L (最高出力150kW)、または、1.8L (同130kW/最大トルク 240Nm) の ターボエンジンを搭載。5速MT/マニュアルモード付6速ATと組み合わせる。
 なお、2014年9月発表してからは国内一部の地域限定で1.8L ターボエンジン搭載モデルのテスト販売を開始。標準販売価格は11.98万~16.88万元。
紳宝 D80 2015年前半  2014年11月発表。紳宝シリーズのハイエンド中型セダン (2014年8月時点テスト運行中)。後輪駆動方式を採用。主な競合モデルは「紅旗 H7」「Audi A6L」に設定。
 北京 Benzの旧型 E-class のロングホイール仕様プラットフォーム「V212」を採用 (コンセプトカーは「C90L」)。排気量1.8L/(最高出力184kW)、または、2.3Lのターボエンジンを搭載。MT/マニュアルモード付5速ATと組み合わせる。
紳宝 CC 2015年前半  紳宝シリーズの高性能ラインナップモデル。セダン/ハッチバック/SUVとの3種類の車型を有する。
紳宝 X65 2015年
1~3月
 2014年11月にモデル発表済み。紳宝シリーズで初となる量産 SUV (ミドル/ハイエンドのA+級コンパクトタイプ)。 「長安 CS75」「傳祺GS5」を主な競合車種に設定。排気量2.0L ターボエンジンに、5速MT/マニュアルモード付6速ATと組み合わせる。
紳宝 X55 2015年
7~9月
 社内製品コード は「C61X」であるミドルA級 SUV。排気量1.5Lの、自然吸気型/ターボ付の2種類のガソリンエンジンを搭載。MT/ATと組み合わせる。
紳宝 C33
(開発コード)
2015年
7~9月
 小型SUV。1.3/1.5Lの自然吸気型エンジンを搭載。MT/ATと組み合わせる。
紳宝 X35 2016年  紳宝シリーズのSUV (A0級コンパクトタイプ)。コンセプトカーは「紳宝 C51X」。前Saabモデルがベースモデル。
 動力システムでは、ターボ付の排気量 1.5L ガソリンエンジン (最高出力121kW/最大トルク225Nm) に、CVTと組み合わせる。DCT (デュアル・クラッチ・トランスミッション) を今後追加搭載する計画がある。
紳宝 D90 2017年~  ハイエンドセダンであると報じられている。2014年8月時点は開発中。

<威旺シリーズ>
  既存市販車: 微型バンでは「威旺306」「威旺307」「威旺205」「威旺206」、MPVでは「威旺M20」がある。

モデル 発売時期 詳細
威旺M20 2013年10月  北京汽車股份自主ブランドの戦略小型MPV。株洲/重慶/江西 (昌河汽車) 工場で並行生産。30万台と年間販売目標に設定。標準販売価格は4.68万~6.38万元。
威旺306
中期改良版
2015年
7~9月
 中期マイナーチェンジモデル。排気量1.2Lの自然吸気型エンジンに、MTを組み合わせる。なお、現行市販モデルは1.0/1.2/1.3LのエンジンにMTと組み合わせる。
威旺307
中期改良版
2015年
7~9月
 中期マイナーチェンジモデル。排気量1.2Lの自然吸気型エンジンに、MTを組み合わせる。なお、現行市販モデルも同エンジンにMTとの組合せ搭載。

<北汽シリーズ (BAW/E等)>
  エコノミークラスの小型乗用車、SUVのシリーズとの位置づけ。北汽幻速シリーズは海外にも輸出する。

モデル 発売時期 詳細
北汽幻速S21.5L 2014年3月  5座席の小型SUV。ボディサイズは、全長4150/全幅1730/全高1730mmで、ホイールベースは2560mm (下記の北汽幻速S3より小型)。最高出力82kWで排気量1.5Lのエンジンに、5速MT/4速ATと組み合わせる。標準販売価格は5.88万~6.98万元。
北汽幻速S31.8L 2014年12月  コンパクトタイプのSUV (7座席)。ボディサイズは、全長4380/全幅1730/全高1720mmで、ホイールベースは2685mm。最高出力103kWで1.8Lのエンジンと5速MTを組み合わせた新仕様モデル。標準販売価格は7.28万元。
北汽幻速H2 2015年1月  北京 (北汽) シリーズのMPV。若者向けでファッション性が重要視されたデザイン。ボディサイズは、全長4520/全幅1720/全高1785 (ルーフ付1825) mm。2014年12月に関連会社「北汽銀翔汽車」の重慶工場でラインオフした。
 排気量1.5Lのエンジンに、5速MT/マニュアルモード付6速ATと組み合わせる。大型液晶パネル付後退駐車システム、ワンタッチスタートスウィッチを装備。
北汽幻速S6 ~2015年初  北汽幻速シリーズの中型SUV。「北汽幻速 S5」よりボディサイズは一回り大きい。
北汽幻速S5 ~2015年  北汽幻速シリーズのコンパクトサイズSUV。「北汽幻速 S6」よりボディサイズは一回り小さい。
北汽幻速Cross ~2015年  北汽幻速シリーズのCrossoverモデル。詳細は不明。
北汽40L
(BJ40L)
2015年12月  2013年12月から市販した「北汽40」のロングホイール仕様のオフロードSUV (4ドア)。ボディサイズは不明だが、ベースモデルである「北汽40」の同サイズは、全長4350/全幅1843/全高1837mmで、ホイールベースは2450mm。
 搭載エンジンはまだ明らかにされていないが、既存市販車である「北汽40」の搭載エンジンは、排気量2.4/2.7Lとの2機種がある。
北汽60
(BJ60)
2015年~  中型SUV (「Saab 9-3」がベースモデル)。ボディサイズは、全長4650/全幅1720/全高1450mmで、ホイールベースは2675mm。販売予定価格は13.98万~21.58万元。 排気量1.8/2.0/2.3Lのターボエンジンを搭載。北汽 (広州) 汽車の広州工場での生産を予定。
北汽 80 2015年~  旧「勇士」の小型モデルとも報道されている (軍隊向けオフロードSUV)。排気量2.4L のエンジン (最高出力105kW/最大トルク217Nm) を搭載。
北汽20
(仮称「BJ SC20」)
n.a.  北汽ブランドでの小型 SUV。ベースモデルは2013年4月開催の上海モーターショーで発表した「Concept 500」。ボディサイズは、全長4210/全幅1720/全高1735mm (ルーフ付は1770mm) で、ホイールベースは2560mm。販売予定価格は7万~9万元。
 最高出力78kWで排気量1.5Lの自然吸気型エンジンを搭載。5速MT/4速ATと組み合わせる。燃料消費量 (メーカー発表) は7.2L/100km。

注:幻速シリーズは北汽シリーズのサブシリーズで、重慶関連会社工場で生産中。

 

▽「昌河」ブランドモデル: MPVラインナップ追加で、昌河汽車を振興させる戦略起動へ
モデル 発売時期 詳細
福瑞達(Freedom) M50 2014年10月  昌河ブランドの小型MPV。北京汽車集団に再編された後の初モデルでもある。ボディサイズは、全長4440/全幅1700/全高1855mmで、ホイールベースは2790mm。標準販売価格は4.89万~5.19万台。
 「威旺M20」と同一のプラットフォームを採用。排気量1.5LのスズキBJ415型VVTエンジンを搭載。GPS/MP5マルチプレイヤーなどを装備。主な競合モデルは上汽GM五菱の主力モデルである「五菱宏光S」。販売目標は2014年1万台、2015年は7万~8万台。
スズキ新型
戦略車種
2016~
2017年
 スズキの世界戦略モデルの1種 (昌河ブランドでの販売が予定される)。江西省工場で生産。詳細不明。

注: 北京汽車集団の分工場になった江西昌河汽車の江西省(景徳鎮/九江市) 工場にも、北京ブランドの乗用車生産 (詳細車種は不明) を、北京本工場と併行して導入する計画がある。

 

▽「福田」ブランドモデル:

 2016年9月までの2年間に合計6車種の新型車導入を予定 (北汽福田汽車が2014年9月発表)。うち、中型SUVは 1車種 (「薩瓦納 (Sauvana)」)、セダン/ハッチバックは A級モデル 3車種とB級2車種の予定。
 これに加え、SUV/Pickup トラック販売増を見込んで、2014年6月に佛山市三水で新工場の建設にも着工した。

モデル 発売時期 詳細
新型福田・風景
(New View)
2015年~  北汽福田汽車の戦略車 (軽型バス) である「風景 (View)」の完全改良モデル。
福田高級軽型バス n.a.  南京Iveco「Power Daily」を競合モデルとした自社初となるハイエンド軽型バス。最高出力は120kWで、排気量2.8Lの北京Cunmins製ターボ付ディーゼルエンジンを搭載。燃料消費量(メーカー発表) は9.1L/100km。
欧曼GTL n.a.  2014年4月に米国で正式に発表した(世界初披露)。米Cummins等と共同開発した大型トラック。排気ガス基準EuroVIに適合。
薩瓦納
(Sauvana)
2015年初  福田 (Foton) ブランド傘下の新しいオフロードシリーズ「薩瓦納」の初モデル(中型SUV)。現行市販車「拓路者」(Toplander) がベースモデルで、コンセプトカーは「福田U201」。ボディサイズは、全長4830/全幅1910/全高1840mmで、ホイールベースは2790mm。
 排気量2.8L (ディーゼル仕様)/2.0L (ガソリン仕様) のターボエンジンに、5速MT/6速MT/6速ATと組み合わせる。二輪/四輪駆動モデルをそれぞれ設定。フレーム構造ボディを採用。
S500 2015年  福田ブランド傘下の新しいA級クラス新型車で、セダンとハッチバックを設定。北京市郊外の密雲工場で生産する予定。
S700 2015年  福田ブランド傘下の新しいB級クラス新型車で、セダンとハッチバックを設定。北京市郊外の密雲工場で生産する予定。

 

自主ブランド新エネルギー車のモデル計画

▽「北京新能源汽車」: 2014年に4車種を導入

 

モデル 発売時期 詳細
E150 EV(EV) 2014年  北京市の模範運行対象新エネルギー車に選ばれた小型EV乗用車。「E150」がベースモデル。ボディサイズは、全長が「EV 200」より短いが、全幅(1720)/全高 (1503)/ホイールベース(2500mm)では「EV 200」と同じサイズ。航続距離は160km以上。
北汽EV200
(EV)
2014年12月
(11月販売
予約開始)
 既存市販車「E150 EV」の2代目となる、「北汽」自主ブランドのEV ハッチバック。「北京新能源汽車」の北京采育工場で生産開始。標準販売価格は22.69万~24.69万元 (政府補助金9万元値引き後は13.69万~15.69万元)。
 既存市販車「紳宝D20」ハッチバックの車体デザインを継承。ボディサイズは「E150 EV」に比べて、全長は 4025mmと長く、その他のサイズ (全幅 1720/全高 1503mm) およびホイールベース (2500mm) は同じである。
 動力システムには、駆動用永久同期型モーター「72Ps」(最大トルク180Nm) に、駆動用三元系リチウムイオン蓄電池 (韓国SK製/容量30.4kWh) などを組み合わせる。航続距離は、総合走行測定モードで200kmであり、60km/h等速走行モードでは最大240km (エコノミー走行モードは最大260kmとの報道もある)。
北汽ES210
(EV)
2014年12月  北汽(北京)ブランドでの新型EV乗用車。航続距離 (メーカー発表) は最大210km。標準販売価格は34.69万元 (政府補助金値引き前)。
紳宝 EV 2014年12月  紳宝シリーズEVセダン (別称「紳宝 70EV」)。ベースモデルは「紳宝D70」。駆動用二次電池はリチウムイオン系 (容量38kWh) を採用。最高時速は130km/h。航続距離は180km超。
E150 レンジ
エクステンダーEV
n.a.  北京市の模範運行新エネルギー車にも選ばれた、「E150」をベースとしたレンジエクステンダー付EV乗用車 (PHVとも称される)。
威旺 306EV n.a.  「威旺306」のEV仕様モデル。北京市の模範運行新エネルギー車にも選ばれた。
威旺 307EV n.a.  「威旺307」をベースにしたEV微型バン。2014年11月に天津市の運送業者に50台納品済み。
A00級EV n.a.  2014年6月時点開発中の新しい小型EV(A00級)。インテリジェント車載技術が多数採用されている。
A級新エネルギー
仕様乗用車
n.a.  2014年6月時点開発中のA級新エネルギー乗用車。詳細は明らかにされていない。
S/C/L シリーズ
新エネルギー車
2015年以降  シーメンスと合弁する北京工場に導入する電気駆動システムを搭載。
Tesla Model S
競合車 (EV)
2016年  「Tesla Model S」に比べて、性能が高いハイエンドEV乗用車 (Audi A6と同一セグメント)。航続距離は300km超。R&D海外子会社と共同で開発し、2014年4月試作車を北京モーターショーで一時的に展示したが、詳細は未公表。2015年12月までに正式にモデルを発表する予定。
新エネルギーSUV n.a.  新エネルギー仕様SUV。詳細は明らかにされていない。
V One(別称"One") ~2015年7月  新エネルギー仕様の微型商用車。

 



参考:北京汽車の販売台数(工場出荷ベース)

  2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014
北京ブランド+福田ブランド 443,117 454,653 653,050 747,995 708,741 737,858 909,069 994,317
昌河汽車+昌河スズキ 0 0 0 0 0 0 55,232 141,068
北京Benz 19,730 22,586 19,620 38,856 77,795 93,664 116,006 145,468
北京現代汽車 231,137 294,506 570,309 703,008 739,800 859,595 1,030,808 1,120,048
合計 693,984 771,745 1,242,979 1,489,859 1,526,336 1,691,117 2,111,115 2,400,901

(注):子会社になった昌河汽車は、2013年6月以降から含む。

                     <自動車産業ポータル、マークラインズ>