ハノーバーショー2014:第65回IAA商用車ショー報告(下)

Volvo、SCANIA、RenaultとZFの展示

2014/11/10

要 約

 本レポートは、ハノーバーショー2014における、Volvo、SCANIA、RenaultとZFの展示内容について報告する。DaimlerとMANの展示内容についてまとめた上巻については、下記をご覧下さい。

関連レポート ハノーバーショー 2014
(上):Daimlerの自動運転トラックとMANの新大型エンジンの展示



Volvo:主要8モデル、デュアルトランスミッションの展示

 2012年のIAAで旗艦モデルFHがデビュー。2013年に大中型全車のモデルチェンジを完了した。

 2013年の西欧での市場シェア(GVW>6t)はDaimler、 MANに次いで12%でありモデルチェンジは一応好評に受け入れられている。

 また、既に大型ボンネット車のクラス8(大型トラック)で北米でのブランドを高めたVolvoはここ数年に亘り、 米国MACK他、 仏RENAULT、 日本のUDトラックスを傘下に収め、 中国東風汽車トラック部門に出資をするなどして、DAIMLER (BENZ)に次ぐ世界第2位のトラックメーカとなっている。


アウトバーンでのVOLVO群
徐々に市場に浸透してきたアウトバーン(A7号線)でのVolvo 群 (なお、一番左写真は'DAF新型')


 ドイツ勢ほどにはTCO(総所有コスト)のPRはなく全体には新エンジンによる燃費低減と環境適合性、総合的な車両管理による効率的経済性、車両品質とサービス等、技術面を訴え「Volvoは輝かしいアイデアを創り出す!際限なき持久力!」というキャッチフレーズをウインドスクリーンに美しく表示。


VOLVO展示会場
Volvo展示会場はやや狭いがスクリーンで仕切られた大きなFHシリーズがぎっしり!

VOLVO GROUPのサインディスプレイ やや控えめに掲げられているVolvo Groupのサインディスプレイ、VolvoのとなりはRENAULT、奥には中国 東風汽車がはじめてブースを出しトラクター他を出展。


展示概要:

・ 車両系: 旗艦車「FH16」をはじめとする大中型の主要8車種、
    FH460~750 (4×2、 6×4、 8×4)、 FL、 FM(4×2)、 FMX(10×4)、 FE(6×2)。

・ エンジン系: EURO Ⅵ対応「D16 16L 550ps-750ps」、「D13 12.8L 375ps-550ps」、

・ 新3機構:
   「世界初のIシフトデュアルクラッチ」、
   「電気油圧ダイナミックステアリングシステム」
   「新車と同時に搭載した前輪独立懸架エアサス」 …を展示。

・ ドライバー関係者のみならず、誰でも利用ができる、無料のカフェバーがあり、終始賑わっていた。

 

[FHシリーズ]

 昨年販売され一年を経過、新エンジンや新機構搭載、フロント周りの大きなグリルやウインド処理等外観的にも目立ちDaimlerやMANのドイツ勢に、SCANIAとともに立ち向かっている。


FH GLOBETROTTER XL トラクター
「FH GLOBETROTTER XL」トラクター、GVW18t 540PS(D13 12.8L)、I シフト、Front独サス、Volvoの中でも一番ポピュラーな車種、当然上級にはFH16もある。


VOLVO FH内装


 Volvo FH内装はモデルチェンジを機に一新された。インストルメントパネルはドイツ車とは異なる北欧風の乗用車(ワンボックス風)テイスト。 平らな運転台上面は室内が広く感じさせる。また一眼式複合メータやスイッチゾーンはトラック系としてはやや物足りないが、視認性や操作性は向上し問題ない。ステアリングハンドルは450/500mmの二つの直径をもつ。

 4点エアサスの内装パッケージは旧モデル同様3種類の高さで様々な仕様パッケージ用意。

 

[D16 エンジン ]

 効率的経済性、環境適合やCO2削減等を狙い、また車両の大型化に合わせるよう各社とも高馬力指向でありVolvoもその先端を走っている。

 FHモデルチェンジとともにデビューした直6で欧州最強を誇るD16 エンジン。一般にはこのショーで初お目見え、16L 550、 650、 750PSの3仕様。車両全体で、オートマティックトランスミッションIシフトの効果込みで、15%の燃費低減に寄与。

 垂直取り付けのノズル射出ユニットや燃焼室の幾何学的形状等でエンジン経済性を改良、また、4ロッカーアームのカム設計で最大639psの制動性能発揮、全ては後述の'Iシフト'と制御との相互作用で安定した経済性と平均速度を確保。



[ I SHIFT-DualClutch]

I SHIFT-DualClutch


 世界初の「Iシフトデュアルクラッチ」はEUROⅥ エンジンに関連した展示としては、初めてであり操作スイッチはMAN同様ドライバーシートに固定でR(バック)-A(自動)-M(マニュアル)のノッチ操作で簡単。(尚、デュアルクラッチトランスミッションは三菱キャンターでも採用)。

 ダブルクラッチのIシフトトランスミッションは2ドライブシャフトとダブルクラッチ機能を持つ変速機構。自動変速制御と12速スプリッタとレンジギアボックスで2つのギアが一度に選択出来る。パワーシフトはギアはトラクションを中断せずに切り替えられ、トルクが維持されギア変更時にスピードを落とさずスムースに走れ、ドライバーにとって操作は簡便で効率的運行が出来る。

 I-Shiftの設定の他、デュアルクラッチトランスミッション、エンジン、 リアアクスルなど、多くのパワーラインと組み合わせて、顧客の要望するパッケージ(ソフトウエアパッケージ)を用意。燃費低減ニーズの長距離用や建機用、オフロード用と様々選べる。

 

[Dynamic Steering] (電気油圧ダイナミックステアリングシステム)

 従来の油圧式パワーステアリングに、電子制御の電気モータをステアリングギアに追加装備したもので、方向安定性を持ち、自動的に道路路面状況を察知。軽い操作力で安全で快適な操作環境を提供。操舵可能装置の位置決め機能を備えたアクティブステアリングシステムで、直進安定性/低速での操舵力という相反する条件での必要な制御を実現させ、ステアリングホイールが自動回転や中立位置の両方を安定させる。(ZFのサーボツインステアリング同様)

 

VOLVO Dynamic Steering
[Volvo Dynamic Steering]


フロント独立懸架装置フロント独立懸架装置:大型トラックでは初物。4×2や6×2車(主としてトラクタ)に取り付け可能、またフロント軸重8.5t迄と以外に適用車種が少ない。


[FH 16]

FH16
主砲750ps D16エンジン搭載のFH16車
左は重トラクター
右は6×4原木運搬車
リア エアサス GVW 30t
今回はどのメーカーも出展。

LEDのリアコンビランプ上級車はLEDのリアコンビランプ(Volvo、Daimler、MAN、SCANIA)


F16 8×4総輪エアサス 重トラクター
F16 8×4総輪エアサス 重トラクター、
最大750PS GVW36t GCW 250t<

欧州では風力発電用ブレードや重機タービン等陸上輸送が盛んであり、
重トラクター分野ではMANやSCANIA等とシェアを分担。
   1300L燃料タンクやエアタンク等の補機類は
   キャブバックに合理的にレイアウト。

 

[FMX]

FMX540 FMX540
  10×4 リアエアサス
  GVW60t 建設用ダンプ
  D13 エンジン 540ps

泥濘地や砂利道安定走行の為、エアサス仕様低重心。

キャブは旧型でフロント周りをマイナーチェンジ。

 

[FL]

FL240 FL240
  4×2 リアエアサス
  GVW12t 車載フラットデッキ
  D5K エンジン 240ps

キャブ巾2100mmの中型車、キャブはRenaultやDafと共用している。

 


 



SCANIA: 最新車「STREAMLINE」を一大展示

 モジュール設計&部品構成で先進的なSCANIAは2013年、EURO Ⅵ対応エンジンを主とし、経済性、効率性、快適性等の性能面及び、サービス性の向上を狙ってG-Rシリーズで新商品ブランド「STREAMLINE」とするマイナーチェンジを行った。

 「STREAMLINE」は外観こそ細かい変更だが欧州での販売は好調で2014年第2四半期迄の受注残高は過去最高に達した。


SCANIA
アウトバーン(A 7号線)のSCANIA    Gottingen付近で


 会場展示は地元勢に比べ面積は限られるが、TCO(総所有コスト)の概念である「'燃費効率化'と顧客の収益性、 スカニア技術の持続可能性及びサービス性」を全面に出し、展示車付近に垂れ幕で顧客指向の様々なフレーズを表記演出。事前に寒冷地でのカモフラージュされた試験車写真のから、フルモデルチェンジが予想されたが最新現行車の展示であった。

 今やMAN同様VW傘下になったが、SCANIAらしくドライバーに大人気で相変わらずの賑わいを呈していた。

 

SCANIAブース
北欧ブルーに塗色統一されたSTREAMLINE 終日賑あうSCANIAブース


 展示ポイントは、やはりドライバーが乗りたいトラックベスト1ともされる、旗艦「V8 R730」をはじめとするEURO Ⅵ対応の「STREAMLINE」トラックシリーズで、DaimlerやMAN同様、トラクター、スワップボデー用車、 原木運搬やダンプ等7車種、各社同様のCNG車両及びバスを展示。

 エンジンは燃費低減の経済性をアピールし 16L V8から9L-13Lの直6迄4機種を一体型SCR排気後処理部品と併せ展示。

 

V8 R730 をはじめとするSTREAMLINEの報告

V8 と 旗艦R730
EURO Ⅵ対応V8 と旗艦R730 ドライバー家族と子供達
(欧州ではトラックへの理解が子供時代から育まれる)

 

R730
R730STREAM 欧州唯一のV8エンジン 搭載のモンスタートラクター
「Fahrer(ドライバー)」:'最も眼の肥えたオーナードライバーの為の1台'…とPR!
730ps    6×2 トラクター    GVW 18t GCW 44t    フルエアサス


V8 エンジン:16.4L 520、580、730ps (最大トルク2700-3500Nm)の3仕様、2007年導入の新SCANIAモジューラー エンジンプラットフォームに基づくもの。評判高い超高圧燃料噴射とSCANIA排ガス処理で燃費低減と環境性能を図る。

キャッチコピー:「パワーとトルクはいつもドライバーの要求に応じ、優越感を持たせる!疲れを知らないタフで強いパワーであらゆる環境性能要求に適合」。


V8 エンジン


直6出展エンジン:EUROⅥ対応 9L 320-340ps 、13L 410-450ps 3機種、
ショーでは、新型エンジンは 13L 450psを展示。EGR(排ガス循環)無し、1SCR (触媒還元後処理)のみで高出力、経済的効率性と環境性能を確保、新世代の中核エンジンとして売り込み。

直6出展エンジン

 

「STREAMLINE」

13L系、16L系エンジン搭載車に採用の燃費低減効率化機構-装置類:
顧客の運用コストを削減し高いサービス性供与で車両稼働率と輸送環境パフォーマンスの向上を図る技術革新をSTREAMシリーズに盛り込んだ。(SCANIAコメント)


13L 450psエンジンを主にした燃費低減パネル:

車両系で 旧車比 8%低減 内、機構 装置系で 3%低減
燃費低減パネル


・エコモードOPTICRUSE:より燃費効率最適化のため新たにパフォーマンスモードを設定。スカニアオプティクルーズコントロールとアクティブ変動予測(GPSと地形状況での走行条件)とエコロールシステムを統合しエコノミーモードで4-5%(速度予測制御で燃費低減)。

OPTICRUSE

・制動使用の条件を判断して、燃費を節約出来るフリーホイル機能付SCANIAリターダ。
・エンジン内のブレーキ圧縮機でさらなる燃料削減、T/Mギアボックス内のオイルレベルの最適化等々で燃費節約2%。
・より高い加工温度と低い粘度の専用オイルで燃費低減に寄与。
・サービス性の向上 (トラック稼働時間の確保:運行、耐久性、堅牢性)
   リアルタイムの故障診断、メンテナンスサービス、故障対応等へ専用アプリを設定し車両状態をオンラインで保守する。
(以上、一部 SCANIA広報資料による)


・ G&Rシリーズにキャブのフロントコーナに効果的なエアフローをえる為のガイドフィンを付加し空力向上-泥ハネ防止と燃費低減化。他車がコーナパネルに付けているコーナーベン(空気取り入口)をなくしキャブをすっきりさせ他車と差別化を図った。

キャブコーナーエアロガイドフィン デイタイム一体ヘッドランプユニット
エアロガイドフィン ヘッドランプユニット

*安全性:・LEDインジケータとデイタイムランプ一体のヘッドランプユニット
       より広い照射域確保のサンバイザランプ

*ドライバーへの配慮:
・ より高い誇りが持てるSCANIA品質、プレミアム感を演出。
・ 滑らかで洗練させた外観、オプションピンストライプ、新ブルーカラー
・ 内装品質の向上、キャブ内換気改造、レザー表皮プレミアムシート、内装色(サンドカラー)、
・ ナビ、ブルートゥース、AUX、USB、SDカード等が装着出来るオーディオシステム、

 さすがにキャブ基本骨格は古く、R730でも他車にあるフラットフロアではない。操作性の良いラウンディッシュなインパネ形状は変更無し、R730バージョンとして華飾モールやアシスタントテーブルを用意。

ドライバーへの配慮

* SCANIAに限らずトップレンジトラクターは最近ではプラットホームの品質を向上させステンレスやアルミの縞板を全面に貼っている。 尚、ミドルレンジ以下は最小低減の面積に貼っている。
リアコンビランプは徐々にスタイリッシュなLED化を図り、視認性向上。

縞板

* 各社とも同型を展示する、低床トラクター(左)とスワップボデー専用シャシー車(右)、容積重視の顧客向けの低床トレーラ対応でカプラー上面地上高は各車90cm前後。
スワップボデー車は、上巻で既述の通り欧州域内では平均的に需要があり大手各社が出展している。シャシーは標準化。

低床トラクター
カプラ地上高91cm低床トラクター
R45013L 450PS 4×2、GVW18t フルエアサス
SCRのみの排ガス対応で最新エンジン搭載、
スワップボデー専用シャシー車
R49013L 490PS 6×2、GVW20tフルエアサス
100%のバイオディーゼル走行可能。

 

原木運搬車
R520
V8 16L 520ps 6×4 GVW30t
オフロード建機用ダンプ車
G450
13L 450PS 8×4 GVW36t
原木運搬車 オフロード建機用ダンプ車

 

CNGトラクター
  CNG車も大手各社が出展
  SCANIA はパワーと静粛性をPR
G3409L 340ps 4×2 CO2を最大95%削減(バイオガス車)
近距離配送冷凍トラック
  SCANIAは代替燃料対応に熱心
  静粛性と経済性をPR
P3209L 320PS 6×2 CO2を最大66%削減(バイオガス車)
CNGトラクター 近距離配送冷凍トラック


 

 



RENAULT: フルモデルチェンジ車デビュー及びコンセプト車

 RENAULTトラック部門は日本のUDトラックスと同じくVolvo グループの一員となり大型トラックの本格的なフルモデルチェンジを実施、今回のIAAに出展した。

 2013年欧州市場でのシェアは、母国ではトップだが西欧全体では8.5%と低調であった。

 好評だった大型旗艦車「MAGNUM」はじめ「PREMIUM」は姿を一変し、新大型車系としてシリーズ統合を図った(車種整理)。

 

先代 RENAULT 先代 RENAULT

左:PREMIUM
右:トップレンジ MAGNUM
2012年の#64回IAA 写真


 Volvo グループとしてVolvoブースに隣接しこじんまりとRENAULT 会場を設定。大型車-小型車迄シリーズを横並びに分かり易くレイアウト。

RENAULT 会場
大型-小型迄、新シリーズとして展示
新シリーズとして展示

 大型系と期を同じくして中小型車種もマイナーチェンジ。ルノートラック全車を呼称「RANGE」シリーズとした。

 大型車種の数種類あったキャブは2013年に新デザインの一種類に整理統合し4×2トラクター系は「RANGE T」、6×4汎用ダンプ系は「RANGE C」、8×4特車系はGVW32tの「RANGE K」…と車種もシリーズ統一した。


 尚、大型系エンジンはボルボ[D13(520ps)-D11(480-430ps)]エンジンをルノー仕様とし全車に搭載した。


RANGE T

 フルモデルチェンジした大型トラクター「RANGE T」13L 520ps GVW 18t
 欧州トラックジャーナリストによる「2015 TRUCK OF YEAR」に選ばれた


 従来ドライバーに好評だった旗艦「マグナム」は無くなり、幾何学台形形状や見切り線をモチーフとした内外デザインに一新。ウインド傾斜もあり室内はやや狭くなった。

 しかし特徴もあり伊や英国のデザイン賞を得た。

 大型車としての風格や落ち着きははたしてどうなのか、今後のドライバの評価が待たれるところである。やたらに新しい形状やモチーフを狙っているが機構部品丸出し部や車体構成部品の扱いが荒っぽい。

 

RANGE C, RANGE K
建設用「RANGE C」 11L 460ps 6×4 GVW 26t オフロード用「RANGE K」 11L 460ps 8×4 GVW 32t


 全体にはRENAULT OPTIFUELパッケージ(ハード、ソフト面)で総合的燃費低減に徹している…効率的プロフィット、油圧駆動のOptiTrack、フリート管理システムと運行管理トレーニングシステム、車両の経済性、堅牢性と信頼性等を訴えている。

 前回提案された画期的な大型EVトラックは今回展示がなかった。「Volvo」の完全子会社となり車両シリーズやイメージなどはすっきりしたが「ルノートラック全体の技術的な勢いと独自性!」のPRは弱かった。(Volvoへの遠慮?)

インストルメントパネル

 大型系「RANGE T、C、K 」の内装 インストルメントパネル
クルーズコントロール、 スピードリミッター他操作系をもつ多機能ステアリング、オートマなど主パワーライン系操作はコラム側ノブ(SCANIA等と同じ)、カーボン材等の利用、前述したが旧型と比べるとフロントウインド傾斜がありインパネ等も圧迫感があり、フラットフロアでも室内は狭くなった印象がある。


 小型車種はスペイン ニッサンイベリコモータース製のキャブを流用しフロント周りをマイナーチェンジ、全車種を「RANGE D」シリーズとした。中型バン車「ルノーマスター」は従来より共通化している伊イベコ「デイリー」のフルモデルチェンジに合わせ一新した。


RANGE D
配送バン[RENAULT MASTER]からGVW12tの中型迄呼称は全て「RANGE D」

 


 



技術コンセプトの展示

 IAA報告(上)でDaimlerのコンセプトトラックを報告したが、その他コンセプト的な技術が展示されたので一部を以下報告する。

 

 [RENAULT-Optifuel LAB2 Truck Concept]

  「オプティフル(燃料最適化) プラクティス」

  独自のパワーエネルギーと車両構成項目で効率的運行を可能にする!


 RENAULTは2010年からOptifuel LAB 1として燃料最適化のコンセプトトラックを製作、車両の大型化、新動力源組合せ、 トラックとインフラの相互作用増進等で物流エネルギーの最適化を図ってきた。今回2年間の走行実験を経た第2世代の「LAB 2」を出展。(展示は残念ながら1/5縮尺モデル)


・ 車両構成サプライヤーとの車両エネルギー削減化協業研究、足回り抵抗や補助駆動装置、空力向上や消費エネルギーの削減管理。
・ 二つのパワー電源エネルギーのトライ…太陽光パネルの設置し、エアコン等の使用。
・ 排ガスの熱を電気エネルギーへ変換し発電。
・ 空力特性の向上…車両形状、空力アタッチメント、タイヤの最適化、炭素繊維採用での軽量化。
・ GPS、オートクルーズ等のドライバー効率経済運転の支援。

LAB2 Truck Concept

(部分写真は広報資料)

・ 車体整流、 足回りやタイヤパターン、 軽量化、
・ 可変ルーフディフレクター整流機能、
・ カメラによる安全視界の確保、
・ トレーラー及びキャビンディフレクター部分に太陽光パネル、
・ トレーラアンダーエンドの空気整流版、
・ 一部にCFRP(カーボン材)の使用、

LAB2 Truck Concept

 

 [ZF INNOVATION TRUCK CONCEPT] タブレットによる車外リモートコントロールで自動走行

・ 25.25m長大ダブルストレーラの後退時や陜地など技量が必要な運転操作を車外からハンドタブレットリモコンで操作支援するシステム。
・ トラックドライバーは2つの曲折点をもつダブルストレーラを希望の速度で曲折方向をタブレット上で指の操作で調整指示する事が出来る。
・ ハイブリッドZFトラクソン(電気圧パワーを使用したツインリンクステアリングシステム)と テレマティクスでのデータ転送(無線センサーでトレーラの車軸の相対角度を検出)情報 によりタブレット上でアクスル角と車速を操舵制御する。
・ タブレット画面では車両の平面視を示し、トラック上のカメラは画面上に直接の周囲を示す。ドライバーが前後進選択、0.5-4km/hrから変化する速度を選べる。すべて普通のタブレット同様に指のスライド操作である。
・ ドライバーはトレーラ後退時の身を挺しての複雑なハンドルさばきと、眼と身体動作から解放されストレス軽減を図れる。
・ ドライバー不足、高齢化等を考慮。また直接運転、否運転の区分を明確にしていきドライバー職能向上をも目的としている。

 

ZFブースでは縮尺モデルにより、来場者に実際のタブレットを使って「倉庫入出庫走行や車庫入れ」を体験させている。

女性や学生でも操作を覚えればすぐ出来る!
↓ 屋外ピットでの走行実演

屋外ピットでの走行実演

 (一部写真は広報資料)

以上

                     <自動車産業ポータル、マークラインズ>