Renault新中期経営計画:中国・ロシアなどの事業を強化

アライアンスとの提携と欧州での合理化で収益性を改善へ

2014/04/21

要 約

Renault Group の欧州/欧州外地域別販売台数 Renaultの2013年の世界販売台数は前年比3.1%増の262.8万台となった。前年に引き続き、欧州域外での販売が5割以上となった。
2013年の業績は、売上高は前年比0.5%増の409億3,200万ユーロ、営業利益が58.8%増の12億4,200万ユーロとなり、一方純利益は59.4%減の6億9,500万ユーロに留まった。

 Renaultは2017年までに売上高500億ユーロ達成と、営業利益率5%以上とフリーキャッシュフロー黒字維持の目標を2014年2月に発表。達成のため、フランスでは人員削減とリーン生産方式を導入して、コスト減を狙う。

 販売比率が5割以上となった欧州域外では、ロシアではパートナーのAvtoVAZと共同購買や、Ladaブランドの品質向上を実施する。中国では東風汽車との合弁会社設立を2013年12月に発表。中国で現地生産を行い、事業拡大を狙う。ブラジルでは工場に更に投資して、生産能力を増強し、2016年に国内シェア8.0%達成を狙う。韓国ではRenault Samsung中期計画を発表。2016年までに国内販売で20万台以上に拡大し、韓国市場での販売台数トップ3を目指す。インド・インドネシア・モロッコでは現地企業との提携、生産能力の増強、お買い得くモデルの導入などを行い拡販していく。

 またRenaultは日産とのアライアンス提携を強化して、研究・開発、生産、部品調達、人事を統合し、コスト削減を図り、経営を効率化する。コモン・モジュール・ファミリー(CMF)や部品調達の規模を拡大し、スケールメリットの向上を図る。

関連レポート:
日産自動車:新興国向け戦略車「ダットサン」をインドなど4カ国に投入 (2014年4月掲載)
日産自動車:Renault・日産新型車の80%以上をCMFベースで開発 (2014年4月掲載)
欧州6社2013年実績と2014年見通し:VWは世界販売1,000万台へ (2014年3月掲載)



Renaultの目標と戦略:日産との提携とCMF導入でコスト減を狙う

経営計画「Drive The Change」の更新

2014年2月、Renaultは更新した経営計画「Drive The Change」を発表した。 「Drive The Change」中期経営計画は2011年2月に発表され、中間目標として2013年末に販売台数300万台以上、自動車部門のフリーキャッシュフロー 20億ユーロ以上、Renault Group の営業利益率 5%以上を掲げていた(2013年の世界販売台数は262.8万台、自動車部門のフリーキャッシュフローは8億2,700万ユーロ、営業利益率3%)。

経営計画「Drive The Change」

売上高 ・2017年までに売上高500億ユーロ達成を目指す。(2013年:409.3億ユーロ)
営業利益 ・営業利益率5%以上、フリーキャッシュフロー黒字の、毎年維持を目標とする。
プラットフォーム ・2016年までにアライアンス内の8割の新型車でプラットフォームとモジュールを共有する(CMFを適用する)。それらの新型車では、車両の65%(コストベース)を共通化したモジュールで構成する(現行35%)。
部品調達 ・BRICsで2016年までに、部品現地調達率を80%に引き上げる。
工場稼働率 ・2016年までに、欧州の工場稼働率をRenaultとアライアンス、提携企業の合計で100%を目指す。
モデル計画 ・新興国市場向けのエントリーモデルのAセグメント車の導入、新型TwingoとTrafic Vanの2014年秋の投入、新型Espaceや、Megane、Scenicのほか、B~DセグメントのSUVの投入など、幅広く車両ラインアップを更新する。
Renault・日産は提携を強化、4機能を統合し新体制を構築

 2014年3月、Renaultは4月より、日産と研究・開発、生産、部品調達、人事の4分野を統合する計画の開始を発表した。2016年までに相乗効果による年間43億ユーロのコスト減を目標としている(2012年は26億9千万ユーロ)。

統合する4分野

研究開発 コモン・モジュール・ファミリー(CMF)開発、先行開発、EVを含むパワートレイン開発、システム開発、実験施設および実験機能を統合など。Renaultでは2014年末発売予定のEspace、Scenic、LagunaからCMFを使用予定。
生産技術・物流 グローバル生産戦略(アライアンス外からの車両の調達を含む)、生産工程技術、生産管理およびサプライ・チェーン・マネジメントを統合対象とする。また、両社の工場で日産車もRenault車も生産できるようにするなど、生産能力を柔軟に活用できる体制を整える。
部品調達 統合することによるスケールメリットの拡大で、43億ユーロのシナジー効果を見込む。
人事機能 グローバル事業での人事方針などのプロセスを共通化。また、両社の幹部約2,000人のデータベースを構築して適材適所の人材を送り込めるようなシステムを構築する。

CMFを導入、大幅なコスト減を狙う

 Renault日産アライアンスは車両アーキテクチャーのモジュールシステムである「コモン・モジュール・ファミリー(CMF)」を、2020年までに生産台数全体の70%に適用し、1モデル当たりの開発費を最大40%低減、部品購入コストは最大30%削減を狙う。
(ご参考:日産自動車:Renault・日産新型車の80%以上をCMFベースで開発

CMFのバリエーション

・CMF-A はインド市場などの高成長市場向けで、小型で燃費性能に優れる超低価格モデルを生産する。

・CMF-B は日産March、Renault ClioなどBセグメント車が対象。

・CMF-C/Dは大型乗用車、SUV、クロスオーバーに適用する。



フランス:人員削減と生産ラインの整備、リーン生産方式の導入

 Renaultはフランスで、2013年より進めていたリストラ施策を引き続き実施し、また生産時の無駄を排除するリーン生産方式をグループ内で浸透させる為の訓練施設の開所など、コスト削減策を推し進める。

2013年に発表したリストラ策を実行し、2,500人を削減 2014年4月、Renaultは2013年1月に労働組合と合意した7,500人の人員削減計画のうち、初年度に2,500人を削減したことを発表した。同社は2016年までに7,500人削減し、5億ユーロの経費削減効果を目指す。
リーン生産方式の訓練を実施、生産時の無駄の排除を徹底 2014年3月、RenaultはフランスFlins工場内に生産技術研修所の開所を発表。リーン生産方式(lean manufacturing)の訓練を実施し、製造工程における無駄を排除し、費用低減やスペースと在庫の最適化を図る。同所はFlins工場内のグローバル・トレーニング・センター(GTC)の一部としても機能する予定。GTCは2008年に300万ユーロを投じて設立され、2013年には600人が訓練を受けている。
PSAとRenault、仏2工場の株式持ち合いを解消 2013年11月、PSAとRenaultはエンジン・トランスミッションでの株式持ち合い解消を発表し、1969年より続いたエンジン・トランスミッションの生産協力が解消された。両社が50%ずつ株式を保有するDouvrinエンジン工場はPSAが全株式を取得し、Renaultが80%を保有するRuitzトランスミッション工場の残り20%を取得する。
混流生産に対応し、ニーズに柔軟に対応 2013年5月にRenaultはフランス、Douai工場に4億2,000万ユーロを投入。混流生産が可能なフレキシブルなラインを構築し、需要に合ったモデルの生産や効率性を高めると発表した。2014年からEspace、Lagunaステーションワゴン/ハッチバック、Scenicロング/ショートモデルの5車種を生産。

 



ロシア:AvtoVAZと共同購買会社設立、Ladaブランド品質改善及びコスト低減を見込む

Renault・日産、露AvtoVAZと共同購買会社を設立 2013年9月、Renault日産アライアンスはロシア国内で、Renault、日産、AvtoVAZ3社の部品調達を一定の割合で一本化してコスト削減し、 Ladaブランド車の品質改善を進める計画を発表。Renaultと日産の共同購買会社 Renault-Nissan Purchasing Organization(RNPO)とAvtoVAZが折半出資し、新会社Common Purchasing Organization LLC (CPO)を設立した。パワートレイン関連部品、工場の生産設備の調達のほか、部品の品質・コスト・納期などをRenault・日産並みに引き上げる。また、サプライヤーとの関係を強化することで、ロシア国内での現地調達率を拡大および、サプライヤーの技術と品質を引き上げるとしている。
AvtoVAZ、Renault・日産のパワートレイン生産開始 2013 年12月、AvtoVAZはTogliatti工場で、Renault日産アライアンスのエンジンおよびトランスミッションの組み立て生産を開始した。生産量は年産30万台でRenaultのB0プラットフォームを使用したモデルやLada Largusなどのモデルに搭載するほか、Renaultのモスクワ工場にも出荷する。

 



中国:武漢市に合弁工場を建設/韓国:Renault Samsungは国内販売台数トップ3を目指す

中国:東風汽車集団と提携、中国で事業規模の拡大を図る

Renaultと
東風汽車集団、
合弁設立で正式調印
・2013年12月、Renaultと東風汽車は合弁会社「東風雷諾汽車有限公司(Dongfeng Renault Automotive Company Limited、DRAC)」の設立について正式に調印した。投資総額は77.6億元(約8.7億ユーロ)で、出資比率はRenaultが50%、東風汽車が50%。湖北省武漢市の漢陽区に総面積95ヘクタールの完成車工場を建築する。2014年末に建設開始、2016年に稼動予定。当初は15万台の年産能力を整備し、その後30万台に引き上げる。
2016年にRenault Koleosを第1弾モデルとして投入予定。また、東風Renaultの自主ブランドモデル投入も計画されている。販売はRenaultの既存のディーラー網を活用する。また2016年には、120店舗に増加させる計画(2013年12月:96店舗)。

 

韓国:中期計画を発表、ラインアップを強化し国内販売増加を実施する

Renault Samsungの2016年までの中期計画

Renault Samsungは2014年4月に以下の計画を発表した:

・国内で品質トップを目指す
・国内販売で2016年までに2013年比で70%以上増加となる20万台以上に拡大し、韓国市場での販売台数トップ3を目指す。
・SM5のディーゼルモデル追加や、SM5とQM5の後継モデル開発などのラインナップ強化。
・釜山工場が日産ローグの新型モデルを年間8万台規模で受託生産し、2014年8月から北米に輸出する。
・Renault MeganeベースのSM3 Z.E. EVセダンの輸出拠点となる。セダンの需要が拡大している南米や2015年からアジア市場で香港とシンガポール向けの輸出を開始、そのほかに輸出先としてチリや欧州市場への拡大も計画。
(なお、EV Fluence Z.Eは、電池を供給していたBetter Place社が2013年5月に清算を表明したため、トルコBursa工場での生産を停止しているが、韓国へ生産拠点を移管すると2014年2月に報道された。)



その他市場での増強・生産体制整備

ブラジル:生産能力強化と流通センター設立、2016年にシェア8%を目指す(2013年:6.7%)

Curitiba工場の強化 2014年4月、RenaultはCuritiba工場に、2014年~2019年間に、新たに合計5億レアルを投資すると発表した。新モデル開発等に充てられる。Curitiba工場にはすでに5億レアル(約1億6,200万ユーロ)が投じられ、2013年3月に2カ月の改装期間を経て再開。年産能力は28万台から38万台に引き上げられた。これは2010年から2015年の期間における、総額15億レアル(約5億8,300万ユーロ)の投資計画の一部だった。
パーツ流通センター
設立へ
2014年4月、RenaultはParana州Quatro Barras市にパーツ流通センターを設置し、2015年下半期に稼働開始を予定する。今後10年間で2.4億レアル(7,800万ユーロ)が投資される。パーツや車両コンポーネントはブラジル国内の他、チリ・アルゼンチン・コロンビア・メキシコなどの中南米のほか、南アフリカやフランスにも流通させる。
Renault、
ブラジルでEV開発
2013年10月、Renaultは電力会社ItaipuとEV開発で技術提携したと発表。超小型EV TwizyのSKDキット32台分を、ItaipuのEV開発センターに提供する。段階的に部品を国産化して、現地サプライヤーの育成を行うことが主目的となっている。

インド:超低価格車や廉価モデルの導入

Chennai工場で
低価格車の生産を2015年開始予定
Renault・日産が初めて共同で建設したChennai工場では現在、Renault Pulse, Scala, Dusterに加え、日産車も生産している。2015年にはCMF-Aベースの超低価格車の生産を開始する予定。
Scalaに廉価モデル
追加で拡販を狙う
Renaultは2013年6月、Fluence/SM3の姉妹車である、中型セダンScalaのディーゼルモデルの低価格バージョン、「RxE」を発売した。販売価格は82.9万ルピー。従来のラインナップである「RxL」(87.9万ルピー)および「RxZ」(96.8万ルピー)に低価格モデルを追加することで販売拡大を狙う。
Scalaはガソリン車と合わせて全6グレードとなった。ガソリン車は3グレードで、販売価格は71.9万~99.9万ルピー。ScalaはRenault日産のOragadam工場で生産されている。

 

インドネシア:Indomobilと組立・販売について提携

インドネシアで
Duster発売:
Indomobilと
組立・販売提携
2013年9月、Renaultは18日、インドネシアの自動車大手PT Indomobil Sukses International, Tbk(以下Indomobil)と組立・販売についての提携を発表した。DusterをIndomobilの工場で組み立て発売した。DusterはインドChennai工場よりSKDキットを輸入し、Indomobilのジャカルタ工場で組み立てる。Dusterに続き、Koleos、Megane R.Sも販売予定。 Koleosは韓国・釜山工場から、Megane R.SはスペインPalencia工場から輸入。また、2015年にはインドネシア専用モデルを現地で組み立て、投入するとしている。

モロッコ:生産能力の増強

モロッコ工場で
第2ライン完成、
年産34万台に
2013年10月、RenaultはモロッコTangier工場でSanderoおよびSandero Stepwayを生産する第2ラインの設置が完了したと発表した。4億ユーロが投資され、新たに1,400人を採用し従業員数は合計5,000人となる。2014年の年間生産能力は34万台となる。

アルジェリア:新工場を建設し生産能力増強

アルジェリア
合弁工場の
建設開始
2013年9月、RenaultはアルジェリアOran近郊に、Oued Tlelat新工場の建設開始を発表した。同工場は、Renaultとアルジェリア国営自動車産業(SNVI)の合弁工場で、出資比率はRenaultが49%、アルジェリア国営自動車産業公社(SNVI)が34%、アルジェリアの国営投資ファンド(FNI)が17%。2014年11月に稼働予定で、乗用車および小型商用車(LCV)を組み立て、主にアルジェリア市場で販売する。当初はSymbolを年産2万5,000台規模で生産する。国内需要の増加に応じて、年産7万5,000台への引き上げも可能としている。


Renaultの2013年世界販売台数は262.8万台、欧州域外での販売比率は50.5%

 Renaultの2013年の世界販売台数は、前年比3.1%増の262.8万台となった。 市場別に見ると、Europe市場ではフランスでの新型ClioやCapturの好調や、スペインやイタリアなどでのDaciaブランドの好調により、前年比2.4%増の130.2万台となった。
また、2013年の欧州域外市場での販売比率は前年より0.4%ポイント増加して、50.5%となった。Americas市場では前年比3.5%増の46.7万台となった。ブラジルCuritiba工場拡張に伴う2カ月間の稼働停止などが影響したものの、SanderoやDusterが好調。アルゼンチンではClio、Duster、Sanderoが人気で国内シェアが前年比0.6%ポイント増加の15.4%となった。Asia-Pacific市場では、インド・韓国などで販売が伸び、イラン以外での合計では2012年比で28.9%増加したが、2012年7月からのイランでの販売停止の影響により、7.8%減の23.8万台となった。
ブランド別にみるとRenaultブランドが前年比0.4%増の213.1万台、Renault-Samsungが1.5%増の6.7万台と、前年からあまり変化が無いが、DaciaブランドはDusterやLogan、Sanderoなどの好評から19.4%増の43万台となった。

 

Renault Group の地域別販売台数

(1000台)
2009 2010 2011 2012 2013 2012-
2013

変化率
Worldwide
2,309
2,627
2,723
2,549
2,628
3.1%
Europe
1,530
1,644
1,550
1,271
1,302
2.4%
Europe Eurasia
80
106
171
208
232
11.5%
Americas
228
317
397
451
467
3.5%
Euromed-Africa
471
560
346
361
389
7.8%
Asia-Pacific
259
258
238
(7.8%)
合計
779
983
1173
1278
1,326
3.8%
Europe外販売比率
33.7%
37.4%
43.1%
50.1%
50.5%
0.4%pts
資料:Renault Monthly Sales、Renault Earnings Report
(注)  1. Europe は西欧+中欧。Euromed は、東欧 (ルーマニア, ブルガリア等), トルコ, 北アフリカ。Eurasia はロシアと CIS諸国。Asia-Africa はオセアニア・中近東を含む。
 2. Renaultは2007年~2011年にかけてはAsia-AfricaとEuromedに地域を分類していたが、2012年に変更。2011年の変更後のデータは、Renault Earnings Report 2012より。
3. 「( )」内の数値はマイナス値を表す。

 

Renault Group の世界販売台数 (PC+LCV)

(台)
2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2012-
2013

変化率
Renault ブランド
2,134,949
2,019,369
1,861,856
2,115,880
2,261,271
2,122,892
2,131,494
0.4%
Dacia ブランド
230,535
258,372
311,426
319,568
343,477
360,039
429,540
19.3%
Samsung ブランド
119,557
104,502
136,465
161,917
118,135
65,691
67,174
2.3%
Group
Total
乗用車
2,081,486
2,018,024
2,032,593
2,294,805
2,360,142
2,211,794
2,293,049
3.7%
商用車
403,555
364,219
277,154
332,560
362,741
336,828
335,159
(0.5%)
合計
2,485,041
2,382,243
2,309,747
2,627,365
2,722,883
2,548,622
2,628,208
3.1%
資料:
Renault Monthly Sales、Renault Earnings Report
(注)1.
AvtoVAZのLadaブランドの販売台数は、上表に含まない。
2.
「( )」内の数値はマイナス値を表す。

 

 トップモデルの販売を見ると、Clioの世界販売は2012年比で26.1%増の46.2万台となった。欧州では15.7%増、欧州域外では55.9%増と販売台数を大きく伸ばしている。Dusterの世界販売は前年比26.6%増の37.7万台となり、欧州域外では48.0%増の29.2万台と好調だったが、欧州では15.5%減の8.5万台となった。
Sanderoの世界販売は前年比18.4%増の35.5万台で、欧州の販売が前年比68.3%増の12.2万台と好調だった。欧州域外では2.4%増の23.3万台。Megane/Scenicの世界販売台数は前年比25.1%減の30.2万台で、欧州では21.3%減の26.6万台、欧州域外では44.6%減の3.7万台となった。Loganの合計は20.5%減の25.8万台となり、欧州で39.1%減の1.8万台、欧州域外で18.6%減の24万台となった。

 

Renault Group のモデル別販売台数

(台)
欧州 欧州域外 合計
販売モデル
(PC/LCV)
2012年
2013年 2012年 2013 2012 2013
Twingo
97,262
82,117
(15.6%)
6,240
2,520
(59.6%)
103,502
84,637
(18.2%)
Wind
1,557
360
(76.9%)
106
34
(67.9%)
1,663
394
(76.3%)
Clio
271,259
313,747
15.7%
95,105
148,300
55.9%
366,364
462,047
26.1%
ZOE
68
8,846
-
11
68
8,857
Thalia
4,557
825
(81.9%)
57,192
15,413
(73.1%)
61,749
16,238
(73.7%)
Modus
30,409
5,111
(83.2%)
4
3
(25.0%)
30,413
5,114
(83.2%)

Captur/

QM3

 
86,804
-
8,210
95,014
Pulse
-
-
 
6,217
4,791
(22.9%)
6,217
4,791
(22.9%)
Logan
29,010
17,667
(39.1%)
294,762
239,873
(18.6%)
323,772
257,540
(20.5%)
Sandero
72,510
122,036
68.3%
227,408
232,925
2.4%
299,918
354,961
18.4%
Lodgy
27,613
34,481
24.9%
1,746
9,025
5倍
29,359
43,506
48.2%

Megane/

Scenic

337,885
266,002
(21.3%)
65,960
36,514
(44.6%)
403,845
302,516
(25.1%)

Fluence

(incl.Z.E.)/

SM3/Scala

10,458
6,448
(38.3%)
125,404
128,362
2.4%
135,862
134,810
(0.8%)
Duster
100,275
84,693
(15.5%)
197,341
291,979
48.0%
297,616
376,672
26.6%
Laguna
29,528
18,049
(38.9%)
546
278
(49.1%)
30,074
18,327
(39.1%)

Latitude/SM5/

Safrane

2,076
585
(71.8%)
39,803
38,250
(3.9%)
41,879
38,835
(7.3%)
Koleos/QM5
15,386
8,428
(45.2%)
41,947
44,434
5.9%
57,333
52,862
(7.8%)
Espace
12,686
8,368
(34.0%)
9
1
(88.9%)
12,695
8,369
(34.1%)

SM7/

Talisman

5,660
3,844
(32.1%)
5,660
3,844
(32.1%)

Kangoo

(incl.Z.E)

98,624
86,859
(11.9%)
70,076
59,864
(14.6%)
168,700
146,723
(13.0%)
Dokker
1,107
31,507
1,803
20,333
2,910
51,840
Trafic
61,051
54,848
(10.2%)
6,104
6,869
12.5%
67,155
61,717
(8.1%)
Master
56,504
54,664
(3.3%)
33,270
34,150
2.6%
89,774
88,814
(1.1%)
Other
11,568
9,419
(18.6%)
526
361
(31.4%)
12,094
9,780
(19.1%)
TOTAL
1,271,393
1,301,864
2.4%
1,277,229
1,326,344
3.8%
2,548,622
2,628,208
3.1%
資料:
Renault Monthly Sales、Renault Earnings Report
(注)
「( )」内の数値はマイナス値を表す。


Renaultの2013年売上高は409.32億ユーロ、純利益は大幅減で6.95億ユーロ

 Renaultの2013年の決算は、売上高が前年比0.5%増の409億3200万ユーロ、部門別にみると自動車部門は前年比で0.4%増の387.8億ユーロ。アルゼンチンペソやブラジルレアル、ロシアルーブルなどの為替変動が影響したが、新モデルの販売やモデルラインアップの改善、販売価格の適切なコントロールにより上記通貨安による売上高減少分を相殺したとしている。
  営業利益はDaciaブランドの販売増とコスト削減により増加し、前年比58.8%増の12.4億ユーロとなった。その内、自動車部門は前年より大幅に増加し、14.5倍の約5億ユーロとなった。Renaultは、コスト削減は「monozukuri」施策によるものだとしている。
  一方、純利益は59.4%減の6億9,500万ユーロとなったが、大幅減の要因は、フランス国内での大規模リストラの費用、イラン市場からの撤退費用や減価償却費が、前年のその他の営業費用の合計6億ユーロの2倍強の12.8億ユーロになったため。また、2013年の純利益(Net Income)には日産からの持分利益が含まれており、2013年は、日産分は前年より23.5%増の14億9,800万ユーロとなった。

 

Renault Group の連結業績

(100万ユーロ)
2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2012-
2013

変化率
Revenues Automobile
39,190
36,241
32,415
37,654
40,679
38,612
38,775
0.4%
Finance
1,492
1,550
1,297
1,317
1,949
2,108
2,157
2.3%
Total
40,682
37,791
33,712
38,971
42,628
40,720
40,932
0.5%
Operating margin
1,354
212
(396)
1,099
1,091
782
1,242
58.8%
(内automotive)
882
(161)
(902)
396
330
34
495
14.5倍
(内sales finance)
472
487
506
703
761
748
747
(0.1%)
in % of revenues
3.30%
0.60%
-
2.80%
2.60%
1.90%
3.00%
1.10%pts
(Associated income from Nissan Motor)
1,288
345
(902)
1,084
1,332
1,213
1,498
23.5%
Group pre-tax income
2,989
761
(2,920)
3,548
2,647
2,284
1,128
(50.6%)
Group net income
2,734
599
(3,068)
3,490
2139
1,712
695
(59.4%)
Renault net income
2,669
571
(3,125)
3,420
2,092
1,749
586
(66.5%)
資料:
Renault earnings report 各年版
(注)1.
Renault net Incomeは Group net Incomeから少数株主に帰属する利益を差し引いたもの。
2.
「( )」内の数値はマイナス値を表す。


LMC Automotive 生産予測:RenaultのLight vehicle 生産は2017年に371万台へ

(LMC Automotive社、2014年3月)

Renault Group販売予測2017年まで  LMC Automotive社の予測によると、Ladaブランドを含むRenaultの2014年のLight Vehicle(注:乗用車+車両総重量 6t以下の小型商用車)生産は、主要市場での需要減退により前年比3.0%減の308万台になる見込み。しかし2017年には2013年と比較して17.7%増の374万台となると予測している。

 国別に見ると、フランスの生産台数は2017年までに、2013年比で19.3%増の57.9万台に増加する。増加の要因は新型Renault Traficの生産がフランスで行われること、及びRenault Capture crossoverの需要増により増加する。
スペインでは2017年までに2013年比で36.7%増の44.4万台と予想されている。日産QashqaiベースのRenaultの新型Urban SUVが、Renault Meganeと同じく、Palencia工場で生産され、工場の稼働率が改善する。新型Urban SUVはスペイン・ロシアの両国で生産され、2015年に投入が予測される。

新興国は2017年には、2013年比で、ロシアが18.3%増の82.4万台(Ladaブランドを含む)、ブラジルが16.2%増の31.3万台、韓国が51.6%増の19.7万台、モロッコが5.6%増の18.2万台、インドが80.0%増の14.5万台となる。

一方、ルーマニアでは28.2%減の23.9万台に減少する。LMC Automotive社は「欧州で販売されているDacia Sanderoの一部がモロッコで生産されるようになり、今後ルーマニアではなく、多くが北アフリカで生産されるようになる」とコメントしている。また同社はDacia Dusterの需要が、同一セグメント内での競争激化により低下することに加え、新型Loganが2013年の販売実績から見て、前モデルより販売台数が伸びないと予測している。

 またロシアの不安定な情勢から国内需要、特にLadaブランドが、減少するリスクがあるとしている。

LMC社によるRenaultの国別・ブランド別Light vehicle生産予測

COUNTRY GLOBAL MAKE
(ブランド)
2011年
2012 2013 2014 2015 2016 2017
Grand Total
3,480,393
3,235,468
3,173,956
3,078,410
3,264,041
3,553,487
3,735,670
Russia
767,264
767,974
695,996
661,282
693,266
767,145
823,613
 
Dacia
139,219
160,369
187,645
188,918
183,177
173,805
157,460
 
Lada
624,960
599,875
497,171
454,243
477,490
528,105
587,029
 
Renault
3,085
6,113
7,956
16,174
32,232
65,235
79,124
 
Samsung
0
1,617
3,224
1,947
367
0
0
France
646,308
518,403
485,246
466,521
509,730
529,902
578,816
 
Renault
646,308
518,403
485,246
466,521
509,730
529,902
578,816
Spain
400,470
326,726
324,583
350,467
340,958
404,104
443,861
 
Renault
400,470
326,726
324,583
350,467
340,958
404,104
443,861
Brazil
217,232
253,841
269,022
264,644
312,331
320,326
312,670
 
Dacia
193,953
232,600
247,613
246,503
294,996
280,116
264,763
 
Renault
23,279
21,241
21,409
18,141
17,335
40,210
47,907
Romania
327,620
307,151
333,707
304,139
289,296
265,036
239,484
 
Dacia
327,620
307,151
333,707
304,139
289,296
265,036
239,484
Turkey
327,909
304,718
324,252
282,413
259,500
261,031
229,757
 
Renault
327,909
304,718
324,252
282,413
259,500
261,031
229,757
Korea
244,260
153,891
129,638
124,443
109,860
178,166
196,593
 
Samsung
244,260
153,891
129,638
124,443
109,860
178,166
196,593
Morocco
58,059
108,756
172,000
181,000
183,000
183,000
181,700
 
Dacia
41,779
96,806
166,900
181,000
183,000
183,000
181,700
 
Renault
16,280
11,950
5,100
0
0
0
0
India
17,770
50,853
80,419
91,943
109,796
126,239
144,727
 
Dacia
0
11,704
60,200
65,338
88,280
97,306
111,714
 
Renault
17,518
37,786
20,006
25,707
21,516
28,933
33,013
 
Samsung
252
1,363
213
898
0
0
0
Iran
89,781
99,044
40,315
57,949
108,970
106,437
143,152
 
Dacia
79,838
84,864
36,251
55,029
106,541
103,444
139,353
 
Renault
9,943
14,180
4,064
2,920
2,429
2,993
3,799
Argentina
174,307
113,154
94,609
106,892
139,763
124,508
114,692
 
Renault
174,307
113,154
94,609
106,892
139,763
124,508
114,692
Slovenia
111,492
108,905
117,635
86,574
90,473
100,325
107,966
 
Renault
111,492
108,905
117,635
86,574
90,473
100,325
107,966
Colombia
50,760
73,394
75,610
64,606
69,910
74,674
73,964
 
Dacia
43,762
69,271
71,465
59,739
68,021
72,487
71,483
 
Renault
6,998
4,123
4,145
4,867
1,889
2,187
2,481
China
0
0
0
0
0
40,854
59,847
 
Renault
0
0
0
0
0
0
13,487
 
Samsung
0
0
0
0
0
40,854
46,360
Algeria
0
0
0
2,000
15,000
35,000
45,000
 
Dacia
0
0
0
2,000
15,000
35,000
45,000
Kazakhstan
2,592
5,058
6,953
8,278
7,291
13,624
19,575
 
Lada
2,592
5,058
6,953
8,278
7,291
13,624
19,575
South Africa
19,627
24,860
22,089
22,587
21,769
19,497
16,367
 
Dacia
19,627
24,860
22,089
22,587
21,769
19,497
16,367
Indonesia
0
0
668
2,386
3,128
3,619
3,886
 
Dacia
0
0
668
2,386
3,128
3,619
3,886
Ukraine
9,941
2,258
1,194
286
0
0
0
 
Lada
9,941
2,258
1,194
286
0
0
0
UK
15,001
16,482
20
0
0
0
0
 
Renault
15,001
16,482
20
0
0
0
0
資料: LMC Automotive "Global Automotive Production Forecast (March 2014)
(注) 1. データは、ライトビークル(乗用車+車両総重量 6t以下の小型商用車)の数値
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