タイ: 2013年生産台数は2年連続過去最高の255万台の見通し

下期は内需が縮小、輸出向け車種の生産を拡大へ

2013/09/06

要 約

タイの自動車生産・輸出・国内販売台数 タイにおける2013年1-7月の自動車生産台数は、前年同期比20.8%増の154万台。政府の初回購入支援策の受注残解消のため、国内向け生産が好調だった。今後は輸出向けに生産を振り向ける見込み。輸出先の東南アジア市場では需要の伸び悩みも見られるが、タイ工業連盟 (FTI) は、2013年通年生産は高水準を維持し、過去最高の前年を超える255万台と見込んでいる (2013年2月発表の見通しを8月にも据え置き)。

 2013年1-7月の新車販売台数は13.6%増の84万台。タイトヨタ(TMT)は2013年通年販売見通しを前年比9.5%減の130万台とした (2013年6月発表)。

 LMC Automotive社が2013年7月に発表した予測によると、タイの2013年light vehicle販売台数見通しは、前年比10%減の127万台。2012年に81%と大幅増加した販売が減少するのは、初回購入支援策により、需要が前倒しになったため。各社は、残っていた受注の納品を2013年上期にほぼ完了したため、同年下期には販売が減少する見込み。なお、この影響は2014年にも及ぶと予想される。LMC Automotive社は、2015年には販売が回復し、その後徐々に増加して、2020年には150万台に達するとする長期予測を引き続き維持している。

 生産能力の増強計画では、トヨタ、ホンダ、日産が新工場を建設しており、タイでの年産能力は、トヨタが2013年後半に77万台、ホンダは2015年に42万台、日産は2014年に生産開始する新工場の最大稼働時には37万台に拡充する計画。中国の上海汽車はタイのCP Groupと合弁で、2014年6月に年産能力5万台の工場を新設する。

 中・大型商用車メーカーでは、UD Trucksが親会社のVolvo Group工場敷地内に年産能力2万台の工場を建設し、2013年後半から新興国向け大型トラックを生産する。

関連レポート
 2013年上半期のタイ新車市場(2013年8月)
タイでの日系サプライヤー動向(2013年3月)



2013年1-7月は小型乗用車の生産が引き続き増加

タイの車種別自動車生産台数 2012年の車種別の生産では、排気量1201-1500cc小型乗用車が前年比84%増、Eco-Carが2.5倍、1トンピックアップトラックが60%増と大幅に増加した。これらの車種は、いずれも初回購入支援策の対象車両であり、Eco-Carはタイ政府が認定した低燃費小型車である。2013年1-7月も小型乗用車の生産は引き続き増加し、タイは、1トンピックアップトラックとならんで小型乗用車の生産・輸出拠点としても存在感を増している。

 2012年と2013年上期は、初回購入支援策による旺盛な内需に対応するため、各社は生産能力を国内向けに振り向けた。その結果、国内向けが生産の約6割を占めた (2011年は輸出用と国内用がほぼ同数)。2013年下期は国内需要が縮小することを見込んで、各社は周辺国への輸出車種の生産を増やしている。

タイの自動車生産・輸出・新車販売台数

(台)
2009年 2010年 2011年 2012年 2012年
1-7月
2013年
1-7月
2013年
(見通し)
生産台数 999,378 1,645,304 1,457,795 2,453,717 1,276,628 1,542,440 2,550,000
輸出台数 535,563 895,855 735,627 1,026,671 553,216 617,076 1,100,000
国内販売 548,871 800,357 794,081 1,436,335 738,291 839,051 1,300,000
(輸出/生産) 55.2% 54.4% 50.5% 41.6% 43.3% 40.0%
資料:生産と輸出はタイ工業連盟 (The Federation of Thai Industries: FTI)、国内販売は小売販売台数で Toyota Motor Thailand (TMT)
(注) 1. 国内販売には輸入車も含む。
2. 2013年の見通しの欄は、生産台数はFTIが2013年8月、輸出台数は同年 2月に発表、販売台数は TMT が同年 6月に発表した予測。
3. 初回購入支援策:タイ政府が2011年10月~2012年末に実施した上限10万バーツの減税措置。対象:初めて自動車を購入した21歳以上の個人。対象車両:国産の排気量1500cc以下の乗用車か積載量1tのピックアップトラックで、価格が100万バーツ以下。同政策による減税対象車は125万台で、2013年7月初めまでに104万台が納車された。(2013年9月初め時点の為替レートは1タイバーツ = 3.07円)

 

 



タイ政府、Eco-Car計画の第2期実施を承認

 タイ投資委員会 (BOI) は2013年8月、Eco-Car計画の第2期実施を承認した(現地紙報道)。第1期より燃費、排出ガス規制の条件が厳しく、法人税の免除期間が短縮されたほか、最低投資額が引き上げられた。自動車メーカー側からは、過剰供給を懸念し、第2期計画は時期尚早との声も聞かれる。

Eco-Car 計画 第1期と第2期の比較

第1期 第2期
認可要件 申請・生産時期  2007年11月末までに申請。参加メーカーのうち4社は既に生産開始。トヨタは2013年内に生産開始予定。  2014年3月末までに申請し、2019年末までに生産を開始する。
投資額  50億バーツ以上  新規参加メーカー:65億バーツ以上 第1期参加メーカー:50億バーツ以上(土地代除く)
生産規模  5年以内に年産10万台  4年目以降に年産10万台
Eco-Car
規格
エンジン排気量  ガソリンは1300cc以下、ディーゼルは1400cc以下  ガソリンは1300cc以下、ディーゼルは1500cc以下
排出ガス基準  欧州 Euro4 適合  欧州 Euro5 適合
CO2排出量・燃費  120g/km以下 (燃費は20km/L 以上)  100g/km以下 (燃費は23.3km/L 以上)
優遇措置 メーカーに対する
優遇措置
 8年間の法人税免除  6年間の法人税免除
設備・機械の輸入関税免除
Eco-Car物品税 Eco-Carの物品税率の軽減措置

(注) 第2期の要件はBangkok Post (2013.8.29) 報道による。

 

 



タイの生産拠点:トヨタ、ホンダ、日産、上海汽車、UD Trucksが新工場を建設

 生産拠点の動きでは、トヨタが2013年8月に年産能力8万台の新工場の稼働を開始し、タイでの年産能力を77万台に引き上げた。ホンダは年産能力12万台の工場を新設し、2015年には42万台体制とする。日産は2014年8月に新工場(当初の年産能力7.5万台、将来は15万台) を稼働、同工場の最大稼働時には年産能力が37万台となる。上海汽車はタイのCP Groupと合弁で、2014年6月までに当初年産能力5万台の新工場を稼働させる計画。

 既存工場の能力増強計画では、三菱が2013年末までに5万台、スズキが2017年までに6.5万台 (2014年に前倒しするとの報道もある)、日野が2015年までに2万台の増強を計画している。

 中・大型商用車メーカーでは、UD Trucksが同社にとって初の海外完成車工場を新設し、2013年後半から年産能力2万台で稼働を開始する。

タイの主要自動車メーカーの自動車生産拠点

出資比率 組立工場 年産能力
(1,000台)
生産実績
(1,000台)
(2012年)
生産車種
Toyota Motor Thailand Co., Ltd.(TMT) トヨタ 86.43% Samrong
(Samutprakarn)
230 881 Toyota Hilux Vigo
Ban Pho
(Chachoengsao)
220 Toyota Hilux Vigo, Fortuner
Gateway 1
(Chachoengsao)
220 Toyota Camry, Camry HV, Prius, Vios, Corolla, etc.
Gateway 2 80 - (2013年8月に稼働開始)
エコカーおよび乗用車を生産
Thai Auto Works Co., Ltd. TMT 37%,
トヨタ車体63%
Samutprakarn 20 - (2012年末に稼働開始)
Toyota Hiace
Hino Motors Mfg. (Thailand) Co., Ltd. 日野80% Bang Pakong
(Chonburi)
13→33
(2015年)
18 Hino trucks & buses
Nissan Motor (Thailand) Co., Ltd. 日産 75%,
Siam Motors 25%
Bangna-Trad
(Samutprakarn)
(第1工場)
220 251 Nissan Frontier Navara, Teana, Sylphy,
および
エコカー (March, Almera/Latio)
(第2工場) 0→75
(2014年)
→150
(時期未定)
- (2014年8月に稼働予定)
Pickup truck など
Honda Automobile (Thailand) Co., Ltd. ホンダ 75.94%,
Asian Honda Motor 13.05%
Ayutthaya
(第1工場)
140→150 (2014) 222 Honda City, Jazz (Fit), Jazz HV, および
エコカー (Brio, Brio Amaze (2012年11月-))
(第2工場) 140→150 (2014) Civic, Civic HV, Accord, CR-V
新工場
(Prachinburi)
0→120 (2015) - (2015年に稼働予定)
Mitsubishi Motors (Thailand) Co., Ltd. 三菱自動車100% Laemchabang
(Chonburi)
(第1工場)
90 276 Mitsubishi Triton (L200), Lancer EX,
Pajero Sport, Nissan Navara
(受託生産、年6万台、 2014年8月まで)
(第2工場) 220 Triton (L200), Pajero Sport
(第3工場) 150→
200(2014年
3月期中)
80 (生産能力増強中)
エコカー (Mirage, Attrage (2013年7月-))
Isuzu Motors Company (Thailand) Ltd. いすゞ 71% Samrong
(Samutprakarn)
260 290 Isuzu D-Max, 派生車小・中型トラック
Gateway 1
(Chachoengsao)
140 商用車
Gateway 2 (2012年10月に稼働開始)
Isuzu D-Max
General Motors (Thailand) Co., Ltd. GM 100% Rayong 180 122 Chevrolet Aveo, Cruze, Captiva,
Sonic, Colorado, Trailblazer, Optra
Ford Thailand Manufacturing Ford 100% Rayong 150 22 (2012年6月に稼働開始)
Ford Focus, EcoSport (2013年3月-)
AutoAlliance (Thailand) Co., Ltd. Ford 50%
マツダ 50%
Rayong 1 140
(CKD 55)
134 Ford Ranger, Everest, Mazda BT-50
Rayong 2 100 111 Mazda2, Mazda3, Ford Fiesta
BMW Mfg. (Thailand) Co., Ltd. BMW 100% Rayong 10 6 BMW 3 Series, 5 Series, 7 Series,
X3, MINI Countryman (2013年7月-)
Thai-Swedish Assembly Co., Ltd. AB Volvo 100% Samutprakarn Volvo: NA Volvo: 1 Volvo トラック、バス
UD: 20 - (UD専用設備は2013年Q3に稼働開始)
UD Quester (大型トラック)
Tan Chong International Ltd. Tan Chong 100% Bangkok 20 2 Fuso truck (委託生産)
Suzuki Motor (Thailand) Co., Ltd. スズキ 100% Rayong 35→
100(2017年)
18 (2012年3月稼働)
エコカー (Swift)
Thonburi Automotive Assembly Plant Co., Ltd. 現地 100% Samutprakarn 16→18-19 (時期未定) 5 M-Benz A-Class, C-Class,
E-Class, S-Class, M-Class
4 Tata Xenon
Y.M.C. Assembly Co., Ltd. Yontrakit Group 100% Bangkok 12 N.A. Mitsuoka 車
SAIC Motor - CP Co., Ltd. 上海汽車51%,
CP Group 49%
Rayong 0→50
(2014年)
→200
(時期未定)
- (2014年6月稼働予定)
MG3, MG5, MG6

 

 



日本メーカー:トヨタ、ホンダ、日産、三菱、スズキ、マツダの動き

トヨタ:Thai Auto Works工場の再開と新工場の稼働で、タイでの年産能力は合計77万台

トヨタ車体の工場、生産再開  2012年12月、トヨタ車体のタイ子会社 Thai Auto Works の Samutprakarn 工場において、Hiace Commuter (14人乗り) の CKD生産を開始した。同工場では、以前、IMVシリーズの Fortuner と Hilux を生産していたが、生産移管により2010年6月から生産を休止。2012年4月から29億円を投じて生産再開の準備を進めていた。年産能力は2万台。2013年には1.8万台を生産する計画。
新工場稼働  トヨタは2013年8月、Chachoengsao 県の Gateway に新設していた第2工場の稼働を開始したと発表した。乗用車を生産する計画だが、モデル名は未公表。投資額は 110億バーツで、年産能力は 8万台。既存の 4工場と合わせると、トヨタのタイでの年産能力は 77万台になる (Thai Auto Worksの工場を含む)。
新型 Vios 投入  トヨタは2013年3月のバンコクモーターショーで、新興国専用小型セダンの新型 Vios を世界初公開した。1.5Lガソリンエンジンを搭載。2013年にはGateway 工場で13万台生産し、タイ国内で8万台を販売、4万台を世界80カ国以上へ輸出する計画。価格は55.9万~73.4万バーツ。

(注) トヨタは2013年7月、2013年通年の販売台数見通しを従来の50万台から45万台に下方修正した。2013年1-6月の販売台数が、前年同期比1.7%減の23.7万台だったことを考慮した。

 

ホンダ:2015年に新工場を稼働、タイでの生産能力は合計42万台へ

新工場建設  ホンダは2013年7月、Prachinburi県 Rojana工業団地で新四輪車工場の建設を開始した。171.5億バーツを投資して、年産能力12万台の工場を建設し、2015年に稼働予定。小型車を生産する計画。立ち上げ時の従業員は1,200人。
タイでの生産能力  既存の Ayutthaya 工場でも、2014年に年産能力を現状比2万台増の30万台に引き上げる。2015年には、ホンダのタイでの生産能力が現在の5割増の42万台になる。タイの国内需要に対応するほか、ASEANや大洋州、中近東、アフリカ、カリブ諸国等向けの輸出を増やす。

ホンダ:タイへ広範な乗用車モデルを投入

Brio Amaze  2012年11月投入。タイ政府のエコカー認定車の小型セダン。ハッチバックの Brio をベースに、バンコクの Honda R&D Asia Pacific で開発された。1.2L 4気筒エンジンと 5速MT/CVTを搭載。Ayutthaya 第1工場で生産する。価格は 45.4万~52.1万バーツ。
Civic HV  2013年2月投入。主力セダンの HVモデル。1.5L 直4エンジン (91hp) とモーター (23hp) を組み合わせた HVシステムを搭載。リチウムイオンバッテリーを搭載する HVモデルがタイで生産されるのは初めて。Ayutthaya 第2工場で生産する。価格は103.5万~109.5万バーツ。
新型 Accord  2013年3月投入。中型セダンの9代目。2.4/2.0L エンジンと 5速ATを搭載。85%エタノール混合燃料にも対応。Ayutthaya 第2工場で生産する。年販目標は2万台。価格は129.9万~179.9万バーツ。
(注) 1. ホンダは、上記のモデル投入等により、2013年上期の乗用車販売シェア (SUVを含む) が35.5%となり、トヨタをおさえてトップとなった (ホンダタイ法人発表)。
2. ホンダは、次期Brio (2017年頃発売予定) の開発業務を、従来日本で行われていたベース車の開発を含め、バンコクの Honda R&D Asia Pacific に移す。

 

日産:2014年8月に新工場を稼働、フル稼働時にはタイでの生産能力が合計37万台へ

新工場建設  日産は2012年11月、Samutprakarn県 Bangna-Trad Road にある既存工場の隣接地に、第2工場を建設すると発表した。投資額は110億バーツ。2014年8月に稼働開始予定。当初の年産能力は7.5万台、将来は最大15万台に増強する計画。新たに2,000名を雇用する。既存工場と合わせると、日産のタイでの年産能力は、新工場の最大稼働時には37万台となる。
現地R&D拡充  日産は2013年2月、タイに本拠を置く Nissan Technical Center South East Asia (NTCSEA) の拡充計画を発表した。2014年半ばまでに総額34億円を投資して、テストコース、シャシーやエンジンの実験設備、新たな事務棟を追加。2015年までにASEAN地域内で発売するモデルについては、すべての開発プロセスを担当する。2016年までに、インドネシア支社の増員を含め、人員を370名に増員する (現在は219名)。
Pulsar 投入  日産は2013年3月、世界戦略車 Tiida をタイ仕様に改良した Pulsar を投入した。2012年8月に投入した中型セダン Sylphy のハッチバック版で、スポーティな内外装が特徴。1.6/1.8L エンジンと CVTを搭載。年販目標は7,500台。価格は77.6万~97.6万バーツ。
(注) 1. タイ日産の中期経営計画では、2016年までにタイ国内の市場シェアを15%とするという目標を掲げている(2012年のシェアは8.6%、2013年は10%の見込み)。
2. 2014年に新工場を稼働後は、日産は、2012年から行っていた1トンピックアップ Navara の三菱自への生産委託を中止する計画 (年約6万台)。

 

三菱:2013年度末までにタイでの生産能力を51万台へ

生産能力増強  三菱自は10億バーツを投じて、Laemchabang第3工場の年産能力を、2013年度中に15万台から20万台に増強する計画。第1・2工場の合計年産能力は31万台であるため、2013年度末には、三菱自のタイでの年産能力は46万台から51万台に増加する。
Attrage投入  三菱は2013年7月、新型コンパクトセダンで、エコカー認定車第2号の Attrage を投入した。エコカー第1号のMirageと、シャシーやエンジンを共用し、Laemchabang第3工場で生産する。1.2L MIVEC 3気筒エンジンと 5MT/CVT を搭載。燃費は22km/L。タイ国内で販売するほか、ASEAN諸国やその他の国々に輸出する。価格は44.3万~58.2万バーツ。

(注) 三菱は、2013年の販売台数を12万台と見込み、市場シェアは10%を目指すとしている (2013年4月)。

 

スズキ:インドネシア製の小型MPV Ertiga を投入

 スズキは2013年3月、3列シート7人乗りの小型MPV Ertigaを発売。インドネシアで生産して、タイに輸入する。Ertigaは2012年4月にインドとインドネシアに投入した新興国向け小型MPV。1.4L エンジンを搭載。初年度の販売目標は6,000台。価格は55.4万~68.9万バーツ。
(注) 1. スズキは2013年のタイでの販売台数を6万台と予測。内訳はSwift が4.1万台、インドネシアから輸入する小型トラック Carryが1.3万台、同Ertigaが0.6万台。
2. スズキは、初回購入支援策終了後もSwiftの人気は衰えないとの見通しを示し、Rayong工場の能力増強計画を前倒しし、2014年にも10万台に引き上げると報道されている。

 

マツダ:タイにSKYACTIV車専用のAT工場を新設

 マツダは2013年1月、Chonburi県に年産能力40万基規模のトランスミッション工場を新設することを決定した。総投資額は約260億円。2015年度上期に稼働開始予定。従業員数は約500人。SKYACTIV車用のAT、SKYACTIV-DRIVE を生産し、合弁生産拠点 AutoAlliance (Thailand) の Rayong工場をはじめ、グローバルな生産拠点に供給する。

(注) マツダは2016年3月期の世界販売台数を170万台に引き上げることを目指しており、このためにグローバル生産体制の再構築をすすめている。タイにAT工場を新設するのも、その一環。

 

 



FordはEcoSport, GMはChevrolet Spinを投入、上海汽車は合弁工場を新設

Ford:小型SUVのEcoSportをバンコクモーターショーでASEAN初公開

 Fordは2013年3月、バンコクモーターショーで小型SUVのEcoSportをASEAN初公開。グローバルBプラットフォームをベースとする5人乗りの都市向け小型SUV。Fordが2012年に新設したRayong工場で生産する。EcoSportは2003年に初めて南米に投入された。今回の新型車はグローバルSUVとして、ブラジル、タイのほか、中国、インドでも生産し、世界100カ国で販売する計画。タイでの販売は2013年中に開始される見込み。価格未定。

 

GM:インドネシア製の小型MPV Chevrolet Spin を発売

 GMは2013年3月、7人乗りの小型MPV Chevrolet Spinをバンコクモーターショーで発表し、販売を開始した。現代的なスタイルで、乗用車のような操作性と快適性を持つ。ブラジルで開発され、4大陸で試験を実施した。タイ版は1.5L 4気筒ガソリンエンジンと、セグメント初のマニュアルシフト付き6速ATを搭載。インドネシアで生産される。価格は76.2万バーツ。

 

上海汽車:タイの CP Group と合弁で年産能力5万台の新工場を建設

 上海汽車とタイのコングロマリット CP Group は、2012年末に合弁会社 SAIC Motor-CP を設立 (SAICが51%、CPが49%出資)。同合弁会社は、Rayong県のHamaraj Eastern Seaboard工業団地内に組立工場を建設し、2014年6月までに稼働開始する計画。当初の年産能力は5万台だが、将来は20万台まで引き上げる。第1フェーズの投資額は100億バーツ。MGブランド車をKD生産し、タイのほか、ASEAN市場や他の右ハンドル市場に供給する。

 

 



商用車:UD Trucksは新工場で新興国向け大型トラックを生産へ

UD Trucks:専用工場を新設、2013年8月に新大型トラックQuesterを投入

新工場建設  UD Trucks は約20億バーツを投じて、親会社のVolvo GroupがSamutprakarn県に有する工場を2万平方メートル拡張し、UD Trucks用の生産設備を建設した。敷地内には最新の組立ライン、キャブ生産設備、塗装ブース等を完備。同拠点はUD Trucks の海外初の完成車工場となる。年産能力は約2万台。2013年第3四半期から新大型トラック Quester を生産する計画。
大型トラックQuester投入  UD Trucksは2013年8月、バンコクで新興国市場向け新大型トラック Quester を発表した。Volvo Groupのグローバルな技術とUD Trucksの生産技術を結集。頑丈で信頼性が高く、低燃費のトラックを、競争力のある価格で提供する。上記工場で生産し、タイ国内だけでなく、東南アジアや中近東、アフリカ等にも供給。2014年以降は、中国、インドでも生産する計画。

 

 



LMC Automotive 生産予測:タイの生産台数は2016年に300万台超へ

(LMC Automotive社、2013年7月)

タイのlight vehicle 生産予測 LMC Automotive社の予測によると、タイの2013年のLight Vehicle生産は254万台の見通し。2012年には急増した国内需要を優先していたが、2013年には輸出向け車両の生産を増やし、通年生産台数は増加する見通し。2014年の生産台数は前年と同水準だが、2015年からは生産が拡大し、2016年には300万台を超える見込み。増産が見込まれるOEMには、2015年に新工場の稼働を開始するホンダや、2016年にFiestaの生産をメキシコからタイに移管するFord等が挙げられる。

タイのブランド別 light vehicle 生産予測

(台)
SALES GROUP GLOBAL MAKE 2012 2013 2014 2015 2016
Total 2,381,666 2,537,567 2,581,719 2,895,280 3,093,467
BMW Group BMW 6,152 6,307 5,657 6,115 6,574
MINI 0 39 62 83 93
BMW Group Sub-total 6,152 6,346 5,719 6,198 6,667
Daimler Group Mercedes-Benz 5,155 4,485 4,088 4,456 4,501
Dongfeng Motor Dongfeng 2,503 2,562 2,308 2,572 2,544
Ford Group Ford 136,417 148,553 185,478 275,075 362,209
Geely Group Volvo 0 0 0 0 0
General Motors Group Chevrolet/Daewoo 125,410 123,373 134,030 158,671 172,579
Honda Group Honda 218,345 310,252 287,963 327,680 356,483
Isuzu Motors Isuzu 266,579 254,270 232,790 254,800 261,339
Mazda Motors Mazda 60,357 109,962 101,094 112,026 118,285
Mitsubishi Motors Mitsubishi 399,696 343,937 405,041 411,032 415,922
Renault-Nissan Group Nissan 250,910 307,935 265,290 270,466 287,894
SAIC Group MG Mingjue 0 0 8,567 32,223 32,953
Suzuki Group Suzuki 16,978 44,027 79,627 153,376 158,219
Tata Group Tata 4,344 6,269 7,815 9,424 10,781
Toyota Group Hino 320 1,081 1,269 1,357 1,370
Toyota 888,500 874,515 860,640 875,924 901,721
Toyota Group Sub-total 888,820 875,596 861,909 877,281 903,091
Source:LMC Automotive "Global Automotive Production Forecast (July, 2013)"
(注) 1. データは、小型車(乗用車+車両総重量 6t以下の小型商用車)の数値。
2. 本表の無断転載を禁じます。転載には LMC Automotive 社の許諾が必要となります。
3. 2012年のデータは、データー元の修正に合わせて2014年6月に修正を行った(マークラインズ)。
モデル別やパワートレインタイプ別等のより詳細な予測データのご用命、お問い合わせはこちらのページへ

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